収入と支出のバランスを取る家計のやりくりは、トラブル時や将来のために貯金を増やしていくために重要な事ですよね。そこで今回は、家計のやりくりの方法や、おすすめの節約方法、赤字の場合の対処法などをご紹介します。
【目次】
■支出内容をチェック
家計のやりくりで大切なことは、「何にいくら使っているのか」をしっかりと把握していることです。
「いつの間にかお金が足りなくなっている」
「なかなか貯金が増えない」
など、家計のやりくりにお悩みの方は、まずは1ヶ月でも良いので、支出内容を細かくリストアップして分析してみましょう。そこから節約できるポイントが見つかります。
家計簿をつけたり、家計簿アプリやソフトを利用しましょう。
■予算を立てる
支出内容の確認をしたら、毎月の収入を元にして、項目ごとの支出の予算を決めていきましょう。
・家賃
・駐車場代
・ガス、水道、電気、灯油などの光熱費
・通信費
・保険料
・奨学金やローンの返済
などは、毎月ほぼ支出額が変わらないものですね。
その他の、
・食費
・雑費
・美容や理容、被服費
・交際費
・趣味やお小遣い
などは、予算を決めて、使いすぎないようにコントロールする必要がある項目です。
■食費を見直してみる
特に、家計の中で節約しやすいと言われているのが食費です。総務省のデータでは、2人以上の世帯の月の平均食費は7万円程度となっています。しかし、食費については、夫婦2人の世帯か、それ以上の3人家族や4人家族か、家族の年齢などによっても変わってきます。
安いスーパーでまとめ買いをしたり、3食自炊できるかどうかなどで、食費を節約できますが、妻が専業主婦か、夫婦共働きかどうかでも、節約できる範囲が変わってきますね。
■交際費や趣味、お小遣いを見直す
その他にも、交際費が多いかどうかや、どのような趣味を持っているかどうかによっても差が出ますよね。
生活費は収入の60%程度に収めることができるのが理想です。我慢や無理をして節約することは、ストレスになりますので、希望と上手くバランスを取れるように予算配分をしていきましょう。
■貯金額の目安は?
無理のない範囲で貯金できるのは、毎月の収入の20%と言われています。例えば、月収25万円の場合は、250,000×0.2となり、およそ50,000円の貯金を目標にしたいですね。
また、夫婦共働きの場合は、夫1人のお給料で生活をやりくりし、妻のお給料は全額貯金する方法がおすすめです。
子育て中に妻が専業主婦になった場合の家計のやりくりの練習にもなりますよ。
家計のやりくりで必要な事は、毎月の支出内容を見直すことです。
支出が予算内に収まっているからと安心していると、いつのまにか不要な出費が増えていることもあります。
したがって、毎月「もう少し節約できるところはないかな」と宝探しをするように支出内容をチェックしてみましょう。
■年間の収支もチェック
そして、年間の収支をチェックしておくことも重要です。
毎月の収支がうまくいっている場合でも、冠婚葬祭や病気やケガなどで急な出費が必要になることは珍しくはありません。
せっかく毎月の収支は黒字になっていて、貯金もできているのに、冠婚葬祭や病気やケガの他、旅行や家電、家具などのような大きな買い物をすることに貯金を使っていると、結局いつまで経っても貯金が増えないというケースもあります。
そのような場合は、「冠婚葬祭費用」「旅行費用」「車の購入費用」などの名目で、毎月の貯金とは別にお金を貯めていく必要があります。
家計のやりくりの仕方としては、毎月の生活費の予算を立てて、予算内に収めるように支出していくことも大切です。
しかし、予算が余ったからといって「まだ予算に余裕があるから使っちゃおう」とちょっとした贅沢をしてしまうのはやめましょう。
毎月や毎週、少額の「プチ贅沢」をしているとしても、年間の合計金額にしてみると、万単位の金額を支出していることもあります。
まだ、光熱費や水道代などは、毎月少しの金額ですが、節電や節水することでコツコツと貯金することができます。
また、ポイントカードを利用してポイントを貯めたり、割引クーポンを利用することなども、手間がかかりますし少額ではありますが、トータルで考えると大きな節約ができますよ。
家計のやりくりでは、意識せずに自然に節約できる項目を見直すことも大切です。
例えば、家のネット回線や携帯電話の利用料のような通信費の場合は、
・料金プランや使っていないサービスがないかを見直し、解約や変更をする
・通話が多い方は、無料通話が利用できるプランを選ぶ
・料金プランのグレードを下げ、音楽や映像は、自宅や無料Wi-Fiを利用してダウンロードして、通信費を節約する
などが有効です。
保険料の場合も、料金プランを見直したり、他社の保険と見比べて乗り換えることも考えてみる必要があります。ただし、節約しようとして、保険が必要な場合に十分な保障が受けられないということがないようにしましょう。
変更後は、ノンストレスでお金も貯まりやすくなるので、ぜひ一度料金の見直しをしてみましょう。
しっかり家計のやりくりを考えていても、どうしても赤字になってしまったり、毎月ギリギリになってしまって貯金なしの状態が続いているとお悩みの方は少なくありません。
■家計が赤字になっている理由を考える
赤字になっているのは、収入が足りないことが原因になっているだけでなく、お金の使い方にも問題があることが多いですね。
コンビニやカフェ代など、何となく使っていることがないかも見直してみましょう。
■無理な節約をしようとしている
また、「節約したい」「貯蓄を増やしたい」と考えるのは良いことですが、プレッシャーをかけすぎてストレスが溜まってしまいます。無理な節約をしようとして生活自体が楽しめなくなり、結局節約自体が続かなくなってしまうのは避けたいですね。
■ボーナスを当てにし過ぎない
「ボーナスが入ったら赤字を補えばいい」と思っていると、どうしても財布のひもは緩んでしまって、貯蓄に回りにくくなってしまいます。
■収入を増やす
また、赤字が続いている場合は、収入を増やす方法を試すことも必要です。
例えば、不要なものをリサイクルショップやフリマアプリで売ることができれば、お部屋もスッキリしますね。
また、専業主婦で子育て中の方の場合、家でできるような内職を見つけてみる方法もあります。インターネットが普及している時代だからこそ、比較的時間や場所に縛られずに収入を得る手段も増えてきています。手作りのポーチやアクセサリーを販売したり、撮影した写真を販売するなどの方法がおすすめですよ。
アンケートやモニターをして、お小遣い稼ぎをするのも良いですね。
収入に対する支出や貯金のバランスは、生活を楽しみながら無理のない範囲で行うことが大切です。将来やトラブル時に備えた貯金を増やしていくように、家計のやりくりを上手に行いたいですね。