ドラッグストアにはたくさんのリップクリームがあります。たくさんの種類の中で、どれを選んだらいいのか気になりますよね。ドラッグストアのリップクリームの選び方や人気の高いおすすめの商品をご紹介します。
【目次】
唇は他の部分と比べると、とても乾燥しやすいです。唇が乾燥しやすいといわれている理由についてご紹介します。
唇には皮脂腺がありません。肌には自分の肌を乾燥から守るために重要な皮脂が備わっています。しかし、唇にはその皮脂が出てくる皮脂腺がないため、唇を守ることができません。
もともと油分がないため、乾燥から唇を守るためには自分で油分を補うしかないのです。
唇のターンオーバーは、約7日といわれています。肌のターンオーバーはだいたい28日といわれているので、それに比べるとかなり短いことがわかります。7日で唇の角質は生まれ変わっていくため、1つ1つがとてももろいです。
少しの刺激でも角質が刺激されてしまうため、乾燥や皮剥けが起こりやすいです。
あまり気にしていない人も多いですが、実は唇も日焼けをします。紫外線を浴びる時に、肌はしっかり紫外線対策をしていても、唇はしていないという人はとても多いです。
また、最初はしっかり日焼け止め効果のあるリップを塗っていたのに、時間が経って落ちてしまっていることも。そのため紫外線の影響を受けやすく、より乾燥しやすくなります。
唇は、顔の中でももっとも動かす機会や何かに触れる機会が多い場所です。話す時には必ず唇を動かしますよね。そのため、唇は常に上下でこすれあっていることになります。
さらに食事をする時は食べ物が唇に当たります。唇の乾燥が気になることによって、唇を舐めてしまう人もいます。これらのすべての動作は、唇にとって刺激になってしまいます。
唇は口紅による影響も受けやすいです。唇は皮脂腺がなくターンオーバーの期間も短いため、とても荒れやすい部分になります。そこに口紅を使うことで、唇が刺激を感じてしまい、皮剥けが起こりやすくなります。
肌はそこまで弱くなくても、唇だけはすぐに荒れてしまうという人も多いため、乾燥を感じやすくなります。
唇を守るために必要なものといえば、リップクリームです。そのリップクリームの役割についてご紹介します。
リップクリームの役割は、唇を保護することです。もともと皮脂腺がないため、油分がまったくない状態です。このままの状態だと、さまざまな刺激により唇が荒れやすくなります。
それを防ぐために、リップクリームを使って唇に膜を作ります。そうすることで唇の乾燥を防いで、潤いのある健康的な唇を守ります。
リップクリームには、潤いを与える役割もあります。油分で保護するだけでなく、保湿成分により唇に潤いを与えます。唇を健康的に保つためには、油分と水分のバランスも重要です。唇に水分がなければ、縦ジワが目立ってしまい、きれいな唇には見えません。
リップクリームを塗ることで、唇の油分と水分のバランスを整えて、ぷっくりとした美しい唇を作ります。
リップクリームには、紫外線から唇を守る効果もあります。リップクリームの中には、紫外線カット効果が入っているものが多く、唇を守る日焼け止めとしての役割を果たします。
唇を紫外線から守るためには、リップクリームを使った方法しか有効でありません。紫外線を浴び続けることによって、乾燥やシミ、くすみなどが起こってしまいます。リップクリームを塗ることによって、唇を紫外線から守り、乾燥やシミを防ぐ役割があります。
リップクリームは、唇に塗ることによって口紅のノリを良くする効果もあります。口紅は単体で塗るだけでは保湿力が足りない場合が多いです。硬さのある口紅を塗る時は、なかなかきれいに乗らないこともあります。
ベースにリップクリームを仕込んでおくことによって、唇の状態を滑らかに整える効果があります。さらに、しっかり唇を潤わせておくことにより、縦ジワを目立ちにくくする効果もあります。
口紅本来の色味を楽しみながら、美しい状態に見せてくれるので、リップベースとしての役割も果たします。
ドラッグストアにはさまざまなリップクリームが販売されていますが、実は3つの種類があることを知っていますか?ドラッグストアに販売されているリップクリームの違いについてご紹介します。
