おもちゃは子供が楽しく遊びながらも、感性や想像力、体力や知力を学ぶことができます。おもちゃ屋さんに行けばたくさんの魅力的なおもちゃが並んでいますが、たまには身近なもので手作りしてみませんか。今回は手作りおもちゃについてご紹介します。
【目次】
手作りおもちゃは、お金をかけずに子供が楽しく遊べるアイテムを作成することができます。
0歳児から小学校低学年まで使える手作りおもちゃがたくさんあり、家にある材料やダンボール、フェルト、牛乳パックなどで簡単に作れます。
手先が不器用な方でも作れる初級者向けの手作りおもちゃから、凝った上級者向けの手作りおもちゃまで難易度も様々。
どのご家庭でも手作りおもちゃを制作することができるでしょう。
今回は、0歳児、1歳児、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児、小学校低学年と年齢別におすすめの手作りおもちゃをご紹介します。
子供の年齢にあわせて、パパやママ、親子で手作りおもちゃを作ってみてはいかがでしょうか。
手作りおもちゃを作る前に知っておきたい、おもちゃの種類と効果を見てみましょう。
例:ガラガラ、楽器、人形、ぬいぐるみなど
おもちゃの色の綺麗さや音の楽しさ、感触などが子供の五感を刺激してくれます。感性が豊かになる効果に期待できるでしょう。
また、ぬいぐるみや人形で遊ぶと、愛情を育てることができると言われています。
例:変身ごっこ、おままごと、着せ替え遊び、水鉄砲など
ごっこ遊び系のおもちゃは、想像力を豊かにしてくれるでしょう。子供同士でごっこ遊びをすれば、コミュニケーション能力も養えます。
例:ボール、輪投げ、スポーツ系のおもちゃ、三輪車など
体全体や手、足などを動かして遊ぶおもちゃは、運動神経能力が向上し、体の発育を促してくれるでしょう。
例:電池で動くもの、ローラー、ゼンマイ系など
動きが予測できないおもちゃは、子供の好奇心や探究心を刺激してくれます。興味になるものが増えるかもしれません。
例:ブロック、折り紙、年度、積み木、模型など
子供がおもちゃを作ったり組み立てることで、構成力や造形力を鍛えることができるでしょう。同時にバランス感覚や集中力も高めてくれます。
例:トランプ、ボードゲーム、パズルなど
ゲームで遊ぶと、コミュニケーションを通して協調性や社会性を学べます。知的好奇心も刺激されるでしょう。
■0歳児
・明るい色のもの
・揺れるもの、音が響くもの
・全身を動かすもの、手で叩いたり、掴まったりなど様々な動作ができるもの
■1歳児
・片手で掴んだり投げたり、押したりできるもの
・歩きながら引けるもの
・出したり入れたり並べられるもの
・日常生活の真似っこができるもの
・大きさや形が異なるもの
・重ねたりはめたりできるもの
■2歳児
・目と手を同時に使うもの
・家事の真似っこができるもの
・はめたりできるもの
・外で遊べるもの
・積み上げて遊べるもの
■3歳児
・体全体を大きく動かすもの
・想像力を働かせるもの
・並べたり積み重ねたり、組み合わせたりできるもの
■4歳児
・細かい作業が必要なもの
・簡単な勝負ができるもの
・複数の子供で遊べるもの
・文字や数字を使うもの
■5歳児
・組み立てたり組み合わせるもの
・知的好奇心を刺激するもの
・大人数で遊べるもの
■小学校低学年
・友達と遊べるもの
・外で遊べるもの
など、手作りおもちゃを作る際に参考にしてみてください。
0歳児はまだ言葉で意思疎通ができません。しかし、声や音などのおもちゃで遊ぶと様々な表情を見せてくれますよ。
空のペットボトルが2本あれば、手作りマラカスが作れます。
中に入れるアイテムは、ビーズやおはじき、大豆、小豆など中身を変えることでいろいろな音の違いを楽しめますよ。
ペットボトルのデザインは、マスキングテープやシールでアレンジして可愛くしてみてください。
家にあるハギレの布があれば、赤ちゃんのおもちゃが作れます。
ガラガラとして音を楽しむこともできますが、サイコロを転がして遊んだり、にぎにぎして感触を楽しむのもいいですね。マルチに使える手作りおもちゃです。
