毎日何気なく使っているボディソープ。しかし、もしかしたらボディソープが合っていないせいで肌トラブルを起こしている可能性があります。ボディソープの種類や選び方、正しい使い方についてご紹介します。
【目次】
まずはよくあるボディの悩みからご紹介します。
ボディの乾燥に悩んでいる人は、とても多いです。特に秋冬の空気が乾燥する季節になると、体の乾燥が気になります。顔の乾燥はそこまで気にならないにもかかわらず、なぜか体だけ乾燥してしまうという人もいます。
ボディの乾燥を感じやすいのは、部位によって皮脂の量が少ないからです。特にすねの部分は皮脂が少ないため、乾燥を感じやすくなります。顔のケアはしっかりしているという人でも、ボディの隅々までケアができていない人も多いため、乾燥に悩まされる人はとても多いです。
ボディの悩みには、ニキビができやすいという人も多いです。ニキビ=顔にできるものだと認識している人も多いですが、体にもできることがあります。特にニキビができやすいのが、背中です。
背中は特に皮脂の分泌が多い部分のため、ニキビができやすいです。また、背中のニキビは自分の目で確かめることが難しいため、いつの間にかできていた、悪化していたという人も多いです。
柔らかさのあるボディに憧れを抱いている人は多いですが、自分の肌触りがイマイチ良くないと感じている人もいます。ずっと触って痛くなるような質感ではなく、どこかザラザラとしているような、そんな肌触りに悩んでいます。
何となく肌につっかかりがあるような感じで、ずっと触っていたくなるような肌にするにはどうしたら良いのかと、悩んでいる人が多いようです。
ボディの悩みの中には、かゆみに悩んでいるという人もいるようです。かゆみは乾燥が悪化した時に出ることもありますが、体を温めた後に感じることもあります。特にお風呂上がりになると、体がかゆくて仕方ないと感じる人もいるようです。
もともとそこまで肌が強くない人が、熱いお湯に長時間浸かることによって、肌が刺激されてかゆみが引き起こされることがあります。かゆみがあるからといって肌をかいてしまうと、角質がボロボロになり肌がさらに弱くなってしまいます。
さまざまな体の悩みがありましたが、ボディソープによって解決する悩みもあります。そんなボディソープの効果についてご紹介します。
ボディソープには、肌表面についた汚れをオフする効果があります。人間は1日中活動をしていると、さまざまな汚れにさらされます。特に家の外を歩いていると、見えていないだけでさまざまな汚れが肌についています。
ボディソープを使って体を洗うことによって、体についた汚れをしっかりオフすることができます。お湯を使って体を洗うだけでは取り除けないような、がんこな汚れを手早く落とすのがボディソープの役割です。
ボディソープは古い角質をオフすることもできます。肌は一定の期間ごとに生まれ変わり続けています。新しい角質ができると、古い角質が剥がれ落ちていくようになっています。これがいわゆる垢と呼ばれるものです。
ボディソープには、この古い角質をオフする効果があります。お湯だけで落とそうと思うと、ゴシゴシと強めに擦らなくてはいけませんが、ボディソープの場合は優しく肌になじませるだけでOKです。
毎日少しずつ古い角質をオフすることで、常にきれいな状態の肌を保つことができます。
ボディソープには、毛穴の洗浄効果もあります。毛穴というものは、顔だけでなく全身にあるものです。この毛穴に皮脂などの汚れが詰まってしまうと、ニキビの原因になってしまいます。ボディソープを使ってしっかり洗浄することで、ニキビを防ぐことに繋がります。
特にニキビに悩んでいるという人は、殺菌成分入りのボディソープを使うことでニキビのもととなるアクネ菌を抑える効果があります。肌の表面だけでなく、毛穴の中の汚れもしっかり掻き出すことで、健康的な肌を保つことができますよ。
ボディソープには、ニオイをオフする効果もあります。1日中活動をしていると、たくさん汗をかくため嫌なニオイを感じることもあります。ボディソープを使って体を洗うことで、このニオイのもととなっている汗や皮脂汚れを落とすことができます。
また、殺菌成分入りのものやニオイに特化したボディソープを使うことによって、ニオイを元から防ぐ効果も期待できます。
ボディソープにはさまざまな種類のものがあります。それぞれの特徴についてご紹介します。
