お腹にガスが溜まったままになってしまうと、お腹が張って苦しくなったり、痛くなってしまうことがあります。そこで今回は、お腹にガスが溜まる原因や予防策、ガス抜きポーズやツボをご紹介します。
お腹にガスが溜まり、お腹が張って苦しくなったり、時には痛くなってしまうのは、さまざまな原因があります。ガスが溜まったままになっていると、腸に負担がかかりますので、ガス抜きが必要ですが、実はガスが溜まる原因になっている生活習慣を変えるだけでガスが溜まるのを予防できることがあります。
■運動不足
例えば、デスクワークで座っている時間が長く、運動する習慣がない方は、運動不足になり、腸の動きが鈍くなってしまい、腸内のガスを押し出す力が弱くなってしまうことがあります。
■ガスを出すのを我慢することが多い
また、日中は人と接する機会が多いので、ガスを出すのを我慢してしまうことが多い方も、腸に負担がかかりやすく、腸が疲労して動きが鈍くなってしまうことがあります。
■お腹が圧迫されていることが多い
さらに、タイトスカートやウエストのきついボトムスやストッキング、補正下着などを身に付けることで腸が圧迫され、ガスが出にくくなることもありますね。
日中デスクワークで前かがみになり、お腹を圧迫してしまうのも、ガスが溜まる原因になりますね。
■ガスの量が多い
その他にも、食事の内容によってガスの量が増え、腸内にガスが溜まってしまうこともあります。
食事中や日常生活で無意識の内に空気を飲み込んでしまう「呑気症」の方も、胃や腸にガスが溜まってしまいやすいですね。
■寝不足やストレスが原因の場合も
また、ストレスによって胃が痛くなる方がいるように、ストレスにより自律神経が乱れると、腸も不調になることがあります。寝不足によって自律神経やホルモンバランスが乱れ、胃腸に影響するケースもあります。
腸に溜まったガスが自然に出ず、お腹が張ったり痛い場合は、ガス抜きをしてお腹をスッキリさせましょう。寝る前や夜のリラックスタイムに行うのがおすすめです。
例えば、お腹を下にして10分間うつ伏せになるだけでも、適度にお腹が刺激され、ガス抜きできることがあります。
ただし、ベッドの上ではなく、フローリングや畳などの固い場所でうつ伏せになるようにしましょう。腸のあたりに枕を敷くことで、さらに刺激を与えることができます。
その後、うつ伏せに横になったまま左右に体を揺らして刺激を与えることで、さらにガス抜きしやすくなりますよ。
インナーマッスルを鍛え、リラックス効果もあるヨガは、ガス抜きしたい場合にもおすすめです。運動が苦手な方でも取り入れやすいエクササイズですので、運動不足の方にぜひおすすめです。運動することで腸が刺激されますし、血行促進されれば、腸の動きも活発になりやすくなりますよ。
どれも簡単なポーズですので、隙間時間に活用してみましょう。ポイントは、息を吸った時はお腹を膨らませ、息を吐く時はお腹をへこませるように深く呼吸をするように意識することです。
ただし、妊娠中はガスが溜まりやすくなりますが、妊婦の方がガス抜きポーズやヨガ、マッサージなどを行う場合は、医師や看護師に相談してから行いましょう。
■ガス抜きの基本ポーズ
①仰向けに横になります。
②両膝を折ってお腹に近づけ、両手で抱えます。
③そのまま顔を膝に近づけるようにして上体を起こし、お尻も持ち上げます。
④③のままの姿勢で深く5回呼吸をしましょう。
■コブラのポーズ
①うつ伏せに横になります。
②上体を反らせます。この時、腕を伸ばして手の平を床につけ、上体を支えましょう。
③②のままの姿勢で深く5回呼吸をしましょう。
■ねじりのポーズ
①足を伸ばして座ります。
②右足を折り曲げて、左足とクロスさせるように左足の外側に持っていきます。この時上体は右方向にねじりましょう。
③②のままの姿勢で深く5回呼吸をしましょう。
④今度は左足を折り曲げて、右足とクロスさせるように右足の外側に持っていきます。この時、上体は左方向にねじりましょう。
⑤④のままの姿勢で深く5回呼吸をしましょう。
■橋のポーズ
①仰向けに横になります。
②両膝を少し開いて立てます。
③手の平を床につけ、背中を反らせるようにして上方向に持ち上げます。
④③のままの姿勢で深く5回呼吸をしましょう。
オフィスでも手軽にできるガス抜き方法は、マッサージです。
■ガス抜きにおすすめのツボ
お腹のみぞおちとヘソの間の「中脘」
お腹のヘソから指4本分ほど下にある「関元」
お腹のヘソから指2本分ほど外側にある左右の「天枢」
などのツボは、痛いと感じない程度の強さで、指でゆっくり押して刺激するようにしましょう。
■お腹のガス抜きマッサージ
また、仰向けに横になって膝を立てた状態でおヘソの周辺を時計回りにずらしながら少しずつ円を広げていくようにマッサージするのもおすすめのマッサージですよ。
お腹にガスが溜まっている場合は、ガス抜きをすることは必要です。しかし、食生活や生活習慣を変えることで、ガスが溜まるのを予防できます。
■食生活は
例えば、食生活の場合
・食べ物はゆっくりよく噛んで食べるようにする
・食べ過ぎないようにして胃腸にかかる負担を軽くする
・ガスが溜まりやすい炭酸飲料は避ける
・ガスを飲み込みやすいガムをかむのを避ける
・3食食べることや、食物繊維や乳酸菌を摂取して十分な便を作り、便秘解消を促す
・ガスが発生しやすい炭水化物を少なめに食べる
などに注意するだけでもガスが溜まりにくくなります。
■生活習慣は
また、日常生活では、
・ガスをなるべく我慢しない
・息抜きやストレス解消をする
・睡眠時間を確保する
などを意識することでガスが溜まりにくくなりますよ。
ガスが溜まって辛い場合は小林製薬の「ガスピタン」のような市販薬や、漢方薬の力を借りるのも一つの方法ですね。
お腹にガスが溜まるのは、ストレスや食生活、日常生活の過ごし方や運動不足など、さまざまな原因があります。お腹にガスが溜まってお悩みの方は、ぜひご紹介した予防策やガス抜きの方法を活用してみてくださいね。