コンサートや演奏会にて「指揮者」を務める際の服装に、お悩みの女性も多いはず。格式高いコンサートからカジュアルな演奏会まで、どのような着こなしがふさわしいのか気になるところです。そこで今回は、指揮者の服装についてご紹介します!
【目次】
演奏をするにあたって、絶対に欠かせないのが「指揮者」。各パートの演奏をまとめつつガイドする大切な役割でありながらも、演奏者とは違って楽団にはたった一人だけの唯一無二の存在。そんな重要な存在だからこそ、どのような服装で前に立つべきなのか、頭を抱えている女性も多いことでしょう。
そこで今回は、指揮者を務める際の着こなしのポイントを解説した上で、おすすめの服装を一挙ご紹介します!コンサートの格式別などから一般的なスタイルを厳選して提案しつつ、最後には知っておきたい指揮のコツまで徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
まず指揮者の服装において重要なのが、「演奏者よりも目立たない」というポイントです。指揮者は全体の前に立つ分、観客席から見ても非常に目立つ存在。それなのに、ひと際目につくような服装をしていたら、観客が歌や演奏に集中できなくなってしまう恐れがあるのです。
したがって、指揮者は演奏者と同じような服装、または目立ちにくい服装にまとめましょう。かといって地味な服装では野暮ったく見える可能性があるため、最低限指揮者としてきちんとした着こなしに。一流オーケストラは別として、指揮者はあくまでも演奏者を引き立てる立ち位置として、派手すぎないスタイルを心掛けてください!
以上より、指揮者は目立ちにくい服装にまとめるべきだとご紹介しましたが、もちろん肌の露出もふさわしくありませんのでご注意を。ノースリーブブラウスで腕を露出したり、短いスカートで脚を露出したりと、素肌を出すのは極力控えましょう。指揮者本人が気にならなくても、観客にはどうしても目についてしまうのです。
いくらカジュアルな演奏会であっても、指揮者は指揮者らしくきちんとした着こなしにまとめるべき。指揮者がだらしない服装では、楽団全体がイメージダウンしてしまうのは言うまでもありません。楽団の顔として、責任を持ってふさわしい服装を選びましょう。
さらに気になるのが、指揮台に立つ際の足元ではないかと思います。そこで脚をスラッと長く見せたいからと、ヒールの高い靴を選ぶ女性も多いかもしれませんが、危険ですので避けた方が良いでしょう。それほど高さはないとは言えど、周りよりは高さのある指揮台に立つため、もしも足を踏み外したりでもしたら危険です。
さらに、ハイヒールでは足が疲れてしまう可能性があるため、出来る限りヒールが低い靴をチョイスしてください。どうしてもヒールが高めのパンプスを履きたいのなら、ヒールが太めだったりストラップがついていたりと、しっかりと足を固定できるものを。かと言って、フラットな靴はカジュアルに見える場合もあるため、服装に合わせて臨機応変に選ぶと良いでしょう。
カジュアル過ぎず、かといって格式が高いわけでもない一般的なコンサートでは、「スーツ」スタイルが定番となりつつあります。そこでスーツを着用する際に注意すべきポイントが、『ビジネススーツ風の着こなしを避ける』ということです。
例えば黒のパンツスーツに襟付きの白シャツでは、ビジネスやリクルート感のある着こなしに仕上がってしまいます。それではやや野暮ったく見えてしまいますし、華やかなこの場には不似合い。したがって、シャツをフリルで華やかなブラウスに変えたりなど、ビジネススーツのように見えないよう着こなしに工夫をしてください!
ここからは、具体的に指揮者におすすめの服装をご紹介します。例えばオーケストラコンサートのような格式の高い場では、「燕尾服」や「タキシード」でビシッと決めるのもアリ!まず燕尾服は、裾が燕の尾のようになっている男性の夜間の礼服ですが、格式高いコンサートの定番の服装でもあり、女性でも着用する方がいらっしゃいます。
一方タキシードはパーティーシーンでもよく着用される衣装で、凛々しさやエレガントな雰囲気を演出できるところが魅力的。こちらも力強く指揮をしたい女性に、ぴったりだと言えるでしょう。ただし、燕尾服やタキシードはリーズナブルとは言えないため、着用する機会が少ないのであれば、レンタルすることをお勧めします。
合唱のコンサートや吹奏楽、一般的な演奏会などでは、スーツスタイルが無難だと言えます。とは言え先ほどお伝えしたように、ビジネススーツのような着こなしは避けるべし。華やかなブラウスなどをチョイスして、コンサートにふさわしいスタイルにまとめてください。
白ブラウスでもビジネス感が出るようであれば、黒いシャツを選んでみて。黒色に変えてみるだけでシックな雰囲気が漂い、一気にきちんと感や高級感が出ますし、さらには変に目立つこともないため、指揮者にぴったりだと言えるでしょう。
カジュアルな演奏会では、その場の雰囲気や演奏者の着こなしに合わせて服装を選びましょう。例えば、きれいめな服装で演奏をするようであれば、指揮者もスーツスタイルではなくきちんとした私服に。例えばきれいめなブラウスにテーパードパンツのような、清楚な雰囲気のスタイルにまとめてみましょう。
また、ポップスを中心としたコンサートでは、Tシャツにジーンズのようなラフな服装で演奏をする場合もあります。そのようなケースもありますので、臨機応変に服装を選ぶことが重要です。指揮者だけスーツスタイルだと、堅苦しい印象を与えてしまうため、必ず周りの雰囲気に合わせてください。
さらにコンサートでは、黒シャツに黒パンツ、または黒スカートのようなスタイルも定番とされています。クラシカルな雰囲気が魅力的なこちらの着こなしは、クラシックコンサートなどのやや敷居の高い場で採用されることが多いと言えます。
中でも女声合唱団の指揮者は、黒シャツに黒のロングスカートを合わせたスタイルが多い印象。もちろん指揮者の着こなしに絶対的な正解はありませんので、楽団の雰囲気に合わせて服装を選ぶことが何よりも大切です。
ここでは番外編として、指揮者のコツを一挙ご紹介します。まず指揮をするにあたって大切なのは、『演奏者とアイコンタクトを取る』ということ。全体を見渡してアイコンタクトを取り、演奏者全てを自らに集中させ、ビシッと出だしが揃うようにまとめましょう。
さらに指揮をする際は、「抑揚をつける」のが重要なポイントとなります。初心者の方は特に、単調に指揮をするケースが見受けられますが、それでは演奏者の気持ちが高まりにくいのでNG。したがって、盛り上げたい時には大きく、そうでない時には小さくと、抑揚をつけて指揮をして曲全体をうまくコントロールしてください!
いかがでしたか?今回は、指揮者の服装のポイントから具体的な着こなしまで、一挙ご紹介しました。服装選びで最も大切なのが、「演奏者と雰囲気を合わせる」ということ。また、指揮者は演奏者よりも目立ってはいけないため、華美すぎる服装は避けてください。指揮者は演奏の邪魔にならないような、そして演奏者たちを引き立てるようなスタイルが好ましいのです。ぜひ参考にして、失敗のない服装で晴れやかに指揮を全うしてください!