南国のインドネシアに旅行に行く時や海外出張に行く時に悩むのが服装。雨季や乾季のあるインドネシアで快適に過ごすことができる服装とは?また、守るべきマナーやインドネシアでの正装についても詳しく解説していきます。
【目次】
インドネシアを旅行や海外出張で訪れる際の服装を考える時には、まずインドネシアの気候について知っておくことが大切です。
■四季がない
インドネシアはタイやシンガポールなどと同じ赤道直下の東南アジアの国。そのため、日本のような四季がなくいつでも温暖な気候です。
■雨季と乾季がある
インドネシアの気候は、11月から3月までの期間が雨季、4月から10月が乾季と分かれています。
雨季の時期は日本の梅雨並かそれ以上に雨がたくさん降り、ジメジメと高湿度の日が続きます。
反対に乾季は雨がほとんど降らないので、カラッとしていて気温が高くても爽やかで過ごしやすいです。
観光やビジネスでインドネシアを訪れる際には覚えておきたい服装マナーがあります。
■寺院での服装
インドネシアは人口の9割近くがイスラム教徒で、そのほかキリスト教のプロテスタントやカトリック、ヒンドゥー教、仏教などを信仰しています。
そんなインドネシアには伝統的な寺院が多く存在し、観光名所となっています。とはいえ、寺院は現地の人々にとってとても大切な場所であり神聖な場所。マナーを守った服装で参拝しましょう。
<寺院での服装マナー>
・肌の露出は控える
・サンダルがNGの寺院もある
中には、肌を隠すためのサルン(サロン)という腰布をレンタルしている寺院もあります。
寺院を訪れる予定の日は上着持参でフルレングスのパンツといった服装をしておくといいですね。「暑そう……」と感じるかもしれませんが、インドネシアでは観光は室内の場合が多いので、むしろ冷房対策にもなっていいという場合が多いです。
日本の着物と同じように、インドネシアにも伝統的な民族衣装があります。
それが、バティックと呼ばれる布製品で、インドネシアでの正装としてもさまざまなシーンで着用されています。
■バティックとは
布の染めない部分にロウをつけて模様を描く「ろうけつ染め」の一種で、ユネスコ世界無形文化遺産に認定されている染物です。
綿の生地に動物や植物などのモチーフを鮮やかな南国らしい配色を使って染め上げたバティックは、シャツや腰巻、ドレス、インテリアファブリックなどに使われます。
シャツの見た目が沖縄の「かりゆし」に似ていて、夏にぴったりの服です。
ロウを手作業で置いて作るバティックはとても高価ですが、気軽に手に取れるような金額で販売されている型を使って柄を描いたものもあります。
現地での正装に、お土産にお気に入りの柄のバティックを見つけてみてはいかがでしょうか。
インドネシアの中でも人気の観光地がバリ島やロンボク島などのリゾート地です。
リゾート地を訪れるのは気候の良い乾季を選ぶと思いますが、だいたい最高気温が30度くらいの暑い日が続きます。そんなリゾート地ではノースリーブや半袖のトップスにショート丈のパンツがおすすめ。
ただし、室内に入ると冷房が強めに効いている施設が多いので冷房対策が必要です。
現地で勤務している日本人の多くはいわゆる「クールビズスタイル」で、男性はノーネクタイやノージャケットという場合も少なくないと言います。
雨の降らない乾季でもビジネスで訪れるのがジャカルタなどの都会の場合には、車やバイクがとても多いのでその排気などでジメッとした感じがします。さらっと着れる服装を揃えておくと快適に過ごすことができそうです。
雨季に滞在する場合には、服をしまっていてカビてしまったりしないように気をつけましょう。
女性同士の旅行やひとり旅でも人気のインドネシア。服装で気をつけたほうが良いポイントがいくつかあります。
・肌を露出する服装、派手な服装はトラブルの元になる場合がある
・日差しが強いので紫外線対策が必須
・室内のエアコンがとても効いているので冷房対策が必須
・おしゃれなクラブやバーに行きたい時は、ドレスアップスタイルを用意しておく
南国への旅行だと、どうしてもノースリーブにショートパンツのような開放的な服装を選びたくなりますが、宗教上の問題で立ち入れない施設があったり、犯罪に巻き込まれたいといったトラブルに繋がるリスクがあるので、肌の露出の多い服装は控えるのがベストです。
バリ島などリゾート地が目的地の場合にもトランジットでジャカルタなどに立ち寄ることがあると思います。リゾート気分のまま派手な服装でジャカルタに入ると現地の人にジロジロ見られる……なんてこともあるので、訪れる場所に応じた服装を用意しておくと安心です。
屋台など現地の人が多い場所に行くなら、あえて着古した服で目立たないようにするというのもおすすめです。
インドネシアへの旅行や出張を安全に楽しく過ごすためには、服装についての予備知識を万全にして用意しておくことが大切です。郷に入っては郷に従えということで、服装マナーを守って快適に過ごしましょう。