会社などの集まりで飲むことになったとき、必ず「乾杯」がありますよね。普段から何気なく行っている乾杯ですが、実はマナーがあることをご存知でしたか?そこで今回は、できる女性なら知っておきたい乾杯マナーについてご紹介します。
【目次】
日々の何気ない食事会はもちろん、かしこまった場でも当然のように行われているのが「乾杯」です。
その場を盛り上げたり、食事や飲み会をスタートさせる合図でもあるので、「乾杯をしないと始まらない」という方も多いのではないでしょうか。
乾杯と聞くと、多くの方はグラス同士をカチンと合わせることだと勘違いをしているようですが、実は乾杯のしかたはTPOによって違うのです。
どこでも構わずグラスを鳴らしていたら、大人の女性としてちょっぴり恥ずかしい思いをしてしまうかも……!
そこで今回は、乾杯のマナーについてご紹介します。
恥をかかないためにも、そしてお店側や目上の方に失礼のないように過ごすためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
家族や恋人と家で乾杯をするときであれば、そこまで深く考える必要はありませんが、会社の上司や取引先相手と乾杯をするときは、いつも以上に気を付けたいところ。
自分から見て、目上にあたる方と乾杯をすることになったら、まずはグラスの位置を目上の方よりも低い位置にしましょう。
年下や部下のグラスが上にあると、「マナーがなっていない」と気にする方が意外と多くいるそうです。
正式なマナーではないようですが、目上の方への配慮と気遣いで下にすることを心掛け、常識的な女性であることを印象付けましょう。
乾杯をするとき、皆さんはどのように持っていますか?
実はここにもマナーがあるのです。
■シャンパングラスやワイングラス
シャンパングラスやワイングラスのような、脚(ステム)があるグラスは、親指、人差し指、中指の3本で脚部分を持ちます。
シャンパンなどが入ったボウル部分を持ってしまうと、人の体温によってシャンパンの泡が立ちやすくなってしまうそうです。
■ビールジョッキ
ビールジョッキの場合は、持ち手がありますので、そこを持ちましょう。
片手で持つのではなく、もう片方の手をジョッキの底に当てた方が上品です。
■グラスビール、おちょこなど、脚や持ち手のないグラス
脚のないグラスは、小指以外の指でグラスの中間あたりからやや下のところを持ち、もう片方の手をグラスに添えると丁寧な印象を与えることができます。
乾杯とともにグラスを合わせて「カチン」と鳴らすのは、実はNGなマナーだと言われています。
なぜなら、ワイングラスやシャンパングラスのような薄いグラスのものは、割れてしまう危険があるから!
特に繊細なグラスは、少しぶつかっただけでもヒビが入ってしまいますので、丁寧に扱わなければならないのです。
ですので、乾杯をするときは、胸の高さあたりまで持ち上げ、乾杯の挨拶とともに少し上に上げるくらいにしましょう。
このときも目上の方がいるようであれば、高く持ち上げすぎないように注意してくださいね。
カチンと音を立てることはマナー違反だとお話ししましたが、グラスを合わせても構わない場合もあります。
それは、ビアジョッキのような頑丈な酒器のときです。
もともと乾杯のときにグラスを合わせるのは、古代ギリシャで悪魔払いをしたことがきっかけだそうで、そこから中世ヨーロッパで毒殺を避けるためにグラスをぶつけて互いの酒を交ぜていたと言われています。
今では、親交を深めたり、楽しさを表現するために行われているので、グラスを合わせても大丈夫な酒器であれば、カチンと音を立ててもいいようです。
また、「仲間と飲むときだけにする」という配慮も大切ですよ。
乾杯マナーは、乾杯をし終えた後にも続いています。
「乾杯」という掛け声とともに乾杯をしたら、まずは一口だけ飲むのが礼儀です。
特にかしこまったシーンであれば、一気に飲み干すのではなく、最初は香りを楽しむ程度で少量飲むようにしましょう。
そしてテーブルに置き、食事を始めるのが一般的なマナーになります。
このときも、油断してテーブルにゴンッと音を当てておくのはNG。
グラスを丁寧に扱う気持ちで、そっと置くようにしてみてくださいね。
このときも脚のないグラスであれば、両手を使って置くようにすると、丁寧な印象を与えることができますよ。
乾杯マナーについてご紹介しました。
乾杯する瞬間は、意外と気を抜いてしまいがちなのですが、ちゃんと見ている人は見ています。
乾杯マナーがなっているだけで、「この女性はできる人」だという印象を与えることもできるので、スムーズにできるように普段から心掛けてみてください。