秋から冬の寒い季節になると気になる「頬の乾燥」。カサカサしたりひどくなると皮むけしたり……寒い時期の肌悩みの一つですよね。そこで今回は、頬が乾燥する原因や対策をご紹介。皮むけなどの対処方法やおすすめ商品もご紹介します。
日ごとに寒くなる秋から冬にかけては、毎日お手入れしていても肌の乾燥を感じます。乾燥する場所はさまざまですが特に気になるのが「頬」。頬は皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、目立つ場所だけに乾燥するとほかの部位以上に気になってしまいます。
そこで今回は、「頬の乾燥」の原因と対策をご紹介。皮むけなどの症状別の対処方法や、頬が乾燥した時におすすめの商品もご紹介します。
まずは、自分の頬の乾燥度合いをチェックしてみましょう。あてはまる項目が多ければ多いほど頬の乾燥状態は進行しています。
■頬の乾燥チェック方法
チェックするタイミングは、朝の洗顔後や夜の入浴後、スキンケアをしている最中。鏡で確認しながら実際に触ってみてチェックしましょう。
□つっぱりを感じる
□触るとカサカサしている
□粉ふきや皮むけがある
□化粧水がしみる
□スキンケアすると赤くなってヒリヒリする
上記にあてはまる項目がある方は、乾燥が今より進行しないように、これからご紹介する対策や対処方法を始めていきましょう。
朝晩きちんとスキンケアしているのに頬が乾燥するのはなぜなのでしょうか。ここからは、頬が乾燥する原因を5つのポイントでご紹介していきます。
きちんとケアしているはずなのに頬が乾燥するという方も、改めて保湿ケアが足りているかどうかチェックしてみましょう。
夏のスキンケアから何も変えていないという方や、スキンケアは化粧水と乳液で簡単に済ませているという方は、明らかに保湿ケアが足りていません。今使っているスキンケアアイテムが保湿効果が高いタイプかどうかも要チェックです。
保湿ケアもしっかりしているのに頬が乾燥するという方は、そのスキンケア自体が間違っている可能性があります。
特に間違いやすいのが、クレンジングや洗顔などの落とすケア。メイクや汚れをしっかり落とそうとゴシゴシ洗ったり洗浄力の高いものを使ったりすると、肌に必要な保湿成分まで落としてしまう場合があります。
ほかにも、肌が弱っているのに栄養過多なアイテムを使って肌を疲れさせてしまっていたり。自分では正しいと思っているスキンケアが、頬の乾燥を招いている可能性もあります。
秋冬は気温だけでなく湿度も低下するので空気がとても乾燥しています。さらに、冬の暖房や夏の冷房などエアコンが効いた部屋は、屋外以上に乾燥している場合もあります。
空気が乾燥していると肌に含まれる水分が奪われ、肌の乾燥によりバリア機能も低下。バリア機能が低下すると肌の乾燥状態がさらに進むという悪循環になってしまいます。
睡眠不足や栄養が偏った食事など生活習慣の乱れも、肌のバリア機能を乱れさせ肌を乾燥させてしまう大きな要因。睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、食事の栄養が偏ると肌のうるおいを保つことができなくなってしまいます。ほかにも、ストレスや運動不足なども肌にダメージを与える原因に。
長引く新型肺炎の流行で増えているのが、マスクの着用が原因で起こる肌トラブル。特に頬はマスクが直接触れる場所なので、摩擦によるダメージが気になります。摩擦のダメージを受けた肌は、バリア機能が乱れ保湿機能が低下。特にマスクの着用が長時間になる方は、マスクが頬の乾燥の原因になっている可能性が高いです。
頬が乾燥し始めたらどのような対策をすればいいのでしょうか。ここからは、スキンケアのやり方や生活習慣の見直し方など、頬が乾燥した時の対策方法をご紹介します。
頬が乾燥し始めたら、毎日のお手入れを保湿重視のスキンケアにチェンジしましょう。化粧水をさっぱりタイプからしっとりタイプに変えたり、保湿効果の高いシートマスクや美容液を追加したり。肌から水分が逃げないように、スキンケアの最後は“フタ”の役目をするクリームなどを使いましょう。
