リフォームをせずにキッチンの印象を変えたり収納力をアップできるのがDIYです。今回は、キッチンのDIYの魅力や成功するコツ、真似したくなるキッチンのDIYアイディアや実例をご紹介します。
【目次】
近年、生活が豊かになる趣味としてますます人気が上昇しているのが、DIYです。そもそもDIYとは、「DO IT YOURSELF」の略で、自分自身で何かを作ったり、修理や改善を行うことです。以前は、DIYといえば、男性が行う日曜大工というイメージがありましたが、近頃では女性がDIYを楽しむことも珍しくなくなってきましたよね。近年は、最近のDIY人気に伴って、女性でもDIYしやすい工具も販売されています。Instagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)などのSNSやブログなどでおしゃれなDIYテクニックを披露している方も多いですね。
DIYを行う場所として特に注目を集めているのが、キッチンです。台所は、食材や調味料、食器やカトラリー類、調理器具や家電、お掃除グッズなど、さまざまなアイテムを収納しなくてはいけないので、物が多く、ごちゃごちゃしてしまいやすいエリアですよね。
賃貸物件の場合は、本格的なリフォームをしても、退去時に元に戻さなくてはいけないので、不便さを感じていても我慢してしまうことがあります。しかし、DIYでしたら、気になる部分のみを改善することができますので、賃貸物件でも取り入れやすいですね。
近年は、シールの跡が残りにくい壁紙や、壁に穴を空けずに設置できる突っ張り棒式の柱など、賃貸物件でも使用できるDIYグッズもたくさん販売されていますので、退去時の原状回復もしやすいですよ。
キッチンのリメイクを行う場合は、プロにリフォームを依頼することも多いですが、時間も費用もかかるものです。リフォーム中はキッチンが使えないこともあります。
しかし、自分でDIYを行えば、まるでリフォームをしたように、印象も収納力も変えることができます。日常生活に支障が出ない範囲で、自分のペースで自由自在にカスタマイズできるのも魅力ですね。キッチンに関する悩みに合わせて、試行錯誤しながら少しずつキッチンを変えていくことができます。
また、DIYは、ホームセンターや100均グッズで販売されている低価格のアイテムを使用すれば、リーズナブルにDIYできますよ。
使いにくいキッチンで作業をすると、家事の効率は下がってしまうものです。しかし、セルフDIYなら、使いにくい場所だけを改善することができます。キッチンが使いやすくなれば、作業効率も上がりますよ。
また、賃貸物件や中古住宅などの古い台所でも、セルフでDIYをすれば、おしゃれに生まれ変わりますので、キッチンで家事をする際のモチベーションも上がりますね。
今回は、キッチンでDIYできる場所やDIYのコツの他、キッチンのDIYアイディアや実例をご紹介します。
キッチンのDIYといっても、台所内でDIYできる場所は多く、DIYを成功させるためにはコツもあります。
キッチンの中でDIYできる場所はたくさんあります。例えば、
・キッチンカウンター
・壁
・扉
・床
・食器棚
・収納棚
・コンロ周辺
・シンク周辺
・インテリア
・小物
などです。
収納が少ないとお悩みの方は、調理台や簡易的なダイニングテーブルとしても使えるキッチンカウンターや収納棚をDIYするのがおすすめですよ。
古いシステムキッチンも、キッチンの壁や扉にリメイクシートを張るだけでもイメージをチェンジすることができます。
また、使用頻度が高いコンロやシンク周辺をDIYで使いやすくするというのも人気ですね。
さらに、今使用している食器棚や収納棚、インテリアや小物をDIYでリメイクするのもおすすめです。
DIY初心者さんの場合は、「DIYは難しそう」というイメージをお持ちの方も多いと思います。確かに、思いつきでDIYをしてしまうと、理想としていたような仕上がりにならないこともあります。
したがって、キッチンのDIYをする前に、まずはキッチンに関するお悩みをリストアップしましょう。そして、悩みを解決できるようにDIYの計画を立て、キッチンの完成図をイメージしてから作業に取りかかるのがおすすめです。キッチンのDIYについて紹介した本やブログ、SNSやYouTube(ユーチューブ)の動画なども参考にしてみましょう。
