ガッテン塗りという美容方法をご存知でしょうか?ガッテン塗りは、時短や節約にもぴったりのスキンケアの裏技です。ガッテン塗りの効果や正しいやり方、ガッテン塗りをする上で注意する点についてご紹介します。
【目次】
ガッテン塗りとは、化粧水や美容液などを使用せずに、クリームだけを顔に塗るというスキンケア方法になります。ガッテン塗りという言葉の由来は、テレビ番組でおなじみの『ためしてガッテン』にて紹介されたことがきっかけに、ガッテン塗りと呼ばれるようになりました。
番組内では高級コスメを使用している女性よりも、クリームだけを使用しているおばあさんの方が肌の水分量が高いことがわかり、紹介されたのがガッテン塗りです。
ガッテン塗りの正しいやり方は、洗顔後肌に水が付いている状態の肌にクリームを乗せます。これだけでスキンケアが完成するという、とてもシンプルなスキンケア方法です。
ガッテン塗りのメリットについてご紹介します。
■時短になる
ガッテン塗りのメリットは、スキンケアにかかる時間を短縮することができるということです。スキンケアにかけることができる時間がたくさんあるという人は良いですが、忙しくてなかなかしっかりスキンケアができないという人もいるはずです。
ガッテン塗りは保湿系のクリームを乗せるだけで済むので、スキンケアの時間を大幅に短縮することができます。
■節約になる
ガッテン塗りは、スキンケア代の節約にもつながります。ガッテン塗りをするために必要なスキンケアは、クリームだけです。それも高価なクリームでなくて大丈夫なので、スキンケアにかかるお金を節約することができます。
■摩擦を軽減できる
ガッテン塗りは、肌への摩擦も軽減することができます。スキンケアは肌を健やかに保つためにすることですが、1日のうち何十分も肌に触れることで、肌に摩擦が生じてしまい肌トラブルや老化の原因になることがあります。
ガッテン塗りはクリームを塗るだけなので、肌にかかる摩擦を少なくすることができます。さらにクリームは化粧水や美容液と違い厚みがあるので、肌にかかる負担を減らすこともできます。
■保湿ができる
ガッテン塗りをする上で気になることは、乾燥を本当に防ぐことができるのかどうかだと思います。ここで大切になってくるのは、クリームです。時間がないからと、化粧水だけになったり、乳液だけになったり、省略をしたスキンケアをする機会があるかもしれませんが、水分だけを補ったケアでは、保湿をすることができません。
洗顔直後にクリームだけを塗るというガッテン塗りでは、洗顔後に蒸発しやすい水分をしっかりと閉じ込めながら保湿を行います。
ガッテン塗りをする上でのデメリットや注意点についてご紹介します。
■ニキビができやすくなる
ガッテン塗りをすることで、ニキビができやすくなることがあります。油分を多く含んでいるクリームだけを使うことで、皮脂と混ざりやすくなり、ニキビができやすくなることがあります。
そのためオイリー肌の人には向かないことが多いです。女性の場合生理前やホルモンバランスの乱れによって、油分が多く出てしまう時もあります。油分が多いところには薄く伸ばすようにして、乾燥が気になるところを中心になじませるようにしましょう。
■あくまで保湿だけ
ガッテン塗りのデメリットは、保湿しかできないということです。ガッテン塗りに使用するクリームにもよりますが、化粧水や美容液に比べると、保湿メインで作られているものが多いです。
美白効果やエイジングケアには、ほとんど効果がないと考えた方が良いでしょう。あくまで必要最低限の保湿ケアをしたいという人にはおすすめできますが、ハリが欲しい、透明感が欲しい、という人にはあまり向きません。
ガッテン塗りにはどういったクリームを使用した方が良いのか、悩んでいる人もいるかもしれません。そこでおすすめのクリームについてご紹介します。
■ニベア
ガッテン塗りで最もオーソドックスとなっているのが、ニベアの青缶です。高級クリームと同じ成分が入っているということで、一時期話題になったニベアですが、ニベアはガッテン塗りに向いているといわれているクリームです。
ニベアは少量でも伸びが良く、保湿メインでケアすることができるのでおすすめです。ニベアはテクスチャーが硬めなので、洗顔後水がたっぷりと付いた状態の肌に乗せることで、伸びが良くなります。
■ワセリン
保湿剤として実力が認められているワセリンも、ガッテン塗りに向いています。ワセリンは扱いやすいという特徴があります。肌に優しく保湿をすることができるので、おすすめです。
