なかなか人に言えない口臭の悩み。もしかしたら自分は臭っているかもしれないと思うと、不安になりますよね。口臭は何が原因で発生するのでしょうか?口臭を改善する歯磨きの方法やおすすめの歯磨きアイテムについてご紹介します。
【目次】
まず、自分で口臭をチェックする方法についてご紹介します。
今すぐにでもできる口臭チェック方法は、唾液のニオイを嗅ぐということです。唾液が臭いと感じたら、口臭も強くなります。特にカスなどが溜まりやすい舌の上や歯茎の唾液を指でなぞり、ニオイをチェックしてみましょう。
これはすぐにできる簡単なチェック方法なので、自分はどのタイミングが臭くなるのかチェックするためにも、いろいろなタイミングでニオイを嗅いでみるのがおすすめです。
次にビニール袋1つあれば簡単にできるチェック方法を紹介します。ビニール袋に息を吹き込み、それのニオイを嗅ぐだけです。ビニール袋に吐いた息は、普段自分が会話している時の口臭によく似ています。
とても簡単でわかりやすい方法で、だれでも簡単にチェックできる方法です。口臭はタイミングによっても変わるので、臭くないと感じてもさまざまなタイミングでチェックしてみると良いでしょう。
本格的な口臭チェックをしたいという人には、口臭チェッカーがおすすめです。自分の口のニオイがどれくらいなのか、数値化してはかることができるとても便利なアイテムです。
サイズ感も小さく、値段もかなり高いわけではないため、口臭が気になっている人に特におすすめなアイテムです。1つ持っておけば、どの対策法で口臭が抑えられているか確認できるので、口臭を本格的に無くしたいと考えている人におすすめな方法です。
口臭が気になっているという人は、自分と話している相手が臭いと感じていないか不安になっている人が多いです。それなら、親しい人に自分の口臭を嗅いでもらうのが1番です。
口臭について不安に感じてしまうと、常に自分が臭くないか気が気でなくなってしまいます。それなら、気を遣わないで話せるような相手に、自分の口臭について聞いてみましょう。
本当に悩んでいて改善したいと思っている、ということを話せば協力してくれるはずです。自分だけで判断できないと感じたら、周りの人に協力してもらうのがおすすめですよ。
口臭の原因とは、一体何なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
口臭は歯周病が原因となっている場合があります。歯周病とは歯の周りに炎症が起こっている状態です。歯周病の1番の原因となっているのは、プラークです。プラークは歯磨きの磨き残しによって残されたカスで、それが歯と歯茎の間部分に溜まることで、菌が繁殖します。
常に口が臭い状態が続いているのであれば、もしかしたら歯周病が原因となっているかもしれません。
かなり強いニオイで悩んでいる場合、舌苔が原因となっているケースがとても多いです。舌苔とは、舌に付着している汚れのことをいいます。舌を観察してみると、舌が白っぽく汚れているのであれば、舌苔が原因の口臭の可能性が高いです。
舌苔は口臭が気にならない人でも多少は溜まるものです。しかし、口臭に悩んでいる人の舌苔はかなりしっかり付着していて、舌全体が白く濁っています。歯はしっかり磨いているという人でも、舌の汚れまで気にしていないという人も多いです。そのため、知らず知らずのうちに舌苔が溜まって、ニオイを生み出しています。
口臭は食事が原因で発生してることもあります。特にニオイが強いものを食べた後は、口臭がきつくなりやすいです。ニオイが強いと言われているのは、ニンニクやビール、焼き肉などです。
この場合、口の中のニオイというよりは、血液に流れていったニオイ成分が鼻や口から出てくることが原因です。特に人と至近距離で話すようなタイミングではあまり食べない方が良いですが、時間が経つにつれて気にならなくなってきます。
口臭が酷くなる原因には、実は体調の変化が関係していることもあります。特に疲労が溜まっている時には、ケトン体という物質が発生します。このケトン体には独特なニオイがあり、甘酸っぱいようなニオイが口からするようになります。
このケトン体は、糖質制限ダイエットをしている時にも発生すると言われています。糖質をエネルギーとして使用せず、このケトン体を活用するため口臭がきつくなりやすいです。
ここからは口臭が酷くなるメカニズムについて、詳しくご紹介します。
口臭は食べ物のカスなどが原因で発生します。食事を摂れば、ほとんどの場合口の中に食べ物のカスが残ります。歯の間や歯周ポケット、舌など、いろいろな場所に留まります。
