料理のアクセントになってくれるにんにくは、さまざまなレシピでよく使われていますよね。クセになる美味しさが魅力のにんにくですが、実はダイエット効果も期待されていることをご存知でしたか?そこで今回はにんにくダイエットについてご紹介します。
【目次】
独特の香りが特徴のにんにくは、さまざまな料理のアクセントになり、料理のおいしさを引き立ててくれる存在ですよね。
そのため、にんにくを好んで食べる方も多いのではないでしょうか。
いろいろなレシピで使えるので、おうちに常備している方もいるでしょう。
そんなにんにくは今、ダイエットに効果があると世の女性から期待されているんです。
健康に良さそうなにんにくですが、どんなダイエット効果があるのかは知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、にんにくで期待できるダイエット効果や、にんにくダイエットの方法、おすすめのダイエットレシピなどをご紹介するので、痩せたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
まずは、にんにくのカロリーや糖質についてチェックしておきましょう。
意外とにんにくのカロリーや糖質を見ることってないですよね。
ですが、ダイエットをするのであれば、カロリーや糖質をチェックするのは大切なことになるでしょう。
■にんにく100gあたりのカロリーと糖質
カロリー……136kcal
糖質量……21.3g
にんにくは、他の野菜に比べるとカロリーや糖質がやや高めの食べ物になっています。
そうなるとダイエットには不向きなのでは?と思ってしまうかもしれませんが、にんにくは一度に使用する量が少ない食材なので、そこまでカロリーや糖質を気にする必要はないと言えそうです。
にんにくといえば、パワフルさを与えてくれるイメージが強いですよね。
食べることで元気になれそうな気はするものの、ダイエットには関係なさそうだと思っている方もいるのではないでしょうか。
では早速、なぜにんにくを食べることでダイエット効果が期待できるのか見ていきましょう。
■にんにくによるダイエット効果
・新陳代謝を活発にする
・褐色脂肪細胞を活発にする
・筋肉量を増やして太りにくい体を作る
・糖質をエネルギーに変換する
・便秘解消に繋がる
・脂肪の分解を促進する
実はこれだけの効果が期待できるようで、ダイエットにもプラスになるといわれています。
詳しくご紹介していきますね。
にんにくに含まれているアリシンは、加熱すると成分が変化するそうです。
変化したアリシンは、毛細血管を拡張する効果があり、身体のすみずみまで血流を届けてくれます。
そうすると、新陳代謝を活性化させることができ、脂肪を分解する効果が期待できるといわれているんですよ。
新陳代謝が活発になれば、糖質の利用効率を高め、脂肪の燃焼を促進することができるので、ダイエットにプラスの働きをしてくれることが分かりますね。
日頃食べているものが体の中でどんどん消化され、エネルギーになっていくので、脂肪が溜まりにくい体作りでも役立ってくれそうです。
ビタミンB1+アリシンは、ダイエットに関係するホルモンの分泌を促してくれるといわれています。
このホルモンには余分なエネルギーを燃焼する「褐色脂肪細胞」を活発にする働きがあるようです。
褐色脂肪細胞を活発にできるということは、つまり食べ過ぎたカロリーを消費してくれるので、太りにくい体作りをすることが期待できます。
褐色脂肪細胞が存在する位置は、主に首、肩、鎖骨や肩甲骨、腎臓あたりで、新生児には多く存在しているのですが、大人になるにつれて減少していくので、にんにくパワーで活発にできるのは嬉しいですね。
にんにくのにおい成分であるアリシンには、殺菌効果や抗酸化作用、がん予防にも効果があるといわれている優れた成分ですが、特に注目されているのがダイエット効果です。
アリシンは、たんぱく質と一緒に摂取することで、男性ホルモンであるテストステロンを増やすことができるといわれています。
男性ホルモンといっても、男性だけでなく女性にも分泌されているホルモンで、男性ホルモンには筋肉を増やす効果があるんですよ。
筋肉を増やすことができれば、熱を効率よく作り出すことができるので代謝がアップして脂肪を燃焼し、太りにくい体質へと導いてくれます。
さらにアリシンには、ビタミンB1の効果を高める働きがあるといわれています。
ビタミンB1は糖質の代謝に関係しており、糖質をエネルギーに変換する効果があるため、にんにくを食べることで糖質をエネルギーに変換する効果を高めることが期待できるのです。
ビタミンB1は水に溶けやすいので、簡単に汗や尿に溶けて体内から排出されてしまうのですが、アリシンを摂ればこの水溶性のビタミンB1と結びついて排出されにくい形に変えることができるので、ビタミンB1の効果を長く保つことも期待できる優れものです。
にんにくの中には、水溶性の食物繊維が含まれていることをご存知でしたか?
