就職活動や転職活動、入試などの際に受ける面接は、話す内容も大事ですが、マナーや言葉遣いも大切です。そこで今回は、面接時の入室から退室までのマナーや流れをご紹介します。
【目次】
就職活動や転職活動、高校や大学、専門学校などの入試に受ける面接では、面接官の質問に対する答えも大切ですが、入室から退室までの振る舞いやマナーもチェックされており、合否を左右する場合もあります。
いくら面接での解答で自分のスキルや経験、姿勢などをアピールして良い印象を与えても、マナーが守られていないと「常識がない」「失礼」などと思われ、悪い印象を与える可能性があります。
また、面接前の受付でのマナーや、面接後の振る舞いなども意外に見られていますので注意したいですね。
■面接前の受付のマナー
まずは、面接の受付前に身だしなみを整え、携帯電話の電源はオフにして、コートは脱いでから建物に入るようにしましょう。
受付では「本日〇時に〇〇部の〇〇様と面接の約束をしております、〇〇〇〇(フルネーム)と申します。採用ご担当の〇〇様にお取り次ぎ願えますでしょうか」と挨拶を行いましょう。
面接会場には、早く着きすぎても遅く着きすぎてもマナー違反だと思われることがあります。面接開始の10分前に受付を済ませるのがベストですね。
面接を行う部屋に入室する際には、おさえておきたいマナーがあります。
■入室の仕方
①ドアを3回、優しくノックします。近年は4回ノックをするのが国際的には正式なマナーとなりつつあるようですが、日本では3回ノックするのが一般的となっています。2回はトイレの在室確認のノックになりますので注意しましょう。
②部屋の中から「どうぞ」「はい」「お入りください」などの応答があったタイミングで「失礼します」「失礼いたします」と大きな声で言い、ドアを開けましょう。
応答がない場合は、数秒間待ってからもう一度ノックをしてみましょう。
③ドアの方を向いてドアを閉めます。
④「本日はよろしくお願いいたします」「〇〇〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と言い、一礼し、椅子の左側に向かって歩いていきます。
■集団面接の場合の入室の仕方
集団面接の場合は、数人が一列になって面接会場に入室します。
したがって、先頭の人がノックを行い、入室の許可が出たらドアを開け、「失礼いたします」と言って一礼してから入室します。
二番目以降の人は、入室前にドアの手前で「失礼いたします」言って一礼してから入室しましょう。
列の最後の人は、最後に入室する場合は、入室したら一度ドアの方を向いてドアを閉めます。その後に、面接官の方に向き直り「失礼いたします」と一礼してから椅子に向かって歩いていきましょう。
■親子面接の場合の入室の仕方
親子面接の場合は、父親、子供、母親の順で入室するのがマナーです。
■ドアがない場合やドアが開いている場合
面接会場にドアがない場合やドアが開いている場合は、部屋の手前で立ち止まって「失礼いたします」と言って一礼してから入室しましょう。
入室後は、椅子の左側に立ち「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と面接官の顔を見て挨拶を行いましょう。
面接官から「どうぞ」「お座りください」と言われたら「失礼いたします」と言って一礼し、椅子に座りましょう。カバンは椅子の横に置きましょう。
■通された部屋でそのまま面接を行う場合
最初に通された部屋でそのまま面接を行う場合は、座って待っていてOKです。ただし、席に指定がない場合は、入り口に近い下座の席に座っておきましょう。
また、面接官が入室したら立ち上がり「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と面接官の顔を見て挨拶を行います。
その後、面接官が着席し「どうぞ」「お座りください」と言われたら「失礼いたします」と言って一礼し、椅子に座りましょう。
面接では、入室だけでなく、退室の仕方も重要です。
たとえ、面接で上手く受け答えができなかった場合でも、面接官に良い印象を残せるよう、マナーを守って退室したいですね。
■退室の仕方
①面接官が「ではこれで面接を終了します」「以上になります」などのように、面接の終了を伝えたら、椅子から立ち上がり「本日はお忙しい中、お時間をいただき、誠にありがとうございました」とお礼を述べ、深く一礼しましょう。
②次に「失礼いたします」と言ってカバンを手に取り、ドアの前まで向かって歩いていきます。
③ドアの手前で一度立ち止まり、面接官の方を向いて「失礼いたします」と一礼し、お礼を言いましょう。
④ドアを開け、退室します。
■集団面接の場合
集団面接の場合は、面接官から面接の終了を伝えられたら立ち上がり、「ありがとうございました」とお礼を述べ、一礼します。
荷物を持ち、最後に入室した人から順に部屋を出て行きます。この時、ドアの手前で面接担当者の方に一度向き直り「ありがとうございました。失礼いたします」と再度挨拶を行いましょう。
採用面接や入試の際に受ける面接では、入室前や退室後の振る舞いも見られている可能性があります。
例えば、面接会場の周辺での飲食や喫煙などは、マイナスイメージになる可能性があります。
また、控え室で他の受験者や応募者と話して騒いだり、携帯電話を使用するのも避けた方が良いですね。
建物内で会う人の中に、面接官がいる可能性もありますので、挨拶を行うようにしましょう。
面接では、入室から退室までの流れや基本的なマナーを守ることで、面接官により良い印象を与えることができます。面接を受ける際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。