本来であれば、食後はしっかり歯磨きをすることで取り除くことができるのですが、歯磨きが甘かったり、あまり歯を磨かなかったりすることで、口の中にカスが残るようになります。
口の中に残されたタンパク質は、口の中に存在している細菌にとって格好の餌食です。この細菌が口の中にあるタンパク質を分解し発酵させます。この過程で発生するガスが、口臭の原因となります。
また、口の中に残された食べ物のカスだけでなく、剥がれ落ちた粘膜や唾液にもタンパク質が含まれています。長時間歯磨きをせずに放置していると、口の中には細菌だらけになり、さらに口臭がきつくなっていきます。
こういった口臭がきつい状態を放置しておくとどうなるかというと、舌苔や歯周病へと進行していきます。早いうちに気づいて対処できればいいですが、なかなか自分では気が付かないものです。
口の中にたくさんの食べ物のカスやプラークが溜まり、舌が白くなってきたり歯の周りが炎症を起こした状態になります。この状態を放置してしまえば、口臭はさらにきつくなるばかりです。
早い段階で対処していればこんなことにはなりませんが、さらに口内環境が悪くなり、口臭が酷くなる悪循環になります。
口臭は実は口の中が乾いている状態がもっとも臭く感じます。実は口臭は口の中の唾液の量と大きく関係しています。唾液の量が減少すると、口内に細菌が増殖します。すると、ニオイの原因であるガスを多く作り出すことになるため、より口臭がきつくなります。
口臭を抑えるためには唾液の分泌を促さなくてはいけませんが、口呼吸の人やあまり水分を摂らない人は、唾液の分泌が減り口臭が酷くなってしまいます。
口臭が強くなるタイミングとは、どんな時なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
朝起きた時は、1日の中でもっとも口臭がきつくなると言われています。これは、口臭に悩んでいる人だけでなく、全員が同じです。寝ている間水分を摂取することができないため、口の中は乾いた状態になっています。
また口呼吸で寝ているという人は、より口の中が乾いています。細菌が増殖しやすい状況になっているため、口臭が酷くなりやすいです。口の中の環境を整えるためにも、朝起きたら歯磨きかうがいをするのがおすすめです。
口臭は空腹時に強くなる傾向があります。何も食べていない状態でも、体内から出るガスによってニオイが強くなります。そのため、空腹の状態で長時間過ごすことによって、口のニオイが酷くなってしまいます。
空腹時の口臭は、消化に悪いものを食べている時ほどきつくなりやすいです。脂肪分の多い食事は消化が遅いので、ニオイのもととなりやすいです。空腹時の口臭が気になるという人は、絶対にニオイを出したくない時に、できるだけ消化にいい食べ物を食べた方が良いでしょう。
口臭は実は緊張している時にもきつくなる傾向があります。緊張して口が乾くという経験をしたことはありませんか?これは、自律神経が関係しています。自律神経には交感神経と副交感神経があります。
唾液の分泌はリラックスしている副交感神経が優位になっている時に多くなりますが、交感神経が優位になっている時は唾液の分泌があまりされません。そのため、緊張して交感神経が優位になっている時に唾液が減少し口が乾くようになります。
そのため、口臭を気にするがあまり緊張してしまったら、余計に口臭が酷くなってしまいます。
口臭はニオイの強い食べ物を食べた直後に強くなります。体内に溶け込んだニオイ成分が、鼻や口からニオイを発生させます。口臭を気にするような場面では、できるだけ口臭のもとになるような、ニオイの強いものは食べないのが1番です。
食べ物によるニオイの強さは、次第に消えていきますが、大量に摂取してしまうと翌日にも残る場合があります。ニオイを強いものを食べた時は、牛乳や緑茶を飲むのがおすすめです。どちらともニンニクなどの強いニオイに有効だと言われているので、気になる時は飲んでみるのがおすすめです。
他のタイミングと同様に、口の中が乾いていると余計にニオイが強くなるため、できるだけ口の中が乾かないように、水分補給をすると良いでしょう。
ここからは、実際に口臭対策におすすめな歯磨きのポイントをご紹介します。
口臭対策には、歯磨きに時間をかけるのが1番です。普段からしっかり磨けていると思っていても、実は磨き残しがあるものです。普段何となく磨いて、時間をかけずにすぐに終わってしまう人は、特に注意が必要です。