食物繊維といえば、便秘の改善に役立つとしてよく耳にするワードですよね。
便秘になるということは、体内に老廃物が溜まっているということ。
腸内にも毒素が溜まっているので、ダイエットにいい善玉菌ではなく悪玉菌の割合が多くなっている可能性があります。
そのままでは消化吸収に悪影響を与えるだけでなく、脂肪も溜め込みやすくなってしまうので、ダイエットをする上で腸内環境を改善することはとても大切なことだといえるでしょう。
ただ、便秘を改善するためには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂ることが大切なので、にんにくだけでなく不溶性食物繊維も積極的に食べていきたいですね。
にんにくにはスコルニジンという物質も含まれています。
このスコルニジンという物質には、脂肪の分解を促進する効果があるといわれているんですよ。
この効果によって肥満防止を期待することができるのではないでしょうか。
毎日にんにくを摂取することによって、このスコルニジンの効果は高まるそうなので、継続してにんにくダイエットをしていくことがおすすめです。
ちなみに、スコルニジンは肝臓の機能をサポートする栄養素でもあるので、解毒作用やビタミンを保存する働きを持ち、肝臓の負担を軽くする役割も期待できるそうですよ!
にんにくで期待できるのは、ダイエット効果だけではありません。
ダイエット効果だけでも十分すごいですが、他にもどのような効果が期待できるのでしょうか。
健康や美容にも嬉しい効果が期待できるのであれば、積極的に食べていきたいですよね。
にんにくが持つと言われる効果効能の中で、一番有名なのが滋養強壮ではないでしょうか。
それはアリシンという栄養素によるもので、にんにくに含まれているアリインという成分が、空気に触れることでアリシンに変わります。
このアリシンは、ビタミンB1と結びつき、吸収しやすくしてくれることで、疲労回復や滋養強壮に役立つ働きを持っているといわれているんです。
ちなみにこのアリシンには強い殺菌力があるので、風邪予防にも効果があるとされています。
また、ビタミンB1の効果によって糖質をエネルギーに変える働きがあるだけでなく、疲れてしまった筋肉や神経をやわらげる作用もあるそうです。
運動後の疲労を回復したいときなどにもぴったりですね。
にんにくには、セレンという成分も含まれています。
セレンは、体の中で肝臓や腎臓に含まれている、鉄やカルシウムなどと同じミネラルの一種です。
体の中で増えすぎた活性酸素が細胞を傷つけることを酸化というのですが、セレンはこの酸化を防ぐ働きがあるといわれています。
そのため、肌の老化を遅らせることができるアンチエイジングも期待できるのです。
にんにくを食べることで期待できるダイエット効果で、血流が良くなって新陳代謝が上がることをお話しましたよね。
血流が良くなることで、全身の冷えも改善することが期待できます。
そしてむくみも溜めにくい体を作っていくことができるでしょう。
全身の血流が良くなることは、顔の血流も良くなるということ。
栄養をきちんと届けることができるので、美肌や美髪にいい栄養もきちんと届けることができ、美容に嬉しい効果へと繋げることが期待できるでしょう。
にんにくによるさまざまな効果で早速取り入れてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
しかし気になるのは、にんにくを使ったダイエット方法ですね。
にんにくダイエットでは、にんにくを食べていけばいいことは分かるのですが、どのように食べていけばいいのか、1日どれくらいの量にすればいいのかがポイントになってくるでしょう。
にんにくを使ったダイエット方法についてご紹介します。
にんにくを使ったダイエットであれば、生のままでもいいですし、加熱した状態で取り入れる方法でも大丈夫です。
にんにくを潰すと抗菌作用・血糖降下作用・抗酸化作用で知られるアリシンが出ますし、加熱するとアデノシンとアホエンが発生し、抗凝血作用やコレステロール値を下げる働きが期待できますよ。
ただし、カロリーや糖質がやや高めなので、ダイエット中は量に注意しましょう。
生の状態で食べるならば毎日1片、加熱したものなら1日2片までに止めて食べるのが望ましいです。
少ないのでは?と思うかもしれませんが、このぐらいの量でも確かな効果を期待できるでしょう。
生のにんにくなどが苦手なら、にんにくオイルを活用するのもひとつの方法です。
にんにくを食べるタイミングは、自分の好きなタイミングで問題ありません。
ただ、胃が弱い方であれば夕食時に取り入れることがおすすめです。
にんにくを食べることで負担になってしまう場合もあるので、他の食事もしっかり食べる夕食時がベストでしょう。
もちろん、夜を減らしているのであればしっかり食べる昼食時に取り入れるのもおすすめです。
ただ、昼食時ににんにくを食べるとなると臭いの問題が出てきてしまいます。
にんにくの臭いは意外と周りから気付かれやすいので、接客業などで臭いケアをしなければならない方も夕食時に食べることがおすすめです。
そうすれば、毎日無理なく食べ続けることができるでしょう。
■効果を高めるなら朝食!