ワセリンは付けすぎるとベタベタになってしまうことがあるので、米粒程度の量を手のひらに馴染ませて使うようにしましょう。
■馬油
美肌になる油ということで人気が高い馬油もガッテン塗りに向いています。馬油は肌荒れや火傷にも使えるという万能クリームです。皮脂に最も近い成分とも言われているので、肌に馴染みやすいという特徴があります。
ニベアの看板商品であるニベアクリーム。ブルーの缶に入っているため、通称「青缶」として親しまれています。青いチューブに入ったタイプもあり、どちらも同じクリームが入れられています。
このニベアの青缶は、長年愛され続けているだけあって保湿力は抜群。そのため、ガッテン塗りにはぴったりです。リーズナブルなので「ガッテン塗りをちょっと試してみたい」という場合にもおすすめです。
高い保湿力の秘密は、肌の水分を逃さないようにする成分としてミネラルオイル・ワセリン・スクワランなど7種類も配合されていること。洗顔後、濡れた状態の肌に塗れば、そのまま水分が蒸発するのを防いでくれる、というわけです。
また、肌に潤いを与える保湿成分として、ホホバオイルやグリセリンも含まれています。肌が持つ水分をキープするだけでなく、肌に足りない潤いをプラスしてくれます。
そのため、肌の水分量をアップさせるために行うガッテン塗りには最適のクリームになっているのです。
保湿のための成分がしっかり配合されているニベアの青缶ですが、美白成分は含まれていません。そのため、肌の乾燥ではなくシミ・ソバカスが気になる場合に、それを改善する効果はあまり期待できないと言えるでしょう。
しかし、シミ・ソバカスができるのは、紫外線によりダメージを受けた肌のターンオーバーが遅れることにより、色素が沈着するからです。そのため、ニベアの青缶でガッテン塗りで肌の水分量を改善し、ターンオーバーを整えることによってシミ・ソバカスができるのを防ぐことはできる可能性があります。
できてしまったシミ・ソバカスへは効果が無くても、これからできるシミ・ソバカスの予防はニベアの青缶だけでも期待できます。ただし、日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を使ったりなど紫外線によるダメージを減らすことも同時に行いましょう。
肌の保湿に効果があるガッテン塗りですが、肌質によっては美肌になった実感を得られない場合もあります。そのようなときにスキンケアを元に戻すと、ガッテン塗りのために用意したクリームが余ってしまう、なんていうことも。そんな場合でもニベアの青缶は他の使い道があるので、安心です。ハンドクリームやボディクリームとしての使い方以外にも下記のように使うことができます。
■保湿パックに
ガッテン塗りのときは肌に馴染むように塗りますが、顔が白くなるくらいたっぷりと塗ることでパックとして使うこともできます。洗顔後、ニベアの青缶を塗ったら10~15分ほど置いて、コットンでふき取った後ぬるま湯で洗い流しましょう。
入浴中に行うと、お風呂の蒸気でさらに保湿効果がアップしますよ。濡れた状態の肌に塗ってかまいません。
■チークに混ぜてクリームチークに
パウダーチークとニベアの青缶を混ぜれば、即席でクリームチークが作れます。パウダーチークをブラシで取って手の甲に乗せて、ニベアの青缶と混ぜるだけで作れるので、とても簡単。ニベアの青缶と混ぜる分だけ色が薄くなるので、チークをブラシに取るときはいつもよりたっぷりめに取りましょう。
また、メイクのたびに作るのが面倒という場合は、空の容器に粉々に砕いたパウダーチークを入れて、そこにニベアの青缶を足す方法でも作れます。ニベアの青缶を足す量によってテクスチャーや濃さが変わるので、一度に足すのは少しずつにして加減を見ながら作りましょう。
■リキッドファンデーションに混ぜてツヤ肌に
手持ちのリキッドファンデーションにニベアの青缶を少し足せば、保湿力がアップします。時間が経ってもツヤ肌をキープできますよ。
Tゾーンはテカってしまう、という場合は、頬などツヤを出したいところに使う分だけニベアの青缶を混ぜてもいいですね。
ガッテン塗りについてご紹介しました。ガッテン塗りでスキンケアをすることで、時短になる上に肌への摩擦を軽減することができます。忙しくてなかなかスキンケアに時間がかけられない人や、シンプルなスキンケアにしたいと思っている人は、ぜひガッテン塗りを試してみてくださいね。