今話題になっている「ジェルネイルの一層残し」というワードを耳にしたことはありますか?自爪を傷めずに行うことができるようですが、メリットもあればデメリットもあるようです。そこで今回は、ジェルネイルの一層残しがどんなものかご紹介します。
【目次】
ここ最近、ジェルネイルを楽しむ女性たちの間で話題になっているのが、「ジェルネイルの一層残し」です。
このジェルネイルの一層残しとは、一体どんなものなのでしょうか。
■ジェルネイルの一層残しとは
簡単に説明すると、ジェルネイルのオフ(お直し)方法のひとつのことです。
一層残しではなく、「フィルイン」と呼ばれていることもあります。
ジェルネイルは通常のマニキュアよりも持ちが良く、キレイな仕上がりが魅力ですよね。
しかしオフするためには、通常のマニキュアよりも手間と時間がかかります。
ジェルネイルの一層残しも時間はかかりますが、ベースとなる一層を残してその上のジェルを削り取ってオフする方法になるので、今までやっていたオフ方法よりも時短に繋がると注目を集めているようです。
ジェルネイルの一層残しについてもっと詳しく見ていきましょう。
まずはジェルネイルの一層残しのメリットについて見てみましょう。
ジェルネイルの一層残しがなぜ人気で注目を集めているのか、メリットを見ることで知ることができます。
ジェルネイルが好きな方や、頻繁にやっているという方はぜひチェックしてみてくださいね。
ジェルネイルの一層残しというオフ方法は、アセトンなどの含まれた溶剤を使わなくて済むことが特徴であり、メリットです。
通常のジェルネイルのオフ方法だと、コットンにアセトンを含ませてアルミホイルで包む……という手順ですよね。
ジェルネイルをしっかり落とすためには欠かせないのですが、ジェルネイルの溶剤を使用すると、どうしても爪やその周りの皮膚にダメージを与えることになってしまうんです。
他にも、ジェルネイルの表面を削ったり、アセトンを浸透させた後はジェルネイルを押し上げたりする必要があるので、知らないうちに自爪を傷つけていることも。
しかしジェルネイルの一層残しであればアセトンを使用せずにオフすることができるので、自爪への負担を減らすことができるそうですよ。
この方法なら、アセトンアレルギーの女性でもジェルネイルを楽しむことができそうです。
オフ剤のアセトンを使用することで、爪だけではなくその周りの皮膚にも影響を与えます。
どうやらアセトンには、皮膚の水分や油分を取り去ってしまう作用があるそうです。
そのため、ジェルネイルをオフした後は指先がいつも以上に乾燥しやすいのだとか。
乾燥による爪のひび割れや、ささくれなどの原因になることもあるんですよ。
そのままにしておくと爪にもその周りの肌にも良くないので、キューティクルなどでケアが欠かせないのですが、アセトンを使わないのでその心配はなくなりそうですね。
ジェルネイルの一層残しのやり方は後ほど詳しくご紹介しますが、簡単に説明するとアセトンは使わないで、トップジェルとカラージェルのみ削り取り、ベースジェルを一層だけ残した状態にします。
通常のジェルネイルのオフ方法であれば、このベースまでアセトンで落とす必要があるのですが、一層だけ残すことができるので施術の時短に繋がると言えます。
ベースジェルを一層だけ残せば、そのまま新しいジェルネイルデザインに取りかかることができるので、施術時間を短縮したい女性にもおすすめです。
ジェルネイルを継続しやすいのも一層残しのメリットと言えそうです。
ジェルネイルの一層残しはアセトンを使わずにジェルをオフすることができますし、塗ったジェルを全部取り除いてしまうのではなく、ベースジェルの層を残して上に塗り直すことができますよね。
塗り直すときも爪の表面を削らずに済むので、爪に負担をかけることなくジェルを続けることができます。
また、はじめにジェルネイルの一層残しを希望しておけば、専用のベースジェルを使ってしっかりと作ってくれるので、上のジェルを塗り直してもネイル自体が長持ちしやすくなるそうですよ。
ジェルネイルの一層残しはメリットばかりで、早速試してみたいと思った女性も多いのではないでしょうか。
しかし、メリットがあればデメリットもあります。
正しく、キレイなジェルネイルを保てるようにするためにも、メリットだけではなく、デメリットを頭に入れておくことも大切でしょう。
ジェルネイルの一層残しにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
ジェルネイルの一層残しのデメリットは、均一にベースの形を作れていないときや、本来一層残しをするべきではないジェルネイルを残してしまったときに現れるようです。
キレイにベースまで削れていない場合に起こるデメリットが、次に塗るジェルの仕上がりが悪くなるということ。
