面接で長所や短所を聞かれるのは定番ですが、自分の印象を損なわないようにしたいですよね。今回は、面接で短所を答える際のポイントや、マイペースやせっかちなど、短所ごとの回答例をご紹介します。
【目次】
■面接のために準備をしているのかどうか
面接では、緊張してしまって自分の言いたいことが上手く伝えられない方も少なくありませんよね。
自分の長所や短所についての質問は、高校や専門学校、大学などの入試での面接だけでなく、就職活動や転職活動の面接でも定番です。
したがって、定番の質問に対する答えを用意しておくと、面接時にスムーズに答えやすくなります。また、面接の準備をしてから面接に臨むことで、自信を持ち、落ち着いて話しやすくなります。
また、定番の質問にしっかり答えられるということは、面接の準備をきちんとしているということになり、面接官に良い印象を与えることができます。
■自己分析ができているか
面接で自分の長所や短所が聞かれるのは、自己分析ができているかどうかをチェックするためでもあります。
面接を受ける側としては、長所は、自分の性格の良い所を積極的にアピールしたいものです。
しかし、短所は、自分で良くないと思っている性格のことなので、面接で答えるのは、自分の評価を下げることになりそうですよね。しかし、自分の短所を答えられるということは、自分を客観的に見ることができている証でもあります。
■短所に対処しようとしているか
また、自分を客観的に見て、短所を認識していれば、対策をすることもできます。
短所については、ただ自分の直したいと思っている性格を話すだけではなく、
・普段から短所を意識して失敗しないように対策をしている
・短所を直すために努力している
・短所を上手に生かして生活している
などの具体的なエピソードを織り交ぜて話すと良いですね。
■素直かどうか
短所は誰にでもあるものです。したがって「短所はありません」という答えは、ある意味嘘をついていたり、自分の弱みを見せずに隠している事にもなります。
自分の悪い所を自覚しているということで、他人からの指摘や批判も受け入れやすい素直な性格だと思われやすいですね。
■職業適性を意識
面接時に答える長所や短所は、何でもいいというわけではありません。長所の場合は、職業に対して適性があると思われるような性格を言えると良いですね。ただし、あまりにも自分の印象とかけ離れているものは嘘だとわかってしまうのでやめましょう。
短所の場合は、職業にとって致命的なミスになりかねない性格は避けるようにしましょう。
例えば、精密な計算が求められる会計事務の場合、「飽きやすくケアレスミスが多い」という性格は、職業には合わないと判断されることもあります。
その他、人として信用されなくなるような「嘘をつく」「お金や時間にルーズ」などのような短所は避けたいですね。
努力次第で改善できるような短所を答えましょう。
■言い方にも注意
また、短所の伝え方も「嫌い」「いつも〇〇してしまう」「できない」など、断定するようなネガティブな言葉を使うのは避けましょう。
「苦手」「してしまうことがある」「できないこともある」「〇〇な傾向がある」「うまくいかないことがある」など、表現を柔らかくするか、なるべくポジティブな言葉に言い換えるようにしましょう。
例えば、「人付き合いができない」というのが短所の場合、「人と話すときは緊張してしまう傾向があり、仲良くなるのに時間がかかる」というように言い換えるのがおすすめです。
■面接時におすすめの短所一覧
今回は、
・マイペース
・せっかち
・優柔不断
・心配性
・人見知り
・緊張しやすい
・頑固
・お節介
などの短所について、答え方のポイントをご紹介します。
自分の短所が「マイペース」の人は、仕事に集中できるのはメリットですが、一方で仕事が遅いと思われることがあります。
面接時には、
・仕事のスケジュールをあらかじめ設定しておき、時間配分をコントロールしている
・時間を意識しながら一つの事に集中しすぎないように心掛けている
などのエピソードを話すのがおすすめです。
自分の短所が「せっかち」の場合、行動力があり、スピーディーに仕事をこなせるのはメリットです。しかし、一方では、ケアレスミスが多かったり、周囲の人に威圧感を与えてしまうこともあります。
したがって、面接時には、
・いくら仕事が早くてもミスが出てはいけないので、早く仕事が終わる分、ミスがないか確認する時間を設けている
・他の人の状況やペースなども考えて行動するようにしている
などのようなエピソードを話すのがおすすめです。
「優柔不断」な性格が短所の人は、柔軟性や協調性があり、周りの意見を取り入れやすい性格であるともいえます。
したがって、面接時には、
・自分の意見を持ちながら、他人の意見にも耳を傾け、柔軟に対応しようと意識している
・自分が主体となって結論を出す場合は、時間制限を設け、ダラダラ議論しないように意識している
などのエピソードを話すのがおすすめです。
「心配性」な性格が短所の人は、心配性な性格が影響して、計画をしっかりと立てて行動する、真面目で几帳面な性格の人が多いですね。
したがって、面接では、心配性の性格を生かして
・プレゼンや商談前はしっかりと準備をして本番に備えている
・お客様に質問された際にわからないことがないよう、常に新しい情報を仕入れるようにしている
・心配性で几帳面な性格なので、書類の最終確認を頼まれることが多い
などのエピソードを話すのがおすすめです。
「人見知り」の性格は、面接時に答える短所として定番ですが、社会人として仕事をしていく上では、人とコミュニケーションを取って仕事をしていくことは必要不可欠ですよね。
したがって、「人見知り」な性格が短所の人は、面接では人見知りを克服するような努力をしているエピソードを話すのがおすすめです。
例えば
・人見知りということを意識しているので、会話のネタを増やして、会話に困らないようにしている
・受け身にならず、積極的に話しかけるようにしている
・相手の話に興味を持ち、会話が盛り上がるような相槌やジェスチャーを意識している
など、人見知りが改善されているようなエピソードを話すのがおすすめです。
「緊張しやすい」という性格が短所の人は、面接では緊張を軽減させるような対策を行っているエピソードを話すのがおすすめです。
例えば
・プレゼンの前には練習をしたり、商談前はシュミレーションをしたりと、事前に準備を行っている
・資料の内容を充実させて伝え漏れがないようにしている
・元々は緊張しやすい性格ですが、積極的にプレゼンを行い場数を踏んで、改善されてきている
などですね。
「頑固」な性格が短所の人は、人に流されず、主体的に行動できるのがメリットです。しかし、一方では、他の人の意見を聞き入れないという印象を持たれてしまうこともあります。
したがって、面接では、
・他人の意見にもしっかり耳を傾け、仕事のメンバーが納得できるように意見をまとめるように意識している
・他人と意見が合わなかった場合には、一度冷静になり、柔軟に意見を聞くように努力している
などのエピソードを話すのがおすすめです。
「お節介」な性格は、コミュニケーション力があるのがメリットで、色々な仕事で役立てることができる、長所にもなる短所です。
しかし、度が過ぎるお節介はトラブルになりますので、
・仕事の指導を行う場合は、手を出しすぎず、時には見守り、自立を促すよう意識している
・相手の立場や状況、性格などを見て、干渉しすぎないように意識している
などのエピソードを面接で話すのがおすすめです。
面接で短所を答える際には、短所に対して、どのように努力や対策をしているのかどうかも答えるようにしたいですね。面接で短所を聞かれた際に備えて、あらかじめ答えを用意しておくのも、落ち着いて回答できるコツですね。