ダイエット効果を高めたいなら、実は朝食に取り入れるのがおすすめです。
オリーブオイル小さじ1に、生のすりおろしにんにく1片を混ぜ、朝食時に取り入れることでダイエット効果が高まるといわれているので、ライフスタイルや自分の体と相談しながら合った方法を見つけてみてください。
にんにくダイエットをするのであれば、覚えておきたい注意点もいくつかあります。
さまざまな健康やダイエット効果を持つにんにくだからこそ、パワーが強すぎてデメリットになってしまうことがあるからです。
先ほどにんにくの食べる量についてご紹介しましたが、たくさん食べるとどうなってしまうのか分からない方もいるかと思うので、詳しく見ていきましょう。
先ほど生なら1日1片、加熱したものなら1日2片までにすることをご紹介しました。
なぜなら、にんにくはパワーが強いだけに、一度にたくさんの量を食べ過ぎてしまうと、胃の粘膜を刺激して、胃痛や腹痛、下痢や便秘を引き起こす可能性があるからです。
特に生のにんにくは刺激が強いので要注意!
少し生のにんにくを食べただけでも下痢気味になった……という方も多いのではないでしょうか。
このことから分かるように、胃腸への刺激が強いので、空腹時に食べることも避けてくださいね。
さまざまな効果が期待できるにんにくですが、その中でダイエット中であれば気を付けた方がいいのが食欲増進効果についてです。
にんにくの芳しい香りには、食欲をそそる効果があるんですよ。
食事制限をしているダイエットの場合、にんにくを食べることで火が付き、他のご飯をどんどん食べたくなってしまう可能性があります。
そこは上手にコントロールして、食べすぎないように気を付けてくださいね。
にんにくでダイエットをするなら、毎日継続して食べる必要があります。
人に会わない夕食時に取り入れることがおすすめですが、夕飯は量を少なくしていたりすると、刺激の強いにんにくはしっかり食べる朝やお昼に取り入れる必要がありますよね。
ここで気になるのが、にんにくによる口臭ではないでしょうか。
ダイエットにも健康にも有効な食材ですが、どうしてもにんにくの臭いがきになってしまうはず!
ここからは、にんにくを食べた後の口臭が気になる方のために、おすすめの対策方法をいくつかご紹介します。
にんにくによる口臭を抑えたいときにおすすめの飲み物として有名なのが牛乳を飲んでおくという方法です。
実際ににんにくが好きな方も試されている方法なんですよ。
牛乳にはコロイドが存在しており、それが臭いを吸着しているのではないかという説が有力となっているようですので、食事中に牛乳を飲むといいかもしれません。
飲み物では牛乳が口臭予防に効果があるといわれていますが、他にも青汁や緑茶を飲むことで予防できるともいわれているようです。
これらの飲み物にも、にんにくによる口臭を予防できる効果があることが確認されているんですよ。
牛乳が苦手、牛乳を飲むと下痢気味になる、という方もいるでしょうから、その場合は緑茶などを飲んで対策をとってみてはいかがでしょうか。
りんごを食べることも、にんにくによる口臭予防に適しているといわれているようです。
りんごには爽やかな香りがありますよね。
りんご特有の香りによってにんにくの臭さをごまかすことができるのだとか。
りんごの中に含まれているポリフェノールによって、にんにくの臭さの原因となっているアリシンに作用するみたいです。
にんにくを弱火の油でじっくり炒めることで、臭いを抑えることができるといわれています。
生のにんにくよりも口臭が気にならなくなる可能性があるので、弱火でじっくり炒めてから食べるのもひとつの対策方法としておすすめです。
最後にご紹介する対策方法は、入浴です。
にんにくの臭いを消すための画期的な入浴方法が存在しているようで、それが「水含み入浴法」というものになります。
口の中に大さじ1杯程度の水を含んでから湯船に浸かり、口の中で水を移動させるようなイメージで動かしていく簡単な方法です。
3分が経ったらそれを吐き出し、何度も繰り返すことで臭いが消えるのだとか!
