春や秋は羽織りとして、冬はインナーと重ねて保温性をアップさせるアイテムとして……。とにかく使い勝手のいいカーディガン。今回は、そんなカーディガンを自宅で洗濯する方法について、頻度や洗う際の注意点などもご紹介します。
【目次】
冬はもちろん、季節の変わり目の春や秋も肌寒い日に活躍するカーディガン。大人女子のワードローブのマストアイテムですよね。そんなカーディガンを自宅で洗濯する時は、普通に洗濯機で洗っても大丈夫なのでしょうか。
自宅でカーディガンを洗濯していいかどうかの目安として大切なのが、カーディガンの素材。カーディガンと一口に言っても素材はそれぞれ違うので、洗い方も変わります。まずはカーディガンの素材ごとで洗濯の際のポイントをご紹介します。
■カーディガンの素材別:洗濯の際のポイント
・ウール
風合いが命の繊細な素材のウールは縮みやすいので、洗濯機より優しく手洗いするのがおすすめです。
・アクリル
毛玉ができやすいアクリルは、洗濯機で洗えるものも必ずネットに入れて弱水流で洗うのがポイント。
・コットン
型崩れや伸びるのが気になるのが、コットン素材。おすすめなのは手洗いです。ポイントは干し方。平干しなどの方法で、しわを伸ばす時も丁寧に扱って干してください。
・ポリエステル
本来は丈夫な素材のポリエステルですが、ポリエステル素材のニットは伸びや型崩れが心配。洗濯機で洗う場合もネットで弱水流で洗いましょう。さらに、汚れが落ちにくい素材なので、洗ってもニオイが気になる場合は、手洗いで丁寧にしっかり洗ってみてください。
カーディガンを自宅で洗濯できるかどうかは、素材だけで判断するのは危険です。洗濯する前に必ず洗濯表示を確認して、自宅で水洗いして良いかチェックしましょう。ここでは、その洗濯表示が表す意味をご紹介します。
■カーディガンの洗濯表示の意味
・洗濯機で洗えるマーク
たらいの中に水が入ったマークは、洗濯機で洗っても大丈夫なことを意味しています。水の中の数字は、洗濯する際の水温の上限を表しています。
・手洗いのマーク
たらいの中の水に手が入ったマークは、自宅で手洗いしてもOKということ。できる限り洗濯機は使わずに、手洗いで優しく洗ってください。
・水洗い不可のマーク
水が入ったたらいの上に×が入ったマークは、自宅で水洗いはできないという意味。ドライクリーニング店に出しましょう。
カーディガンは直接肌に触れるものではないし、寒い時期に着るので汗もかかないし……といった理由で、カーディガンを洗濯しないという方もいらっしゃるかもしれません。
ただ汗がしっかりつかなくても、襟元や袖口などに汚れはどうしてもついてしまいます。その汚れを放っておくと、生地の劣化につながります。冬にしか着ないカーディガンも必ず定期的に洗ってください。
では、どのくらいの頻度でカーディガンを洗えばいいのでしょうか?カーディガンは着用する季節や頻度に応じて、洗濯する頻度も変わります。春に着るコットン素材などのカーディガンは3回ほど、冬のウール素材などのカーディガンは5回ほど着用したら洗濯するようにしましょう。
ただし、ニオイや汚れが付いてしまった場合などは、臨機応変に洗濯する頻度を変えましょう。
カーディガンを洗濯する前には、これからご紹介する2つのことを準備として行うと、洗濯による失敗を防いだり、汚れを落としやすくしたりすることができます。
■色落ちチェック
特に色物のカーディガンは洗濯して色落ちしてしまうと、もう二度と着れなくなってしまいます。裏側の目立たない場所に使用する洗剤の原液をつけて5分ほど放置して、白い布をあててみます。もし色落ちする場合は、水洗いせずにドライクリーニングに出しましょう。
■染みや汚れがないかチェック
襟元や袖口などを中心に、染みや汚れがないかチェックします。染みや汚れを見つけたら、洗剤をつけて部分洗いをします。生地を傷めないように揉み洗いをして汚れを落としておきましょう。
それでは、カーディガンを洗濯していきましょう。洗濯表示で洗濯機洗いしてもいいものは洗濯機で洗えます。
■用意するもの
・洗濯ネット
・おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
■洗濯機洗いの手順
①まず、カーディガンはフロントのボタンを全て閉じます。汚れが目立つ場所が上側にくるように畳んで、洗濯ネットに入れます。この時、畳んだカーディガンが洗濯ネットとほぼ同じ大きさになるように畳んでください。
②洗濯機は手洗いコースなどの弱水流のコースに設定します。
③脱水は30秒以内で行ってください。
■洗濯の際の注意点
洗濯する際の水温は、30度位が理想的です。脱水は必ず短く設定してください。カーディガンが型崩れしたり、縮んだりするのは、脱水時間が長いことにも起因します。洗濯機の設定が30秒以上の場合は、脱水だけ設定を変えてください。
洗濯表示が手洗い表示の場合は、洗濯機でなく手洗いで洗濯することをおすすめします。手洗いが必要なカーディガンを洗濯機で洗うと、よれよれになって失敗の原因になる場合もあります。
■用意するもの
・洗い桶(洗面器や洗面台でもOK)
・おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
・バスタオル
■手洗いの手順
①洗い桶に洗浄液を作ります。おしゃれ着用洗剤を裏面にある適量分入れて、よく溶かして混ぜてください。
②洗い桶に畳んだカーディガンを入れて、優しく押し洗いします。何度か繰り返したら、水を替え押し洗いの要領ですすぎます。泡がなくなるまですすいでください。
③脱水は洗濯ネットに入れて洗濯機で行ってもいいですが、繊細なウールのカーディガンなどは、バスタオルで優しく水分を取る方がダメージが少なくて済みます。
■洗濯の際の注意点
洗濯する際は30度位の水温で洗って、その水温を一定に保つのがポイントです。
カーディガンを脱水したら、干して乾かしていきます。脱水したらすぐにカーディガンを取り出して、平干しハンガーを使ったり、ピンチハンガーの上部に広げたりして干します。風通しのいい場所で陰干しで乾かしましょう。
■干す際の注意点
カーディガンはハンガーにかけて干してしまうと、生地が伸びてしまって失敗の原因になるので、干し方には十分気をつけましょう。
UNIQLO(ユニクロ)のカーディガンは、素材のいいものがリーズナブルな価格で購入できるのが魅力です。そんな手頃な価格で購入したカーディガンを、高額なクリーニングに出すのはコスパが悪いような気がしてしまいますよね。
今回ご紹介した自宅で洗濯する方法で優しく洗えば、手軽に洗えていいですよね。ユニクロのカーディガンは、ウールやコットン、カシミヤなど素材の種類も豊富です。素材によっては自宅で水洗いできるものもあるので、洗濯表示を確認してみましょう。
寒い季節のマストアイテムのカーディガン。ドライクリーニングに出すとなると、時間も手間も面倒でついついお手入れがおろそかになってしまいがちです。洗濯表示を確認して自宅で水洗いできるものは、今回ご紹介した方法で洗濯してみてください。お気に入りのカーディガンは、清潔な状態を保って長持ちさせましょう。