古いキッチンの印象を変えたい場合は、壁や扉、床など、広い面積をDIYすると印象がガラッと変えることができますよ。
ただし、DIY初心者さんが始めから大がかりなリメイクをするのはハードルが高いものです。
したがって、初心者さんは、まずは簡単なDIYからスタートするのがおすすめです。
例えば、最初に扉や棚などの少ない面積にリメイクシートを張ったりペンキを塗って練習をしてから、壁や床などの大きな面積のDIYをするといいですね。
また、棚を設置したい場合は、設計図を書いて木材を選んで購入し、一から棚を作成するのではなく、市販のキットで棚を作ったり、既製品の棚に板を追加したり金具を取り付けるなどしてリメイクしてみることから始めてみましょう。DIYに慣れてきたら、自分で選んだ木材を使ってオリジナルの棚を作成してみましょう。
そして、DIYを行う際には、お悩みを解決できるようなリフォーム案を作成しておくだけでなく、DIYに使用する材料や道具などををリストアップして準備しておくと、スムーズに作業が進みますね。
DIYを始めてから足りないものがあって作業を中断してしまうことがないようにしたいですね。
そして、DIYは、プロに依頼する大がかりなリフォームとは違い、キッチンの一部のみを作り変えてカスタマイズできるのが魅力です。
また、DIYは、使用する材料も自分で選ぶことができますので、費用を抑えることができるのもメリットです。よりDIYの費用を安く済ませたい場合は、100円均一のアイテムを利用するのがおすすめです。木の板やすのこ、ねじや金具、取っ手やリメイクシートなどのようなアイテムも100円ショップで購入できますよ。
ただし、キッチンのDIYを行う際には、専門知識が必要なエリアはDIYしないようにしましょう。例えば、水回りの配管やシンクの交換、ガスコンロの交換などは、素人が行うと危険ですので、プロにお任せしましょう。
キッチンカウンターのリメイクは、手軽にできるキッチンのDIYとして取り入れている方が多いですね。
例えば、キッチンカウンターにペンキを塗ってカラーを変えたり、リメイクシートを貼って印象をチェンジするDIYは、女性でも手軽にできるDIYアイディアです。
こちらのナチュラル感のあるカフェ風キッチンのキッチンカウンターは、ニトリのキッチンカウンターに、ブリック・レンガを貼り付けてリメイクしています。キッチンカウンターの上のボックスも手作りですよ。
台所の作業スペースにお悩みの方は、こちらのようにキッチンカウンターを増設すると、作業スペースも収納力もアップしますね。
こちらは、DIYしたオリジナルのキッチンカウンターにコンクリート風のペイントを施したほんのり男前なカフェ風キッチンに仕上がっています。
キッチンカウンターを一から手作りするのはハードルが高い方におすすめしたいのが、カラーボックスを活用したプチDIYです。
2つのカラーボックスの上に天板を乗せれば、立派なキッチンカウンターが完成しますよ。
こちらの実例は、キッチンカウンターの上にラブリコを使用していますので、安定性もあり、装飾を行えますので、まるでお店のカウンターのようなおしゃれな雰囲気になっています。
キッチンの作業スペースや収納力にお悩みの方は、キッチンカウンターを増設するだけでなく、キッチンカウンターの上にDIYで収納スペースを作るのもおすすめです。
マグカップやワイングラスなどは、重ねて収納することができないので場所を取ってしまいます。しかし、見せる収納にすることでおしゃれに空間を有効活用できますね。
こちらは、棚板を活用したヴィンテージ風のキッチンカウンターで、キッチンカウンターの壁には床材を使用しています。
まるでリフォームをしたようにキッチンの印象を変えたい方におすすめしたいのが、キッチンの壁や扉のDIYです。
特に、古い家のキッチンの場合は、壁や扉などのような、見える面積が多い部分の印象を変えると、ガラッとイメチェンできますよ。
