信頼される大人の女性として、お通夜の受付を任されることがありますよね。そこで今回は、お通夜の受付の仕事の流れや、受け答え、服装などについてご紹介します。
お通夜や告別式などのお葬式に参列する場合に、受付を頼まれることがありますよね。
お葬式の受付は、「受付係」と呼ばれ、直径の家族以外の親族や、会社の同僚、友人や町内会のメンバーに依頼するのが一般的です。受付係を頼める人がいない場合は、業者に依頼することもできますが、費用がかかります。また、香典を扱う事ですので、受付を依頼された場合はぜひ、快く引き受けるようにしたいですね。
お通夜や葬儀などの受付は、遺族の身内として、失礼のないようなマナーや言葉遣いをしていることが重要です。
■お通夜の受付の仕事
お通夜の受付を頼まれた場合は、お通夜が始まる1時間半前までには会場に到着して、準備を始めておきましょう。
お通夜の受付の仕事は、
・受付の準備
・弔問客へのご挨拶
・香典の受け取り、管理
・芳名帳への記帳のお願い
・返礼品のお渡し
・会場案内
などが一般的です。
ただし、お通夜の受付時間は、短い時間に多くの人が弔問に訪れ、混雑する場合がありますので、複数の芳名帳を用意していることもあります。一人で全ての仕事を行うのは大変ですので、
・弔問客への挨拶や会場案内をする係
・香典の受け取りや管理、芳名帳の記帳をお願いする係
・返礼品をお渡しする係
・香典の管理やサポートをする係
など、仕事を分けるようにするのがおすすめです。
会場やトイレ、駐車場の場所を尋ねられることもありますので、会場内のレイアウトや、お葬式の日程は、あらかじめチェックしておきましょう。
また、遺族によっては、香典を辞退したいという希望がある場合もあります。香典辞退の意向は、訃報や受付に記載してありますので、もし参列者が香典を持参した場合は「故人の遺志でご辞退させていただいております。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。どうか、お収めください」とお断りするようにしましょう。
お通夜の受付をする場合の服装は、一般的なお葬式に参列する場合の服装でOKです。
お葬式の際の服装は、派手にならないよう、なるべく地味にまとめるようにします。
女性の場合は、ブラックのフォーマルワンピースや、セットアップのスーツなどを着用しましょう。30デニール程度の黒のストッキングを着用します。
靴は、光沢がなく、できれば革製ではないブラックのローヒールのパンプスをセレクトしましょう。
バッグは、できれば革製以外の、コンパクトなフォーマルバッグを用意しましょう。
アクセサリーは、白や黒の真珠のピアスやイヤリング、一連のネックレス、結婚指輪以外は避けるようにします。
ロングヘアの方は、黒のゴムやピンで髪をまとめて、すっきりとした印象の髪型になるようにしましょう。
メイクは、ナチュラルメイクにするのがマナーです。赤やピンク系のカラーは避け、ベージュやブラウン系のカラーのコスメを使うようにしたり、キラキラとしたラメのコスメは使用しないようにしましょう。
男性の場合は、黒の喪服に白のワイシャツ、黒のネクタイを着用します。
■受付に必要なもの
お通夜の受付を開始する前には、準備物を用意しておきましょう。
・芳名帳
・黒の筆ペンやボールペン
・名刺受け
・香典受け
・香典を管理する箱
・返礼品
・輪ゴム
などが必要です。
■芳名帳や香典帳で香典袋の管理を
一般的には、香典の紛失がないように、記帳した参列者の順に香典袋に番号を書いて管理します。芳名帳の名前を書く場所の上に番号を書いておき、参列者に記帳していただいたら、香典袋に番号を振って管理しましょう。
芳名帳とは別に香典帳がある場合は、あらかじめ名前を書く行の上に番号を書いておき、記入した名前の番号と同じ番号を香典袋にも記入しておきます。
忙しくてその場で管理できない場合は、香典袋を10袋ずつ輪ゴムでまとめて束にしておき、後から香典袋の確認を行うようにしましょう。
お通夜で受付をする場合は、立ったままで行うのがマナーです。受付とはいっても、お葬式の場ですので、受け答えは少なくし、笑顔や大声は出さないようにしましょう。
■お通夜での受け答えや仕事の流れ
お通夜の受付の仕事の流れをご紹介します。
まずは弔問客が訪れ、「この度はご愁傷さまです」などのお悔やみの言葉をかけられますので、「本日は、お忙しい中お越しいただきまして、ありがとうございます」とお礼の挨拶をしましょう。
その後、弔問客が香典を差し出しますので、「お預かりします」と言って受け取りましょう。「ありがとうございます」と言うのはNGマナーです。
香典を受け取ったら、「おそれいりますが、こちらにお名前とご住所のご記入をお願いいたします」「おそれいりますが、こちらにお名前とご住所をお書きいただけますでしょうか」などと言って、芳名帳への記帳をお願いしましょう。
受け取った香典袋は、名前や金額、住所などが書かれているかをすばやく確認します。表書きを確認して、苗字だけが記入されている場合は、名前もお伺いするようにします。香典袋は、弔問客がその場から去ってからまとめて会計係に渡すようにしましょう。
記帳が終わったら、「こちらをお持ちください」などと言って返礼品をお渡しして、「会場の入り口はあちらです」などと言って会場に案内します。
弔電をいただいた場合は、記帳をしていただいてから、進行係へ渡しましょう。
お供え物をいただい場合は、記帳をしていただいてから、会場係の人や葬儀社のスタッフに渡して、祭壇にお供えしてもらいましょう。
■香典の管理は
香典の管理は、遺族との関係によっても異なりますが、勝手に香典袋を開け、金額を確かめるのはNGです。依頼された場合や、遺族に確認をしてから行うようにしましょう。
香典袋の中を確認するのではなく、香典帳に
・香典袋の番号
・名前
・金額
・住所
などを記入しておくと、他の誰かが香典袋を確認する場合もスムーズですね。
■自分のご焼香や香典は
お通夜で受付をする場合は、受付が無人にならないように、弔問客が少ない間に交替でお焼香をするのが一般的です。葬儀社のスタッフから促されて焼香を行う場合もあります。
香典は、受付が始まる前に渡すか、受付が空いている時間に渡すようにしましょう。
お通夜の受付は、遺族側の顔となり、香典を扱う仕事ですので、注意したいことが色々ありますよね。お通夜の受付を頼まれた際には、ぜひご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。