高い場所にある天井は、手が届かないこともあり、掃除するのが億劫に感じてしまい、後回しになってしまうことがありますが、実は意外に汚れが蓄積しています。今回は天井掃除の方法や、おすすめアイテムをご紹介します。
壁や床にすぐに溜まってしまうホコリは、普段の掃除では手が届かない天井にも静電気や湿気によって蓄積してしまいます。ホコリが付着したままの天井で過ごしていると、壁や床を掃除していても、上からホコリが降ってきてしまいます。
リビングや寝室、和室などは、天井の汚れが見えにくいですが、天井のホコリは、湿気や油、蜘蛛の巣、ヤニなどの影響で固まってしまうこともありますので、半年に一度程度の頻度で天井掃除を行うのがおすすめです。
■天井のホコリ掃除の注意点
天井のホコリ掃除には、普段のフローリングの掃除と同じような方法がおすすめです。ただし、天井掃除の際にホコリが舞ってしまいます。
下に置いてあるものにホコリが付いてしまわないように、汚れて困るものは移動させるか、新聞紙や大きなビニールなどのカバーを被せておきましょう。掃除の後にそのまま捨てることができるものですと便利ですね。
また、天井掃除の後に、床や壁などの掃除を行うようにしましょう。
必ず換気を行いながら掃除をし、マスクやゴーグルを着用しましょう。
■天井のホコリの掃除方法
例えば、掃除機が届く高さの天井の場合は、掃除機をかけましょう。
クイックルワイパーのようなペーパーモップやフローリングワイパー、フロアワイパーなどと呼ばれているお掃除グッズに乾燥タイプのお掃除シートを取り付ければ、脚立を利用しなくても高い天井を乾拭きすることができます。汚れが落ちにくい場合は、ウェットタイプのシートを使用しましょう。
脚立を使って天井掃除をする場合は、モップや雑巾などで拭き掃除を行います。
ついでに照明器具やドアや窓などの枠も掃除してしまいましょう。
キッチンやダイニングなど、料理や食事を行う場所の天井は、ホコリとともに油汚れも蓄積しています。
油汚れは、乾拭きでは簡単には落とせないことが多いので、天井の拭き掃除を行いましょう。
洗剤や汚れが落ちてしまいますので、汚れて困るものは移動させるか、カバーをかけておきましょう。天井掃除の後に壁や床の掃除を行うのがおすすめです。
必ず換気を行いながら掃除をし、マスクやゴーグル、手袋を着用し、汚れてもいい服装で掃除を行います。
まずは乾拭きでホコリを取り除きます。その後、フローリングワイパーにキッチン用のお掃除シートを取り付けて拭き掃除をしましょう。
汚れが取れない場合は、「アルカリ電解水」で濡らした雑巾をフローリングワイパーに取り付けて拭き掃除をします。
100mLの水に小さじ1杯の重曹を溶かした重曹水で雑巾を濡らして、フローリングワイパーに取り付けて拭き掃除をします。アルカリ電解水や重曹水を使用する前に、天井の見えない部分に吹き付けて変色がないかどうか確認しましょう。
油汚れが固まっている場合は、重曹水をスプレーボトルに入れて、スプレー洗剤として使用します。脚立に上り、重曹水をスプレーして、雑巾で拭き取ります。
重曹水で掃除をした後は、雑巾で水拭きをして重曹水を拭き取るのを忘れないようにしましょう。
タバコのヤニ汚れも、乾拭きでは取れない汚れですので、水拭きが必要です。洗剤や汚れが落ちてしまいますので、汚れて困るものは移動させるか、カバーをかけておきましょう。
天井掃除の後に壁や床の掃除を行うのがおすすめです。
必ず換気を行いながら掃除をし、マスクやゴーグル、手袋を着用し、汚れてもいい服装で掃除を行いましょう。
天井のヤニ汚れの掃除をする場合も、フローリングワイパーを利用するのがおすすめです。
まずは乾拭きをしてから水で濡らした雑巾をフローリングワイパーに取り付けて水拭きをしてみます。
汚れが落ちないようでしたら、中性洗剤を100倍程度に水で薄めた洗剤液で雑巾を濡らし、フローリングワイパーで拭き掃除を行いましょう。特に、オレンジオイルが配合されているものはヤニ汚れに効果的です。掃除をした後は、雑巾で水拭きをして洗剤液を拭き取りましょう。
ガラスクリーナーもおすすめです。
拭き掃除をする前に、天井の見えない部分に吹き付けて変色がないかどうか確認しましょう。
お風呂場の天井は、カビ汚れがついてしまうことがありますよね。
天井のカビ掃除は、カビが舞いますので、必ず換気を行いながら掃除をし、マスクやゴーグル、手袋を着用しましょう。汚れてもいい服装で掃除を行いましょう。
カビ汚れの場合も、まずは水で濡らした雑巾をフローリングワイパーに取り付けて水拭きをしてみます。
カビ汚れが取れていないようでしたら、先ほどご紹介した100mLの水に小さじ1杯の重曹を溶かした「重曹水」や、500mLの水に小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かした「セスキ炭酸ソーダ水」で拭き掃除を行いましょう。どちらも100均やドラッグストア、スーパーなどで購入できます。掃除をした後は、シャワーで洗い流します。
また、消毒用エタノールで拭き掃除を行うのもおすすめです。
■塩素系漂白剤は危険なので扱いに注意
それでも取れないような頑固なカビ汚れの場合は、塩素系漂白剤を使用します。
塩素系漂白剤を使用する場合は、顔や髪、身体などに漂白剤が垂れてしまうのは大変危険ですので、業者に依頼するという方法もあります。
塩素系漂白剤を使用する際は、洗剤が垂れてくるような場所には立たないようにして掃除を行います。
漂白されてもいい服装で行いますが、雨具のような防水できるアイテムを着用して行いましょう。
顔や髪、身体などに漂白剤がついたら、すぐに洗い流します。
塩素系漂白剤を100倍程度に水で薄めた洗剤液で雑巾を濡らし、フローリングワイパーで拭きます。5分~10分程度放置したら、シャワーで洗い流します。
手が届きにくい高い天井の汚れは、普段生活しているだけでは気づきにくいものです。高い場所にも手が届くフローリングワイパーのようなモップを使用すれば、後回しになってしまいがちな天井掃除も簡単にできます。ぜひ、掃除をする際は、天井の汚れにも注意してみてくださいね。