FASHION
2017.12.08

#OOTD SNAP&INTERVEW -À MON GOÛT- ディレクター 桐梨菜さんキャリアインタビュー

#OOTD SNAP&INTERVEW -À MON GOÛT- ディレクター 桐梨菜さんキャリアインタビュー #OOTD SNAP&INTERVEW -À MON GOÛT- ディレクター 桐梨菜さんキャリアインタビュー

かごバッグをメインに扱うオリジナルブランドÀ MON GOÛT(アモング)。現在では20〜50代のファッション雑誌からリース依頼がかかるほど、幅広い女性層から支持されるブランドへと成長。そんな話題ブランドのディレクター 桐梨菜さんをSNAP&キャリアインタビュー!

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“アモング”とは、私好みの・・・という意味のフランス語。自分のベーシックスタイルがすでにある大人世代に向け、毎日のワードローブに差せるような新しいアイテムを提案。

SNAP

小物でオシャレ感をプラスした最旬スタイルをディレクター桐梨菜さんが披露!

Name:RINA KIRI
Job title:DIRECTOR

ファーのかごバッグを添えた
赤コートが軸の大人カジュアル

カゴバッグ ¥41,000/À MON GOÛT コート ¥40,000/ROSE BUD トップス 価格不明/FRAY.ID スカート 約¥4,000/H&M ブーツ 約¥13,000/ZARA ハット 約¥4,000/amorous insense (全て本人私物)

Fashion Point!

冬仕様のマリンキャップで
今っぽいカジュアルに!

レディライクなノーカラーコートも
袖口のハズしデザインで可愛く!

カーキのレザーでクールに仕上げた
ファー付きかごバッグが新鮮!

INETERVIEW

オリジナルブランドをスタートさせて早3年。
どんなキャリアを積んでここまでたどり着いたのか、ディレクター桐梨菜さんにインタビュー!

“ヘアメイク時代、ファッション撮影の現場で
すごく影響を受けたことが一番大きい!”

―À MON GOÛTを始めるに至るまで経緯を教えてください。

3歳くらいから姉妹でキッズモデルをしていて、小さい頃からファッション業界には馴染みがありました。成長してモデルを辞めた後、将来は裏方に回って仕事をしたいなと思うようになり、高校卒業後はヘアメイクを目指すための専門学校に入学。21歳のときに上京して、ヘアメイク事務所に所属して本格的にヘアメイクの仕事をスタートさせました。東京でのヘアメイクの仕事は、ファッション雑誌やアパレルのカタログの仕事など、ほとんどがアパレル系の仕事ばかりで、自然にアパレルの世界に興味を持ち始めました。

―そこからどのようにアパレル業界に挑戦したのですか?

一度アパレルの世界を見てみたいと思うようになり、あるレディースブランドのプレスとして運良く働けることに。そのブランドではプレスにも関わらず、店舗のディスプレイからショップスタッフのヘアメイクの指導に到るまで、たくさんのことに携わらせてもらえたんです。その頃は、まさか数年後自分でアパレル会社を立ち上げているなんて思ってもいなかったですけど(笑)。

―その経験を経て、ブランドを立ち上げたのですか?

いいえ!実はもう一度ヘアメイクの仕事がしたくなって、改めて新しいヘアメイク事務所に所属したんです。またファッション雑誌などアパレルに関わる現場を数多くこなしました。その頃にはプライベートを含めても、アパレル業界の知り合いばかりが周囲にいる環境になっていて、その中の同世代の友人たちが独立して、自分主導のアパレルブランドをスタートさせる人もいたりして、その恵まれた環境の中で私も挑戦したいと思うようになりました。

―具体的にどんな行動を起こしたのですか?

