おしゃれな家具作りを楽しむDIY女子が急増中ですが、さすがにソファは無理でしょ!と思っている方も。今回は、パレットやすのこを使ったソファの作り方やソファDIYのアイデアをご紹介します。
【目次】
家具の中でもサイズが大きめのソファは、存在感抜群。それだけにお気に入りのソファを購入したいところですが、高価なものが多く諦めてしまうケースも多いのが現実です。
また、デザインがバッチリでも、座り心地が良くなかったり、その逆パターンも。
ソファ単体が気に入って購入しても、いざ部屋に配置してみると雰囲気や間取りと合わないこともしばしば。購入してから後悔したという声もよく聞きます。
ソファに関してのお悩みは様々ですが、自作のソファならすべてクリア!
DIYでソファが作れるの?と思っている方がほとんどでしょうが、意外に簡単に出来てしまうのです。
お好みのデザインやサイズを実現することが可能ですし、新しいソファを購入するよりも確実に低価格。
一番心配なのは座り心地でしょうが、素材にこだわれば申し分のない仕上がりに。
デザイン、コスト、使用感のすべてを兼ね揃えたソファと出会うのは難しいですが、DIYならそれが可能です。
自作のソファには、購入するのとはまた違った魅力あり。
DIYならではのメリットは沢山あるので、ソファの購入をお考えの方はぜひ買う前にチェックしてみてください。
ソファは、決して安いお買い物ではありません。それなりの製品であれば、ウン十万するものもあり、気軽に購入できる家具でないことは確か。
しかし、DIYなら材料費だけで完成。品質の良いソファを低価格で作ることができます。
なるべくお金をかけたくない場合や、デザインや質にこだわりがある場合は、DIYの方が納得いくソファと出会うことができるでしょう。
市販のソファで好みのものが見つからないため、最終的に妥協して購入してしまう方もいます。
しかし、DIYなら自分好みのソファを作ることができるのがメリット。ソファの材料として使えるものは沢山あるので、デザインの幅も広く、楽しみながら作ることができるでしょう。
ソファDIYには、イチから作る方法とリメイクの2種類あり。
リメイクの場合は、今まで使っていたソファや、不要になったソファをリメイクしてまったく違う見た目にすることができます。
ソファではなく、ベッドをリメイクしてソファにするアイデアも。また、高さを変えたり、カバーを変えるだけでも立派なリメイク。
枠組みから作るよりもリメイクの方が簡単ですし、短時間で完成させることができるので初心者にはおすすめです。
DIYの醍醐味は、完成した時の達成感。
特にソファの場合は目に入りやすい家具ですし、毎日使うものだからこそ達成感は大きいです。
何もない状態から始める場合は、イメージから始まり、図面を描き、材料を集めるといったプロセスを経て完成するので、思い入れも大きいはず。
出来あがった時の喜びや、使うたびに嬉しくなる気持ちを味わえば、DIYを身近に感じるようになり、他のDIYにも挑戦したくなるでしょう。
ソファDIYの手順は「設計図を描く→材料を揃える→組み立てる」が基本です。
初心者向けのソファDIYのやり方は、材料によって違いあり。
まずは基本の作り方として、2×4(ツーバイフォー)材を使ったシンプルなソファの作り方をご紹介します。
■ステップ1
まずは木材をカットして組み立てる作業です。
すのこやパレットなど、そのまま組み立てることができる材料ならカットする必要はありませんが、2×4材の場合はそうはいきません。
作りたいソファの長さや奥行きの長さに切り揃えておきます。
電動のこぎりがある場合は簡単ですが、ない場合はホームセンターでカットしてもらう方法もおすすめ。
カットした木材を、部位ごとに平面に組み立てておくと、組み立て時の失敗を防ぐことができます。
■ステップ2
木材を、ネジや接着剤で固定します。
木材同士が平行に重なっている箇所は、強力な接着剤を使用して固定。垂直に重なっている場所はネジで固定するのが基本。
頑丈にしたい場合は、L字型の金具を装着すると安心。
ちなみに、すのこやパレットに角材やレンガを組み合わせる場合は、接着剤を使うのがおすすめです。
■ステップ3
ソファのクッション部分を土台に乗せます。
市販のマットや、サイズに合わせてカットしたウレタンマットを土台の上に置きます。
カバーは、お好みの生地をマットのサイズにカットしてからミシンで袋状に縫い、その中にマットを収納すればOK。
サイズが合うクッションや座布団を置くだけでも良いでしょう。
■ステップ4
仕上げに全体を調整します。
ステップ3まででソファの形は完成していますが、せっかくのDIYソファを快適に使うために最後に調整。
座り心地や背もたれの高さや角度、実際に置く場所にフィットするかどうかを確認して、修正が必要なところがないかをチェック。
「ひじ掛けが欲しい」「ソファ下に収納スペースを作りたい」など、すぐに修正できるのがDIYのメリットでもあります。
ソファのDIYには、特別なものを準備する必要はありません。使う素材と、一般的なDIYに使う道具で十分です。
ソファの土台を作る木材は、DIYの経験値や技量に合うものがおすすめ。
初心者の方は、木材を組み合わせるより、すのこやパレットを組み合わせて作る方が簡単。
DIYに慣れている方は、お好みの木材をカットして組み合わせてみましょう。
高さを出すには、角材やレンガをプラス。また、キャスターをつけて移動しやすくする方法もあります。