ドーナツの形をしたにぎにぎ専用の手作りおもちゃです。
2枚の布と綿、裁縫道具があれば出来上がります。綿の量は0歳児の赤ちゃんが握りやすいよう、少なめにしてください。あまりに綿が多いと握りにくいでしょう。
また、綿とともに鈴も入れれば、にぎにぎしながら鈴の音も楽しめます。にぎにぎドーナツで遊べば、赤ちゃんの機嫌も良くなるかもしれません。
赤ちゃんのベッドの上によくあるユラユラ揺れるメリー。
100均の道具のみで手作りすることができます。
用意するものは、デコレーションシール、デコレーションボール、リネンテープ、刺繍糸、カットしたフェルト、オーナメーントハンガーです。1,000円未満で購入できるのでお手頃ですね。
ぜひ、飾り方を変えたりして、世界に一つだけのメリーを作成してみてください。ママが愛情込めて作った手作りおもちゃは、我が子も喜んでくれるでしょう。
生後6ヶ月以降の赤ちゃんにおすすめの手作りおもちゃがフェルトで作るボタンです。
知育おもちゃの一つで、赤ちゃんの指先や手先を鍛えてくれますよ。ボタンの掛け外しの練習にもなりますね。
必要なものはフェルトとボタン、糸、針と材料も少ないので、簡単に作れるでしょう。作成する際に針を使用するので、近くに赤ちゃんがいないか気を配ってくださいね。
手作りおもちゃを作りたいけれども、切ったり縫ったりなどはしたくないママにおすすめのアイデアです。
用意するものは、100均で購入できるお皿立てとヘアゴム。
この2点さえ準備できれば、手作りおもちゃの完成です。
お皿立ての棒にヘアゴムを通したり抜いたりする遊びができますよ。
うまくヘアゴムを通さないといけないので手の感覚が求められます。
使い切ったミルク缶をリメイクして1歳児向けの手作りおもちゃにしませんか。
完成するのは、ミルク缶の小物入れです。
ミルク缶の蓋部分に適当な穴を作ります。そして、その穴の中に持っているおもちゃ(ボールやブロックなど)を入れて遊びます。
ミルク缶の中におもちゃを入れると、缶特有の音が響きます。子供が音に反応して、どんどん小物を入れていくでしょう。
ミルク缶の外側は、布やテープなどを使って可愛くデコってみてください。
1歳児の興味を引きやすい遊びがぽっとん落としです。
作り方は簡単。まずは、空き箱の蓋に動物のイラストを貼り付けます。そして、口の部分に丸く穴を開けましょう。
穴の中に落とすものは、ペットボトルのキャップを2つくっつければ出来上がります。
動物に関連するものをキャップ描いてください。
あとは、子供にペットボトルのキャップを口の中にぼっとんと入れてもらうだけ。動物に餌をあげているような感覚で楽しめますね。
牛乳パックが2つあれば、いないいないばあが作れます。
イラストは動物やキャラクター何でもOK。アンパンマンもいいですね。
イラストの表情が変わるので1歳児の赤ちゃんの関心をひけますよ。手作りおもちゃでいないいないばあをすれば、赤ちゃんも笑顔になるかもしれません。
牛乳パックは手作りおもちゃに最適な材料です。
男の子がいるご家庭の場合、コマ回しはいかがでしょうか。
コマの羽の形は何でもOK。模様を描いたり、シールを貼って華やかにしてみましょう。
1歳児でも回すことができるので楽しく遊べますよ。手先が発達するはず。
フェルトのボタンえほんは、ストーリー性よりもボタンの機能性を重視した手作りおもちゃ。手芸が得意なママにおすすめですよ。
絵本の元になるフェルトにボタンをつけて、ボタン穴を開けた別なフェルトを用意します。
2歳児の子供は、ボタン部分に穴が開いたフェルトをえほんにつけていきます。
手先を使った遊びを小さい頃から行うと、後々手先が器用になるかもしれません。
また、フェルトをつけていくことでえほんが完成するので、達成感も感じられるかも。上手にボタンがつけられた時は我が子を褒めてあげましょう。
自宅で海に行った気分が味わえる手作りおもちゃが魚釣りゲーム。
魚と釣竿を作るのですが、魚のデザインは子供に書いてもらうのもいいかもしれません。
また、海を表現するためにブルーシートや青いレジャーシートを活用しましょう。