もっとも市場に出回っているボディソープといえば、リキッドタイプです。重たさのあるテクスチャーで、泡立ててから使用するタイプです。値段も安価なものが多いため、普段使いしやすいのが特徴です。
また、リキッドタイプは泡立ちがしやすいのも魅力です。泡立てネットを使用しなくても、手だけで泡立てることが可能です。ただし、体の洗浄を目的として作られているため、保湿力に関してはあまり期待できないものが多いです。すっきり落としたい人におすすめなボディソープです。
次にシャワージェルタイプです。シャワージェルは、透き通った色味をしているジェルで、リキッドタイプと同様にしっかり泡立てて使用するものです。シャワージェルとリキッドタイプの大きな違いは、シャワージェルはアロマの成分が入っているものが多いことです。
見た目もカラフルに色づけることができるため、お風呂に置いておくととてもおしゃれに見えます。また、シャワージェルはその泡立ちの良さから泡風呂を作ることも可能です。お風呂に入れても肌に刺激がないように作られているものが多いため、肌に使ってもそこまで刺激を感じることがないというメリットがあります。
ただし、精油などの成分にも反応してしまうような肌質の人は、シャワージェルが合わない可能性もあるので、成分に注意して選ぶようにしましょう。
ポンプタイプのボディソープは、泡立った状態で出てくるボディソープです。ポンプをプッシュするだけで、すぐに肌に乗せることが可能です。ポンプタイプのボディソープは、肌への優しさを考えて作られているものが多く、敏感肌や乾燥肌でも使えるものばかりです。泡もプッシュするだけで濃密な泡を出すことができるため、とても使いやすいです。
ただ、コスパがあまり良くないというデメリットもあります。1回のプッシュで出てくる量が限られているため、全身洗うためには何度も出さなくてはいけません。そういった手間が気にならない方にはおすすめです。
ボディソープの中には、シャワーオイルというものもあります。シャワーオイルとは、オイルが含まれているタイプのボディソープです。名前の通りオイルで作られているため、保湿力が高いというメリットがあります。洗浄力も高いので、皮脂が多い肌質の人でも使用可能です。
シャワーオイルのデメリットは、泡立ちにくいということです。しっかり泡立てて洗浄したいと思っている人にとっては、少し物足りなく感じることもあるようです。そのテクスチャーを活かしてマッサージオイルとしても使用できるので、使い道によっては1番使いやすいと感じる人もいます。
ボディソープには、さまざまな洗浄成分が含まれています。この洗浄成分の種類によっては、避けた方が良い肌質の人もいます。詳しく見ていきましょう。
石鹸系の洗浄成分とは、名前の通り石鹸をベースに作られているアイテムです。何となく石鹸は肌に優しいと感じる人もいるようですが、非常に洗浄力が高い洗浄成分として知られています。
汚れを落とすということに関しては、とても高い効果を発揮する洗浄成分ではありますが、乾燥肌の場合は必要な皮脂まで洗い流してしまう場合もあります。もともと皮脂の多い部分に使うのであれば、問題ありません。
石鹸というシンプルな素材で作られているものではありますが、すべての肌に合うというわけではないので、肌が弱い人は特に注意するようにしましょう。
石鹸系のボディソープを見分ける表示は、ラウリン酸、カリ石ケン素地、パルミチン酸などです。これらが書いてあるボディソープを選ぶようにしましょう。
アミノ酸系の洗浄成分は、穏やかな洗浄効果を持つ成分です。肌が弱い人や乾燥が酷い人におすすめです。アミノ酸系の洗浄成分は、肌に必要な皮脂を残しながら、不要な汚れだけを洗い流すことができます。
洗浄成分は穏やかなので、皮脂が多くてニキビができやすい肌質の人には向かないことが多いです。肌のかゆみが止まらない人や、肌が粉を吹いてしまっているような肌の人に使って欲しい成分です。
アミノ酸系の洗浄成分の見分け方は、ココイル~と書かれているものがすべてアミノ酸系洗浄成分になります。
高級アルコール系の洗浄成分は、かなり高い洗浄作用を持っている成分です。ドラッグストアで手に入るようなボディソープによく使われています。もともと肌への刺激性は少ない成分ですが、必要以上に皮脂を取り除いてしまうというデメリットがあるため、肌が弱い人は注意して使う必要があります。
