大学生になるとゼミについて考えることが多くなりますが、入るためには面接が必要なことも!「ゼミの面接って何だろう」と不安になってしまう方もいますよね。そこで今回は、ゼミ面接で聞かれることが多い質問や解答例などをご紹介します。
【目次】
ゼミとは、ゼミナールの略で少人数でテーマに関する報告や議論、講読を行うことを基本としているものです。
少人数でより専門的な演習を行う場になるだけでなく、時には飲み会やゼミでの旅行があることもあります。
大学生になれば、ゼミへの参加を視野に入れることがあるでしょうが、すんなり参加できるわけではないようです。
人気のゼミであれば応募者も多くなるので、面接を受けなければならないこともしばしば。
内容はもちろん、教授も違いますから、希望したゼミに参加できるように何としてでも面接を突破したいですよね。
どのような質問を聞かれることが多いのか、またその質問に対してどのような解答をすればいいのか……早速見ていきましょう。
ゼミ面接のための対策として一番最初にすべきことは、質問に対する答えを考えておくことです。
ゼミによって質問内容は変わってきますが、大体次のような質問が多いといわれています。
■ゼミ面接で質問されることが多いもの
①志望動機
②あなたの長所・短所、趣味・特技などの自己PR
③研究したいこと・研究テーマは何か
④ゼミでどんなことをしたいか・何ができるか
⑤どんな講義を取っているか
⑥どんな大学生活を送り、どんなサークルに入っているか
⑦将来、どんなことをしたいか
⑧最後に質問はありますか?
必ずではないですが、ゼミ面接で主に聞かれることは、このゼミを志望した理由や動機、自分がどんなことをしていきたいのか質問されることが多いようです。
ゼミ面接の質問で特に重要なのが、志望動機と逆質問だといわれています。
志望動機では、自分がどれだけ第一志望のゼミに熱意があるのか伝えることが重要になるでしょう。
■志望動機の場合
まずは、ゼミの研究内容をよく理解し、ゼミの内容と自分との共通点を見つけてみましょう。
そして興味のある学問の理由付けをすれば、志望動機になります。
例:私は将来、○○の仕事をしたいと考えております。その理由は、○○○○だからです。
〇〇ゼミでは、この分野を深く学ぶことができるとお聞きしましたので、自分の夢を実現するために志望しました。
ゼミを知ったきっかけ、なぜこのゼミでなければいけないのか、どんなことを学ぶ必要があるか、などを盛っていくといいですよ。
■自己PRの場合
自分の長所や短所などを客観的に観察し、見つけておきましょう。
分からない場合は、友人や家族に聞いてみてください。
そして、起・承・転・結でエピソードを構成することもおすすめです。
物語の導入部分で、自分がどんな人間なのか説明し、転に向かっていく部分で自分に訪れた問題や悩みを入れます。
そして、クライマックスである転でその問題や悩みをどのように解決したのか話し、オチである結で何を得たのか話してみましょう。
■逆質問の場合
「何か質問はありますか?」と聞かれると、焦って「何もないです」と答えてしまう方もいるかと思いますが、この質問でもゼミへの真剣さを見ているので油断は禁物です。
チラシやHPに書いてあることを質問するのは、「見ていないのかな?」と思われてしまうので、「HPで○○について拝見させていただきましたが、具体的にどのような点が優れていますか?」や「先輩方は実際にどのような知識が身についていますか?」など、意欲を見せましょう。
ゼミ面接で大切なことは、質問対策をするだけではありません。
「人としてのマナーができているか」というところも見られているので、注意しましょう。
■入室時
・ノックは4回、「コン・コン・コン・コン」と行う
・「どうぞ」と言われたら入室し、「失礼します」と言ってからお辞儀をする
・ドアは静かに締め、椅子の隣に立ったら、名前と「よろしくお願いします」ということを伝える
■面接中
・背もたれにもたれず、背筋を伸ばす
・話す方をしっかり見て、目を泳がせない
・男性は手は軽く握って膝の上に、女性は両手を重ねて膝の上に置く
・ハキハキと喋る
■退出時
・その場で「ありがとうございました」と伝えてから立つ
・椅子の横で「それでは失礼いたします」と伝えて、ドアに向かう
・ドアを開けたら面接官の方を向き、「ありがとうございました」と言ってからお辞儀をし、退出する
身だしなみに関しては、指定があればスーツにしましょう。
自由であれば私服でも問題ないですが、ジーンズなどカジュアルすぎる服装は控え、キレイめの服装にすることがおすすめです。
面接を無事通過するには、面接に受かる人の特徴をまねるのが一番です。
教授それぞれの性格によってどんな学生が合格するか、変わってきますが面接に受かる学生には、ある共通点があります。
何をアピールして、どのような受け答えを心がけているのでしょうか。
■自分の研究したいことが明確
研究・勉強熱心な学生は教授の目に留まります。
そのためゼミ面接の時点で勉強したい分野がある程度明確だと教授にも好印象を持ってもらえます。
勉強したい分野が具体的で、かつ教授の専門分野に近ければそれに越したことはありません。
■担当教授の研究に関心を示している
ゼミの面接では自己アピールすることと同じくらい、担当教授の研究に興味を示すことが大切です。
担当教授の研究に関心を寄せることは、ゼミ参加への意欲の表れです。
担当教授の研究内容をよく知っていれば、自分の研究ができるゼミとしてふさわしいか判断できます。
■学業への興味があり、気力がある
ゼミの面接に合格するには、担当教授に「来てほしい」と思ってもらえるような学生である必要があります。
担当教授に「ぜひうちのゼミに入ってほしい」と思わせるような学生とは、学業に興味があり、好奇心旺盛の学生です。
そのような学生がゼミに入れば授業も活気が出ます。
■信頼できそうだと思ってもらえる
どの担当教授も学生の学業以外に学生の人柄も重視しています。
ゼミを運営していくには、信頼できる学生が必要とされているからです。
いくら学業に優れており、ゼミで扱うテーマに好奇心旺盛でも、礼儀や信頼のない学生は避けられてしまいます。
ゼミの面接で合格する学生は、自分だけでなく他の学生や教授にも配慮できる人です。
■面白い学生だと思ってもらえる
成績や勉強への意欲はそれほど評価できないのに、なぜかゼミに入れてしまう学生もいます。
そのようなタイプの学生は、総じて面白い学生です。
飲み会の幹事を率先して行う、一発芸でみんなの笑いを取るなど、つまりゼミのムードメーカー的な存在なのです
ゼミ面接を突破するためには、まず質問に対して自分の言葉で伝えられるようにしなければなりません。
解答例をそのまま言っても、丸写しのように聞こえて評価も下がってしまいます。
ゼミの内容、ゼミの雰囲気、担当教授の性向など、まずはゼミのリサーチから始めておくといいですよ。
時には予想外の質問をされることもあるので、家族や友人に手伝ってもらうのもいいですね。
また、実際の面接中では、好印象を残すために笑顔も忘れずに!
緊張して笑顔を忘れてしまう方もいるでしょうが、「よろしくお願いします」と第一印象で笑顔を見せることができれば、好印象を残すことに繋げることができるでしょう。
ゼミ面接での質問や解答例、マナーなどをご紹介しました。
ある程度、どのような質問がくるか知っておくだけで、面接に向けて準備することができますよね。
希望するゼミのことを知り、自分の良さをアピールできるよう、事前準備をしていきましょう!