お年寄りを敬う敬老の日は、日ごろの感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈るのがおすすめです。そこで今回は、敬老の日のプレゼントのマナーや注意点、おすすめのプレゼント、手作りギフトのアイディアをご紹介します。
「敬老の日」とは、毎年9月の第3月曜日に設定されている休日で、お年寄りを敬い、長寿を願う祝日です。
土日がお休みの方は、3連休になるハッピーマンデーになることもあり、娘や息子、孫などが集まって、おじいちゃんやおばあちゃんと敬老の日をお祝いする家族も多いですね。
食事をしたり、プレゼントを贈って、祖父や祖母が健康で長生きしてくれるようにお祝いし、日ごろの感謝の気持ちを示したいですね。
■敬老の日のプレゼントの熨斗(のし)紙は
敬老の日のお祝いは、家族行事の一つでもありますので、厳密なマナーはありません。プレゼントを贈る際の包装にのしをつける場合は、蝶結びの水引きが描かれているものを選びましょう。
水引きの上には、「御祝」「敬寿」 「敬老御祝」「祝 敬老の日」 「敬老の日」 「敬老の日おめでとうございます」などと書くのがおすすめです。
プレゼントは、孫からの贈り物として、水引きの下には孫の名前を入れることが多いですよ。
■カジュアルなメッセージでもOK
敬老の日は、喜寿や米寿のような節目のお祝いよりはカジュアルですので、のし紙はつけないケースや「おじいちゃんおばあちゃん いつもありがとう」「いつまでもお元気で」などのようなメッセージを表書きとして入れるのもいいですね。
■お年寄り扱いはしない
敬老の日のお祝いをする際に注意が必要なのは、お年寄り扱いをしないということです。
すでに孫が生まれ、祖父や祖母になっているとしても、まだまだ若いおじいちゃんやおばあちゃんも多いですよね。
以前は、60歳以降は敬老の日のお祝いをするという習慣がありましたが、近年は70歳以降に敬老の日をお祝いしたり、孫が生まれてから敬老の日をお祝いする家族も多いですね。
感謝の気持ちを示す行事の一つとして敬老の日をお祝いしたいですね。
敬老の日のお祝いのプレゼントは、何を贈れば喜んでもらえるのか迷ってしまいますよね。敬老の日のプレゼントの費用は、5,000円前後が相場となっています。
■食べ物
例えば、洋菓子や和菓子は、定番ですが、祖父母に喜ばれやすいギフトです。
洋菓子の場合は、比較的日持ちするパウンドケーキやクッキー、ゼリーやプリンなどがおすすめです。有名店のスイーツが人気ですね。
和菓子の場合は、羊羹や最中、甘納豆、お煎餅などが人気ですね。漆塗りの容器に詰めた和菓子は、高級感があり人気です。
また、焼き魚やハム、つくだ煮、ハンバーグのようなお惣菜や、お酒のつまみなど、個包装されており、すぐに食べれるものも人気があります。
■飲み物
敬老の日のギフトでは、お酒やジュース、甘酒などの飲み物も人気があります。ラベルに名入れした飲み物は、特別感がありますね。
■お花
おばあちゃんに喜ばれやすいのが、お花です。食べ物や飲み物とお花をセットにした敬老の日のギフトも人気ですね。華やかなフラワーアレンジメントや、いつまでも色褪せないプリザーブドフラワーは、お花好きのおばあちゃんにおすすめです。
■日用品やファッションアイテム
バッグやお財布、洋服やアクセサリーなどのファッションアイテムも人気があります。
高級感のあるタオルや、食器、バスグッズなどの日用品もいいですね。
■デジタルグッズ
選び方が難しいデジタルグッズも、敬老の日におすすめのプレゼントです。
コーヒーメーカーやジューサーのような便利なキッチン家電や、デジタルカメラ、タブレット、電動歯ブラシやマッサージ器具や体重計などが人気のアイテムです。
■手作りギフト
孫の写真を入れた写真立てや、家族の写真データを入れたデジタルフォトフレームも人気があります。
孫が手作りした
・写真立て
・折り紙の小物
・メガネケース
・ポーチ
・小物入れ
などは、心のこもった世界に一つだけの贈り物です。孫が書いた似顔絵やメッセージカードも喜ばれますね。
■思い出
旅行や会食などに招待して家族の思い出を作ることも、普段なかなか会えない祖父母に喜ばれるギフトですね。
お年寄りを敬う敬老の日のお祝いですが、プレゼントとして贈るのは避けた方がいい品物もあります。
しかし、敬老の日は、家族間でお祝いするもので、贈る相手が喜ぶものを選ぶのがベストですね。
■「老い」を意識させるプレゼントは避けた方が良いケースも
例えば、拡大鏡や老眼鏡、ステッキなどのギフトは、お年寄りに喜ばれる実用的なプレゼントではありますが、「まだ若い」と思っている祖父母に贈ると傷つけてしまう可能性はありますので注意したいですね。
■相手の体調や立場を気遣う
また、相手の健康面を気遣ってギフトを選ぶのも大切です。
例えば、糖尿病傾向のある祖父母に、スイーツのような糖質の高い飲食物を贈るのは避けた方がいいかもしれませんね。
また、一人暮らしの高齢者は、一度に日持ちしないたくさんの飲食物をもらっても、持てあましてしまいます。日持ちするものや、個包装になっているものを贈るのがおすすめです。
■目上の方に贈るのは失礼なギフトも
そして、目上の方に贈るのは失礼なギフトも避けた方がいい場合もあります。
現金や金券など、はっきりと金額のわかるギフトは、相手の生活を心配しているという意味に取られることがあります。
「勉強しなさい」「働きなさい」という意味になる文房具や時計、バッグなどは、目上の方には贈らない方がいいとされています。
ギフトの定番のハンカチも、実は「手切れ」と読むアイテムで、失礼にあたります。
肌に触れる下着や、足で踏む靴、靴下、スリッパなども、目上の人に贈るのは避けられるギフトではあります。
■縁起の悪いプレゼントも
さらに、「割れる」ことから、別れを意味するギフトとされている鉢植えや食器、「眠って床に就くことが多くなる」ことを連想させるパジャマは、人によっては縁起が悪いと感じる方もいます。
また、香典返しに使われることが多いお茶や「苦しむ」や「死」を連想する櫛も不吉だと感じるケースもあります。
仏花に使用される菊の花や彼岸花、白い花も避けた方がいい場合もあります。
お年寄りをイメージさせるようなものや、目上の方に贈るのが失礼にあたるプレゼントは、敬老の日に贈るプレゼントとしては避けた方が良いケースもありますが、贈る相手が喜ぶものを選ぶことも大切です。敬老の日のプレゼント選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。