まずは、医薬品タイプのリップクリームです。このタイプのリップは塗り薬に近いので、基本的にドラッグストアにしか売っていません。リップクリームのパッケージに医薬品と書かれているものは、炎症が起こっている唇を治療するものです。
唇の炎症を抑える有効成分が入っているため、酷く荒れてしまった唇の状態を良くするために使います。医薬品タイプのリップクリームは、薬と同じ扱いなので、健康的な唇に使うのは基本的にNGです。
一般的なリップクリームと同じように、毎日のスキンケアと同じような使い方は間違っているので、唇が荒れている時に使用するようにしましょう。
次に、医薬部外品です。医薬部外品とは、一般的に薬用といわれるものです。医薬品タイプと薬用タイプは、使用用途がまったく違います。薬用タイプのリップクリームは、唇の荒れを予防する成分が入っています。
医薬品と薬用タイプの違いは、今現在荒れている唇に使うかどうかです。医薬品はすでに荒れている唇に使いますが、薬用は荒れていない唇に予防として使用するものです。
唇が荒れやすい人の普段使いに向いているのが、薬用タイプです。荒れたら医薬品を使い、荒れが治まったら薬用タイプに切り替えるのが正解の使い方です。
化粧品タイプのリップクリームは、あくまで保湿が目的とされています。薬用成分が入っていないので、唇の荒れを防止する効果はありません。唇を保護して潤いを与えるという本来の効果のために使います。
また、リップメイクの下地として作られたものや、色がついているものもあります。化粧品は化粧品なので、コスメアイテムの1つだと考えるのが妥当です。化粧品タイプのリップクリームで十分保湿されている場合は、薬用タイプを使う必要はありません。
ドラッグストアのリップクリームの中でも種類が多く、使い心地や塗り心地など自分の好みのものを選びやすいです。
ドラッグストアのリップクリームは、形状もさまざまです。それぞれの特徴やデメリットについてご紹介します。
もっともメジャーな形といえば、スティックタイプです。少量を繰り出して塗るタイプで、持ち運びにとても便利なアイテムです。片手で手軽に塗ることができるものなので、1つは持っているという人も多いです。
スティックタイプのリップクリームは、硬さがあるものが多いため、そのまま塗ってしまうと唇の角質を剥がしてしまうこともあります。唇に潤いを与えたくて使ったのにも関わらず、余計に皮剥けが起きてしまうことも。
1度に塗れる量が少ないため、しっかり唇を保湿したい場合は何度も重ねて塗らなくてはいけません。
ジャータイプのリップクリームは、量の調整がしやすいリップクリームです。唇に厚めにリップクリームを乗せて少し放置すると、リップパックと同じような効果を得られます。しっかり唇に乗せたい時におすすめの形状です。乾燥がとにかく気になって保湿したい人や、唇の乾燥が酷い時にとても便利です。
テクスチャーも柔らかいため、滑らかに広げることができます。唇のマッサージもしやすく、角質ケアしたい人にもおすすめです。
ただし、毎回リップクリームに触れることになるので、衛生面が気になります。指で塗ることで、菌が繁殖しやすくなることも。その塗りにくさから持ち運びには不向きな商品です。自宅でのケア用として人気がある商品です。
チューブタイプは、スティックタイプとジャータイプの間を取った商品です。スティックタイプのように持ち運びやすいサイズ感で、外出先でも指を汚さずに塗ることができます。さらにテクスチャーがもともと柔らかいため、唇に塗りやすいのも特徴的です。
ただし、唇に直接乗せるチューブ部分は、毎回しっかり拭く必要があります。固められているわけではないので、なくなるのが早いというデメリットもあります。
ドラッグストアのリップクリームの選び方についてご紹介します。まずは色がついていない保湿タイプについて見ていきましょう。
まずは保湿力があるかどうかをチェックしていきましょう。リップクリームによって、使用されている保湿成分は違います。そのため、保湿力には大きな差が出ることもあります。
保湿力があるリップクリームであれば、何度も何度も塗りなおす必要がなくなります。長時間潤いを保った状態でいられるかどうか、しっかりチェックしましょう。
