学生から社会人になる新入社員は、仕事の内容だけでなく、社会人として基本のマナーも覚えておきたいものです。そこで今回は、新卒者がおさえておきたいビジネスマナーや礼儀、心構えなどをご紹介します。
【目次】
上司や同僚、同期などにしっかりと挨拶をすることは、社会人としての基本行動ですね。
特に、新入社員は、早く顔を覚えてもらう必要があります。明るく笑顔でハキハキと挨拶するだけで、好印象を与えることができますし、顔を覚えてもらうことにもつながります。早く職場に馴染むためにも「おはようございます」「お疲れ様です」「お先に失礼いたします」などの出勤時や退勤時の挨拶を欠かさないことが新卒者としての基本のマナーですね。
また、同僚だけでなく、顔を合わせたことのない取引先相手やお客様などにも自分から積極的に挨拶するのがビジネスマナーですね。
そして、新卒者は、会社のことや仕事の内容など、社会人としては分からないことが多いものです。
何か失敗をしたり、迷惑を掛けるのは当たり前のことですので、トラブルがあった際には「すみません」「申し訳ございません」などと謝るようにしましょう。
また、周囲の人に助けてもらった場合にも「ありがとうございます」とお礼の言葉を言うことも、相手に好印象を与える礼儀ですね。
服装については、職場によって独自のルールがあります。職場のルールを守ることはもちろん、清潔感のある服装をすることも、新卒者として重要なことです。
例えば、一般的には
・メイクはナチュラルメイク
・ロングヘアの場合はまとめる
・服装やバッグ、靴などに汚れやシワがついていない
・スカートの丈やブラウスの襟元の露出に注意する
・派手なネイルや髪色、アクセサリーはNG
・ベージュのストッキングを着用する(素足はNG)
・ローヒールのパンプスを履く
などのマナーをおさえておくのがおすすめです。ビジネスマナーのテキストにも記載されてますので、お出かけ前に身だしなみチェックをしてから出発しましょう。
新卒者だけでなく、就職活動時から、時間を守ることは社会人としての常識ですね。
遅刻はもちろん、会議の時間や書類の締め切りなどをしっかりと守ることが社会人としてのルールです。始業の10分前には職場に到着して仕事を始める準備をしておきましょう。
万が一、通勤時に電車やバス、地下鉄などが原因で遅刻してしまう場合は、職場に遅刻する理由を話し、出社後に「遅延証明書」を提出する必要があります。
そして、取引先相手やお客様とアポイントメントがある場合は、遅くても約束の時間の10分前には到着しておくのがビジネスマナーとされています。したがって、悪天候や交通機関の遅延の可能性も考慮して早めに待ち合わせの場所に到着しておくと安心ですね。
言葉遣いに注意することも、新卒者が注意したいマナーです。
言葉遣い一つで「不真面目だ」「失礼だ」などと悪い印象を与えてしまいます。尊敬語や謙譲語、丁寧語などの敬語をきちんと使えることは、ビジネスパーソンとして必要不可欠です。
特に、新入社員は電話応対が最初の仕事として任せられることが多いので、会社の顔として取引先やお客様に失礼のないように、明るい大きな声で電話応対のマナーを守った受け答えをしたいですね。手元にメモを準備して、内容を書き取りながら話していきましょう。
例えば、電話を受ける際には「もしもし」とは言わず「お電話ありがとうございます。〇〇〇株式会社の〇〇でございます」と言うようにしましょう。その後は「株式会社〇〇の〇〇さまでございますね。いつもお世話になっております」と言い、要件を伺います。
万が一聞き取れない場合は「もう一度お願いします」ではなく「お電話が少々遠いようです」などと言って、もう一度内容を伺うようにしましょう。
また、自社のことは「弊社」、相手の会社のことは「御社」と言いますが、書類に書く場合は、相手の会社のことを「貴社」と言います。
■メモを取って復習をする
新卒者は、入社後からたくさんのビジネスマナーや仕事を覚える必要があります。一度教えられただけで覚えられる人は少ないので、教えてもらったことはメモしておき、通勤時や家で復習を行い、少しでも早く仕事を覚えたいですね。
仕事を覚えようという前向きな姿勢は、職場のメンバーから好印象ですよ。
■わからないことは聞く
新入社員はわからないことがあって当たり前です。したがって、何か疑問がある場合には、一人で勝手に判断せず、上司や教育係の先輩に確認をしましょう。
ただし、一度聞いたことはメモして、同じことを何度も聞かないようにしたいですね。
■できることから積極的に
仕事では、書類や会議室の準備や片付け、お茶出しや洗い物、買い出しなどの雑務が意外に多いものです。自分ができそうな事を探し、積極的に動くことも、新入社員として必要なことですね。
■仕事中の私用や私語はNG
基本的に就業時間中は私用の電話やメール、LINE(ライン)などをするのはマナー違反です。
また、就業時間中に職場のメンバーとプライベートな話や仕事以外の話をするのも避けましょう。職場のメンバーと早く馴染むことは大切ですが、お昼休みや休憩時間、就業時間外などにコミュニケーションを取るようにしましょう。
■喫煙や飲食のルールを守る
また、喫煙場所や飲食できる場所、ロッカーの使用法などのルールを守ることも重要です。
■社会人としての責任感を持つ
新入社員は、仕事上、わからないことが多いものです。しかし、仕事相手には「わからない」「教えられていない」で済まされない場合もあります。
また、自分の満足のいくように完璧に仕事をするのではなく、会社にとって利益があるかを考えて動く必要があるのが社会人としての心構えですね。
■ほうれんそうを心掛ける
社会人は「ほう(報告)れん(連絡)そう(相談)」を心掛けることが重要です。仕事の結果だけでなく、仕事の途中でも経過を報告したり、連絡するなどして、情報共有をしていきましょう。自分だけで判断せず、相談することも大切です。
新卒者だけでなく、内定者や従業員などがSNSで情報を漏洩させることは社会問題になっています。会社によっては、機密事項については、守秘義務があることもあります。
また、規則がなくても、仕事に関することは口外しないのが社会人としてのモラルです。
友達や彼氏、家族との人混みの中での会話や、電話やメール、LINE(ライン)などの使用についても、注意したいですね。
また、仕事で使用するPCやタブレット、携帯電話は丁寧に扱うことも必要です。たとえ個人のデスクでも、仕事で使用した書類やPC内のデータは他人が見た際に確認しやすいように整理しておくのが社会人としてのマナーですね。
新卒で入社してしばらくの間は、わからないことも多く、覚えるビジネスマナーや仕事もたくさんありますよね。しかし、誰でも最初は知らない事ばかりです。先輩社員にサポートしてもらいながら、焦らず、新社会人として少しずつ前に進んでいきたいですね。