コーヒーのシミをキレイに染み抜きする方法をご紹介します。出先でシミを作った時のために知っておきたい応急処置法や、気軽に洗えないスーツやソファ、カーペットなどにつけたシミについても詳しくチェックしておきましょう。シミを残さず、キレイな状態をキープするためにはどうすればいいのか、これでお気に入りをコーヒーのシミでダメにするハプニングを回避できそうです。
【目次】
うっかりコーヒーを服にこぼした!カーペットやソファにコーヒーをこぼした!
そんな時すぐに対処すれば水で簡単に落ちるコーヒーのシミですが、時間がたってしまうと落ちにくくなってしまいます。今回は、コーヒーの染み抜きの方法を詳しくご紹介します。
洋服についたコーヒーのシミに気づいたらすぐに対処することが重要です。
■コーヒーの染み抜きの応急処置のポイント
1.コーヒーの水分を取るため、乾いた布でシミを叩く
2.台所用の洗剤を水で薄めたものを布につけて、シミを優しく叩く
3.洗剤がついていない布に水を含ませて、シミを優しく叩く
4.乾いた布で水分を取る
5.早めに洗濯をする
使う洗剤は布を傷めないように中性洗剤がベスト。もし、出先で中性洗剤がないという場合には水で叩くだけでもしておくと後から洗濯した時のシミの落ち具合に違いが出ます。
また、シミを早く落とそうと生地をこすってしまうのはNG。シミが広がったり生地が傷んだりしてしまうので、シミを繊維の中から押し出すようなイメージで優しく叩くようにしましょう。
ポーチの中に常備しておきたいのが携帯できる染み抜きグッズ!
出先で洋服にコーヒーのシミがついても、脱いで染み抜きの応急処置をするのは難しいですよね。そこで、服を着たままササッと処置ができるペンタイプやシートタイプなどを持っていると安心です。
もちろん、染み抜きグッズで対処した服は帰ってからすぐに洗濯をしましょう。
ドクターベックマン ステインペン9ml / ¥594
すぐに対応ができず時間がたって乾いた状態のコーヒーのシミも、通常の洗濯の前に一手間加えることでシミを落としやすくすることができます。
■時間がたったコーヒーの染み抜き
1.シミの下に乾いた布を当てる
2.綿棒に食器用の洗剤(中性洗剤)を含ませてシミに塗る
3.塗った洗剤をキレイに洗い流す
シミが他の部分に広がらないように、布を当ててピンポイントで洗剤を塗るのがコツ。洗剤を洗い流した後は通常の洗濯をすればOKです。
濃いエスプレッソをこぼした、広い範囲にシミができた、長い時間たってしまってシミが取れそうもない……そんな時には重曹などを使った染み抜きがおすすめです。
■重曹を使った染み抜きの方法
1.シミの下に当て布をする
2.重曹1に対して酸素系の液体漂白剤を2の割合で混ぜる
3.綿棒や割り箸などの先に布を巻いたものに2を染み込ませ、シミに塗り込む
4.シミの部分に蒸気を5秒ほど当てる
5.通常の洗濯をする
蒸気はアイロンのスチームやお湯を沸かした蒸気を使います。また、染み抜きをしたい生地がスチームを使っても良い生地なのかどうかを事前に確認しておくようにしましょう。
ecofriend 重曹1kg / ¥540
重曹と同じアルカリ性であるセスキ炭酸ソーダもコーヒーの染み抜きに役立ちます。中性洗剤を使った染み抜きをしても落ちないガンコなシミは、セスキ炭酸ソーダを使ってキレイにしましょう!
■セスキ炭酸ソーダの使い方
1.シミにセスキ炭酸ソーダをふりかける
2.1の上に酸素系の液体漂白剤をかける
3.ドライヤーやスチームなどで温める
4.クエン酸水をシミの部分にかける
生地にアルカリ性の物質が残っていると傷んでしまうので、アルカリ性を中和させるために「クエン酸水」を使用します。そして、さらに洗濯機で洗って仕上げます。
セスキ炭酸ソーダ / ¥328
頻繁に洗濯をすることがないスーツはなるべく汚したくないですよね。でも、仕事中にコーヒーを飲んでいてうっかりこぼしてしまった!ということはよくあることです。
■スーツにコーヒーのシミをつけたら
タオルを水で濡らして固く絞ったもので叩くようにしてコーヒーの汚れをタオルの方に移していくと、大体はキレイになります。それでも少しコーヒーのシミが残っているという場合には中性洗剤を使用します。
中性洗剤を染み込ませたタオルでシミを叩いてキレイにするのですが、トイレの石鹸水など弱アルカリ性の洗剤だと繊維の中にシミが残ってしまう場合が多いので、台所用洗剤などの中性洗剤を使用するのがポイントです。
スーツ以外にも、布製のバッグにコーヒーをこぼした時にもこの要領でキレイにすることができます。
のんびりとコーヒーを飲みながらくつろいでいたら、ソファやカーペットにコーヒーをこぼしてしまった!となったら大変ですよね。なるべく残るシミにならないように早めに対応をしましょう。
■ソファやカーペットについたコーヒーのシミをキレイにする方法
1.繊維の奥に入っていかないように、早急に水分を拭き取る
2.酢とアルコール(エタノール)を1:1の割合で混ぜてコーヒーのシミにかける
3.すぐにキレイなタオルや布で拭き取る
4.2と3を繰り返す
アルコールは薬局で手軽に購入できるエタノールがおすすめです。エタノールは、コーヒーやお茶などの水性の汚れだけでなくボールペンや口紅などの油性のシミをキレイにするのにも役立つのでストックしておくと便利です。
本を読みながらコーヒー、新聞を読みながらコーヒー。読み捨てる予定の新聞ならばいいですが、大事な本にコーヒーのシミをつけてしまったらショックです。
本にコーヒーのシミをつけたら、服などの繊維製品と同じく早めに対応することが必要です。
■紙につけたコーヒーの染み抜きの方法
1.水分を素早く吸い取る
2.シミが残っていれば、酸素系液体漂白剤をティッシュに染み込ま出たものでシミを軽く叩く
3.キレイな水を染み込ませたティッシュで叩いて漂白剤をとる
一般的な印刷された文字ならば漂白剤を使っても消えませんが、手書きの場合には文字も一緒に消えてしまう可能性があるので注意が必要です。
コーヒーは身近な飲み物なだけに、こぼしてシミを作ってしまうことがよくあります。素材に合わせて正しくスピーディーに対応して、キレイな状態をキープしましょう。