乾燥肌ではなかったのに、突然乾燥が気になるようになってきたという人で、高級アルコール系のボディソープを使っている場合は、ボディソープが原因かもしれません。肌を労わるためにも、肌が弱い人の使用はなるべく避けた方が良いでしょう。
高級アルコール系の洗浄成分の見分け方は、ラウレス硫酸~などが書かれているものです。
ここからはおすすめのボディソープの選び方についてご紹介します。
ボディソープを選ぶ上で1番重視すべきポイントは、肌質です。自分の肌に合った洗浄成分を選ばないと、肌トラブルは一向に改善しません。肌が弱いという人は、できるだけ穏やかな洗浄成分であるアミノ酸系のボディソープを使うようにしましょう。
反対にニキビなどの肌荒れに悩んでいるという人は、すっきりと洗えるようなボディソープを選ぶことがポイントです。どうしても肌荒れが治らない場合は、今よりも高い洗浄成分のものや、薬用成分が入ったものを使うと良いでしょう。
ボディソープを選ぶ上で、保湿成分が入っているかどうかも重要です。お風呂から上がってすぐに乾燥を感じてしまうようでは、自分の肌にボディソープが合っていないことになります。
汚れはしっかり落としつつも、潤いは保ってくれているような保湿成分が入ったボディソープを選ぶようにしましょう。特に肌の乾燥が気になっている人は、肌に優しい保湿成分が入ったものを選ぶのがおすすめです。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分の他に、植物由来の保湿成分などが入っているものを選ぶようにしましょう。
ボディソープを選ぶ際は、どれくらい泡立ちが良いかについても注目して選ぶようにしましょう。泡立ちがしっかりしているものは、それだけしっかり汚れを落とせるということです。短時間ですっきり汚れを落としたいという人は、泡立ちが良いボディソープを使うようにしましょう。
反対に泡立ちはそこまでなくても良いから、マッサージをしながら洗いたいという人には、シャワーオイル系のボディソープがおすすめです。泡立ちが悪くても、しっかりなじませるように洗うことで、汚れはしっかり落とせます。
泡立ちの良さもチェックして、自分の好みに合わせて選ぶようにしましょう。
ボディソープを選ぶ時は、使用後の肌の様子も重要です。使用後の肌が滑らかで良い手触りになっているか、それともまだ少しべたつきを感じるか、カサカサしているか、しっかり確認するようにしましょう。
お風呂に入る前よりも肌が良くなっているように感じるのであれば、自分の肌に合っている証拠です。肌の状態は1日1日変化していくので、自分の肌をよく確認して、1番合っていると感じるボディソープを使うようにしましょう。
ボディソープには、香りがあるものもあります。あまりボディソープの香りが得意ではないという場合は、無香料タイプのボディソープを選ぶと良いでしょう。ボディソープの香りは、数時間はほんのりと肌の上で香り続けるので、自分の好みの香りのものを選ぶと良いでしょう。
とはいっても、香水のようにしっかり香るわけではないので、そこまでこだわりを持って選ばなくても大丈夫です。ボディソープにもさまざまな香りがあるので、自分が香りを嗅いで心地良い気分になれるようなものを選ぶようにしましょう。
おすすめのボディソープの使い方についてご紹介します。
ボディソープを使う時は、しっかりと泡立ててから使います。ボディソープをしっかり泡立てることで、短時間でもすっきりと洗い流すことができます。また、濃密な泡を作ることで、泡がクッションの役割をするため肌への摩擦を軽減することができます。
特に肌が弱くて乾燥しているという人は、しっかり泡立てて使用するのがおすすめです。シャワーオイルなどの泡立ちが良くないものを使う場合でも、最低限泡立てて使うのがおすすめです。
泡立てる時は、泡立て用のボディスポンジなどを使用することで、簡単に泡立てることができますよ。
しっかり泡立てたボディソープを、肌の上に乗せていきます。泡立てたボディソープはすぐに消えてなくなってしまうので、泡立てて肌に乗せたら、すぐに擦ってしまうのがおすすめです。
擦るといっても、力を入れずに泡だけで洗うのがポイントです。片手のひらと肌の間に泡を挟み、肌の上をコロコロと転がしていくようなイメージでなじませましょう。絶対に力を入れずに、泡を全体になじませていきます。