ソファDIYに便利なのが、寝具用のマットやポリウレタンのマット。
ウレタンマットは、ネット通販でも簡単に購入できますし、はさみでお好みの大きさにカットできるのが便利。
ソファDIY用の場合は「ウレタンマット DIY」で検索してみましょう。
ソファのイメージを決める生地は、生地屋さんやネットでお好みのものを選びます。
自宅にストックがあればそれを使っても良いですが、ソファにはかなり大きめサイズが必要。途中で足りなくなると困るので、サイズを確認してから使いましょう。
大きめのソファで大量の生地が必要な時は、パッチワークのように生地を繋ぎ合わせるのもおすすめです。
■接着剤
木材同士の面が接着していれば、接着剤で固定することが可能。また、すのこなどの隙間にウレタンを詰める時にも便利です。
接着剤の種類は豊富ですが、木材にはやはり「木工用ボンド」が最適。ただし、安全性を保つためにも、できる限り強力な接着剤を選んでください。
■ネジ
木材同士を垂直に固定する場合や、形の違う木材同士を固定する時に使うのがネジ。
ネジも種類が豊富ですが、あまり小さいものだと固定できず、長すぎても飛び出してしまう可能性あり。
完成した時の厚みを図面で確認して、適切な長さのネジを選びましょう。
■工具類
ソファDIYではネジ止め箇所が多いので、電動ドリルがあると便利です。購入しても良いですが、あまり使わないのであればホームセンターの貸し出しサービスを利用しても良いでしょう。
木材をカットするところからスタートする場合は、電動のこぎりがあると作業がスムーズに。
最近はホームセンターで木材カットサービスも。マストな工具ではないので、購入は今後使うかどうかを考慮して検討してください。
サンダーも、あると便利。中古のアンティーク木材を使う場合は、一度サンダーで表面を削る必要があります。
ソファのマットには、様々なものが活用できます。
意外な素材を使ってオリジナルソファを作るのも、DIYの楽しみと言えるでしょう。
寝具用のマットレスは、置くだけなので非常に簡単。座面部分にマットレスを敷いて、カバーをかければ完成。
サイズが大き過ぎるのでは?というイメージですが、種類によってはソファ向きのものも。
例えば、ファスナーで分割できるタイプのマットや、折りたたみのマットなら小さいサイズにも対応可能。
また、不要となったベビー用のマットなら、ソファの大きさにぴったりです。
大きめソファなら、SSサイズやショートサイズのマットレスがおすすめ。
寝具用のマットレスは、高反発や低反発など、お好みの座り心地が叶うのがメリットです。
既製サイズのマットレスでは、お好みのサイズに合わない時に便利なのがウレタンマット。
価格もお手頃ですし、弾力や厚みを選べるので使い勝手が良い素材です。
マットレスと同じく、低反発や高反発、へたりにくいチップウレタンなど、選択肢が広いのも特徴。
また、違う種類のウレタンを組み合わせてお好みの質感に仕上げることも可能です。
座面部分はもちろん、背もたれ用のマットも作りやすいので、本格的なソファDIYにも役立つでしょう。
初心者や、手軽なDIYを楽しみたい方におすすめなのがクッションや座布団。
座面部分に既製品のクッションを並べるだけなので、土台さえ完成すればあとは置くだけ。
クッションの中身だけを置いて、上からカバーをかける方法もあります。また、不要になった座布団を利用してもOK。
ポイントは、並べたクッションがずれて座り心地が悪くならないように、縫い合わせて固定すること。マジックテープを活用すれば、カバーを交換する時や、天日干しする時も便利です。
座面だけでなく、背もたれ部分にもクッションを置くと、さらに座り心地が良くなるでしょう。
不要となった布団を捨てるのはひと苦労。ソファDIYに活用することができれば、座り心地が良くなるうえに捨てる手間も省けます。
布団収納袋に要らなくなった布団や毛布などを畳んで入れたものを、ソファのマットとして使用。
例えば、サイズの大きな布団を折りたたんで収納袋に入れたものを座面部分に配置して、毛布などを入れた薄い物を背もたれに使うなど。家にある不用品で工夫しながらソファを作ることができます。
さらに、布団を収納しておくスペースも必要なくなるので、まさに一石二鳥。収納が狭い家にとっては、かなり嬉しいポイントです。
カラーボックスを活用すれば、収納つきソファが完成。
組み合わせ方のバリエーションも多いので、お部屋の広さやイメージにぴったりのソファが完成します。
カラーボックスをソファの土台に使えば、DIYの手間が省けるというメリットあり。
カラーボックスを横に並べるだけで土台が完成。背の高いカラーボックスを使ったり、いくつか組み合わせることで大きめのソファを作ることも可能。
もちろん本来の使い方である収納家具としても活躍。ベッド下に収納スペースを確保することができれば、部屋がスッキリします。
収納部分を見せたくないなら、ソファに使用する生地でカーテンを作って隠したり、木材で蓋を作っても良いでしょう。
カラーボックスは、簡易的なソファを作る時に最適な材料。
3段のカラーボックスの上にクッションを置くだけで、コンパクトなベンチソファが完成。壁に沿って設置すれば、背もたれを作る必要もありません。
さらに、サイドに2段のカラーボックスを置けば、ひじ掛け代わりにも。
子供部屋や、玄関などのちょっとしたスペースに置くソファにぴったりです。
今やすのこはDIYに欠かせないアイテム!
