法事や法要に身内以外の親戚や知人、友人や会社関係者を招く場合には、案内状を送付するのがマナーです。そこで今回は、法事や法要の案内状のはがきの内容や例文、返信の仕方をご紹介します。
【目次】
■法事とは
「法事」とは、法要と法要の後に行われる会食(お斎)のことを言い、現在は法事と法要は同じような意味として使われることも多いですよね。
法要の日程は、宗教や宗派、家系や地域などによって差がありますが、
・四十九日(四十九日) :故人の命日から49日
・百箇日(ひゃっかにち) :故人の命日から100日
・一周忌(いっしゅうき) :故人の命日から満1年
・三回忌(さんかいき) :故人の命日から満2年
・七回忌(ななかいき) :故人の命日から満6年
・十三回忌(じゅうさんかいき):故人の命日から満12年
・十七回忌(じゅうななかいき):故人の命日から満16年
・二十三回忌(にじゅうさんかいき):故人の命日から満22年
・二十七回忌(にじゅうななかいき):故人の命日から満26年
・三十三回忌(さんじゅうさんかいき):故人の命日から満32年
などの法要を行っていきます。
四十九日や一周忌の法事は、身内だけでなく親戚や友人、知人、会社関係者などが参列することが多く、身内以外を法事に招く場合には案内状を送りましょう。
法事の案内状を送る場合は、シングルカードを封筒に入れ、返信用のはがきを同封したり、二つ折りタイプのダブルカードと返信用のはがきを同封するケースもあります。ただし、不幸が重なることを連想させる二重封筒ではなく、白い無地の封筒を使用するのがマナーです。はがきの種類は、私製はがき、官製はがきのどちらを使用してもOKです。
近年は、返信用のはがきが付いている、往復はがきを使用する方が多いですね。
郵便局では、法事用のはがきの印刷を依頼することができますし、弔事用の切手を購入することもできますよ。
■案内状を送る時期は
法要の後に会食を行う場合は、食事の準備もありますので、法事の1ヶ月前までには送り、法事の2週間前までには返信してもらえるようにしたいですね。
夫婦で参列してもらいたい場合には、宛名を連名にしましょう。家族で参列してもらいたい場合は世帯主名の後に「皆様」と書きましょう。
■案内状の内容
法事や法要の案内状のはがきを出す場合には
・故人の氏名と法要の回忌
・時候の挨拶
・法事や法要の日時、場所
・法要の後に会食があるか
・お墓参りを予定しているか
・施主の氏名と住所、電話番号
などの内容が一般的です。
■案内状の例文
法事や法要の案内状の例文は、
「謹啓 〇〇の侯 皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます
このたび 亡父〇〇の一周忌にあたり 左記日程にて法要をとり行いたいと存じます
ご多忙中まことに恐れいりますがご臨席賜りますようご案内申し上げます
敬具
記
日時 令和〇〇年〇〇月〇〇日(〇曜日)午前〇〇時〇〇分より
場所 〇〇寺
住所
電話番号
※なお 法要後〇〇にて供養の粗宴をご用意いたしております
場所
住所
電話番号
令和〇〇年〇〇月
施主名
住所
電話番号」
などのような内容の案内状がおすすめです。
句読点は使用しないのがマナーです。
法事や法要の案内状の返信用はがきの例文は
「御出席
御欠席
どちらかに〇印をお願いいたします
御住所
御芳名」
などの内容がおすすめです。
最後に「お手数ではございますが〇月〇日までに返信にてご都合をお知らせ下さい」と書くようにしましょう。
なお、返信用はがきの出欠欄には、「ご出席」の後に「( 名様)」と入れ、人数を記入してもらうようにするのがおすすめです。
法事法要の案内の返信用はがきへの返信の仕方は
①御出席と御欠席のどちらかの「御」 の文字を、二重線を斜めに引いて消して〇をつけるのがマナーです。
例えば、出席する場合には、出席の上の「御」の文字を二重線で消し、「出席」の二文字を◯で囲みます。残った「御欠席」の三文字は、二重線を縦に引いて消します。
②「御住所」の「御」を二重線を斜めに引いて消して、住所を記入します。
③「御芳名」の「御芳」を二重線を縦に引いて消し、下に名前を記入します。
「御名前」の場合は、「御」を二重線を斜めに引いて消して、名前を記入します。
④最後に一言コメントがあると良いですね。
欠席する場合には、後からお詫びの手紙と一緒に香典を送付するのがおすすめです。
夫婦や家族で参列する場合には、「ご出席」の後の「( 名様)」の人数の記入を忘れないようにしましょう。名前は連名にしてもOKです。
なお、返信用はがきの表書きの名前の下にある「行」や「宛」も消し、「様」や「御中」に直すのも忘れないようにしましょう。
法事や法要の案内状を送付する際には、相手の返信用のはがきも同封するか、往復はがきを使用するのがマナーです。案内状を書く際には参考にしてみてくださいね。