その上に魚を置いて、釣竿で釣って遊んでみてください。
的当てゲームは、画用紙か牛乳パックがあれば作れます。
画用紙は厚めがベスト。イラストを描いて的当て部分を作成しましょう。
あとは的当てを等間隔に並べるだけ。2歳児にボールやゴムを使って的当てを倒してもらってください。
季節ごとにイラストを変えるのも面白いですよ。
ハロウィン時はお化け仕様にしたり、節分時は鬼を描いてみてはいかがでしょうか。
2歳児と一緒に手作りおもちゃを作るなら、人気のセンサリーバッグに挑戦してみませんか。
センサリーバッグとは、触覚や視覚、聴覚など子供の五感を刺激する知育おもちゃのことです。脳の発達を促す効果が期待できるため、海外で人気のおもちゃでもあります。
具体的には、センサリーバッグは袋の形をしているものを指し、バッグの中にジェルやビーズ、小さいおもちゃなどが入っています。ジェルの不思議な触感が楽しく、見た目も綺麗で子供が夢中になって遊ぶことでしょう。
親子で一緒に作る際は、子供がジェルや中に入れる小物を誤飲しないように気をつけてください。
牛乳パックで作るサイコロもおすすめ。
サイコロをコロコロ転がすのが楽しく、3歳児もハマって遊ぶかもしれません。
サイコロの面に描くイラストは、子供が好きなキャラクターや食べ物を描いてみてください。
転がして遊ぶので、体も動かすことができますね。
牛乳パックパズルは、簡単な仕掛けで6面作れます。
どうやったら6面揃えられるか試行錯誤することになるので、頭も駆使しなければなりません。
子供の好きなキャラクターを描いてくださいね。
厚紙、キッチンペーパーの芯、マスキングテープ、ボンボンで作る手作りおもちゃが、りんごコロコロです。
りんごの代わりである赤いボンボンを転がして遊びます。
木の上からコロコロとボンボンが下に落ちてくるのが面白いですよ。りんご以外にも、ぶどうやみかんなど3歳児の子供が好きな食べ物に変えるのもいいですね。
キッチンペーパーの芯を貼る位置や角度を変えたりして、スピードに緩急をつけてみてください。
ボール落としゲームは、親子で一緒に作れる手作りおもちゃです。
必要なものは、色紙、ボンボン、割り箸、マスキングテープ。
穴を開けた色紙と割り箸で土台となるポールを作り、残りの割り箸を色紙の穴が空いた部分にさします。最後にボンボンをポールの中に入れれば完成です。
どの割り箸を取れば、ボンボンが落ちてくるか考えながら遊びましょう。
ルールはあってもなくても大丈夫です。もしルールを設けるなら、なるべく少ない本数で全部のボンボンが落とせるようにチャレンジしてみてください。
女の子がいるママには、手作りでおしゃれなカメラを作ってみませんか。写真を撮られるのが好きな子やカメラに興味がある子におすすめです。
石鹸の空き箱がちょうどカメラサイズにぴったり。トイレットペーパーの芯がカメラのレンズの役割を果たします。
カメラのデザインは子供の好きなカラーを使い、ワンポイントにお花をつけるのもいいですね。首からぶらさげられるよう、毛糸でカメラホルダーも作成しましょう。
紙コップと輪ゴムがあれば、手作りロケットが出来上がります。
4歳児になるとハサミも使いこなせるかもしれないので、自分一人で手作りおもちゃが作れるでしょう。
紙コップに切れ目を入れて輪ゴムをつけるだけなので簡単。
紙コップロケットにキャラクターシールや折り紙で絵を描くのもいいですね。
紙コップロケットは、輪ゴムの力でビョーンとジャンプして発射します。どこまで飛ぶか競い合うのも楽しいですよ。
ペットボトルで作るビー玉落としは、指先のテクニックと頭を使う手作りおもちゃです。
ペットボトルを切って、穴を開けた画用紙をセッティングし、ペットボトルをくっつければ完成です。
キャップ部分からビー球を入れて、ペットボトルの底まで届くか試行錯誤して遊べますね。底までいったら、今後は反対にしてビー玉を取り出しましょう。何回でも挑戦できます。
だんだん慣れてきたら、ペットボトルの中に入れる厚紙の数を増やして難易度を上げてみましょう。