スキンケアの見直しでは、“与える”ケアも大切ですが“落とす”ケアも重要です。クレンジングや洗顔は、肌に必要なうるおいまで落としてしまう洗浄力の高いものはNG。力を入れてゴシゴシ洗ったりこすったりするのも絶対厳禁。摩擦のダメージは乾燥を引き起こす要因の一つです。
うるおい成分をキープしてくれるマイルドなクレンジングや洗顔料を選んで、肌をこすらないようにやさしく洗いましょう。
頬が乾燥する時は、スキンケアと同時に生活習慣も見直しましょう。睡眠は“量”と“質”どちらも大切です。入眠後すぐの3時間は熟睡できるように、寝る前は入浴やストレッチなどで体をほぐしてリラックス。食事は肉や魚、野菜、果物などをバランス良く摂ることが大切です。
ストレスや運動不足がある方は、日頃からストレス解消に努めたり適度な運動を取り入れましょう。
頬の乾燥は、つっぱりを感じるといった軽度のものからヒリヒリや皮むけなど乾燥状態が進行したものまで症状もさまざま。ここからは、頬の乾燥の症状別に対処方法をご紹介します。
洗顔後や入浴後に頬のつっぱりを感じる場合は、肌が乾燥し始めたサイン。肌の表面にある皮脂膜が失われて、肌内部の水分が蒸発しています。おすすめなのはオイルを使った油分補給。フェイスオイルで油分を補って皮脂膜を作り、水分の蒸発を防ぎましょう。
肌に赤みがあったりヒリヒリやかゆみを感じる場合は、肌のバリア機能が低下して表皮や真皮が薄くなっている可能性があります。
クレンジングや洗顔はもちろん、保湿ケアの間も肌を摩擦しないように心がけましょう。敏感肌用など肌にやさしい成分のアイテムを選んだりシンプルなスキンケアにチェンジしたり。肌が薄くなっているので紫外線対策も大切。メイクアイテムも落としやすいものを選びましょう。
頬の粉ふきや皮むけもやはり原因は、肌の表面の皮脂膜が極度に乾いたことから起きる症状。バリア機能が低下して肌の乾燥状態はかなり進んでいます。
赤みやヒリヒリの場合と同じ対処方法がおすすめですが、シンプルケアに取り入れたいのがワセリンなどのバーム。水分の蒸発を防いで外的刺激から肌を守ってくれるバームで、肌のバリア機能が回復するのを待ちましょう。
頬の乾燥は、日頃のスキンケアや生活の中のちょっとした心がけで未然に防ぐことができます。ここからは、頬の乾燥の予防策をご紹介。みずみずしいすこやかな頬を保つために、乾燥しにくい肌環境を作りましょう。
頬の乾燥を防ぐためには、毎日のスキンケアで肌の状態を常にチェックしておくことが大切。肌の状態は日ごとに変化するので、その変化に合わせてスキンケアも変えることがポイントです。ごわつきや毛穴の開きなどちょっとした変化を見逃さないようにしましょう。
肌にダメージを与える紫外線は、春夏だけでなく秋冬も通年で対策を行う必要があります。夏の日焼け止めほどSPFやPAの数値が高いものを使う必要はありませんが、UV機能のある下地やファンデーションを使うなど紫外線対策を欠かさないようにしましょう。
頬の乾燥を防ぐためには、日頃から規則正しい生活をキープすることも大切。生活のリズムが安定すると肌のターンオーバーの周期も安定するので、おのずと乾燥とは無縁のすこやかな肌を保つことができるようになります。
頬の乾燥を感じたら、毎日のスキンケアを保湿重視のものにチェンジ。ヒリヒリや皮むけなどの症状がある場合は、敏感肌用など低刺激のスキンケアアイテムに変えましょう。ここからは、頬の乾燥におすすめの商品をご紹介します。
頬が乾燥している時のクレンジングや洗顔料は、肌にやさしいものを選ぶことが大切。ただし、落とすのに時間がかかるものだとかえって肌の刺激になってしまいます。
FANCL(ファンケル)の「マイルドクレンジング オイル」は、洗浄力の高いオイルタイプですが肌をこすらずにすばやく落とせるのがおすすめポイント。うるおいを守って洗い上げるので乾燥も防いでくれます。防腐剤や香料といった肌の刺激になる成分を使用していない無添加なのも魅力です。
