神前式の参列を前にして、服装にお悩みの女性も多いはず。チャペルではなく神社で行う結婚式となると、マナーや服装に違いがあるのではないかと、不安に思うことでしょう。そこで今回は、神前式の基本情報からおすすめの服装まで丸ごとご紹介します!
【目次】
まず「神前式」とは神社挙式とも呼ばれ、神社に祀られている神様の前に結婚を誓う、日本の伝統的な挙式スタイルを指します。新郎新婦は和装に身を包み、緊張感のある雰囲気の中で式が進行されるところが特徴的。各儀式を通じて、結婚への強い決意や意思を確認できるのも、神前式の魅力だと言えます。
さらに神前式では、新郎新婦だけではなく両家の家族同士も結ばれるとされています。したがって、神前式後には暖かい家族の絆を感じることもできるでしょう。また、神前式は神殿で行われるため、参加可能な人数は新郎側・新婦側合わせて30名~50名程度。一般的には、両親をはじめとして、兄妹や血縁関係の近い親族などが参列します。
神前式のご祝儀の相場は、どれくらいなのか気になるところ。そこで、チャペルウエディングの場合には友人で3万円程度が相場であり、内訳としては披露宴のお食事代として2万円、お祝いとして1万円。したがって神前式のみに参列する場合のご祝儀は、「1万円」が妥当だと言えるでしょう。
また、神前式ではご祝儀を辞退される場合もありますので、その際には無理に渡す必要はありません。もしもお祝いの気持ちとして渡したいのなら、相場の1万円程度を包むと良いでしょう。披露宴や会食に参加しないのに多く包んでしまうと、新郎新婦に気を遣わせてしまう可能性もあるので要注意です。
神前式は少人数で行われるとは言えど、具体的にどのような人数構成になるのか気になるところ。そこで冒頭で軽くお伝えしたように、神前式は神殿で行われるため、参列する人数は30名~50名程度となります。神社のキャパ次第で参列可能の人数は異なるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。
さらに知っておきたいのが、「身内のどこまで呼ぶか」という問題ではないかと思います。そこで招待する親族については、両家の家族のみでも、新郎新婦の兄弟姉妹まででも、親戚全員でも、線引きはどこまででもOK。参列可能の人数に合わせて、どこまで呼ぶかを考えるのが一般的です。
日本の伝統的な挙式、神前式にお呼ばれされたゲストは、どのような服装にまとめるべきなのでしょうか。中には「着物を着用しないといけないの?」と疑問に思っている女性も多いかもしれませんが、ゲストは和装でも洋装でもどちらでも構わないのでご安心ください。
着物は神前式の雰囲気にぴったりで、新郎新婦にも喜ばれる衣装。とは言え洋装がマナー違反というわけではありませんので、洋装であればチャペルウエディングと同じようにフォーマルなワンピースをご着用ください。また、新婦と被ってしまう可能性のある、白色の着物やワンピースはNGとなります。
ここからは、神前式の服装を具体的にご紹介していきます。そこでまず新婦の服装は、最も格式の高い花嫁衣装である「白無垢」が一般的です。白無垢は、打掛(一番上に掛ける着)や掛け下(打掛の下に着る振袖)、さらには小物類まで全て白色で統一した衣装。髪型は、本来はかつらや日本髪が使用されていたのですが、最近では洋髪を合わせるケースも増えつつあります。
とは言え近年には、白無垢に色を合わせたコーディネートも主流となってきました。それを「色打掛」といって、優美な華やかさを演出できることから、最近では挙式時にも着用される魅力的な衣装。さらには「引き振袖」という、江戸時代に正式な婚礼衣装として認められていた衣装を着用する新婦も多くなっています。
新郎新婦の兄弟姉妹は、フォーマルな装いが求められます。例えば姉妹なら、和装の場合には未婚だと「振袖」の着用を。彩り鮮やかなものが好ましいのですが、派手にならないように注意しましょう。さらに既婚であれば、第一礼装である「黒留袖」を着用しましょう。
さらに男性は、未婚であればブラックスーツにネクタイ、革靴を。服装に悩んだら、フォーマルなブラックスーツを着用すると失敗することはありません。さらに既婚の男性は、ブラックスーツではなくタキシードを着用するのもOK。紋付袴のようなしっかりとした和装は、お父様よりも格が高くなってしまう可能性があるため要注意です。
いとこも同じく、フォーマルな装いを心掛けましょう。学生ならば制服で構いませんが、そうでなければ振袖やドレス・ワンピースの着用を。あまり派手にならないよう、落ち着いた雰囲気のものをチョイスしましょう。さらに男性はブラックスーツの着用が一般的です。
例えば、総レースで透け感のある黒ワンピースをさらっと着こなしてみて。黒だと重たく地味な印象を与えやすいのですが、総レースで素肌感のあるものなら、程よく華やかに見せることができるのでおすすめです。さらに足元は清楚な白パンプスで、とことんきれいめな装いにまとめましょう。
さらに気になるのが、お子さんの服装。そこで先ほどもお伝えしたように、子供の礼服は制服だとされているため、学生であれば制服を着用すればOKです。ただしシミやしわ、ヨレなどがないようしっかりとチェックして、清潔感のある身だしなみを心掛けてください。
もしも制服がないのであれば、黒や白などのシンプルな衣服でフォーマルなスタイルを意識すると良いでしょう。さらには、小さいお子さんならタキシードやドレスを着用させるのもおすすめです。ただし新郎新婦よりも目立ってしまわないよう、派手すぎないデザイン・色味のものをチョイスしてください。
神前式の人数構成は身内が占めるケースが多いのですが、神社の規模によっては友人などの近しい知人も参列できる場合もあります。そこで友人として人前式に参列する場合にも、フォーマルなスタイルにまとめてください。さらに和装でも洋装でも構いませんが、派手な装いは避けましょう。
例えば洋装なら、ネイビーのシックなワンピースをさらっと着こなしてみて。ワンピースの丈は長いほどフォーマルだとされるため、最低でも膝が見えないものをチョイスしてください。さらに肌の露出はNGですが、レースなどでアーム部分に素肌感がある程度であれば、全く問題ありません。
神前式で洋装を着用する際には、靴はどのようなものが適しているのでしょうか。そこで洋装の足元は、つま先が出ない3cm以上のヒールのあるパンプスが基本です。さらに教会などで行う結婚式ではピンヒールを履くのが基本ですが、神社は砂利道で危険ですし、神殿へ向かう際にカツカツと音がなってしまうため、出来れば避けた方が良いです。
例えば、太めのヒールのパンプスなら安心!「ストラップ付きでもいいの?」と心配される女性も多いのですが、これに関しては全く問題ありません。ストラップ付きなら普段ヒール靴が履き慣れていない方でも安心して履いていただくことができますし、何より足場の悪い場所を歩くのにもぴったりだと言えるでしょう。
いかがでしたか?今回は、神前式の基本情報からおすすめの服装まで一挙ご紹介しました。厳格な雰囲気の中行われる神前式では、しっかりとマナーのある身だしなみを心掛けて。和装でも洋装でもどちらでも構いませんが、目立つような着こなしは避け、落ち着いた雰囲気にまとめると安心です。さらにメイクや髪型も、派手にならないように注意しましょう。ぜひ参考にして、マナーを守った正しい服装で神前式にご参列ください!