白のシャツはキレイに洗っているつもりでも、繰り返し着ているうちに襟元や袖口、脇、ひどい時には全体的に黄ばみが目立ってきます。そこで今回は、黄ばみを白くキレイにする方法や、いつまでも白い状態をキープする為に知っておきたい黄ばみ予防についてご紹介します。
真っ白のワイシャツやTシャツなど、着た後には必ず洗濯をしているのにいつの間にか襟元や袖口、脇などが黄ばんでくる……。
また、頻繁に着ているときは気にならなくても、シーズンオフにドライクリーニングに出して、再び着ようと思ったらなんだか全体に黄ばんでいる、ということもあります。
■洗ったシャツが黄ばむ原因
シャツの黄ばみの犯人は「皮脂」です。この皮脂は、洗濯用の洗剤などで洗っていても全てが落ちることはなく、2割くらいがシャツの繊維の中に残って溜まっていきます。そして、この皮脂が酸化することで黄ばみに変化していきます。
特に、襟や袖口、脇は肌に直接触れたり擦れたりする部分なので、皮脂がつきやすいので黄ばみが目立つということ。だから、場合によっては全体的に黄ばんでくるということになるのです。
■黄ばみだけでなく黒ずむ原因
襟元や袖口の黄ばみが気になる……と思っていたら今度は黒ずみまで!これは、皮脂で黄ばんだ繊維の上にホコリやチリなどが溜まることが原因です。
■クリーニングに出しても黄ばむ原因
クリーニング店によって洗い方は異なりますが、多くの場合は大型の洗濯機で温水洗いをしています。
一般の家庭での洗濯よりは汚れがキレイに落ちますが、それでも完璧に皮脂汚れが落ちるというわけではありません。
また、クリーニングに出すまでにしばらくそのまま放置していたり、普段は家庭で洗濯していてたまにクリーニングに出す、というような頻度だと、皮脂が繊維の中に溜まっていっているので、やはり黄ばんでしまいます。
白いシャツの襟の内側がなんとなく黄色い、袖の内側が黄ばんできた、というような時には部分洗い&つけ置き洗いで黄ばみをキレイに洗いましょう。
■黄ばみを白くする洗濯方法
1.食器洗い用の洗剤を使って、黄ばみが気になる部分を歯ブラシで優しくこする
2.1をすすぐ
3.洗面器などに酸素系の漂白剤を溶かし、シャツを沈めて30分ほど置いておく
4.洗濯機で普通に洗う
歯ブラシでこするときは柔らかめの歯ブラシで優しくこするのがポイントです。また、つけ置き洗いは40度くらいのお湯を使うとより効果的です。
掃除や洗濯に大活躍の重曹は、生地を傷めずにしっかりと汚れを落とすことができるので黄ばみをキレイにしたい時にもおすすめです。
重曹にはニオイを防ぐデオドラント効果もあるので、汗などのニオイが気になるシャツの洗濯にぴったりです。
■重曹を使った洗濯方法
1.黒ずみが気になるところに、クレンジングオイルを指でなじませる
2.1をキレイにすすぐ
3.酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合でお湯で溶いてペーストにする
4.黄ばみが気になる部分に2を塗る
5.4にアイロンのスチームをあてる
6.ペーストを軽く洗い流してから、洗濯機で普通に洗う
皮脂や汚れによる黄ばみや黒ずみは、同じく顔の皮脂を洗い流すクレンジングオイルで下洗いすることでキレイになります。
「黄ばみを落とす=白くする」ということは、漂白剤ならなんでもOKなのでは?と早まるのはストップ!
■キッチンハイターで黄ばみを落とすのは注意が必要
もちろん、台所用の漂白剤でキレイになる場合もありますが、特に襟や袖がパリッとハリのある素材になっているワイシャツの場合は要注意です。
この硬い部分にはシャツの生地の間に「芯地」が使われています。この芯地は多くの場合メラミン系樹脂が使われています。
このメラミン系樹脂は「塩素系」の漂白剤に反応して黄ばみを作るという特徴を持っています。洗濯表示の「エンソサラシ」に×が付いている場合はキッチンハイターなどの塩素系漂白剤は使ってはいけません。
■キッチンハイターで失敗してシャツが黄色くなったら……
塩素系の漂白剤NGのシャツをキッチンハイターなどで洗うと、まだらに黄色くなってしまいます。
そうなったら、塩素系の漂白剤による黄ばみをキレイにするという「ハイドロハイター」を使ってみてください。
このハイドロハイターは、白のシャツに他の洋服の色が移ってしまった時にも使える便利なアイテムです。
汗や皮脂などの汚れが溜まっていくことで、ワイシャツやTシャツは黄ばんでいきます。そこで、その汚れを溜めないようにしっかりとキレイにすることが予防に繋がります。
■シャツの黄ばみを予防する方法
セスキ炭酸ソーダを水で溶かしたものを、洗濯前の洋服にささっとスプレー。特に黄ばみが出やすい襟や袖口にスプレーをしておくと、黄ばみを予防することができます。
毎日着るシャツやお気に入りのTシャツも、黄ばんでしまったら魅力半減です。毎日のお手入れや、黄ばんでしまった時の対応で、キレイな白をキープしましょう。