FANCL(ファンケル) マイルドクレンジング オイル 120ml / ¥1,870
皮むけやヒリヒリなど肌が敏感になっている時は、たっぷりの泡で汚れが素早く落とせる洗顔料がおすすめ。洗顔にかける時間をできるだけ短くして、肌への負担を減らしましょう。
d program(ディープログラム)の「エッセンスイン クレンジングフォーム」は、肌負担が気になる肌のために作られた薬用クレンジングフォーム。クリーミーなクッション泡がうるおいを守りながら汚れを落として肌荒れも防いでくれます。洗顔後のつっぱりもなく、低刺激処方なのもおすすめポイントです。
d program(ディープログラム) エッセンスイン クレンジングフォーム (医薬部外品) / ¥2,090
乾燥状態が進みバリア機能が低下した肌には、浸透力が高く保湿効果が持続する高機能の化粧水がおすすめ。ACSEINE(アクセーヌ)の「モイストバランス ローション」は、浸透力と保持力に優れた保湿化粧水。ベタつきのないサラッとしたテクスチャーなのに、深いうるおい感が一日中続きます。トラブル肌の美肌づくりを応援するアクセーヌの人気化粧水です。
ACSEINE(アクセーヌ) モイストバランス ローション / ¥6,050
肌を保湿する「天然保湿因子(NMF)」の主成分であるアミノ酸は、肌が乾燥した時に積極的に取り入れたい成分。MINON(ミノン) の「アミノモイスト モイストチャージ ミルク」は、そんなアミノ酸がたっぷりと配合された保湿乳液。伸びが良く肌にすっとなじむので、乾燥でごわついた肌にも心地よく使えます。プチプラでドラッグストアで買える手軽さも魅力です。
頬の乾燥を感じ始めたら、いつものスキンケアに保湿効果の高い美容液をプラスするのがおすすめ。人気の韓国コスメ「innisfree(イニスフリー)」の「ブライトニングポア セラム」は、韓国女子のようなふっくらとした色白肌に導いてくれる美容液。乾燥によるくすみやハリのなさが気になる方におすすめの美容液です。
innisfree(イニスフリー) ブライトニングポア セラム / ¥4,400
頬の乾燥が治ったと思ってもまたくり返すという方におすすめなのが、AYURA(アユーラ)の「リズムコンセントレートα」。ゆらぎがちな肌のコンディションを整え、健やかな明るい肌に導いてくれる美容液です。敏感な肌でも安心して使える低刺激設計やアロマティックハーブの癒される香りもおすすめポイントです。
AYURA(アユーラ) リズムコンセントレートα / ¥8,800
バリア機能が低下して敏感になった肌には、外的刺激から肌を保護してくれるクリームがマスト。いつものスキンケアアイテムがしみる程敏感になったら、ワセリンなどのバームタイプがおすすめです。
IHADA(イハダ)の「薬用バーム」は、高精製のワセリンを配合した薬用バーム。抗肌あれ有効成分も配合されているので、肌トラブルの予防も期待できます。ワセリンにありがちなベタつきがなく、とろけるように広がるエアリーな使用感も魅力です。
IHADA(イハダ) 薬用バーム (医薬部外品) / ¥1,485
頬の乾燥が慢性化した肌には、肌を保護するだけでなくバリア機能を回復させてくれる高保湿のクリームがおすすめ。津田コスメ(つだコスメ)の「スキンバリアクリーム」は、さまざまな要因でもろくなった肌に必要な栄養を与え整える保湿クリーム。ストレスや刺激に負けない肌を目指します。洗顔後はこれ一つで済む時短ケアやメイクの上からもOKな使い勝手の良さも魅力です。
津田コスメ(つだコスメ) スキンバリアクリーム 35g / ¥6,050
気温や湿度が下がる寒い時期になると特に気になる「頬の乾燥」。原因は一つではないので、さまざまな対策が必要になります。そんな時に頼りになるのが、今回ご紹介したような高保湿のスキンケアアイテム。自分に合ったアイテムを見つけて、刺激に負けないすこやかな肌を目指しましょう。