老若男女問わず楽しめる山歩き「トレッキング」。山登りと比べて難易度が低いとは言えど、正しい知識を身につけた上で、万全の準備で臨みたいところです。そこで今回は、トレッキングの基本やマナーからおすすめの服装まで一挙ご紹介します!
【目次】
あなたは、「トレッキング」と「登山」の違いをご存知ですか?そこでまず、一般的な登山は頂上を目指して登るのに対して、トレッキングは無理して頂上を目指すのではなく、山の麓を歩いて自然を楽しむことを目的とした山歩き。もちろん頂上を目指したり長い距離を歩いたりすることもありますが、大前提として自然を堪能することを目的としたのが、このトレッキングだと言えます。
したがって、登山ほどのしっかりと装備や、十分な体力がなくても取り組めるところが、トレッキングの魅力。気軽に楽しめる上に、自然と体力がついて健康的な体づくりにも繋がるため、老若男女問わず人気を誇るアクティビティです。あなたもこの機会に、ゆったりとした山歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
トレッキングは気軽に楽しめるとは言えど、いくつか守るべきマナーがあります。備えを怠ることなく、山でのマナーをしっかりと守り、安全第一でトレッキングを楽しみましょう。そこでまずマナーの一つが、山ですれ違う際には「登り優先」で道を譲り合うこと。譲る際には、谷側ではなく山側に寄るのが基本ですが、状況を見て臨機応変に対応するのが、安全のための重要なポイントとなります。
トレッキング中はこまめに地図を確認するのが基本ですが、もしも道に迷ったら、確認できる場所まで引き返してください。沢や谷に降りると自力では戻って来られない可能性もあるため、十分にご注意を。さらに日没が迫ってきたら、安全のため引き返して下山しましょう。
トレッキングは登山と比べると、簡単な装備で気軽に楽しめるところが魅力的。とは言え、必要な持ち物やあったら便利なアイテムがいくつかありますので、安全に、そして快適にトレッキングを楽しむためにも、事前にご用意ください。ここでは、トレッキングで用意しておきたいアイテムをご紹介します。
■トレッキングに必要な持ち物
・リュック(30リットル位)
・帽子
・タオル
・登山靴(防水機能があるとなお良し)
・腕時計
・地図、コンパス
・レインウェア(風除けにも便利)
・ヘッドライト(日帰りでも)
・スマホ、モバイルバッテリー
・ゴミ袋
・ティッシュ
・行動食(さっと食べられる高カロリーなものがベスト)
・水分
トレッキングの服装の最大のポイントは、ズバリ「レイヤリング」です。このレイヤリングとは、一言で表すと重ね着を指し、「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3つのウェアを重ねること。天候や運動量に応じて着脱をすることで温度調節を行い、ウェアの性能を発揮することが目的となります。
アウターレイヤーは、雨や風、雪などから身体を守るもの。ミドルレイヤーは行動着や保温着としての役割を果たしますが、通気や汗の発散などにも効果的なウェアとなります。さらにベースレイヤーは、素早く汗を吸水発散して素肌をドライに保つこと、そして保温性の確保を主な目的としたウェアです。
さらにトレッキングや登山において重要となるのが、衣服の素材選び。というのも山歩きではひたすらに歩き続けるわけではなく、「静」と「動」の繰り返しとなるため、暑くなったり体が冷えたりと、体温の変化が著しく感じられるからです。したがって、汗を素早く吸収して発散してくれる素材を選ぶ必要があります。
そこでおすすめなのが、「ポリエステル」素材のウェア。ポリエステルは軽くて丈夫な上に吸水速乾機能が高いため、汗冷えや低体温症を防ぐのに最適な素材なのです。一方綿は、肌触りが良く汗の吸収にも優れているものの、その汗を発散する機能は劣っているため、トレッキングにはあまり向いていません。
ここからは、具体的にトレッキングにおすすめの服装をご紹介していきます。そこで春先の服装で注意しておきたいのが、ズバリ「防寒」。日中暖かいからと防寒を疎かにしがちですが、この季節は1日の気温差が大きい上に、山では天気が急変する可能性もあります。したがって、適切なレイヤリングを心掛けましょう。
例えばポリエステル製のTシャツには、アンダーシャツを仕込んで暖かい日中を快適に過ごして。肌寒くなったらフリースやトレッキングシャツなどのミドルレイヤーを羽織り、冷えから身体を守りましょう。また、春先は日差しが強くなってくるため、帽子のご用意もお忘れなく!