例えば、こちらのキッチンのように、キッチンの上部の扉や壁などをホワイト系でまとめると、台所が明るくなり、清潔感もアップしますね。
DIYのやり方は簡単で、ペンキを塗ってもいいですし、壁紙やリメイクシートを使用してもOKですよ。
キッチンの壁や扉のDIYで使用する壁紙やリメイクシートは、通常のワンカラーの他、木の温もりを感じられる木目調やキュートな花柄、高級感のあるタイル柄や大理石柄、カントリー調のレンガ柄などさまざまなデザインがありますよね。
立体感を出したい場合は、厚みのあるシートを使用するという方法もあります。こちらは、100円均一のダイソーの「クッションレンガシート」を活用していますよ。
こちらは、キッチンの扉をペンキと取っ手で簡単にカスタマイズしたDIY実例です。
カラーを変え、取っ手を取り替えるだけで、ぐっとオシャレになりますよね。
淡い色合いと木目調のアイテムでまとめられた、落ち着くキッチンスペースに仕上がっています。
こちらは、ホワイトやグレー、ブラックなどのモノトーンでまとめられたスタイリッシュなキッチンのDIY実例です。
モールディングを取り入れた引き出しや扉がモダンな印象で、素敵な仕上がりです。
DIYを行う際には、テーマカラーを絞ることが、統一感のある空間にするコツですね。
キッチンの印象を大きく変えたい場合には、好きなカラーの壁紙を使うのもおすすめです。
こちらは、チャーミングなピンクの壁紙を使用したキッチンのDIY実例です。華やかなカラーの壁紙は、ハッピーな雰囲気になり、気分が上がりますので、料理や掃除へのモチベーションもアップしますね。
インテリアや家電はモノトーンで合わせているのも、派手見えせずにおしゃれに見せるポイントですね。
こちらもキッチンの壁のDIY実例です。まるで海外のセレブのキッチンのようなモダンな仕上がりです。
ブルーの壁は、リメイクシートの上からペンキを塗ってオリジナルのカスタマイズをしています。境目に装飾を施すことで、より高級感のある仕上がりになっていますね。
なんと、作業台もカラーボックスやリメイクシートでDIYしています。
ダイソーやイケア(IKEA)など、リーズナブルなアイテムを上手に使った、ラグジュアリーなキッチンとなっています。
キッチンは、食料品や調味料、食器類やカトラリーなどのように、用途も形も異なるアイテムが多い場所ですよね。収納するものが多く、収納場所に困っている方も多いと思います。
そのような場合は、こちらのように、カラーボックスをDIYで組み合わせ天板を乗せて、食器棚や収納棚として利用するのもおすすめです。自分で設計をしたり、木材を選んでカットする手間がないので、すぐに食器棚や収納棚が欲しい方やDIYビギナーさんにもおすすめです。
カラーボックスは食器棚や収納棚と比べるとコンパクトで、女性でも移動できますし、引っ越しする際にも簡単に解体できるのが魅力です。リーズナブルな価格なので、2個~3個程度まとめて購入して並べ、収納するアイテムのサイズに合わせて棚板の場所を変えられるのも便利ですね。
カラーボックスの間にゴミ箱を設置しているのが真似したくなるおしゃれなキッチンDIYのアイディアですね。
キッチンの中で意外と収納場所に困るのが調味料類です。
こちらは、スパイスラックをDIYした収納実例です。コンパクトなハーブ類やスパイス類、缶詰などの収納には、オリジナルの棚を活用してキッチンの隙間スペースを有効利用するのが賢い収納テクニックですね。
収納アイテムが多いキッチンは、デッドスペースになりやすい壁を収納場所にするのもおすすめです。
こちらのような、シンプルな棚でしたら、DIY初心者さんでも作りやすいですね。
あえて棚の位置をずらすことで抜け感のあるおしゃれな雰囲気になるだけでなく、高さのあるものも収納しやすくなります。
壁に棚を取りつけたいけれど、壁に傷をつけたくない方に重宝されているのが、突っ張り棒タイプの柱を棚のベースとするDIYテクニックです。「ディアウォール」や「ラブリコ」は、SNSやブログなどでも評価が高いですね。
突っ張り棒形式の柱なので、簡単に取りつけられますし、柱に棚板を自由に取りつければ、自分だけの収納スペースが完成しますよ。こちらの実例のように、ミニサイズの棚を作成したり、フック用のバーを取りつけると、よりキッチンが使いやすくなりますね。