手軽に購入できるうえに、解体やカットも比較的楽ちんなので女性でも扱い方が簡単なのがメリットです。
枠組みだけ組み立てれば、あとは上にすのこを置くだけでソファの土台が完成。
すのこの風合いを活かしてベンチソファとして使用しても良いですし、上にクッションを置くだけでも、ナチュラルな雰囲気のソファに。
すのこは100均でも購入できますが、ソファに使用するならホームセンターなどで手に入る耐久性があるものを使用しましょう。
すのこは、分解して活用することもできます。
座面と背もたれはすのこをそのまま使い、同じすのこを分解した木材を、脚や枠組み、ひじ掛けに。仕上がりに一体感が生まれます。
すのこはネジを外すだけで簡単に分解することが可能。ただし、完成後にネジ穴が気になる場合は、パテ埋めしてからペイントすると目立たなくなります。
すのこで引き出しを作り、ソファ下の収納として役立てるのもナイスアイデア。
すのこの周りに板を取りつけて箱型にしますが、同じすのこを使えば寸法が揃っているので作り方も簡単です。
キャスターを取りつければ、取り出す時にも便利。お好みの布を底面に敷いたり、表となる面に木材を貼って中身を見えなくする方法もあります。
パレットとは、荷物を送台として使われるもの。重い荷物を運ぶ場合もあり、丈夫でしっかりしているので、ソファDIY向きの素材と言えます。
SNSでは「パレットソファ」というハッシュタグもあるように、もはや定番の素材。
中でもDIYに人気なのは、アンティーク風の仕上がりになる中古の輸入パレット。積み重ねるだけでもこなれ感満載のソファになります。
高さが欲しい場合は、ボンドやビスで固定しながらいくつか積み重ねればOKです。
パレットで土台を作ったら、壁に沿ってソファを配置して、座面と壁面に大きめのクッションをのせればソファが完成。
弾力がある大きめのクッションを使えば、座り心地も良くなります。
また、座面にあえて小さめのクッションをのせてパレット部分を残すことで、余っているスペースをサイドテーブルの代わりに使うアイデアも新鮮。ちょっとしたものを置きたい時に便利です。
パレットで作ったソファにも、マットレスが活躍。無機質な雰囲気のパレットと、四角いシンプルなマットレスの相性は抜群。
使用するマットは、折りたたみタイプが便利。分割できるマットなら、1枚ずつ使うこともできるので、よりソファっぽい仕上がりに。
カバーは、ゴテゴテした柄よりも、生成りの布をかぶせるだけのナチュラルなデザインがおすすめです。
■手すりをつけてもおしゃれ!