暑い夏にはついつい軽装になりがちですが、半袖半ズボンのラフな服装は控えてください。もちろん基本のスタイルは半袖半ズボンでも良いのですが、怪我防止や日焼け対策のためにも、肌の露出部分をできる限り減らしましょう。さらに汗冷えによって急激に体温が下がる可能性もありますし、汗をかいたらこまめに着替えることをおすすめします。
例えばポリエステルの半袖Tシャツに、ショートパンツを合わせたコーディネート。腕は、アームカバーやアンダーシャツを使って露出部分を減らすと良いでしょう。さらに足元はスパッツに登山靴で、万全の体制に。帽子はつばの広いものをチョイスすると、顔の日焼けを軽減できるのでおすすめです。
秋のトレッキングでは、気温がグッと下がって案外肌寒く感じるので要注意。春と同様にレイヤリングを意識し、快適にトレッキングを楽しみましょう。また、ベースレイヤーは長袖をチョイスして、内側からしっかりと暖かく。素材はポリエステル、もしくは保温性に優れたメリノウールがおすすめです。
例えばミドルレイヤーには、ダウンジャケットなどの中綿入りのクロージングをチョイス。適度にゆとりのあるサイズ感なら、中間着としてではなくアウターとしてもお使いいただけるため、レイヤリングに重宝できるでしょう。その他にミドルレイヤーとしては、保温力が高い上に汗を放出しやすいフリースもおすすめです。
トレッキングの足元は、「登山靴」がマスト。標高が低く、平坦で簡単な道なら運動靴でも構いませんが、本格的にトレッキングに取り組むのなら、用意しておきたいところ。一般的な運動靴は防水機能が低く、ぬかるみの中を快適に歩くことができませんし、そもそもの歩きやすさも登山靴が圧倒的に優れているからです。
登山靴というとお高いイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、リーズナブルで機能性が高いものもありますので、ぜひこの機会にチェックしてみて。さらには最近ではファッショナブルなデザインの登山靴も増えているため、あなた好みの一足を探してみてください!
トレッキングの服装は、なにもアウトドアブランドのアイテムで揃える必要はありません。確かにアウトドアブランドで揃えると安心ですが、気軽にトレッキングを楽しみたい方にとっては、敷居が高いと感じられるはず。しかし何より大切なのは、衣服の素材選びやレイヤリングのテクニックになりますので、ブランドにこだわる必要はないのです!
例えばリーズナブルに高品質のウェアが手に入るのが、ズバリ「UNIQLO(ユニクロ)」。ベースからアウターまで丸ごと揃いますし、何よりコスパの良さが魅力的だと言えるでしょう。トレッキングの服装にお悩みならば、ぜひ一度ユニクロへと足をお運び下さい。
UNIQLO(ユニクロ) ポケッタブルUVカットパーカ / ¥3,289
いかがでしたか?今回は、トレッキングの基本からおすすめの服装まで一挙ご紹介しました。トレッキングは登山ほどのしっかりとした装備は必要ないものの、最低限山登りに適した着こなしにまとめるのが基本。軽めの山歩きとは言えど、山の天気は変わりやすく危険と隣り合わせですので、正しい知識と事前の準備が必要となるのです。ぜひ参考にして、あなたも正しい着こなしでトレッキングをお楽しみください!