プチプチとした食感が楽しく、ヘルシーな押し麦は、糖質が低く、ダイエット中に取り入れたい食材です。そこで今回は押し麦ダイエットのメリットややり方、調理方法やおすすめレシピをご紹介します。
【目次】
「押し麦ダイエット」とは、名前の通り、押し麦を食べるダイエットのことです。手軽に取り入れやすく、運動や食事制限をせずにダイエットすることができると、メディアやブログ、SNSでも人気となっています。
■押し麦とは
「押し麦」とは、大麦を押しつぶしたものです。大麦にも、白米と同じように、モチモチとした食感の「もち性」と「うるち性」があります。押し麦とは、うるち性の大麦を押しつぶしたものです。
押し麦の100g当たりのカロリーは約340kcalです。同じ大麦の一種であるもち麦は約340kcal、白米は100g当たり約356kcal、オートミールは約380kcalになります。主食としてのカロリーは、白米とあまり変わりません。
■血糖値が上昇しにくい
しかし、押し麦は、白米と比べると血糖値がアップしにくい食品です。
人は、食べ物を食べると血糖値が上昇し、インスリンが分泌されます。しかし、インスリンには脂肪を貯めこみやすくなる作用があるといわれており、ダイエット中にはなるべくインスリンを出さないような食事をするのがポイントです。
野菜、タンパク質を含むおかず、主食の順で食べれば、血糖値は緩やかに上昇しますが、
血糖値の上がりにくい食品である「低GI食品」を選ぶのも効果的です。
押し麦に含まれる食物繊維の「βグルカン」には、インスリンの分泌を抑えたり、コレステロールの上昇を抑える効果があるといわれています。
また、糖質量も白米と比べると半分程度なのも魅力です。調理した白米100g当たりの糖質量は36.7g、押し麦の糖質量は17.3gとなっています。
■食物繊維が豊富
そして、押し麦には、水溶性食物繊維が多く含まれているのがメリットです。食物繊維には不溶性食物繊維もありますが、水溶性食物繊維は、腸内に入るとゲル状になり、善玉菌のエサとなって腸内環境をととのえ、腸の動きを活発にするサポートをして、便秘解消に役立ってくれる栄養素です。
■腹持ちもいい
その他にも、押し麦は、プチプチとした歯ごたえがあるのも魅力です。血糖値が緩やかに上昇する分、加工するスピードもゆっくりになりますので、腹持ちもいいのが魅力です。
■ビタミンB群で美しく
さらに、押し麦には、ビタミンB群が多く含まれています。代謝をアップさせ、脂肪の分解に関わってくれるビタミンB2や、タンパク質の代謝を上げ、美肌や美髪作りの元になってくれるビタミンB6も豊富に含まれています。
■リーズナブルで購入しやすい
そして、押し麦は、1kg500円程度のリーズナブルな値段でスーパーやドラッグストアでも手軽に購入できるので、続けやすいのもメリットですね。
押し麦ダイエットのやり方は簡単で、いつも食べているご飯に押し麦をプラスするだけです。
■押し麦の炊き方
例えば、白米を2合炊く場合、洗った白米に押し麦50g当たり水100mL程度を加えて30分程度吸水させてから炊飯するのがおすすめです。
ただし、押し麦の種類によっては分量が変わる場合もありますので、購入した押し麦のパッケージを確認してみましょう。
押し麦の食感や味に慣れてきたら、押し麦の割合を増やしてもいいですね。押し麦のみで炊いてもOKです。
■押し麦の茹で方
また、茹でた押し麦をストックしておき、ご飯はもちろん、サラダやスープ、おかずなどに加えて食べるのも手軽に押し麦を摂れる方法ですね。
押し麦の茹で方は、押し麦100gに対して1L以上のお湯で15分~20分程度茹でます。あとはザルに入れて水洗いをして水気を切り、保存するだけです。
小分けにして食品用のラップに包んで保管してもいいですし、製氷機のような小分けできるトレーに詰めて冷凍するのも、使いやすくて便利ですね。
冷蔵保存の場合は数日、冷凍保存の場合は2週間程度で食べ切りたいですね。
■押し麦ダイエットの注意点
ただし、押し麦は食物繊維が豊富なので、押し麦だけを3食食べてしまうと、胃腸の負担になり、便秘の原因になることがあります。
白米1:押し麦1で炊飯したご飯を1日3食150g程度食べることが推奨されていますので、食べすぎには注意しましょう。
野菜や海老がたっぷり入ったサラダは、ビタミンやタンパク質も摂れる、食べ応えのあるメニューで、押し麦ダイエット中におすすめ。
ペッパーとレモンが効いたさっぱりしたサラダなので、押し麦が苦手な方にもおすすめですよ。
押し麦ダイエットの定番メニューといえば、代謝をアップしてくれる押し麦のスープです。冷蔵庫にある野菜でアレンジもしやすく、鶏肉や野菜をたっぷり加えれば満腹感を得やすいのが魅力です。
スパイシーなカレーの風味がアクセントの優しい味わいのレシピです。
押し麦を使ったリゾットは、美容に効果的なトマトや、代謝アップが期待できるニラを使った押し麦ダイエットレシピです。
海老やトマト、ズッキーニなどの彩りが美しく、パーティーメニューにもおすすめです。野菜でかさましすれば、糖質もオフできますね。
豆腐を使ったお焼きは、押し麦とコーンの食感が楽しいヘルシーなメニューです。
押し麦を作り置きしておけば材料を混ぜて焼くだけで作れる、押し麦ダイエットにおすすめの簡単レシピですよ。お弁当メニューとしても重宝しますね。
ダイエット中にスイーツが食べたくなったら、押し麦のグラノーラがおすすめです。
押し麦を使って作るグラノーラは、30分程度で手軽に作れるヘルシーなおやつなので、押し麦ダイエット中にぜひ作りたいですね。
ヘルシーでアレンジレシピも豊富な押し麦ですが、食物繊維が豊富なので、食べすぎには注意が必要です。気になった方は、ぜひ今日から押し麦ダイエットを始めてみてくださいね。