凹凸の上に次のカラージェルをのせることになるので、硬化後に縮んでしまうなどして仕上がりが悪くなってしまうようです。
最近は手軽にジェルネイルがセルフでも楽しめるようになっていますが、うまく削っていくことに自信がない女性は、一層残しだけでもネイルサロンでプロにお任せすることがおすすめですよ。
ジェルネイルの一層残しは、グリーンネイルという爪の病気になる可能性もあるようです。
グリーンネイルになる可能性があるのは、浮き上がり(リフト)が見られるジェルネイルです。
リフトしているジェルネイルのベースを無理やり一層残ししてしまうと、ベースと地爪のすき間から水分が入り込みやすくなってしまいます。
すると、長く乾かない状態が続き、やがて地爪が緑っぽく変色してしまうグリーンネイルになってしまう可能性があるそうです。
もしも浮き上がりが見られるなら、そのジェルネイルは一層残しに適しませんので、アセトンを使って完全にオフするようにしましょう。
ジェルネイルの一層残しは、削るステップが難しいというデメリットが挙げられます。
最初のデメリットでも少し触れましたが、一層残しをする場合はベースジェルのみを均一に残すことがキレイに仕上げるポイントになるようです。
自爪とジェルの層を見極めながら削らなければならないので、とっても難しいんですよ。
慣れていない方が自分でやろうとすると削りすぎてしまうことも。
自爪を削ってしまえば、一層残しでも自爪を傷つけることになってしまいますよね。
ジェルネイルの一層残しは、定期的なメンテナンスが必要になることもデメリットかもしれません。
一層残しをしたジェルネイルをキープするためには、3~4週間ごとにベースジェルの付け替えが必要になるそうです。
この定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、ベースジェルがはがれてしまう可能性が出てくるからだと言われています。
また、一層残しのジェルネイルは、耐久性を重視してジェルネイルの強度を高めるので、ジェルの付け心地が当初のものとは変わる可能性もありますので、人によっては「硬くなった」などと違和感を覚えることもあるでしょう。
ここからは、ジェルネイルを完全にオフするのではなく、一層残しをするやり方をご紹介していきます。
ジェルネイルの一層残しはどのように行われているのか気になりますよね。
今注目されているジェルネイルの新しいオフの在り方を見ていきましょう。
ジェルネイルの一層残しをするためには、まず最初にトップジェルやカラージェルの表面を削る作業からスタートしていきます。
ストーンなどを使っているなら、そのネイルパーツもすべて取り除く形になります。
ネイルパーツを取り除いてから、ファイルを使って表面のカラージェルまで削っていくんですよ。
このとき、削りすぎるとベースジェルまで取り除いてしまい、自爪を傷つける可能性が出てきてしまうので、少しずつ丁寧に行っていくことが大切です。
ダストをブラシで取り除けば、ベースジェルの一層だけを残せた状態になります。
トップジェルとカラージェルを削り、ベースジェルのみにすることができたら、ジェルを乗せる準備をしていきます。
ここでは、ファイリングで爪の長さや形を整えるステップに入りますよ。
キューティクルリムーバーを付け、プッシャーで甘皮を押し上げるのですが、このときは甘皮から爪の表面に張り付いているルーズスキンも取り除くようにしましょう。
その後にニッパーで甘皮を切り、爪の根元をキレイにすることがポイントです。
最後にバッファーで爪の表面を整えれば、ここのステップは終わりです。
一層残しの状態で爪の形を整えることができたら、ダストと油分を取り除きます。
そして、伸びた爪の根本部分からクリアジェルを塗ってベースを整えるようになります。
ストレスポイントを残してしまうと、そこから亀裂が生じてしまう可能性があるので注意してくださいね。
爪の根元から段差ができないよう、丁寧にキレイにベースを塗ることがポイントになります。
残したベースジェルと伸びてきた自爪との段差がなくなれば、再度上からクリアジェルを塗ってもキレイなベースに仕上がるでしょう。
次回も一層残しをしようとしているなら、爪全体にビルダージェルを塗っておくといいそうです。
ライトで硬化させたらベースの出来上がりですよ。
ベースが出来上がったら、その上から新しいデザインを施します。
今までやっていたジェルネイルのデザインと同じじゃなくていいので、がらりと雰囲気を変えることができますよ。
「今まではこのデザインだったから、今度はこのデザインにしてみよう!」など、新しいデザインにどんどんチャレンジしてみてくださいね。
あらかじめどのようなデザインにするか決めておくといいでしょう。
新しいデザインを施すことができたら、最後にコーティングを塗ります。