キッチンのコンロやシンク周辺というと、リフォームをしなくてはイメージを変えることができないという印象がありますが、そんなことはありません。
ただし、火を扱うコンロ周辺は、燃えやすい素材を使用しないようにしたり、コンロの近くに収納場所を作らないようにする必要がありますので注意したいですね。
また、シンク周辺は、食べ物や水分、洗剤などが付きやすく、頻繁に掃除しなくてはいけないエリアですので、掃除がしやすいようにDIYを行いたいですね。
こちらのように、DIYでリメイクシートを貼るだけでオシャレ見えさせることができますよ。ただし、リメイクシートの柄は、大理石やタイル柄のような、自然に見えるデザインがおすすめです。
シンクの正面の壁にはフックを取りつければ収納力もぐっとアップしますね。
こちらのおうちは、キッチンの収納棚がなく、食器棚を置くスペースがないため、シンク回りを収納場所としてフル活用しています。
左側の食器棚エリアには、棚板にアイアンバーを取りつけ、調理グッズを掛けて収納しています。
右側には、突っ張り棒を取りつけ、ワイヤーネットを固定してキッチングッズを収納しています。100円ショップで購入できるアイテムを利用した技ありのアイディアですね。
DIY愛好家さんたちの中で重宝されているのが、100均でも購入できるすのこです。すのこを棚にリメイクするのは人気のDIYアイディアですが、こちらのように、キッチンのシンク脇のちょっとした壁面の収納グッズとして活用するのもおすすめです。
フックやねじ、木の棒なども100円で購入できるものを使用すれば、お財布にも優しいですね。
こちらは、コンロやシンク周辺にパイプを設置したキッチンのDIY実例です。
木目調の壁にインダストリアルなパイプが男前です。コンロ脇のブラックの黒板に合わせて、調理器具のフックや調味料類のラベルもブラックをセレクトしているのがかっこいいですね。
こちらは、100均のダイソーのパンチングボードを活用したDIYアイディアです。
ダイソーでは、パンチングボードの穴に取りつける棚やフックも販売されており、簡単に収納場所をカスタマイズできる人気アイテムです。
こちらは、無機質なレンジフードをマスキングテープでおしゃれなストライプ柄にDIYしたアイディアです。
こちらのお宅は、キッチンの壁や収納扉も大理石のリメイクシートでDIYしています。
モノトーンで統一された洗練された雰囲気のキッチンになっています。
キッチンを格上げしてくれるのが、ちょっとした空きスペースにも置ける小物類のDIYです。
中でも、キッチンに置きたいのが、コンパクトなディスプレイ棚です。簡単なのでDIYを始めたばかりの方でも作りやすいアイテムです。
マグカップやグラス、お皿やお茶、ジャムやお菓子などを飾れば、まるでカフェのカウンターのような雰囲気になりますよ。
こちらは、カフェやレストランのカウンターに置いてあるようなショーケースです。ブレッドケースとしても使えますよ。
手前にガラスやアクリル板の付いたフレームを取りつけ、取っ手を付ければ完成するDIY作品で、キッチンのオシャレ度を上げてくれるアイテムです。
100均でも購入できる大きめのフォトフレームを組み合わせて作るショーケースも簡単に作れるハンドメイドアイテムとして人気ですね。
縦長のボックスに棚板やカゴを取り付けたベジタブルストッカーもキッチンに置きたいDIYアイテムです。
野菜だけでなく、果物やお花を飾ってもいいですし、食器やカトラリーの収納棚として利用することもできますよ。
ニスを塗ってアンティーク感を出したり、ペンキでデコレーションすると素敵に仕上がります。
目隠しをしたい場合は、手前にカーテンレールや突っ張り棒をプラスして、カフェカーテンを取りつけましょう。
自分のペースでキッチンを理想通りにリメイクできるのがDIYの魅力です。リーズナブルなアイテムが揃っているホームセンターや100均のアイテムを活用すれば、DIY費用も節約できますよ。キッチンの印象を変えたり収納力をアップさせたい方は、ぜひご紹介したDIYアイディアを参考にしてみてくださいね。