近年は発酵食品を食事に取り入れる菌活がブームになっていますが、菌活には健康増進だけでなくダイエット効果も期待できます。今回は発酵食品ダイエットのメリットややり方、おすすめレシピをご紹介します。
【目次】
「発酵食品ダイエット」とは、名前の通り発酵食品を食生活に取り入れるダイエットのことです。発酵食品といっても、特別なものではなく、例えば、味噌や醤油、納豆、キムチ、ヨーグルトなどの身近なものが発酵食品です。手軽にできるダイエット方法の一つとしてメディアやブログ、SNSなどで紹介されることが多いですよね。
■発酵食品はダイエットに効果的
食品が発酵することで、本来の食品よりも旨味が増したり、栄養価がアップします。また、発酵食品には、脂肪の合成や蓄積を抑える効果が期待できるアミノ酸が豊富に含まれているので、ダイエット中にぜひ摂取したい食品です。
また、発酵食品には、エネルギーの代謝に役立つ酵素やビタミンも多く含まれていますよ。
■菌活ができる
さらに、発酵食品には、発酵を行う菌が含まれています。ダイエット以外の美容や健康目的で菌を取り入れる「菌活」は、近年注目されてきていますよね。
例えば、ヨーグルトや漬物には乳酸菌が含まれていますが、乳酸菌には腸内環境をととのえるサポートをしてくれます。腸内環境が正常な状態になれば、お通じの改善に役立ちます。また、老廃物を排出しやすくなりますので、むくみ改善や美肌、血行改善による冷えの解消や代謝アップなども期待できますよ。
さらに、発酵食品には、食品の抗酸化作用が期待できる栄養素の効果アップをサポートする役割もあるといわれています。
発酵食品ダイエットのやり方は簡単です。毎食発酵食品を取り入れるようにするだけです。
発酵食品にはさまざまな種類や期待できる効果があります。例えば、
・味噌(デトックスやコレステロールの抑制が期待できる)
・醤油(血圧や血糖値の抑制が期待できる)
・酢(脂肪の吸収を抑制が期待できる)
・塩麹(疲労回復や腸内環境をととのえる効果が期待できる)
・鰹節(新陳代謝の促進や代謝アップ)
・チーズ(腸内環境をととのえる効果が期待できる)
・ヨーグルト(腸内環境をととのえる効果が期待できる)
・納豆(腸内環境をととのえ、脂質代謝をサポート)
・漬物(腸内環境をととのえる効果が期待できる)
・キムチ(代謝アップや腸内環境をととのえる効果が期待できる)
・甘酒(腸内環境をととのえ、美肌をサポート)
などがおすすめです。
■発酵食品の効果的な食べ方
ただし、腸内には、1,000種類以上の腸内細菌が生息するといわれており、それぞれの作用も異なります。また、発酵食品に含まれる菌についても、それぞれ期待できる働きに違いがあります。
したがって、特定の発酵食品を摂るではなく、色々な種類の発酵食品を組み合わせて、偏りがないようにするのが発酵食品の効果的な食べ方ですね。
そして、腸内環境は、善玉菌のエサになるような食品も一緒に摂ると、より効果的です。食物繊維やオリゴ糖などを含む食品がおすすめです。
例えば、野菜や果物、大豆類、きのこ類や海藻類には、食物繊維が多く含まれています。オリゴ糖は、大豆やバナナ、ゴボウやアスパラガス、玉ねぎやネギなどに多く含まれていますよ。
簡単にできる発酵食品ダイエットですが、注意したいこともあります。
■食べ過ぎには注意
栄養価の高い発酵食品を摂ることで、代謝アップやデトックスが期待できるのが発酵食品ダイエットの魅力です。
しかし、発酵食品を摂れば、決して太らないわけではありませんので食べ過ぎはNGです。ダイエット効果を実感するためには、食事のカロリーや糖質量、脂質量などもコントロールする必要があります。
また、発酵食品を食べ過ぎたことによって、かえって腸内の菌のバランスが崩れるケースもありますので注意したいですね。
■加熱には注意
そして、発酵食品に含まれる栄養素や菌は、加熱に弱いものもあります。したがって、発酵食品は、できるだけ高温で加熱せずに摂取するのがおすすめです。
■運動もプラス
発酵食品ダイエットを効果的に行うためには、食事内容だけでなく、運動を取り入れたいですね。
基礎代謝アップには、筋肉量の増加が欠かせませんので、筋肉の材料となるタンパク質も不足しないようにしたいですね。
発酵食品ダイエットでおすすめしたいレシピといえば、納豆キムチです。
加熱せずに簡単に作ることができますので、料理が苦手な方や忙しい方でも手軽に発酵食品を摂れる組み合わせです。
納豆や卵でタンパク質も摂取できるメニューです。
ヨーグルトの酸味と甘酒の優しい甘みが絶妙な甘酒シェイクは、発酵食品ダイエット中に嬉しいご褒美ドリンクです。
苺はスーパーで手に入りやすいフルーツで、食物繊維も含まれていますし、美肌や抗酸化作用も期待できますよ。
食材のうまみを引き出してくれる塩麹を利用したキムチ炒めは、タンパク質も摂取できる発酵食品ダイエットにぴったりのレシピです。
お肉や冷蔵庫にある野菜を加えてアレンジを加えるのもおすすめです。
代謝アップや脳の疲労回復が期待できる鯖缶を使ったレシピは、味噌がアクセントの和テイストなリゾットです。
発酵食品ダイエット中には、ご飯の量を減らし、きのこ類や野菜類を加えてかさましするのもおすすめです。
食物繊維やオリゴ糖を含むゴボウを使った酢味噌和えは、シャキシャキとした水菜の食感も楽しいメニューです。
カリフラワーには、食物繊維だけでなく、むくみ解消に欠かせないカリウムや美肌をサポートしてくれるビタミンCが多く含まれている低糖質の野菜ですので、ぜひ発酵食品ダイエット中に摂りたいですね。
発酵食品ダイエットは、毎食発酵食品を摂る簡単なダイエット方法です。健康や美容にも効果的な発酵食品で、美しく痩せ体質を作っていきたいですね。