ヘルシーでローカロリーな食材の定番となっている寒天は、ダイエット食品に使われることも多いですね。今回は、寒天ダイエットのメリットや効果、やり方や注意点、おすすめレシピなどをご紹介します。
【目次】
「寒天ダイエット」とは、ローカロリーな寒天を取り入れたダイエット方法です。テレビや雑誌などのメディアやブログ、SNSでも紹介されることが多いダイエットです。
■ローカロリーな寒天で満腹感アップ
寒天ダイエットのメリットは、空腹感に悩まされにくいことです。寒天は、動物由来の「ゼラチン」や植物由来のデンプンを使っている「春雨」とは異なります。
ゼラチンの100g当たりのカロリーは約344kcal、春雨の100g当たりのカロリーも約340kcalです。しかし、寒天は、100g当たりのカロリーは約3kcalと、非常にローカロリーです。
また、寒天は、水分を含むと膨らみますので、お腹に溜まりやすいのも魅力です。
■食物繊維でお腹をスッキリ
そして、海藻が原料になっている寒天は、食物繊維が豊富な所もメリットです。
食物繊維は、食後の血糖値の急上昇を予防するだけでなく、お通じの改善には欠かせない栄養素です。
便秘が改善されれば、ウエストがサイズダウンするだけでなく、溜まっていた老廃物が解消されやすくなりますので、むくみ改善や肌荒れ予防にも役立ちますね。
■続けやすい
そして、寒天ダイエットは、飲み物や食べ物に粉寒天を入れるだけでもできますので、アレンジがしやすく飽きにくいのがメリットです。
料理が苦手な方でも続けやすいのも魅力ですよ。
「寒天ダイエット」は、寒天を食べるダイエットですが、いくつかやり方があります。
■粉寒天を飲み物に入れる
例えば、いつも飲んでいる熱いお茶やコーヒーなどに粉寒天を小さじ1杯入れて飲むのは、手軽にできるのでおすすめです。
■寒天フードで美味しくダイエット
また、寒天を使ったゼリーをおやつとして食べるのも、ダイエット中の食事制限で感じるストレスを和らげてくれるのでおすすめです。粉寒天を使ったゼリーは、おうちでも手作りできます。沸騰させた液体に寒天を入れて3分程度煮込んで溶かしたら冷やすだけの簡単な作り方なので、手間もかかりません。
500mLの液体に対して、
・粉寒天は4g(小さじ2杯)
・糸寒天は8g(25本程度)
・角寒天(棒寒天)は1本
などの分量でちょうどよい固さのゼリーができます。
寒天ゼリーはスーパーやコンビニでも100円~200円程度で購入できますよ。
■食事に寒天を入れる
その他にも、お味噌汁やスープに粉寒天を小さじ1杯入れて飲むのもおすすめです。寒天を麺状にした「ところてん」を食べるのもいいですね。
また、肉や魚、ご飯などの一部を寒天に置き換えるダイエットも人気があります。料理のボリュームを変えることなく、カロリーや糖質、脂質をカットできます。
例えば、寒天を入れたサラダや、粉寒天をミックスしたハンバーグやつくねなどのおかずを食べる方法です。
お米1合に水で糸寒天や粉寒天を1g混ぜて炊飯するのもおすすめです。モチモチとした食感になるのも魅力ですよ。
■寒天を食べるのは食前や食間がおすすめ
食事制限の空腹感を和らげることも寒天ダイエットのメリットです。したがって、寒天は食前や食間に摂るのがおすすめです。
食事の30分前に寒天を摂ることで、お腹もいっぱいになりやすくなりますし、食後の血糖値の急上昇を防ぐサポートができますよ。
■食べすぎには注意
寒天は食物繊維が豊富ですので、食べすぎると便秘や腹痛になってしまうことがあります。
1日の摂取量は5g~7g程度がおすすめです。
ただし、人によっては5gでも多い場合がありますので、自分に合った量を摂るようにしたいですね。
■カロリーや糖質もチェック
そして、寒天を使ったゼリーは、自宅でも手軽に作れますが、市販のジュースでゼリーを作るとカロリーや糖質を取りすぎてしまい、ダイエットが失敗する可能性があります。
したがって、ゼリーを作る際には、カロリーや糖質の少ない材料を使用するようにしましょう。
■十分な水分補給を
また、寒天の食物繊維は、お腹の中で水分を含んで膨らみ、満足感もアップします。したがって、寒天を摂る際はしっかり水分補給も行いましょう。
■ビタミンも摂取
そして、食物繊維は、糖や脂肪の吸収をおだやかにするだけでなく、ビタミンの吸収を阻害する可能性があるのが寒天ダイエットのデメリットです。
ビタミンは代謝に関わる栄養素でもあり、美容にも欠かせないものです。ビタミンが不足しないよう、野菜や果物、海藻類やきのこ類、サプリメントなどで摂取するようにしましょう。
■食事や運動習慣も見直し
また、寒天を食べるだけではダイエット効果が実感しにくいので、食事のカロリーや糖質量、脂質量なども制限しましょう。運動を取り入れて脂肪燃焼をサポートするのもいいですね。
粉寒天や白菜でかさまししたしゅうまいは、寒天ダイエット中におすすめのジューシーなおかずレシピです。
冷えてもおいしいので、お弁当メニューとしてもおすすめですよ。
サラダやお豆腐、お肉や魚などにサッとかけるだけのジュレポン酢は、さっぱりとした味わいです。
作り置きしておけば、ダイエット中に忙しくても寒天が摂れるレシピです。
トマトジュースを使ったゼリーは、そのまま食べても美味しい寒天ダイエットレシピです。
さらに、油をカットした豚肉や豆腐を添えれば、タンパク質も補給できるサラダに。
パーティにもおすすめの華やかなメニューですね。
寒天ダイエット中でも甘いものが食べたい方におすすめしたいのが、0kcalの甘味料を使ったスイーツです。
イチゴの酸味と控えめな甘さがマッチしたヘルシーな苺プリンは、牛乳でタンパク質も補給できるデザートレシピです。
食物繊維が豊富で、食事制限をサポートしてくれる寒天ですが、ダイエット時の食べすぎには注意が必要です。寒天は、飲み物からご飯、おかずからスイーツまで幅広いメニューに使用できますので、ぜひ活用してみてくださいね。