出産時にお祝いをいただいた場合は、お返しとして出産内祝いを贈るのがマナーです。そこで今回は、出産内祝いを贈る時期や金額の相場、マナーや注意点、おすすめの人気ギフトなどをご紹介します。
出産内祝いとは、出産時にいただいたお祝いに対するお返しのことです。また、出産内祝いには、「赤ちゃんが生まれた幸せのおすそ分けをする」という意味も込められています。
■出産内祝いを贈る時期
出産内祝いを贈る時期は、赤ちゃんが生まれてから、1ヵ月以内に贈るのが一般的とされています。ただし、出産直後は母子ともに安定せず忙しいので、遅くても生後2ヶ月以内までには出産内祝いを贈るようにしたいですね。
まずはお祝いをいただいたら数日以内に電話でお礼の気持ちを伝え、後日出産内祝いを贈りましょう。
■出産内祝いの金額の相場
出産内祝いは、いただいたお祝いの金額の1/3~1/2程度の金額の品物を贈るのがマナーです。高額の出産祝いをいただいた場合は、金額の1/3程度のお返しを贈りましょう。
友人や友達などのグループから出産祝いをいただいた場合は、頂いたお祝いの金額の半額を人数で割った金額のプチギフトを贈るのがおすすめです。
出産祝いをもらって「お返しはいらない」と言われた場合は、素直にお返しを用意せず、その分赤ちゃんに必要な品物を購入する費用にしても失礼には当たりません。ただし、人によってはまったくお返しをしないというのは、少し失礼だと感じるケースもありますので、注意しましょう。相手との関係も考慮しながら、3,000円~15,000円程度の出産内祝いやプチギフトを贈るのも一つの方法です。
■出産内祝いの表書きやのし
出産内祝いの表書きは、紅白の蝶結びの水引を使用します。水引の上には「内祝い」や「出産内祝い」と書きましょう。水引の下には赤ちゃんの名前を書きましょう。名前の右側に小さくふりがなを振っておくと丁寧ですね。
出産内祝いは、その他の内祝いと同様に、贈る相手に喜ばれるものを選びたいですね。
■飲食物
例えば、普段は自分では買わないような高級ブランドの飲食物は定番ですがおすすめです。
スイーツやコーヒー、紅茶やジュース、お酒などの他、ハムやレトルト食品、佃煮、ドレッシングやジャム、お米などもいいですね。
■日用品や消耗品
その他にも、タオルやバスグッズ、ボディケア用品などのいくつあっても困らないおしゃれな日用品や消耗品も人気です。
■家族には名入れギフト
赤ちゃんの名前や誕生日、体重や写真などを入れることができる「名入れギフト」は、両親や義両親などにおすすめの特別感のあるギフトです。食べ物や飲み物のパッケージに名入れすることもできますが、食器やフォトフレームなどに名入れできるギフトもあります。
しかし、名入れされた食器やフォトフレームなどは、友人や同僚に贈ると、かえって扱いに困ることがありますので、避けた方がいいですね。
■カタログギフトも根強い人気
そして、贈った相手が好きなものを選べるカタログギフトも根強い人気があります。
出産内祝いは、贈った相手に喜んでもらえるようなものを選びたいですが、中には相手に不快な思いをさせてしまうこともありますので注意したいですね。
■金額のマナーは守る
例えば、自分が贈ったお祝いよりも高額なお返しをもらうと、マナー違反だと思われることがあります。
また、逆に安すぎる出産内祝いをもらった場合も、不快に感じる方もいます。
したがって、できるだけ金額のマナーは守った方が今後も良い関係を作っていきやすいですね。
■感謝の気持ちを伝えて
また、目上の人に出産内祝いを贈る際は、出産内祝いに添えるようなメッセージカードや手紙などがあると喜ばれやすいですね。
対面で出産内祝いを贈る場合は、出産内祝いを贈る際に感謝の気持ちを伝えることができます。しかし、郵送で出産内祝いを贈る際は、メッセージカードや手紙などがないと、ただギフトを送るだけになり、冷たいと感じる方もいるようですので注意したいですね。
■出産内祝いは早めにセレクト
そして、出産直後は、精神的にも肉体的にも育児に精一杯になってしまい、出産内祝いをゆっくり選ぶ時間はなかなか確保できないママさんも少なくありません。
出産内祝いは、お祝いをいただいてから2ヶ月以内には贈るのがマナーです。あまりにも遅く出産内祝いをもらうとマナー違反だと感じる方も少なくありません。
したがって、出産前に両親や義両親、兄弟姉妹や友人、同僚用などに贈る出産内祝いの目星をつけておくと、スムーズに出産内祝いを贈れますね。
■ギフトの内容に注意
そして、出産内祝いでは、マナー違反とされかねない品物もあります。
例えば、文房具や時計、ベルトなどの仕事を連想させるアイテムは、目上の人に贈るのはNGとされることがあります。靴下や靴なども「踏みつける」ことから失礼になるケースもあります。
また、縁起が悪いとされる
・縁が切れる刃物やはさみ
・苦(く)死(し)というイメージになる櫛(くし)
・割れることから縁起が悪い食器類や鏡
・弔事に使用されることが多いお茶
などは人によっては失礼だと感じることがありますので注意したいですね。
出産内祝いは、お祝いをいただいてから1ヶ月~2ヶ月以内に贈るのが一般的です。これからも良い関係を築いていくためにも、相手に喜ばれるようなギフトやメッセージカードを贈りたいですね。