歯磨きは最低でも3分間行うと、磨き残しが少なくなります。全体的に磨けたと思っても、できるだけ3分間は磨き続けるようにしましょう。
口臭が気になっているのであれば、食後は必ず磨くようにしましょう。朝晩はしっかり磨いているという人は多いですが、昼の歯磨きを忘れてしまうという人も多いです。職場やお出かけ先で歯磨きをするのは大変だと感じる人も多いですが、磨ける環境にいる時はできるだけ磨くようにしましょう。
どうしても磨けないという場合は、歯間ブラシだけでも全然違います。歯の間に挟まっているカスを取り除くだけで、口臭がきつくなるのを防ぐことができます。それすらできないという人は、指にティッシュを巻き付けて、歯茎の部分を擦るだけでも変わりますよ。
口臭を無くすためには、いろいろなタイプの歯磨きを使いわけることも重要です。一般的な歯ブラシでは、細かい部分まで磨くことができないせいで口臭が発生していることもあります。磨き残しのないようにしっかり磨くためには、一般的な歯ブラシだけでなく、細かい部分を磨くような部分用歯ブラシを使用するのがおすすめです。
歯間ブラシや糸ようじも大切ですが、小さいサイズの歯ブラシを使って、奥に挟まっているような汚れを掻き出すようにしましょう。磨き残しが出やすい部分を徹底的に磨くことで、口臭のもとをシャットアウトすることができますよ。
舌苔が酷いタイプの人は、舌専用のブラシを使った方が良いでしょう。歯ブラシを使って舌を磨いているという人もいますが、舌はとてもデリケートです。歯ブラシの素材では、舌を傷つけてしまう可能性が高いので注意しましょう。
舌の汚れは定期的にお手入れした方が、口臭予防に繋がります。舌専用のブラシを使って、汚れが溜まる前にしっかり磨く習慣をつけるのがおすすめですよ。
口臭が気になるという人は、口臭対策用の歯磨き粉を選ぶことも大切です。歯磨き粉は香りづけとしての役割だけでなく、殺菌成分や洗浄成分により口内環境を清潔に保ってくれます。
虫歯や歯肉炎を予防する他、口臭も同時にケアできるため、口臭ケアもしっかりできるタイプの歯磨き粉を使うのがおすすめですよ。
口臭対策におすすめな歯磨きアイテムの選び方についてご紹介します。
口臭対策に使用するブラシは、電動歯ブラシがもっともおすすめです。電動歯ブラシは振動により、歯と歯茎の間に当てるだけで歯の汚れをかきだしてオフすることができます。普通の場ブラシではなかなか取れないような部分も、しっかり入り込んで磨くことができます。
一般的な歯ブラシを使う場合は、奥の方にもしっかりフィットするようなものを選びましょう。できるだけサイズ感は小さめのものがおすすめです。大きすぎると、どうしても磨き残しが出てしまいます。
細かい部分を磨く時には、できるだけ部分用歯ブラシを使って、磨き残しがないようにするのがおすすめです。
歯と歯の間を磨くためにも、歯間ブラシは必要です。歯間ブラシと同じような使い方をするアイテムとして、糸ようじがあります。どちらを選べばいいのかわからないという人もいるかと思いますが、自分が使ってみて使いやすいと思う方を選ぶのが1番です。
歯間ブラシはブラシ型になっているので、細かい部分までしっかり磨けます。ただし、糸ようじよりはサイズ感が大きくなるため、歯と歯の間が狭い人にとっては使いにくいと感じることがあります。
反対に糸ようじは歯と歯の間の汚れを素早く掻き出すことができます。ただし、糸1本分よりも歯と歯の間が広いと使いにくくなるので、自分の歯に合ったものを選ぶようにしましょう。
舌ブラシを選ぶ時は、できるだけ素材が柔らかいものを使うようにしましょう。舌ブラシには、先がブラシ状になっているものとヘラになっているものがあります。舌専用ジェルなどを併用して使用する場合は、ブラシタイプを使った方が使いやすいです。
ヘラ型はブラシがないため、比較的清潔に保ちやすいです。ジェルなどを使わなくても使用可能なので、簡単にケアができます。自分が使いやすいタイプの舌ブラシを選ぶようにしましょう。
歯磨き粉は殺菌成分や洗浄成分が入っているものを選びましょう。口臭予防に特化した歯磨き粉を選んでも良いですが、その他の悩みに特化して選ぶのもおすすめです。
歯肉炎により口臭が発生している場合は、歯肉炎を悪化させないような歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。歯の着色が気になる人はホワイトニング系歯磨き粉を選びましょう。
また、使用後の口の爽快感も重要です。口内をしっかりリセットできるような歯磨き粉を選びましょう。