トップジェルを塗り、ライトで硬化させれば新しいジェルネイルの完成です。
ジェルネイルを完全にオフするよりも、一層残しの方がステップが短く、プロに任せればいつもより早く終わらせることができそうですね。
ひとつひとつの工程を丁寧に行えば、ジェルネイルの一層残しでもキレイに仕上がるでしょう。
実は、ジェルネイルの一層残しをする前に覚えておきたい点もあります。
それは使用するジェルについてです。
一層残しのジェルは、どんなジェルでも出来るわけではないそう。
メーカーによってフィルを推奨しているものと、そうでないものがあるようです。
では、一般的に一層残しに向いているジェルはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
■一層残しに向いているジェル
・定着力が強いベースジェル
・少し硬さがある仕上がりになる
・通常のものに比べてオフがしずらいもの
もしもセルフで一層残しを行うのであれば、ジェル選びも重要になりそうです。
ネイルサロンで行ってもらう場合も、一層残しに合ったベースを作ってもらった方がいいので、先に一層残しをしたいということを伝えておくといいかもしれませんね。
一層残しの場合、がっつり爪に貼り付けるためオフするとなると爪に負担がかかってしまうので、出来るだけ「オフしない」という事が前提です。
最低でも3か月から半年程度は続けてジェルネイルをする女性におすすめですが、ずっと一層残しでジェルネイルをし続けるわけにもいかないでしょう。
また、一層残しをしようと思っていても、リフトが見られてできない場合もあります。
地爪の健康のためにも、リフトがはじまっているジェルネイルがあれば長く残さず、完全オフを行うことを心がけましょう。
ここではジェルネイルを完全にオフする方法をご紹介します。
一層残しのやり方と完全オフのやり方をチェックし、違いを改めて見てみるのもいいですよ。
■ジェルネイルの完全オフで必要なもの
・エメリーボードやファイル
・ジェルリムーバー
・コットン
・アルミホイル
・メタルプッシャー
・爪やすり
・ネイルオイルとハンドクリーム
まず、エメリーボードを使用して自爪のギリギリまでジェルネイルを削っていきます。
ここは一層残しと同じように、自分の爪まで削ってしまわないように、力加減に注意しながら削り取ることが大切です。
削り過ぎれば爪が傷んでしまいますが、削り取りが足りないと次の工程で使用するリムーバーの効果を十分に得ることができないため、上手にオフできるかどうかはこのサンディングがカギを握っていると言っても過言ではないでしょう。
ジェルネイルのカラーが薄く残る程度まで削ることができたら、次の作業に移ります。
表面を削ることができたら、コットンを爪の形にカットしてください。
ジェルリムーバー(アセトン)が爪の周りの皮膚にできるだけダメージを与えないようにするためです。
カットしたら、そのコットンにジェルリムーバーを含ませてくださいね。
最近ではセルフで簡単にジェルネイルをオフできるようにキットなども販売されていますよ。
キットであれば、爪のサイズにカットされているものもあるので、オフの時間を短縮することが期待できます。
ジェルリムーバーを含ませたコットンを爪にのせましょう。
10本の指すべてにコットンを置いたら、次はジェルリムーバーの成分を十分に浸透させるために指を1本ずつアルミホイルで覆っていきます。
セルフだとアルミホイルの巻き方が甘くなりがちですが、甘いとジェルリムーバーの成分の浸透力が悪くなってしまいますので、爪とコットンが密着するように、しっかりと指先に巻いてくださいね。
1本につき、ジェルが柔らかくなるまで10分程度放置してから次の作業に移ります。
ジェルリムーバーによって浮いたジェルを、爪の根元から先端へ向かって押し剥がしていきます。
無理な力を加えないと落とせないという場合は、これまでの工程で失敗している可能性が!
十分にサンディングができていないか、ジェルリムーバーの量が少なくて浸透していないか、密着しておらず放置時間が短いか……といった原因が考えられます。
プッシャーで無理に押し剥がそうとしてしまうと爪を傷めてしまいますので、落ちない場合は無理せずジェルリムーバーを使ってジェルをふやかす工程に戻ってください。
上手に浮いている場合は、プッシャーで押し剥がしていきましょう。
目の粗いファイルで残ったジェルを取り、目の細かいファイルで爪の表面を整えます。
爪やすりで爪の長さも整えたら、キューティクルでネイルケアをしましょう。
ジェルネイルを完全にオフした後はとても乾燥しやすい状態ですので、オイルをしっかり浸透させることが大切です。
さらにハンドクリームを使うことでしっかり保湿することができますよ。
ジェルネイルの完全オフと一層残しの違いをはっきり分かることはできましたか?