リップクリームの場合、唇に合う保湿成分は人それぞれなので、自分の唇に合った成分を見つけることが大切です。
ドラッグストアの保湿系リップクリームの中には、溶けやすいものもあります。とろけるようなテクスチャーのリップクリームは、唇に塗りやすいというメリットがありますが、反対に溶けやすいというデメリットもあります。
特に気温が高くなる夏に持ち歩いていると、溶けてしまったせいで繰り出しても出てこなかったということもあります。1度溶けてしまったリップクリームは、衛生的に気になるので、買い替えたほうが良くなります。
そうならないためにも、暑い季節に使う時にできるだけ溶けにくいものを使うようにしましょう。
ドラッグストアのリップクリームは、アイテムによって塗り心地がまったく違います。硬さのあるリップクリームは、唇の上に乗せてもなかなか溶けず、そのまま塗ってしまうと唇の角質を剥がしてしまうこともあります。
せっかく唇を保湿するためにリップクリームを使っているのに、唇に余計な刺激を与えてしまう可能性もあります。できるだけ力を入れなくてもスルスルと唇に塗れるようなリップクリームを選ぶのがおすすめです。
ドラッグストアのリップクリームを選ぶ時は、紫外線カット効果があるかどうかもしっかりチェックしましょう。紫外線カット効果は、口紅についていない場合がとても多いです。そのためには、リップクリームの段階で紫外線をカットしなくてはいけません。
唇の乾燥やシミを防ぐためには、できるだけ紫外線カット効果があるものを選びましょう。リップは何度も塗りなおす人が多いため、そこまで高いSPF値は必要ありません。だいたいSPF20前後のものを選ぶと良いでしょう。
ドラッグストアのリップクリームには、べたつきを感じるものもあります。しっとりとしたテクスチャーの方が保湿力はありますが、不快に感じる仕上がりのものはやめるようにしましょう。
例えば、唇を動かすたびに粘つきを感じるようなリップクリームは苦手な人が多いです。反対に滑らかすぎて唇を少しこすらせるだけで唇の外側に流れていくくらい柔らかいものが苦手だと感じる人もいます。
どれくらいのべたつきが不快に感じるかは、人それぞれです。自分が使ってみて、心地よく塗ることができるようなリップを選びましょう。
次にドラッグストアのリップクリーム色付きタイプについてご紹介します。
色付きタイプのリップクリームの場合は、どれくらい発色するのかしっかりチェックしましょう。少し前までのドラッグストアの色付きリップは、あまり発色せず、すっぴんに塗るのにちょうどいいカラーのものがほとんどでした。
しかし最近では口紅に負けないほど発色するようなものも出てきています。すっぴんの時に使いたいのか、リップのベースとして使いたいのか、色付きリップクリーム1本で使いたいのか、自分の使用する場面によって選ぶようにしましょう。
色付きリップクリームの場合、保湿力がどれくらい持つかどうかについてもチェックしましょう。ドラッグストアの色付きリップクリームは、基本的にリップクリームと口紅の間の存在です。そのため、保湿力があるものばかりですが、色がついていないリップクリームと比べると劣るものも多いです。
これ1本で使いたいのであれば、ある程度保湿力が長続きするものにした方が塗り直しの回数が少なくなります。色付きリップクリームは、塗れば塗るほど色が濃くなっていくので、塗り直しの回数が増えれば増える程発色が良くなっていきます。
保湿力と発色を両立したリップクリームを使いたいのであれば、長時間塗り直さなくても潤いを保ってくれるようなリップクリームを使いましょう。
ドラッグストアのリップクリームは、色持ちも大事です。ドラッグストアのリップクリームは、口紅よりは色持ちが良くないと思われがちですが、種類によってはしっかり持つものもあります。
最近ではドラッグストアのリップクリームの中にも、ティントタイプのものが出てきています。保湿力がありながら、ティントリップと同じように色味が定着します。
反対に保湿力重視で何度も塗りなおす目的で使いたいのであれば、色持ちをそこまで重視する必要はありません。使うタイミングによって、色持ちの良さを優先するのかどうか考えるようにしましょう。