ダンボールと紙コップなどで作る輪投げです。テーマを海にして、海の中の生物も描いていきましょう。
輪投げの台となるボードや紙コップの数、輪投げの大きさを変えてレベルを調整することもできます。
紙コップに点数を書いて、4歳児同士でバトルするのもいいですね。
ペットボトルがあれば、家の中がボウリング会場に大変身。
ピンとなるペットボトルはシンプルなデザインでも問題ないですが、手作りするならこだわってみましょう。
例えば、ペットボトルに顔シールを貼ってみたり、ペットボトルの中に折り紙などを入れてカラフルにアレンジしたり、バリエーションは無限にあります。
親子でボウリングをして遊び、何本倒せるか競ってみましょう。
紙コップとストローでブタの鳴き声を再現できます。
まだブタの鳴き声を知らない4歳児に、手作りおもちゃで再現して聞かせてあげてみませんか。
ストローを動かすだけでブヒブヒ鳴く声がクセになるかもしれません。
ペットボトルのキャップでミニサイズのヨーヨーが手作りできます。
伸びたり縮んだりするヨーヨーはコツが必要になるので、5歳児向けのおもちゃと言えるでしょう。
ミニサイズなので持ち運びもしやすいですね。いつどこでも手軽に遊ぶことができます。
紙コップ2個と新聞紙、タコ糸で完成する手作りおもちゃがけん玉です。
紙コップの中に上手に入れられるか、難しくても挑戦したくなる遊びですよ。何回連続で入れられるか友達同士でバトルするのもいいですね。きっと盛り上がるでしょう。
紙コップけん玉が難しい場合は、プリン容器に変えたりして難易度を調整することも可能です。
数をかぞえようは、手作りおもちゃで遊びながら数字の勉強ができます。
材料は、フェルトと紙皿、ゴムひも。
台紙になるフェルトに数字を記載し、子供の好きなキャラクターをその数字分作成します。そして、正しい数のところに貼り付けていきます。
手作りおもちゃで遊べば、数字への興味が湧くかもしれませんよ。最初は「1〜3」など少ない数字で作って、数字が覚えられたら数を増やしていきましょう。
新感覚のボードゲーム「バウンス・オフ」をイメージした手作りおもちゃです。
バウンス・オフとは、指令のカードの形になるように、ボード上にボールを投げて形を再現する遊びです。
用意するものは、卵パックとピンポン球。
卵パックの穴で作れる指令カードもいくつか用意しましょう。
あとは、指令カードを引いて、親子や友達で少し離れた位置からピンボン玉を投げて形を作ります。相手の邪魔をしつつ、どちらが先に完成するか競い合いましょう。
小学生になると、自分が気になるおもちゃを手作りできますよね。
簡単に作れる工作として人気なのが空気砲です。
材料は、ペットボトル、風船、ビニールテープの3つ。風船を引くことで空気が発射されます。
遊ぶ際は、空気砲で当てる的も用意しておきましょう。
ショッピングモールによくあるガラガラも手作りしてみませんか。
完成すれば、いつでも好きな時にガラガラが回せ、ビンゴ大会などで役立つでしょう。
土台となる部分は厚めのダンボールを使用し、他の部分は薄めのダンボールでもOK。ピンポン玉が10個くらい入ります。
少しレベルが高い手作りおもちゃを作りたいなら、ダンボールと輪ゴム、ペットボトルのキャップでプルバックカーを作成してみましょう。
工程がたくさんありますが、作り終えた時の達成感は気持ちいいはずです。
ダンボールでガチャガチャを手作りすることもできるなんて凄いですよね。
きちんとお金を入れてハンドルを回すと、ガチャガチャが出てくる仕組みです。
ダンボールをカットする際はカッターを使うことになります。刃物は危険なので、その工程だけ親が行うか、隣で見ているかして安全に制作していきましょう。
身近なもので作れる手作りおもちゃについて、おもちゃの効果や年齢別におすすめのおもちゃについてご紹介しました。手作りおもちゃは保育園で乳児が使えるものから、小学生向けまで探せばたくさんあります。ママやパパは子供のために牛乳パックやフェルト、ダンボール、ペットボトルなどでおもちゃを作ってみましょう。知育向けの手作りおもちゃは子供の成長に役立つはずです。