口臭対策におすすめの歯磨き方法についてご紹介します。
まずは歯ブラシに歯磨き粉をつけます。歯を磨く前に歯ブラシを水に濡らして使用する人もいますが、歯磨き粉の成分が薄まってしまうので、濡らさない状態で歯を磨くのがおすすめです。
歯磨き粉の量は1cm~2cmほどです。歯ブラシのサイズに合わせて調整してください。あまりにも多い量をつけてしまうと、歯の上に乗らず口をゆすぐ時にそのままの状態で出てきてしまうので、適量を見極めてつけるようにしましょう。
ここから実際に歯を磨いていきます。歯を磨く前に歯茎全体に歯磨き粉が行き渡るように、歯全体に歯磨き粉を塗布するよう往復させていきましょう。歯を磨くときのポイントは、歯を磨くのではなく歯茎を磨くことです。
どうしても歯を磨くことに集中してしまいがちですが、汚れが溜まりやすいのは歯と歯茎の間の部分です。この部分にブラシが来るように磨いていきましょう。磨き残しがないように、適当に歯ブラシを動かすのではなく規則的に動かすのがおすすめです。
歯の表面を磨いたら、歯の裏側や奥歯の部分もしっかり磨いていきます。奥歯を磨くのが難しいと思っている人も多いですが、奥歯を磨くときは口を閉じた状態で行います。そうすると頬の部分に隙間ができるので、この部分に歯ブラシを差すことで奥歯もしっかり磨けます。
歯の裏側も歯と歯茎の間を洗うように、しっかり磨いていきましょう。どうしても細かい部分が磨けない時は、部分用の歯ブラシに持ち替えてしっかり磨いてください。
次に口を軽くゆすぎます。歯磨きの後のゆすぎは、何度も何度も行う人がいますが、2回~3回程度で十分です。これ以上ゆすいでしまうと、歯磨き粉の成分が口から流れていってしまいます。
歯磨き粉にはフッ素成分なども入っているため、あまりすすぎすぎないようにしましょう。
歯磨きが終わったら、舌磨きをします。時間がある時は毎日1日1回行うのがおすすめです。舌磨きは力を入れずに優しくなでるようにオフします。舌磨きをしたからといって、1回で舌苔がなくなるわけではないので、定期的に磨くことが大切です。
舌ブラシは、奥から手前に向かって行います。舌を思い切って出した状態で行うと、嘔吐反射が起きないのでおすすめです。
最後は歯間ブラシを使って仕上げましょう。1本1本の間に入れて、2~3回ほど往復させていきます。1本1本鏡を見ながら行い、血が出ていないかもチェックしましょう。血が出てしまっている場合は、歯に合っていない可能性があるので、柔らかいものや細いものに変えるのがおすすめです。
口臭対策におすすめな歯磨きアイテムをご紹介します。
DENTISTEのチューブタイプは、夜から朝まですっきりが続く歯磨き粉です。9種類の植物エキス配合で、口の中を長時間潤します。目覚めてすぐにキスできるというコンセプトで、朝の口のネバツキや口臭をしっかりカバーします。
DENTISTE チューブタイプ / ¥1,320
無印良品の舌用クリーナーは、口臭の原因となる舌苔を取り除く舌用クリーナーです。先の部分に小さな段差がついていて、舌の汚れをからめとります。小さめのサイズ感なので、持ち運びにも便利です。
無印良品 舌用クリーナーグレー / ¥490
ピュオーラの泡で出てくるハミガキは、細かい泡が舌の上の菌まで殺菌する泡タイプのハミガキです。舌の上を殺菌することで口臭の原因菌も抑えます。さらに口の中のネバツキを浄化し、歯肉炎や歯周炎を予防します。
ピュオーラ 泡で出てくるハミガキ / ¥1,245
ConCoolのジェルコートFは発泡剤と研磨剤無配合のジェル状歯磨き粉です。殺菌成分により、虫歯や歯周病のリスクを抑えます。ジェル状の歯磨き粉なので、細かいすきまにしっかり浸透することで、薬用成分が隅々まで行き渡ります。
SUNSTARBUTLERの優しい舌ブラシは、ブラシとラバーの二段構造になっているブラシです。やわらかブラシが汚れを落とし、やわらかラバーが汚れをかき取ります。アングルネック設計で、使いやすさに考慮した作りになっています。
SUNSTARBUTLER 優しい舌ブラシやわらかタイプ3本セット / ¥917
口臭対策のための歯磨きについてご紹介しました。口臭は歯磨きが正しく行われていないことが原因で発生しているケースがとても多いです。そのため、正しいやり方で磨き残しがないようにすることが大切です。歯ブラシ1つだけでなく、歯間ブラシや舌ブラシなどを併用した歯磨きがおすすめです。しっかり磨いて、口臭の気にならない理想的な口内環境を作りましょう。