カップルだけでなく、夫婦にも訪れるのが、マンネリを感じる倦怠期です。そこで今回は、夫婦の倦怠期の特徴や原因、乗り越える方法をご紹介します。
カップルに必ずと言っていいほど訪れる「倦怠期」は、付き合い始めの頃のドキドキした気持ちが落ち着き、付き合いにマンネリを感じるものです。中には、相手の事を本当に好きなのかわからなくなってしまうこともあります。
■夫婦の倦怠期の特徴
また、倦怠期は、カップルだけでなく、夫婦にも訪れるものです。しかし、夫婦の場合、倦怠期だからといっても、簡単に別れるわけにもいきませんし、一緒に住んでいるので、距離を置くこともできません。
毎日顔を合わせていても、お互いの嫌な所ばかりが目についたり、価値観や生活スタイルの違いにストレスを感じることも増えていきます。喧嘩が増えたり、会話が減るなど、関係が悪化し、離婚の危機になることもあります。夫婦の場合は、早めに二人の関係を改善する必要があります。
■一緒にいる時間が長く、マンネリを感じる
夫婦間で倦怠期が起こる理由は、毎日顔を合わせていることです。一緒に過ごす時間が長ければ、相手に対する新鮮さが失われ、デートプランや会話の内容にもマンネリを感じるのは当然です。新鮮さがなくなると、異性としての魅力も感じなくなる傾向もあります。
さらに、デートや旅行も減り、家で過ごすことが多くなると、同じことの繰り返しになる穏やかな日常生活が退屈になることもあります。
一緒にいる時間が長ければ、自分と合わない部分も見つかりやすくなりますね。
■お互いを思いやる気持ちが薄れてしまう
また、毎日の忙しさで、心身の余裕がなくなると、相手のことを思いやる気持ちが減り、会話も減ってしまうことがあります。
家事や仕事、子育てなど、相手が「してくれていること」に対して感謝するのではなく、相手が「してくれないこと」に対する不満が溜まっていくこともありますね。妻側は「何でこんなに忙しいのに私ばかり仕事や家事、子育てをしなくてはいけないの?」と夫に対する不満が溜まっていく一方で、夫側は、いつもピリピリイライラしている妻のことが嫌になり、家庭に関わろうとしなくなる悪循環に陥ることもあります。
■相手に対して甘えすぎてしまう
夫婦は、カップルと違って、離婚に対するハードルが高いことで、ある程度「何をしても受け入れてもらえる」「これぐらいなら許してもらえる」などという甘えた気持ちが出てしまうことも、夫婦の喧嘩の原因になることがあります。
■相手に期待しなくなる
また、付き合っていた頃は「自分の気持ちをわかってほしい」と、会話も多かったカップルも、一緒にいる時間が長くなり、相手の考えや言いそうなことが予想できてくるものです。相手にわかってほしいという気持ちがあっても、相手に言われることが予想できると、「どうせわかってくれない」「言っても批判されるだけ」と諦めてしまいます。
相手に対して働きかけたり、意見を交換し合う機会が減っていくことも、心の距離ができて倦怠期になる原因になります。
■夫婦の倦怠期は定期的に訪れる
また、夫婦の倦怠期は、定期的に訪れるものです。
相手との生活スタイルや価値観の違いに気づく3ヶ月や半年の節目は、スピード離婚に注意が必要な時期でもあります。
また結婚1周年の節目は、夫婦で結婚記念日を祝い、日ごろの感謝を伝え合える時期です。しかし、二人の関係を見直す機会でもあり、相手に対する不満が噴出することがあります。どちらかが結婚記念日を忘れていると、喧嘩の引き金になる可能性もありますね。
また、相手にときめきを感じる恋愛感情に関係するホルモンは、3年で分泌量が減ってしまうというデータがあります。ホルモンが減ることが、夫婦だけでなく、カップル間でも倦怠期に陥りやすい時期ですね。
夫婦の場合、仕事や家事だけでなく、妊娠や子育てなど、夫婦としての関係が変わることが、倦怠期や夫婦の関係悪化の原因になることがあります。
夫婦の倦怠期を乗り切る方法は、色々な手段があります。
■ポジティブな気持ちを伝える
例えば、相手がしてくれたことに対しては「ありがとう」「助かる」「ごめんね」「すごいね」など、ポジティブな反応をしたり、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
