家やビルを建てる前に行われる地鎮祭は頻繁に行われる訳ではないので、参加するとなると何を着たらいいのか困ってしまいます。そこで今回は、地鎮祭で着る服装のおすすめや内容、お礼やご祝儀などのマナーについてご紹介します。
【目次】
家を建てることになると必ず耳にするのが「地鎮祭」。初めてこの言葉を耳にする方は、「何をするの?」「どんな服装で参加したらいいの?」などわからないことばかりですよね。
そこで今回は、地鎮祭の内容やマナーのご紹介から参加する際の服装についてご紹介します。まずは、地鎮祭とは?ということで、その内容からご紹介していきましょう。
■地鎮祭とは?
家やビルなどの建物を建てる際にその土地の神様をまつって、工事の無事や住む人の繁栄を祈る儀式のこと。地鎮祭を行うか行わないかは施主の意思によって決まり、地域の風習や信仰上の理由で行わない方もいらっしゃいます。
地鎮祭は神様にお祈りする神聖な儀式なので、参加する際の服装には気を配って失礼のないように選ぶ必要があります。
地鎮祭は施主が勝手に行うものではなく、施工業者の工務店や地元の神主さんと日程を調整して日取りを決め行います。その際に初めての方が困るのが神主さんに渡すご祝儀の金額。ここでは、お礼やご祝儀などのルールについてご紹介します。
■地鎮祭のご祝儀の金額は?
地鎮祭に来ていただいた神主さんにはご祝儀を渡すのがマナー。ご祝儀にはいくら包めばいいのか誰もが悩むところですが、ご祝儀の相場の金額は2~5万円の間。神社側にお供えを用意していただいた場合は、その分多めの金額を包む必要があります。
■神主さんへのお車代は?
施主が直接神主さんに地鎮祭の依頼をした場合は、お車代をお渡しする必要があります。お車代の相場は5千円~1万円ほどです。
■工務店へのお礼は?
通常は工務店へのお礼は必要がないようですが、工務店にはよってはお祝儀を受け取る場合もあるようなので、担当者の方などに事前に確認しておきましょう。ちなみにお金ではなくお土産を配る方もいらっしゃるようです。
■のし袋の記入上のマナー
のし袋の表面には「初穂料」「玉串料」のいずれかを記入します。どちらの言葉を使ってもかまいません。水引の下には施主名を記入します。のし袋の水引は印刷されたものではなく、実際に結ばれているものを選びましょう。
中袋は表面に「金〇萬圓也」、裏面には左下に住所と名前を記入します。「〇萬圓」の〇に入る数字は必ず漢数字で書きましょう。
地鎮祭で女性が着る服装は、個人か会社などの公式の場かで最適な服装が違ってきます。
個人宅での地鎮祭ならカジュアル過ぎる服装を避ければOKですが、会社などの公式の場なら、スーツなどのきちんと感のある服装がベスト。勤務先の地鎮祭に参加する場合なら制服でも大丈夫です。
スーツは黒やネイビー、グレーなどのベーシックカラーのものを。インナーは白や淡色などの清潔感のあるカラーが◎。
地鎮祭の時期が春や夏なら、ブラウスにスカートやパンツを合わせるカジュアル過ぎない程よくきちんと感がある服装が最適。ブラウスやスカートなどは無地のベーシックカラーのもの、シンプルなデザインのものが無難です。
モノトーンのブラウス×スカートのコーデは、好感度が高いカラーコーデなので地鎮祭にもおすすめです。
地鎮祭で女性がワンピースを着る場合は、派手なカラーや柄のものは避けて無地でシンプルなものを選びましょう。
黒の膝丈ワンピースはシンプルでウエストマークするデザインのものが地鎮祭におすすめ。ウエストマークするワンピースはきちんと感を印象付けてくれます。
地鎮祭で着る服装は、バッグや靴にも気を配ってきちんと感を演出するようにしましょう。いくら服がきちんとしていてもバッグや靴がカジュアルなものだと、一気にだらしない印象になってしまいます。
バッグや靴の素材はレザー製のものがベスト。色も黒などのベーシックカラーがベターです。パンプスは地鎮祭に最適な靴ですが、オープントゥなどのつま先が見えるデザインのものは避けてください。
個人宅の地鎮祭の場合はお子さんが参加する場合があると思います。子供の服装は、学生さんの場合は制服でOK。制服がない場合は、カジュアル過ぎたり派手な柄やカラーのものは避けるようにしましょう。
地鎮祭が春や秋に行われる場合は、屋外で行われるのでトップス一枚だと肌寒く感じる時があります。その場合の羽織りはジャケットがおすすめ。デニムジャケットやブルゾンなどのカジュアル過ぎるものは避けましょう。
秋ならチャコールグレーのジャケットが季節感も演出できて◎。コーデをモノトーンにまとめるときちんと感を印象付けられます。
夏の地鎮祭に着る服装は、暑いからといってノースリーブやキャミ、ミニ丈のボトムなどの肌を露出する服装は避けましょう。トップスは半袖のブラウスやシャツ、ボトムは程よい丈感のスカートやパンツで。色はやはりベーシックカラーが最適です。
冬の地鎮祭には、屋外で行われるのでコートなどのアウターを着たまま参加することになると思います。ですから、コートはきちんと感のあるデザインや素材のものを選びましょう。
ネイビーのノーカラーコートは色やデザインがきちんと感があるので地鎮祭で着るのにおすすめ。殺生をイメージするファーはコートの素材でもNGですが、部分使いされているものも避けるようにしましょう。
地鎮祭の服装は個人の方ならカジュアル過ぎる服装を避けて、会社などの公的な場ではスーツや制服などを着用するようにしましょう。一生に何度もある儀式ではないので、気持ちよく終われるように服装やご祝儀などの準備はしっかりしておきましょう。