完全オフとなると、一度で落とせない場合はさらに時間がかかってしまうことがあるようですね。
だからといって無理やりオフしないようにしましょう。
ジェルネイルを完全にオフする場合は、アセトンを使うことが一般的です。
そこで気になるのは、アセトンによる爪や爪の周りの皮膚へのダメージではないでしょうか。
爪の水分や脂分を奪ってしまうアセトンの使用を続けることで、どのようなマイナス面が出てきてしまうのかチェックしておきましょう。
■アセトンのデメリット
・オフや前処理による自爪へのダメージが気になる
・爪の層が薄くなり、ジェルネイルの持ちが悪くなる
・アセトンアレルギーや皮膚炎などの心配が挙げられる
・爪や爪の周りの皮膚が乾燥しやすくなり、ささくれなどを招く
このようなデメリットが挙げられますが、完全オフによるダメージを少しでも軽減したいのであれば、アセトンの配合率が低いマイルドタイプのリムーバーを試すことがおすすめです。
もしくは、アセトンに溶けやすいベースジェルを使用することで、短時間でオフすることが期待できるので、爪や爪周りの皮膚へのダメージを少なくすることが期待できますよ。
ジェルネイルを何ヶ月も継続してやっていきたいのであれば、毎回完全オフをするよりも、一層残しで爪や肌への負担を軽減することがおすすめです。
ただし、ジェルネイルの一層残しをする場合は覚えておきたい注意点もいくつかあるんですよ。
先ほどお話したようにリフトが見られる場合は、一層残しに向いていないので完全にオフすることが大切です。
リフトを無視して一層残しをしてしまうと、グリーンネイルに繋がってしまうので注意したいところですよね。
この点は大前提なのですが、他にもどのようなことに注意すべきなのでしょうか。
ひとつ目の注意点は、セルフで一層残しはやらないということです。
一層残しのやり方を見ると簡単に見えますが、実は難しいテクニックだと言われているんですよ。
完全にオフする場合は、「自分の爪を削らないように」ということだけに気を付けていればいいのですが、一層残しとなると自爪を削らないことはもちろん、ベースを均一に残さなければならないという点が出てきます。
次に塗るカラージェルが浮かないように、キレイにベースまで削っていくことは意外と難しいので、初心者さんにはハードルが高いかもしれません。
また、ジェルを浮かないようにしっかりケアする必要もあるので、かなり難易度の高い施術だと言えるでしょう。
一層残しは専門技術として認識されていますし、最近はジェルネイルの一層残し専門のサロンもありますので、まずはプロにお任せしてみてください。
それでも自分でやりたい場合は、キレイに一層残しを行う技術を教えてくれる講習などに参加するといいですよ。
ジェルネイルの一層残しを行う場合は、リフトのないキレイな状態で行うことが大前提です。
ベースがキチッと地爪に密着している状態かきちんと確認してもらいましょう。
セルフでジェルネイルをする場合、きちんと密着できていない可能性がありますので、一層残しをやりたいのであればベースとなる一番最初のジェルネイルもプロにお任せすると安心です。
先ほどお話したように、ジェルネイルの一層残しには向いているジェルと向いていないジェルがありますので、その点も覚えておきましょう。
ジェルネイルの一層残しは、セルフでもできないことはないですが、いきなりチャレンジするのはおすすめできません。
技術的に高度なのでセルフには向かないと言われています。
そこで大切になってくるのは、自分に合ったネイルサロンの見つけ方ではないでしょうか。
基本的に通いやすさと料金がポイントになってくるでしょう。
まずは近場のネイルサロンをピックアップし、料金やメニューを比較することがおすすめです。
ただ、一層残しを行ってもらいたい場合は、その一層残しができるかどうかが大切になってくるので、一度電話をして確認するといいですよ。
場所も料金も気にしないのであれば、SNSなどで人気のネイルサロンへ足を運んでみるのもいいでしょう。
ジェルネイルの一層残しについてご紹介しました。一層残しには、メリットもデメリットもありますが、爪への負担を減らせるという点は大きな魅力になっているようですね。自爪が弱っている方は、ジェルネイルを行う2~3回に1度の頻度で、一層残しを試してみてもいいかも!完全オフと一層残しのバランスをとりながら、これからのジェルネイル生活をもっと楽しんでいきましょう。