運動をする前や、リラックスしたいときに取り入れることが多いストレッチですが、実はダイエット効果があることでも有名です。今回は、なぜストレッチで痩せることができるのか、ストレッチによる効果や簡単なやり方をご紹介します。
【目次】
運動をする前、もしくは運動後のクールダウンに必ずと言っていいほど組み込まれるのが、ストレッチ。
筋肉の緊張をほぐしてくれることから、ケガのないように運動するためには欠かせないですよね。
そのストレッチは今、ダイエットでも活躍してくれると言われています。
簡単に取り入れることができるストレッチだけで、ダイエットができるのでしょうか。
その答えは、NOです。
ダイエットは、食生活と運動があってこそ成功するものなので、「ストレッチだけを取り入れて、他の生活を変えない」といったダイエット法ではあまり意味がないそう。
しかし毎日ストレッチをすることは、女性らしいしなやかなボディ作りやダイエットのサポートにも繋がりますので、食事や運動と併せて取り入れてみませんか?
ストレッチをすることで、なぜダイエットにも効果的だと言われているのか、それにはストレッチによるいくつかの効果が関係しています。
■血流を良くする
ストレッチをすることで、緊張していた筋肉をほぐすことができ、血流を促進することができるといわれています。
そして筋温も少しではありますが上げることができ、消費カロリーも増やすことができるので、ダイエットにいい働きをしてくれると言えそうです。
血流が良くなれば、冷えやむくみの改善にも役立ちます。
■副交感神経を優位にして良質な睡眠をサポートする
リラックスできるストレッチを行うことで、副交感神経を優位にすることができ、リラックスした状態で眠りにつくことができます。
質の良い睡眠時にたくさん分泌される成長ホルモンには、脂肪を分解して筋肉を合成する働きもあるので、ダイエットに有効です。
■姿勢が良くなる
ストレッチとトレーニングを一緒に取り入れることで、姿勢を良くすることができるそうです。
姿勢が良くなるだけで、自然と腹筋を使うことができ、見た目も変わってきますよ。
■ストレッチによるメリット
一番は続けやすいことです。
ダイエットでは継続が大切なので、最初から力を入れ過ぎてしまうとストレスが溜まったり疲れたりしてしまいます。
しかし強度の強いストレッチでなければ、毎日歯磨きをしたりメイクをしたりする感覚で習慣にすることができますよ。
また、先ほどの効果でお話ししたように、副交感神経を優位にしてくれるので、交感神経とのバランスを整えることができるのもメリットです。
■ストレッチによるデメリット
ストレッチだけでは、ダイエット効果が出るまで時間がかかります。
やはり食事と運動があってこそなので、ストレッチのみで痩せるより、しっかり筋肉をつけて、熱を産出しやすい体にするトレーニングも入れながら行うことがいいでしょう。
ダイエット中におすすめのストレッチをいくつかご紹介します。
まずは、お腹を凹ませるだけの簡単ストレッチです。
■お腹を凹ませるストレッチのやり方
①腰骨に両手を置いたら、骨盤を前後に傾けます。
②この動作を呼吸を繰り返しながら、30回ほど行いましょう。
骨盤ストレッチの動作のひとつとして有名な方法で、前傾姿勢や後傾姿勢によるぽっこりお腹の改善をサポートしてくれます。
開脚ストレッチもダイエット中におすすめのストレッチです。
■開脚ストレッチのやり方
①床に座り、脚を開いたら骨盤がまっすぐ立つ位置で足を広げたら、お腹と腰で押し合うようなイメージをしましょう。
②背筋を伸ばし、一度息を吸います。
③そして息を吐きながら、ゆっくりと上体を右側に倒し、左手は耳の横で伸ばしましょう。
④30秒ほどキープして息を吸いながら戻ったら、反対側も同じように行い、15回ずつ繰り返すといいですよ。
下半身のだるさやむくみ改善に効果的です。
鋤(すき)のポーズは、代謝アップやヒップシェイプに効果的なストレッチ方法で、こちらもダイエット中におすすめです。
■鋤のポーズのやり方
①仰向けに寝たら、息を吸いながら両足を揃えて天井に向けて伸ばします。
②そのまま頭の方に倒し、頭よりも先の床につま先をつけます。
③30秒ほどキープしたら、息を吸いながらゆっくり戻しましょう。
両手のひらは床に体の横に置き、支えるようにするといいですよ。
ストレッチによるダイエット効果を高めたいときは、ストレッチを行うタイミングにも注目してみてください。
■起床後
ストレッチは副交感神経を優位にしてくれることで有名ですが、ラジオ体操のようなアクティブなストレッチをすることで、今度は交感神経を優位にすることができ、脳や体をすっきりと起こすことができます。
■就寝前のお風呂上り
一番おすすめなのは、就寝する前のお風呂上りです。
湯船に浸かり、体を温めておくことでストレッチをしたときの伸びが良くなります。
また、38℃前後の湯船に浸かることは、副交感神経を優位にする働きがあるので、相乗効果によってより快適な睡眠をとることが期待できますよ。
ストレッチによるダイエット効果を高めるにはコツがあります。
■リラックスする
深呼吸をしてリラックスし、どの筋肉を伸ばしているか意識しながら行うことが大切です。
ストレッチをしているときも息を止めず、ゆっくり呼吸をしましょう。
■正しい姿勢と、イタ気持ちいい強さをキープする
ストレッチは呼吸とともに正しい姿勢で行うことも大切です。
そして痛いのに無理やりやると、体を痛めてしまうことがあるので、ゆっくり慣らしていき、体を柔らかくしていきましょう。
■反動をつけて行わない
反動をつけると筋や腱を痛めてしまう可能性があるので、ゆっくりした動作で行うといいですよ。
ストレッチによるダイエット効果ややり方をご紹介しました。
ストレッチのみでのダイエットは難しいものの、食事や運動と併せて取り入れることで、ダイエットに有効な働きをしてくれます。
ストレッチは簡単にできるので、ぜひ寝る前などちょっとした時間に取り入れてみてください。