色付きのリップクリームを選ぶ時は、細かい部分まで塗りやすいかどうかも重要です。リップクリームを塗る時は、ほとんどの場合が直塗りです。そのため、唇のフチに塗る時に塗りやすいものを選ぶ必要があります。
太さがあるものだと、どうしても細かい部分には塗れません。また、あまりにテクスチャーが柔らかいと、塗りたい部分からはみ出してしまいます。色付きのリップクリームのメリットは、いつでも手軽に塗り直しができることだと思うので、できるだけ簡単に失敗せずに塗れるようなものを選びましょう。
ここからは、ドラッグストアのリップクリームの正しい塗り方についてご紹介します。
まずは唇にリップクリームを塗る前に、今唇に乗っている余計な油分をオフするようにしましょう。唇の上に余計な油分が乗っている状態でリップを塗ると、ムラができてしまう場合があります。
スキンケアの後に塗る場合も、口元にスキンケアの油分が付着しているケースもあります。口紅を乗せている場合、仕上がりが汚くなってしまったり、リップクリームに色が移ったりするので、リップクリームを塗る前にしっかりティッシュオフをするようにしましょう。
リップクリームは、塗る前に必ず温めてから使用します。特にスティックタイプのリップクリームの場合、硬さがあるため力を入れないと塗ることができません。力を入れて唇を擦ることで、皮剥けの原因になります。
それを防ぐためにも、リップクリームを唇に塗る前に温めて少し溶かす必要があります。手の甲や唇の上にリップクリームを優しく押し付けて、体温で温めて溶かしていきましょう。
表面が少し柔らかくなったと感じたらOKです。ジャータイプやチューブタイプの場合でも、少しだけ時間を置いて溶かしてから唇の上に乗せるようにしましょう。
実際にリップクリームを乗せていきます。リップクリームを乗せる時は、横にスライドするのではなく、縦に塗りこんでいくのがポイントです。リップクリームで唇が荒れてしまう人の中には、リップを横に塗りこんだ時の摩擦で皮が剥けてしまっているケースもあります。
唇の表面の角質は本当にデリケートです。美しいリップを保つためにも、横に塗りこむのではなく縦に塗りこむようにしましょう。リップを塗る時は決して力は入れず、体温で溶かしたリップクリームを、唇の縦ジワを埋めるように塗っていきます。
唇全体にリップが塗れたら完成ですが、よりしっかり保湿したい時は、少し多めに乗せて指でなじませていきましょう。少し多めに乗せたら、指の腹を使って優しく円を描くようになじませてください。
厚みがあることで唇への摩擦が軽減します。こうすることで、唇の角質ケアも同時に行えます。スクラブを使わずに、リップを厚く塗ってマッサージするだけで唇に優しい角質ケアができるのでおすすめですよ。
よりしっかり保湿したいという場合は、リップクリームを塗った上からラップをかぶせて、5分ほど放置しましょう。口紅のノリが悪い時や、皮剥けが気になる時に行うことで、唇のコンディションを整えることができますよ。
おすすめのドラッグストアのリップをご紹介します。
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資生堂のモアリップは、唇のひび割れや皮剥けを直す医薬品のリップクリームです。直接塗れるチューブタイプで、気になった時に塗りやすいです。赤く腫れてかゆみが出てくる口唇炎や口角が割れる口角炎にも使うことができます。
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ロート製薬のリップザカラーは、オイルティント処方を採用した色付きリップです。5種のトリートメントオイルにより、潤いのある唇を作ります。透明感のあるきれいな発色で、時間が経ってもつけたての発色が持続します。
ドラッグストアのリップクリームについてご紹介しました。ドラッグストアのリップクリームにはさまざまな種類のものがあります。それぞれ自分に合ったリップクリームを使うことが大切です。日頃からしっかりリップケアをして、乾燥知らずの美しい唇をキープしてくださいね。