果物は食後のデザートとして食べるイメージが強いですが、ここ最近注目されているのは朝の果物生活です。ですが「糖分が多い果物だけだと太るのでは?」という疑問も。そこで今回は朝果物のメリット・デメリットをご紹介します。
【目次】
糖分が多い果物は、食べ過ぎると太ると言われていますよね。
特に朝一番の果物は吸収が良いことから、体重を気にする女性は避けてしまいがちなタイミングです。
しかしヨーロッパでは、「果物を朝食べると金、昼なら銀、夜なら銅」ということわざがあるそうで、朝の果物は身体に良いと言われているんですよ。
とは言っても、果物にもたくさんの種類がありますから、選び方や食べる量を間違えてしまうと、朝の果物生活による効果が逆効果になってしまうことも……。
ですので今回は、朝の果物生活によるメリットやデメリットとともに、食べ方や量などについてご紹介します。
朝の果物生活によるメリットとしてまず挙げられるのが、手軽に栄養補給することができるということ。
果物に含まれる糖分は、脳の活動に必要なエネルギー源になります。
しかし私たち人間が眠っている間に、糖分は消費されてしまうので、朝起きるとぼーっとしてしまうことも。
このときに生の果物を食べれば、糖分が素早く脳のエネルギー源となり、目覚めをすっきりさせることが期待できますよ。
そして、消化や吸収に役立つ酵素も同時に摂取できますから、その後の朝食の消化などもサポートしてくれると言われています。
果物には、便秘を改善して腸内環境を整える栄養素として有名な食物繊維も豊富に含まれています。
午前4時から午後12時までの時間帯は、排泄の時間であると言われているので、朝一番に食物繊維をたっぷり含む果物を食べることで、便秘を改善することが期待できるそうです。
便秘が改善できれば、ダイエットや美肌にもプラスになるので、便秘気味の方は朝に果物を食べることがおすすめです。
果物といえば、ビタミン類が豊富に含まれているのも有名ですよね。
果物の種類によって異なりますが、ビタミンCをはじめ、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンAといった嬉しいビタミン類がたくさん!
■ビタミンAの働き
発育を促進したり、皮膚の健康を保ったりしてくれる栄養素で、健康の維持に欠かせないビタミン類です。
■ビタミンCの働き
肌のハリや弾力を保つために欠かせない栄養素で、コラーゲンの生成をサポートしてくれます。さらに疲労回復効果や白内障の予防、がん予防の効果もあると言われていますよ。
■ビタミンB群の働き
ビタミンB群は代謝に関わる栄養素で、代謝をあげて痩せやすい身体作りをサポートしたり、脂肪肝を予防したりしてくれるそうです。葉酸も含まれていることが多く、動脈硬化や貧血などを予防する効果も期待されています。
■ビタミンEの働き
抗酸化作用があり、身体の酸化を防ぐことから、アンチエイジング効果のある栄養素として注目されています。さらに血流を良くする働きもあるので、新陳代謝を活性化させたり、冷え性やむくみ対策にも期待できますよ。
果物には有機酸という栄養素も含まれています。
この有機酸は、清涼感や爽快感を与えてくれるもので、朝、果物を食べることでリフレッシュできるのが魅力です。
この有機酸の働きによって、疲労回復効果も期待できるそうですよ。
さらに、カルシウムの吸収を促す効果もあるので、丈夫な骨や歯の作りをサポートしたり、ストレスを軽減するメリットもあります。
朝の果物生活には、さまざまなメリットがあることが分かりましたね。
しかし、覚えておきたいデメリットや注意点もあるのです。
■身体を冷やしてしまう
キンキンに冷えた果物も美味しいのですが、身体を冷やしてしまう可能性があるので、そこからお腹を下しやすくしてしまうことも。
かといって、加熱すると大切な栄養素が壊れてしまうので、なるべく常温で食べたり、温かい飲み物を用意したりすることがおすすめです。
■太りやすい果物に気を付ける
栄養価の高い果物でも、カロリーが高くて太りやすい果物もあるので、選び方に注意しなければなりません。
■朝には向かない果物もある
朝食べると日焼けしやすい状態にしてしまう果物もあるので、その点も気を付けて選ぶ必要があります。
果物の中には光に反応する物質である「ソラレン」を含むものがあるそうで、朝食べると紫外線を吸収しやすくしてしまうんだとか。
主な果物は、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類をはじめ、アセロラ、キウイなどに含まれているので注意しましょう。
朝の果物生活を始めるためには、どのような点を意識すればいいのでしょうか。
量とおすすめの食べ方を見ていきましょう。
■1日の摂取量の目安
ダイエットも視野に入れて果物を食べるのであれば、200kcal以内を目安にしてみてください。
1日の摂取量は200gが推奨されているようです。
■できるだけ生で、もしくはスムージーにする
加工されている果物は栄養が少なくなっている可能性があり、ビタミンは水と一緒に流れたり熱に弱かったりする性質があるので、生のままで食べるか、水200ccと混ぜてスムージーにするといいですよ。
朝の果物生活についてご紹介しました。必ずしも朝の果物が太るワケではないので、デメリットや注意点に気を付けながら上手に食べていきたいですね。食欲がないときや時間がないときもパパッと食べることができるので、ぜひ取り入れてみてください。