それだけではなく、たくさん汗をかくことができるのでデトックス効果も期待できますよ。
にんにくを選ぶのであれば、皮の色が白く張りがあり、実がひとつひとつ芯にしっかりとくっついているものを選ぶことがおすすめです。
芽が出ているものは古いにんにくなので選ばないようにするといいですよ。
にんにくは、国産の方がみずみずしく、風味が良くて美味しいといわれています。
保存方法としては、ネットなどに入れて常温保存しがちですが、実は冷蔵庫の野菜室に入れるのが正解です。
たくさんあるなら醤油や味噌などの調味料に漬けておくのもいいですし、みじん切りにしてラップでくるんで冷凍保存するのもいいでしょう。
最後に、にんにくでダイエットをしたいという方のためにおすすめのダイエットレシピをご紹介していきます。
もちろん、バランスのいい食生活や適度な運動、生活習慣の見直しも大切になってきますが、にんにくパワーを少しでも取り入れたいなら美味しく食べれるレシピを見つけたいですよね。
ワンパターンにならないよう、いろいろなにんにく料理を試してみてください。
簡単で美味しくにんにくを摂りたいけど、ダイエットも重視したい!そんな方におすすめなのが、スタミナにら肉豆腐です。
ヘルシーなお豆腐に、にんにくなどで味付けをしたニラとお肉をのせた一品は、つるんと食べれるおかずになります。
夕飯が遅くなったときのご飯にもぴったりですし、お豆腐が苦手という方もパクパク食べることができますよ。
レンジで完結するので、簡単に作ることができるのも嬉しいポイントです。
にんにくを使ったダイエットレシピといえば、ガーリック炒めが定番ではないでしょうか。
どんな野菜とも相性がいいので、ダイエット中ならブロッコリーなどの野菜をたっぷり使ってみてください。
温泉卵をのっければ、特別感あふれるガーリック炒めになりますね。
オリーブオイルとにんにくを使って作るアヒージョも、ダイエット中に人気のあるレシピです。
野菜やキノコ、ヘルシーなささみを使えば、満腹感を得られる一品にすることができます。
もちろん、お酒のお供にするのもいいですね。
お好みのハーブを加えてアレンジを楽しむのもおすすめです。
トマトとにんにくの相性はとてもいいですよね。
ですので、トマト料理でもどんどんにんにくを使ってみてください。
トマト缶を使った冷製スープなら、誰でも本格的なガスパチョを簡単に作ることができますよ。
飲むサラダと呼ばれているので、ダイエット中の女性にとって心強い味方になってくれそうです。
ペペロンチーノもにんにくを使う人気レシピですよね。
ですが、ダイエット中であればパスタをしらたきに変更してみて!
大幅にカロリーをカットすることができるので、罪悪感ゼロでにんにくたっぷりのペペロンチーノを楽しむことができますよ。
しっかり噛んで満腹感も感じましょう。
ガーリックとベーコンの旨みを、ホクホクのじゃがいもに絡めて作ったポテトサラダは、いくらでも食べてしまいそうなほどの絶品!
お弁当に入れてもいいですし、お酒のおつまみにするのもおすすめです。
にんにくは、ガーリックチップスにしてサクサク感を楽しむのもいいのではないでしょうか。
美味しいのでダイエットも続けることができそうです。
おしゃれなサラダとして人気のあるバーニャカウダでもにんにくを使うことが多いですよね。
すりおろしにんにくの他にも、生クリームやはちみつなどを加えることで、とろりとした美味しいソースが完成します。
いろいろな野菜をつけて楽しみたくなりますね。
ホームパーティーなどのときにもぴったりなにんにくダイエットレシピです。
にんにくを使ったレシピといえば、ガーリックステーキも外せないですね!
ダイエット中はお肉を控える方も多いかもしれませんが、ヘルシーなお肉を使えばダイエット中でもしっかり食べることができます。
また、お肉は筋肉をつけるためにも欠かせない食材ですので、どんどん食べていきたいですね。
その分、お米の量を控えるなどして上手に調節していくといいですよ。
にんにくによるダイエット効果ややり方、おすすめレシピをご紹介させていただきました。食べて元気になるにんにくパワーには、健康的に痩せたいと思っている方にもぴったりな食べ物ですね。ぜひ食生活の見直しや適度な運動と共ににんにくを生活に取り入れてみてください。