まずは一旦スケジュール管理してくれるヘアメイク事務所を抜けてフリーになり、ヘアメイクの仕事で生計を立てながら、少しずつブランドの立ち上げ準備を始めました。スタート当初はかごバッグをメインで打ち出そうなんて全く考えていなかったんです。今の時代はECサイトが簡単に作れてしまうので、私も韓国で買い付けてきた服を中心に展開するECサイトを始めたのですが、正直全然売れなくて(笑)。SNSも今みたいにフォロワーも多くなかったですし。

“当初はすべての商品をハンドメイド。
今ではサンプル商品だけを自分で製作、
それをメーカーに持ち込んだりしています!”

―そこから“かごバッグ”をメインに切り替えたきっかけは?

元々母がかごバッグが好きで、家のインテリアの一部としてあったこともあり、昔から馴染みがありました。今でこそかごバッグがトレンドになっていますが、母の影響も強くて、私自身もファッションに取り入れることが当たり前になっていたんです。その頃、ヘアメイクの仕事でファッション撮影の現場に冬場だからファーティペットを合わせたかごバッグを持って行ったら、一緒になったスタイリストさんから「それ可愛いね!どこで買ったの?」と言われて。そのほかの現場でも可愛い!という声が多くて、これは需要があるのかもしれないと思ったのがきっかけですね!

―商品化するかごバッグも、現在買い付けしているのですか?

いいえ!!その現場に持っていたかごバッグも自らリメイクしたものだったので、最初の1〜2年くらいは雑貨屋さんで購入してきたかごバッグにファーティペットを縫い合わせてハンドメイドしていました。とりあえずECサイトに3個だけ売り出してみたら即売! かごバッグってみんな夏持つイメージだけど、実は冬にも売れるんじゃないかと、そのとき確信できました。今でこそかごバッグが流行っていますが、私が作り始めた3年前は“かごバッグ×ファー”なんてほぼなかった商品だったんですけどね。今はこれだけファッション業界で受け入れられる小物になってしまって、正直なんだか悔しい気持ちもあります(笑)。

―自らハンドメイドしていたなんてすごいですね!

元々裁縫も得意だったので。かごバッグを買ってきて、皮に穴を開けて縫い付けるという作業をひたすら繰り返して、最初は少ない個数だったのがどんどん売れてきて、気づけばすごい数を製作していましたね。やはり製作からサイト管理〜発送まであらゆる作業をすべて一人でやるには限界があり、徐々に売れ行きと生産スピードが合わなくなってきて、サイトはいつも完売状態が続いてしまって……。だから少しずつフローを改善させて、この秋冬からはメインのかごバッグをメーカーさんにお願いしたり、そのほかの皮や金具はパーツごとに浅草橋の職人さんや問屋さんにお願いしたりするようにしました!やっぱり私は、自分の目がブランド全体に行き届かなくなる大量生産のメーカーにお願いすることだけはしたくないんです!

―では今後の展望は?

現在ブランドは3年目なのですが、2年目から百貨店でのポップアップ出店のお話をいただき、今年の秋冬は4つの百貨店で展開させていただき、ポップアップをやることで、さらにブランドの認知度を上げられたらなと思いますね。また来春の構想としては、おそらくかごバッグ自体を何個も購入するという人はあまりいないと思うので、定番4型のかごバッグを製作して、オールシーズン楽しめるような自らカスタムできる可愛いパーツを展開していこうかなと!さらには年明けを目処にプレスルーム兼オフィスを構える予定で、近々かごバッグだけではなくアパレル商品も取り扱えたらいいなとは思いますね。

―最後にアパレル業界を目指す方々に向けて、アドバイスをお願いします!

一度はやってみるに尽きると思います!失敗したら失敗した時に考えればいいと思うので。周囲に驚かれることもあるけど、やってみないと分からないじゃないですか!今はアパレルなら0円で簡単にECサイトを立ち上げられる時代。もはや自分のオリジナルブランドをやりたいからと言って、アパレル会社に入るという時代じゃないと思うんです。現在、会社員の方なら辞めずに保証のある状態で、副業としてECサイトをスタートさせてみるとか。やらないで無理かもと諦めることほどもったいないことはないです。アパレルの世界に飛び込む勇気をぜひ持ってみてください!

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