インターンに参加する場合、長期でも短期でも面接を通過しなければならないところがあります。採用に繋げるためには、インターン面接でいかに好印象を残すことができるかもカギを握るようです。そこで今回は、心得ておきたいマナーをご紹介します。
【目次】
インターンとは、インターンシップの通称です。
特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間であることを意味し、就職活動に先駆けて就業体験を積むことで、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的でもあると言われています。
一日だけのインターンシップをはじめ、一ヶ月ほどの短期インターンシップ、半年ほどの長期インターンシップなどさまざまな形がありますが、参加するためには選考面接を通過しなければならないのです。
このインターン面接では、参加する意気込みはもちろん、その人の人柄だったり、マナーをチェックされているので、インターンの面接であってもしっかりと対策をしておく必要があると言えます。
ここでは、インターンの面接前に身につけておきたい基本マナーをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
会場に到着したところから、インターンの面接は始まっていると思うようにしましょう。
■受付
まずは受付を済ませます。
大学名、氏名を告げた後に、「何の用件で誰に会いに来たか」を簡潔に伝えることがポイントです。
社会人になると時間厳守なので、ギリギリにならないように10~15分ほど前に到着できるように余裕をもって行動しましょう。
■待機
待機中も、誰かに見られていることを意識して、姿勢を正して待つようにしてください。
スマホをいじったり、大声で喋ったりすることは控え、電源を切っておくかマナーモードにしておきましょう。
インターンに限らず面接では、入室時にもマナーがあります。
■入室時のマナー
・ノックは3回。「コン コン コン」とゆっくりノックする
・「どうぞお入りください」と言われてから扉を開けて入室する
・扉の方に向き直り、ゆっくりと静かに閉め、面接担当者の方に体を向ける
・「失礼します」と一礼してから椅子に向かう
・椅子の左側か後ろに立ち、大学名と名前、「よろしくお願いします」と挨拶をし終えてから、もう一度一礼する
・「おかけください」と言われたら、「失礼いたします」と言って着席する
後ろ手で扉を閉めないこと、面接担当者に完全に背を向けないこと、挨拶が終わってから一礼の動作へすることを覚えておきましょう。
■着席
椅子に座るときは、背もたれに寄り掛かるのは控え、姿勢を正して座るのが基本マナーです。
女性はひざをつけて足をそろえるように座り、手を重ねてひざの上に、男性は軽く足を開き、手を握ったような状態でひざの上におきましょう。
鞄は、着席と同時に利き手側の足元に置くと、資料や手帳などを取り出しやすくなります。
入室、着席が終わると、本格的にインターンの面接がスタートします。
■自己紹介
まずお願いされるのが自己紹介です。
・所属大学と名前
・現在頑張っていること・これから頑張っていきたいこと
・「本日はよろしくお願いします」という挨拶程度で問題ありません。
ただ、頑張っていることについては、深く質問されることもあるので、しっかりと説明できるようにしておきましょう。
■志望動機
「どれくらいの熱意をもってインターンに参加したいのか」というところを見ているので、志望動機の内容や志望動機を話しているときの熱意などがしっかり見られています。
・インターンを開催する企業が属する業界に興味を持った理由
・他にも同じ業界がある中で、なぜその企業を選んだのかという理由
・インターンのプログラムで魅力を感じたところ
・自分が何をしたいのかという目標
など、事前の準備で伝えられるように考えておきましょう。
基本的に相手の目を見ながら、ハキハキと喋ることがマナーです。
さらに自然な笑顔で話せると、好印象を残すことが期待できます。
インターンを通して何を得たいか、どのようなところで貢献したいかなど、いくつか質問をされた最後に、「何か質問はありますか?」というような逆質問が面接ではあります。
とっさに思いつかず、「何もありません」と答えてしまう方もいるようですが、採用に繋げるなら逆質問をしてみましょう。
逆質問をするのは、疑問を解消することと、企業やインターンへの熱意を確かめることが狙いなので、自分をアピールするチャンスにもなるのです。
■好印象を残すことができる逆質問
・インターンに参加させていただくにあたって、何か準備しておくべきことはありますか?
・〇〇について疑問に思ったのですが、詳しくご教示いただいてもよろしいでしょうか?
やる気が感じられる逆質問がgood!
逆に、「給料はでますか?」といった逆質問は、マナーがないと思われてしまう可能性もあるので注意しましょう。
「面接は以上です」と告げられたら退出するのですが、ここでも入室時と同じようにマナーがあります。
■退出時のマナー
・まず最初に椅子に座ったまま一礼をし、「本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました」と伝える
・立ち上がったら、椅子の横に移動し、面接担当者の方に向かって一礼をし「それでは、失礼いたします」と伝える
・出口のところまで行ったら、もう一度、面接担当者の方を振り返り、「失礼いたします」とハッキリ伝えましょう。
最後まで好印象を残すことが、インターンの面接を通過することに繋がります。
そして退出してからすぐスマホなどを見るのはNG。
建物を出るまでが面接だと思うように心掛け、すれ違った社員の人たちにも軽くお辞儀をしながら「こんにちは」と伝え、建物を出るようにしましょう。
インターン面接でのマナーについてご紹介しました。
社会人になるための基本マナーになるので、インターンの面接であっても気を抜くのは禁物です。
「この子やるな」と好印象を残せるように、まずはマナーを身につけておきましょう!