女性らしいコーデを楽しませてくれるスカートには、裏地がついています。しかし中には付いていないものもあるので、下着の透けが気になってしまうこともありますよね。そこで今回は、スカートの裏地について生地の種類や付け方をご紹介します。
【目次】
スカートには、裏地付きタイプのものと、裏地なしタイプのものと2種類あります。
スカートを履いたことがある女性であれば、1度はスカートの内側にある薄い生地を目にしたことがあるのではないでしょうか。
そもそも裏地は、着心地を良くするために付けられていると言われています。
また、下着の透けを防ぐ働きや、裾捌きをキレイに見せるためでもあると言われており、裏地がないと脚にまとわりついて、脚のラインが目立ってしまうことがあるのです。
女性が安心してスカートを履くために、裏地があるのとないのでは、あった方が良さそうですね。
スカートの裏地には、いくつか種類があります。
■ポリエステル
サラサラしていて柔らかい肌触りが特徴で、スカートの裏地に使うことで、より履き心地のいいスカートを作ることができます。軽さも魅力的ですが、透けやすさもあるそうです。
■キュプラ
肌触りが良く、吸湿性や通気性も高いのがキュプラです。静電気が起こりにくいですし、しなやかさがあるので、スカートに馴染みやすいことが人気ですよ。
■シルク
吸湿性が良く、さらりとした肌触りで着心地がとても良いです。最高級裏地と言われているので、上品なスカートに使われることが多いそうですよ。
■レーヨン
木材から繊維素を採取し、化学処理して作られた再生繊維で、吸湿性に優れています。すべりも良いですし、静電気も起きにくいですが、しわになりやすいことが特徴です。
スカートに裏地を付ける場合は、付け方だけでなく裏地選びも重要です。
■裏地選びのポイント
①表布と裏布を直接重ねてみて、馴染み具合や色味などを確かめてみる。
②基本的に表布と同系色の無地を選ぶ。
③表布と裏布の厚さをできるだけ揃える。
基本は同系色で揃えますが、自分で作るスカートであれば柄物の生地を選ぶこともおすすめです。ドット柄やアニマル柄など、普段は見えないからこそ遊び心を詰め込むことができます。
生地としては、ポリエステルやキュプラだと初心者さんでは扱いづらいと言われているので、比較的扱いやすいレーヨンや綿などを選ぶことがおすすめです。
スカートに合う裏地の生地を用意することができたら、シルエットに合わせて裏地のパターンを調整する必要があります。基本的には、表布の丈より3cmほど短くし、スカートに合わせて裏地の形を変えていきましょう。
■タイトスカートやセミタイトスカートの場合
タイトスカートなどであれば、表布と同じパターンで大丈夫です。
■インバーテッド・スカートの場合
プリーツの位置にスリットを入れるように作ります。
■プリーツスカートの場合
プリーツをいれず、両サイドにスリットを入れて作ります。
■フレアスカートの場合
裾幅があまり広くないようなら表布と同型でOKですが、広いようなら裾幅を控えめにすると軽やかに仕上がると言われています。
しかし、ふわっとしたボリュームが欲しいようであれば、表布と同型でいいそうです。
表布から3cmほど短くした裏地を用意することができたら、早速表布に縫い合わせていきましょう。
■裏地の付け方
①表布のウエスト部分の折りたたんであるところに裏地を入れるように合わせ、マチ針でズレないように留めていきます。
②固定したらマチ針を抜きながらミシンでワキのところを縫っていきましょう。
③最後にゴムを入れるのであれば、ゴムを入れる隙間を空けながら塗っていくことがポイントです。
すでにできているスカートに裏地を付けると、ウエスト部分を1度外してから裏地を入れなければならないので、初心者さんからすると大変かもしれません。
思い切って型紙を活用しながら表布から作ってしまうのもアリですよ!
スカートに裏地を付けることは初心者さんでも可能ですが、「時間がかかりそうで面倒だなぁ」と思っているのであれば、ペチコートが便利ですよ。
スカートタイプやパンツタイプはもちろん、ワンピースタイプもありますし、重ね履きをすることで裏地がないスカートによる透けを防いでくれます。
フォーマルなドレスなどのインナーとしても活躍してくれるので、1枚あれば重宝してくれますよ。
ペチコートを活用しながらも、自分で作った裏地付きスカートが履けるよう、1度トライしてみてはいかがでしょうか!
スカートの裏地についてご紹介しました。スカートに裏地がなくても自分で付けることができます。慣れてくればアレンジも楽しくなるので、柄ものの裏地などにトライして自分だけのスカートを作ってみてはいかがでしょうか。