DIYソファに手すりをプラスしたい時は、ホームセンターなどで購入できる単管パイプが便利。鉄素材の武骨な雰囲気が、パレットとよく合います。
サイドと背もたれに、それぞれのサイズに合うようジョイントを使ってパイプをコの字型にして装着。
他素材で作った手すりがほど良いアクセントになり、よりプロっぽく仕上がるでしょう。
2×4材とは、建築に使われる木材。ホームセンターには様々な種類の2×4材があり、希望の長さにカットしてくれるサービスもあります。
もちろん自分でカットしても良いですし、好きなカラーに塗装するのもおすすめ。価格もお手頃なので、小さめのソファなら3,000円程でもDIYすることが可能。
基本のベンチソファを作り、お好みのクッションやマットを置くのはもちろん、高さや大きさも自由にデザインできるのがメリットです。
また、2×4材を使ってすのこやパレットを一から作ることも。手間はかかりますが、気に入った風合いやカラーの2×4材を見つけたら挑戦してみるのも良いでしょう。
ソファを自作する時は、木工でイチから作り上げる方法の他にリメイクという方法もあります。
既存のソファやベッドを改造したり、ソファカバーを変えるだけでも立派なリメイク。
作業が簡単なので、初心者向きのDIYと言えるでしょう。
リメイクソファに便利な家具がベッド。不要になったベッドは、捨てるにもひと苦労なので、リメイクできれば一石二鳥です。
まずは、マットレスを取りはずして、土台を加工するところからスタート。土台の木をソファに使うサイズにカットして使います。
そのままの大きさでソファを作る場合、枠だけでは強度が心配。木材をすのこ状にしたり、カラーボックスなどで隙間を埋めてからマットレスを置きましょう。
大きめの場合は重量もかさむので、キャスターを取りつけて移動しやすくした方が便利です。
■ラグマットをカバーに
長年一緒のソファを使っていると、カバーに飽きてしまうことも。そんな時は、カバーをリメイクして気分を変えてみるのがおすすめ。
背もたれと座面を覆えるほどの大きさがあるラグマットなら、すっぽり被せてから、端をマットに折り込むだけで見た目に変化あり。
また、マットレスをラグで巻いてからソファに設置すれば、まるで既存のカバーのような違和感のない仕上がりになります。
■デニムをカバーに
サイズさえ合えば、どんなカバーでも活用できます。
SNSで話題なのが、着古したデニムを再利用したソファカバー。もう穿かないけれど捨てるのはもったいないというデニムが溜まっていれば、ぜひ真似したいアイデアです。
様々なデニムをパッチワークのように縫い合わせて作ったカバーは、ヨレやシワが気にならないのがメリット。
カジュアルな雰囲気のインテリアがお好みの方におすすめです。
3つに折りたためるマットは、3分割して使えるのでソファDIYに大活躍。こちらは軽量タイプのマットなので、女性でも簡単に扱えるのが嬉しいポイントです。
コットン製カバーは取りはずして洗濯できますし、中材はシャワーで洗って乾かせるので、衛生的にも安心。
ちょうど良い固さで耐圧が分散されるので、座り心地も問題ありません。
MUJI(無印良品) 洗えるマットレス 固クッション スモール / ¥22,450
デザイン性にも機能性にも優れたソファシリーズの別売りクッション。生地はキャンバス地とコーデュロイがあり、どちらもシンプルで木製のDIYソファによく合います。
内部のクッションは、フェザーがたっぷり入ってふんわりとした座り心地。カバーは取り外してドライクリーニング可能です。
ウッドの上に無造作に置くだけでも、高級感を演出してくれる優秀アイテム。大きめのクッションはなかなか市販では見つからないので、ソファ用として作られたものを使えば仕上がりに差が出ます。
Gino(ジーノ) サイドクッション / ¥12,100
ご存知ニトリの定番商品である「COLOBO(カラボ)シリーズ」。他シリーズとは異なる木目調のおかげで、高級感がある見た目が特徴です。
5段のカラーボックスでこの価格は、かなりお得。ソファDIYに使う場合は1個とは限らないので、経済面でもおすすめ。
サイズやカラーが豊富なので、どんなサイズのソファにも対応できるラインナップが魅力です。
ニトリ カラーボックス Nカラボ 5段 / ¥3,045
DIYソファのマット部分に便利なウレタンマット。柔らかい感触で座り心地も良く、加工も簡単なのでDIYにはもってこいの素材。
厚みは10mm、20mm、30mmの3種類。サイズは500mmと1000mmの正方形、1000mm×2000mmの長方形から選べるので、ソファのサイズに合わせて購入可能。
抗菌性で、菌の付着や増殖を防ぐ効果も。ソファは直接肌に触れる家具ですが、抗菌であれば安心して座ることができます。
スポンジホームセンター 抗菌ウレタン / ¥1,980
桐製のシンプルなすのこは、ソファ以外にも様々なDIYに活用できて便利。しっかりした作りなので、ソファにも安心して使えます。
一般的なすのこに比べて高さがあり、背の高いソファを作りたい場合にも便利ですし、低めの引き出しなら収納できるスペースも確保。
除湿剤が入る機能があるので、湿気がこもりやすいソファ下のカビ防止にも役立ちます。
NAFCO(ホームセンター・ナフコ) 除湿剤が入る桐すのこ 高脚タイプ / ¥1,097
ソファDIYの魅力は、低コストで自分好みのソファが作れること。便利な材料やアイデアをご紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。