体を洗う時は、隅々までしっかりなじませるようにしましょう。体の表面部分はしっかり洗えているのにも関わらず、裏側は洗えていないというケースが多いです。特に皮脂が多い背中部分の洗い忘れがあるので、しっかり泡をなじませて洗うようにしましょう。
さらに足の裏や肘やひざ裏など、細かい部分で忘れやすい部分もしっかり泡を乗せて洗っていくことが大切です。
全身をしっかり洗ったら、洗い流していきます。38度前後のぬるま湯を使い、洗い残しのないように洗っていきましょう。特に首の後ろや背中など、見えにくい部分には泡が残りやすいので、注意が必要です。泡が残っていると肌荒れの原因になるので、しっかり流すようにしてください。これで完了です。
ボディソープを使う上での注意点について、詳しくご紹介します。
ボディソープを使って体を洗う時に、ボディスポンジを使用してそのまま洗っているという人もいます。しかし、これは肌を傷つける可能性が高いので、やめるようにしましょう。ボディスポンジは、泡立てるのには最適ですが、それをそのまま使用すると、素材が粗いため肌を傷つけます。
肌の表面に残っている垢を落としたいからといって、素材が硬いボディスポンジを使うのはやめるようにしましょう。どうしてもスポンジなどを使って洗いたい場合は、肌に優しい素材でできているブラシやタオルを使いましょう。
ボディソープを変えても、なかなか乾燥が良くならないという場合があります。そんな時は思い切ってボディソープの使用をやめてみるのもおすすめです。乾燥が治らない肌というのは、肌に皮脂がほとんど無くなってしまっている状態です。そのため、どんなに穏やかな洗浄成分のボディソープを使ったとしても、皮脂は足りません。
そんな時はボディソープの洗浄成分自体が、乾燥肌の悪化を招いている可能性が高いので、思い切って数日ボディソープの使用をやめてみると良いでしょう。そんな時は38度前後のお風呂に15分ほど浸かることで、表面の汚れはある程度落とすことができます。
何があっても絶対にボディソープを使わなくてはいけない、というわけではないということは頭に入れておきましょう。
肌の乾燥が気になる人や、肌が弱い人は熱いお湯で体を洗うのはやめるようにしましょう。肌がボロボロになっている状態に熱いお湯を使うことは、肌にとって刺激になってしまいます。ボディソープを洗い流す時は、できるだけ38度前後のぬるま湯で流すことをおすすめします。
また、どうしても肌の状態が良くない時は、お風呂の温度も下げてみると良いでしょう。すべての乾燥やかゆみがボディソープのせいというわけではないので、お風呂の温度にも気を付けてみるのがおすすめです。
ボディソープを泡立てる時に使用する泡ボディスポンジは、必ず清潔なものを使うようにしましょう。ほとんどの人が泡立てネットやボディスポンジをお風呂の中に保存していると思いますが、湿気が多い場所での保存には注意が必要です。
しっかり乾かすことができず、菌が繁殖してしまう可能性があります。その菌がついているスポンジを肌に使用することで、肌トラブルが起こることもあります。
ボディスポンジはできるだけ湿気の少ない場所に保存して、月に1回の頻度で取り換えるようにしましょう。
ここからは、おすすめのボディソープについてご紹介します。
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Lamellance 泡ボディウォッシュ / ¥680
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L’OCCITANE アーモンドモイスチャライジングシャワーオイル / ¥3,300
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BOTANIST ボタニカルボディーソープライト / ¥1,100
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おすすめのボディソープについてご紹介しました。普段何気なく使っているボディソープは、選び方を間違えると肌トラブルを悪化させてしまう可能性があります。自分の肌に合ったボディソープを選んで、トラブルのない滑らかな肌を手に入れましょう。