自分から夫に感謝の気持ちを伝えることで、夫は嬉しい気持ちになりますし、妻から感謝の言葉を掛けられることで「自分は最近感謝の気持ちを伝えてないな」と気づくこともできます。
一日の始まりには「おはよう」、終わりには「おかえり」の挨拶を言うようにしたり、「お疲れ様」「疲れたでしょ」というような労いの言葉を言うのもおすすめですよ。
■女を磨く
また、男性は「視覚で恋をする」と言われていますので、ヘアスタイルやメイク、ファッションなどを変えたり、ダイエットしてみることも、定番ですが倦怠期を脱出するきっかけになりやすいですね。
■ストレス解消やリフレッシュをする
結婚生活は、仕事、家事、育児、親戚や近所付き合いなど、忙しいですよね。忙しいと体力的な余裕がなくなるだけでなく、精神的な余裕もなくなってきて、イライラしてしまいます。
したがって、ストレスを解消したり、気持ちをリフレッシュできるようなことを試してみましょう。趣味やショッピングでも良いですし、友達や実家で愚痴を言っても良いですね。
また、いつも「完璧な妻」「頑張り屋の母」でいようとせず、たまには家事代行を頼んだり、スーパーのお惣菜やデリバリー、外食で食事を済ませるなどしてみることも、張りつめていた気持ちを緩められる時間になりますよ。
心身に余裕が出れば、夫に対しても優しい気持ちになれる可能性はあります。
■適度な距離感を保つ
また、いつも夫婦二人で何かをしようとするのではなく、夫婦別々のことをする時間や、別々に出掛け、適度な距離感を保つことも、倦怠期を乗り越えるためには必要です。
■共通の話題を持つ
そして、夫婦がマンネリを感じるのは、一緒にいてもやる事が代わり映えしなかったり、話すことがパターン化していて退屈しているケースもあります。夫の趣味を一緒に始めてみたり、自分の趣味に夫を誘ってみたりするなど、夫婦で共通の趣味や楽しめることを持つことは、会話が弾み、マンネリ解消につながります。
ゲームやスポーツ、釣りなどでも良いですし、食べ歩きやカフェ巡り、映画やドラマ観賞、旅行、ペットを飼うなどもおすすめですよ。
マイカーやマイホームを持つなどの、共通の目標を持つことも効果的です。
また、お互いに忙しい夫婦でも、寝る前の30分や、朝出掛けるまでの30分、週末の夜だけでも良いので、二人で晩酌をしたり、ゆっくり話す時間を作るようにすることも、倦怠期を乗り越えるきっかけになりますよ。
■カップルらしいことをしてみる
また、プレゼントをあげたり、手紙を渡すなどのサプライズも、マンネリしている関係のスパイスになります。カップルに人気のデートスポットに行ったり、記念日や誕生日をお祝いしたりと、カップルらしいことをしてみることで、付き合った頃の気持ちを思い出すことができますよ。
倦怠期の夫婦は、関係を悪化させるような言動は避ける必要があります。
■夫を責めるのはNG
例えば、倦怠期の時は、相手に対して不満が溜まりやすい時期です。解決策や意見を話し合うことは大切ですが、夫を責めたり、傷つけるような言葉を言うのは、かえって関係が悪化してしまう可能性があります。
夫ばかりに希望を要求すると「何で自分ばっかり」と不満に思いますし、ますます夫婦間に心の隙間ができてしまいます。
■無理強いしない
また、夫婦として長く仲良く付き合っていくためには、適度な距離を保つことが大切です。お互いの希望や交友関係などを互いに尊重することは大切です。
「最近うまくいってないから、関係を良くするために共通の趣味や目標を持とう」「ゆっくり話す時間がないから週末は予定を入れないで」「たまには外で外食したり、恋人っぽいデートをしたい」などと言って、無理強いしないようにしましょう。
■恥じらいは持つ
そして、一緒に生活していると、ついすっぴんでいる時間が長くなったり、ファッションにも手を抜いてしまうこともありますよね。夫にだらしない様子を見せると、幻滅され、異性として魅力が下がってしまいます。
可愛い部屋着で過ごしたり、ちょっと食事に行く時でもおしゃれするなど、異性として意識させるような振る舞いをしたいですね。
夫婦の倦怠期は、放っておくと、離婚の危機の原因になることもあります。倦怠期は定期的に訪れるものですので、ぜひ夫婦二人で協力して、上手に倦怠期を乗り越えていきたいですね。