花粉症の季節、つらい症状に悩まされている女性も多いことでしょう。どのような対策が効果的なのか、そして服装には何を心掛けるべきなのか、気になるところです。そこで今回は、花粉症対策の方法からおすすめの服装まで一挙ご紹介します!
【目次】
一般的に、スギやヒノキなどの植物の花粉が引き起こすアレルギー疾患の一つ、「花粉症」。くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのつらい症状に、現代では日本人の4人に1人が悩まされています。花粉の飛散時期は地域によって異なりますが、春や秋のみならず、なんと一年中。本格的に花粉が飛散するピークの時期にはもちろんですが、早めの対策で先手を打つことも、重要なポイントとなってきます。
そこで今回は、花粉を対策するにあたって必要となる知識を徹底解説した上で、服装のポイントまで一挙ご紹介します!花粉症に悩まされている女性の皆さんは、ぜひ最後までチェックして、正しい知識と措置で可能な限り花粉症の症状を軽減させてください。
花粉が飛散している時期、外出時には衣類にどのくらいの花粉がついているのかご存知でしょうか?そこでまず大前提として、そもそも花粉の付着量は、衣類の『素材』によって異なることを頭に入れておいてください。なぜ素材によって付着量が異なるのか、その原因の一つは「静電気」にあると言えます。
例えば最も花粉付着量が多い素材が、ズバリ「ウール」。とある調査によると、花粉の飛散が多い時期の1時間の外出で、なんとウールのセーターには約8万個もの花粉が付着していたという結果が出ました。というのも、ウールは摩擦で静電気を帯びやすい性質を持っているのですが、繊維が静電気を帯びると、衣服と逆の電極に帯電した花粉をくっつけてしまうのです。
花粉が最も付着しやすい素材は「ウール」だとご紹介しましたが、その一方最も花粉がつきにくいとされているのが「綿」です。というのも綿は帯電しにくい素材であり、こすれ合っても静電気が起こりにくいから。同じく、絹や麻なども比較的帯電しにくく、花粉の付着量が少ないと言えます。
以上より、花粉症対策には「静電気」を防ぐことが重要だと分かりました。さらに静電気は花粉だけではなく、ホコリや病気のウイルスまでをも寄せ付けるため、花粉の飛散時期ではなくとも対策をしたいところです。また物理的な擦れだけではなく、空気の流れだけでも摩擦で静電気が発生し、それが花粉やホコリ、ウイルスを大量にくっつけてしまうため、十分に注意しましょう。
さらに、花粉の時期の洋服選びにあたってカギとなってくるのが、生地の「表面」です。というのも、生地の糸と糸の隙間が高密度であれば、衣服内に花粉が入り込むことはありません。さらに衣類の表面が滑らかであれば、一旦ついた花粉も落としやすいところも嬉しいポイントです。
そういった意味でも、生地の隙間が大きいニットやセーターの着用は、控えた方が良いと言えます。特に網目の大きなセーターは、さらに花粉を取り込んでしまうので要注意。以上より、静電気を起こしやすく花粉を取り込みやすいウールのセーターで外を歩くなんて、花粉を自ら吸い込んでいるようなもの。花粉の飛散時期には、十分にご注意ください。
花粉が服についてしまったら、どのように対処すれば良いのか気になるところ。そこで花粉を落とすために、そのまま洗濯機に衣服を入れて水洗いをする方が多いかと思いますが、実はそれはNG行為!花粉は水に濡れると取りにくくなってしまうため、焦って水洗いをするのは避けましょう。
まず衣服などに花粉がついてしまったら、掃除機を使って吸い込みましょう。掃除機のヘッドを外し、衣服が痛まないようにストッキングやタオルなどを被せて固定して、くまなく掃除機を当てて吸い込んでください。もしも花粉のシミがついてしまったら、シミの下にタオルを敷いてエタノールやベンジンをつけ、タオルなどで軽く押さえるようにするとOKです。
帰宅後に重要なのは、何より家の中に花粉を持ち込まないこと。何もしないままでは、部屋中に花粉を撒き散らすこととなってしまうので、家の中に入る前にしっかりと花粉を落としてあげましょう。
そこで玄関では、衣服を脱いでバサバサとすると舞い上がってしまうため、手を使って優しくはたき落としてください。さらに花粉の除去率をアップさせるには、洋服ブラシや粘着クリーナーの使用が効果的です。また、上着などには花粉除去のスプレーをふって玄関に掛けておくと、花粉が固まって落としやすくなり、次のお出かけにも安心できるのでおすすめです。
ここからは、花粉症対策のための服装ポイントと、具体的におすすめするコーディネートをご紹介していきます。そこでこれまでお伝えしたように、花粉を取り入れやすいニットのお洋服の着用は控えましょう。おすすめするのは、表面が滑らかで、かつ静電気を帯びにくい「コットン」素材のお洋服です。
例えば、コットンの長袖白Tシャツに。デニムストレートパンツを合わせたコーディネート。デニムも綿100%をチョイスして、とことん花粉を寄せ付けない安心スタイルにまとめましょう!足元はスニーカーで、こなれ感たっぷりの大人カジュアルコーデの完成です。
さらに肌寒い季節には、衣服の重ね着にも十分ご注意ください。衣服の素材にはプラスの電気を帯やすいもの、そしてマイナスの電気を帯びやすいものがあり、この2つがこすれ合った時、静電気が発生しやすくなるのです。特にウール×ポリエステルの組み合わせは静電気が発生しやすく、花粉が付着しやすいため、注意しましょう。
そこで帯電しやすい素材の衣類を着用する場合には、帯電しにくいものを重ねてあげるのが基本。例えばポリエステルのボアブルゾンには、綿のシャツを重ねると、静電気が発生しにくくなります。ポリエステルとコットンは異素材ですが、コットンが帯電しにくいため、花粉の付着を抑えることができるのです。
先述したように、花粉の付着を抑えるには衣服の生地表面が滑らかなものを選びましょう。起毛素材やウールのお洋服は、花粉をキャッチしてしまうのでNG。毛足の短い、すべすべとした素材の洋服を選ぶと、花粉の付着率をグッと下げることができます。
例えばアウターには、凹凸の少ないトレンチコートをチョイス。花粉が付着しにくいのはもちろんですが、滑らかなので花粉を落としやすいところも嬉しいポイントです。ただ中に着用するトップスは、トレンチコートの素材を考慮して(ポリエステル製も多いので注意)、静電気が発生しにくい素材を選んでください!
花粉症対策には、実は「帽子」の着用が効果的です!髪の毛に花粉がつくのを防ぐことができますし、つばが広ければある程度顔もカバーすることが可能。実は体の中で花粉が最も付着しやすいのは、静電気やスタイリング剤の影響から「髪の毛」だと言われているのです。
帽子の素材でおすすめするのは、やはり綿。綿100%の帽子を被り、花粉症の髪の毛への付着を防ぎましょう。例えば、コットンのシャツをさらっと羽織ったスタイルに、綿素材の帽子を合わせ、大人の余裕を感じるナチュラルなコーディネートに仕上げてみてはいかがでしょうか。
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いかがでしたか?今回は、花粉症対策の方法から服装のポイントまで丸ごとご紹介しました。花粉症対策には、正しい知識を持って適切な措置を取ることが重要なポイントとなります。着用する衣類の素材に注目したり、帰宅後には玄関でしっかりと花粉を落としたりと、様々な部分から花粉症の対策を心掛けるべきです。ぜひ参考にして、つらい花粉の時期を快適に乗り切ってください!