リクルートスーツとビジネススーツに違いってあるのでしょうか?見た目や値段の違い、また色選びについて詳しく解説。リクルートスーツって入社後も着れる?ストライプのスーツって就活でOK?という素朴な疑問にもお答えします。
【目次】
就職活動を始める時に欠かせないのがリクルートスーツ。でも普通のビジネススーツとどこが違うのかよくわからない……という人も多いといいます。
大きな違いは4つ。
・着用シーン
・色や柄
・生地
・価格
着慣れないスーツを選ぶのは難しくて迷ってしまいますが、リクルートスーツとビジネススーツの違いを理解すればスーツが選びやすくなるはずです。
リクルートスーツとビジネススーツの一番わかりやすい違いは着用シーンです。
・リクルートスーツ=就職活動の時に着る
・ビジネススーツ=実際に仕事をする際に着る
これではビジネススーツに比べてリクルートスーツは着る期間が短いのでは?と思いますが、成人式や入学式などのセレモニーで着用したり、学生の間ならば黒のリクルートスーツを礼服の代わりに着用するということも。
メインの着用目的が就職活動というスーツをリクルートスーツと呼びます。
スーツの色を選ぶ際には、リクルートに向いている色、ビジネス用に合っている色がそれぞれあります。
■リクルートスーツの色
もっとも着用している人が多く安心感があり、清潔感や爽やかさも演出できるのが「無地の黒」です。黒のスーツに白のシャツというコーディネートがリクルートスーツの定番と言えます。
それ以外にも、黒に近いチャコールグレーのスーツもきちんとした印象がありリクルート向き。ピンストライプやシャドウストライプなど柄が入っているものは、就職活動中は着用を控えるのがおすすめです。
■ビジネススーツの色
実際に仕事を始めると、黒よりもグレーやネイビー、ベージュ、ストライプ柄など様々な色や柄のスーツを着用している人が増えます。もちろん、就職後しばらくの間はリクルートスーツも毎日着用するスーツのローテーションの中に入れるという場合もあります。
パッと見た感じに違いはわかりにくいのですが、リクルートスーツとビジネススーツでは使っている生地に違いがあります。
■リクルートスーツの生地の特徴
着用期間が短いリクルートスーツは「できるだけ低価格なものがいい」というニーズに応え、生地や縫製で価格を落としたものが多いのがリクルートスーツの特徴です。
・化学繊維を使用しているので通気性が良くない
・耐久性が弱い
というデメリットと思える一面がありますが、リクルートのために作られたスーツは夏の就職活動でも安心なウォッシャブル加工済みなど、機能性の高さが魅力です。
■ビジネススーツの生地の特徴
毎日着用するスーツがヨレヨレだと、仕事もだらしないのでは……?とイメージが悪くなってしまいそうです。そのため、ビジネススーツでは耐久性が高く上質感のあるウールの生地を選ぶことが多いです。
リクルートスーツは基本的に学生が着用するもの。そのため、あまりに高額なものよりは低価格なスーツに人気があります。
■リクルートスーツの価格
「洋服の青山」などスーツ専門店の多くではリクルート用にスーツを展開。シャツやネクタイ、バッグなどを合わせたセットやクーポン利用で割引になるなど、お手頃な価格で販売している場合が多く、リクルートスーツだけなら、安いところで1万円台から見つかります。
■ビジネススーツの価格
まさにピンからキリまで幅広くあります。毎日仕事で着るので就職活動の時よりは上質で丈夫なものを選びたいので価格も多少上がります。
とは言え、若いビジネスマンがあまりに高級なスーツを着用していると、上司より明らかに上質なスーツを着ている生意気な新入社員……というイメージになりかねないので、立場や年代に合ったスーツを着用するのがおすすめです。
同じ黒のスーツを着るにしても、リクルートとビジネスでは着こなし方が変わります。
■リクルートスーツの着こなし(男性)
・無地の黒やチャコールグレーのリクルートスーツ
・白のワイシャツ
・ネクタイはネイビー系、ボルドー系などベーシックな色
・ネクタイの柄はレジメンタルや小紋柄など
清潔感がとても大切なので、スーツだけでなくシャツも自分の体型に合うものを選び、だらしなくならないように着こなします。
■リクルートスーツの着こなし(女性)
・無地の黒やチャコールグレーのリクルートスーツ
・スカートは椅子に座っても短くなりすぎない丈
・白シャツのボタンを開けて着たい場合は初めからボタンのないスキッパータイプを選ぶ
・シンプルでヒールが高すぎない黒のパンプス
肌の露出が多すぎるとカジュアルに見えたりだらしなくなったりするので、襟元やスカート丈には十分注意します。
■ビジネススーツの着こなし
就職活動ではシャツやネクタイで遊びや個性を出すことは難しいですが、ビジネススーツではブルーやピンクなどのカラーシャツやカットソーなどのインナー、ネクタイ、靴などで自分らしくおしゃれな着こなしを目指すことができます。
リクルートスーツとビジネススーツは似ているようでやはり違います。きちんとリクルートスーツを着こなすことができれば、社会性や協調性があるように見えて好印象が期待できます。きちんとした着こなしには、サイズやデザインが自分に合っていることが重要なので、スーツの着こなしのプロである店員さんに相談してみるというのもおすすめです。