秋が深まって寒くなってくると恋しくなるのが「ニット」の暖かさ。春が来て暖かくなるまで手放せなくなりますよね。そんな秋冬に大活躍する「ニット」ですが、トップスで頻繁に着るアイテムは「セーター」とも呼びます。この「ニット」と「セーター」の違い、正確にわかりますか?そこで今回は、その違いについて解説します。秋冬に活躍するニット小物についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
【目次】
まず「ニット」についてご紹介したいと思います。秋冬アイテムでニット小物というと、マフラーや手袋、ニット帽などを思い浮かべますよね。要するに「ニット」とは、布地や衣類の素材のことを指す名称なんです。
毛糸や綿糸を使って編んだ布地や衣類のことは、全てニットと呼びます。「セーター」とは、「ニット」の中でもトップスにあたるアイテムのことを指していて、秋冬に着るニット素材のトップスは、この「セーター」にあたります。
ですから、秋冬のシャツやカットソーの上に着るトップスは「セーター」ですが、「ニット」と呼んでも間違いではありません。ただ、「ニット」には「セーター」以外にも色々な種類があるということです。
ニットとは毛糸を使って編んだ布地や衣類のことなので、毛糸自体をニットとは呼びません。毛糸には種類があって、動物の毛を使ったもの(ウール、アンゴラなど)や、植物でできたもの(コットン、シルクなど)、人工的なもの(アクリル、ポリエステルなど)があります。
毛糸の素材の種類について代表的なものをまとめました。
■ウールニット
羊から採れる羊毛でできた素材で、幅広くニット製品に使われています。ウールの中でも最高級なのが、メリノウール。メリノ種の羊のウール繊維は極細なので、チクチクせずに着心地が快適で、保温性が高いのが特徴です。防臭効果もあるのがポイントです。
■カシミヤニット
カシミヤヤギの産毛が用いられるカシミヤニット。ニットの中でも高級で、毛質が細く、保温性と保湿性に優れています。肌触りがいいので、セーターをはじめストールやマフラー、手袋などあらゆるニット製品の素材として使われています。
■コットンニット
コットン(綿糸)を用いるので、春や秋にぴったりな素材です。コットンニットを使ったセーターは、Tシャツ感覚で着用できます。春先の肌寒い時期には、程良い暖かさのコットンニットのアイテムが重宝します。
■アクリルニット
化学繊維のアクリルニット。暖かさでウールには負けますが、リーズナブルでお財布に優しいのが魅力です。天然繊維と違って虫食いがないので、保管に気を使うこともありません。秋口など本格的な寒さでなければ、程良い暖かさのアクリルニットでも十分過ごせます。
素材の種類に応じて、暖かさや着用するのに最適な時期が変わります。季節に応じたニットアイテムの選び方をしたいですね。
スウェットは定義分けすると、ニットウェアにあたります。ですから、ニットの一種になるので、セーターの仲間でもあります。スウェットとは本来生地を指す言葉で、「汗」を意味します。吸湿性の高い厚手の布で作られた生地なので、スポーツやアウトドアといったシーンで多く着用されます。
元来はスポーツ選手が競技の前後に着ていたということなので、日本ではトレーナーとも呼ばれていますね。
ニットを使ったアイテムの中で最も代表的なのはセーターですよね。セーターは、ニットのうちトップスにあたるものの総称になります。ですから、ニット素材のプルオーバーはセーターの一種で、カーディガンの仲間にあたります。
セーターには、ネックラインや編み方で色々な種類にわかれます。
■ネックライン別の種類
・クルーネック
・Vネック
・タートルネック
・ハイネック
・ボートネックなど
■編み方別の種類
・畦(あぜ)編み
・ワッフル編み
・ケーブル編み(アラン柄)
ネックラインや編み方で印象が全く違うセーター。シーンやスタイルに応じて上手に使い分けましょう。
セーターやコートを着ていても、首元が寒いと全身まで冷えてしまいます。そんな時に役立つのがニット素材のストールやマフラー。首元にぐるぐる巻けば、気持ちまでほっこり暖かくなります。
ニット帽は、カジュアルスタイルに大人可愛さをプラスしてくれる秋冬のマストアイテム。頭皮から放出される体温の維持にも、もちろん欠かせません。
手先がかじかむ真冬には、手袋も活躍します。カシミヤニットの手袋はやわらかくて本当に暖かいので、大人女子におすすめのアイテムです。
ニットとセーターの違いを知らないまま、なんとなく使っていたという方も多いと思います。違いがわかると買い物の時のアイテム選びなどで迷わなくて済みますよね。漠然と選んでいたニットの種類も、その特徴がわかると寒さに応じて選ぶことができます。ぜひ、日々のコーディネートにお役立てください。