朝食の定番であり、アレンジレシピも豊富にある食パンは、パンの中でも圧倒的な人気を誇りますよね。食パンの専門店もあり、美味しい食パンがたくさんありますが、保存はどのようにしていますか?今回は、食パンの保存方法についてまとめてみました。
【目次】
そのまま食べることはもちろん、焼いても揚げても美味しい食パンは、定期的に買う方も多いはず。
朝はパン派の方にとっても、欠かせないパンですよね。
しかし、「食べようと思って見てみたらカビが生えてた……」なんて経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
「賞味期限内なのになんで?」と驚くこともあるでしょう。
意外にも食パンは上手に保存することが難しいパンだったんです。
そこら辺に置いておくだけでは、食パンの老化が進むだけかもしれません。
せっかく食パンを買ったのですから、できるだけ美味しい状態で食べたいものですよね。
食パンはどう保存すればいいのか、おすすめの保存やNGな保存をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
意外と保存方法が難しいといわれている食パンですが、実際にどのように保存すればいいのか気になりますよね。
ここでは、食パンの保存方法としてよく挙げられる3つの方法をご紹介します。
食パンには、常温保存・冷蔵保存・冷凍保存の3つがあるのですが、この中でも一番いい保存方法はどれなのか、それぞれの特徴と合わせて見ていきましょう。
食パンを買ったときは、常温保存をする方が多いのではないでしょうか。
基本的に食パンは常温保存で問題ありません。
ただし、食パンをおいしく、そして少しでも長く保存するためには、温度差の激しい場所や高温の場所、湿気が多い場所は避けた方がいいといわれているんです。
ですので、常温保存で食パンを保管する場合は、なるべく温度の変化が少なく、低温で湿度も低い場所を選ぶことがポイントになります。
また、日光が当たらないように気を付けることも大切です。
最近ではおしゃれな食パン専用の保存ボックスなどが販売されているので、このようなボックスを活用することもおすすめ!
ウィスキーなどの度数の高いアルコールをほんの少し入れたコップなどを入れておくと長持ちするそうですが、購入したら早めに食べきりましょう。
食パンの一番の敵は、乾燥と湿気だといわれているので、常温保存をする際は空気に触れないよう、密閉した状態で保存するといいですよ。
専門のボックスを使わないのであれば、一枚一枚ラップで包み、ジッパー付き保存袋などに入れてみてください。
ただし、パン屋さんなどで焼きたての食パンを購入した際は、温かいまま密閉してしまうとカビが生えてしまいますので、しっかり冷ましてから密閉するようにしてくださいね。
食パンはカビが生えやすいからといって、冷凍保存をしている方もいるのでは?
後ほど詳しくご紹介しますが、実はパンには冷蔵が一番よくないんです。
簡単に説明すると、食パンにとって一番の敵である「乾燥」しやすい状態にあるからです。
食パンには冷蔵保存は向いていないですが、サンドイッチやフルーツパンなど、生クリームを使用したパンは、家に帰ってから食べるまでに時間がかかりそうな場合は、帰ってすぐ冷蔵庫で冷やすことがおすすめですよ。
このようにすべてのパンが冷蔵保存がダメというわけではありません。
最近、食パンの保存方法で人気なのが冷凍保存です。
長めに保存できるだけでなく、解凍時のやり方次第で買ったときのように美味しい状態にすることができます。
冷凍保存する上で大切なのは、食べ時を決断するということです。
なぜなら、「時間が経っちゃったから、今から冷凍しよう」という場合になってしまうと、すでに食パンの風味が落ちて乾燥も始まってしまっているからです。
後で冷凍してもおいしさを残すことはできないので、買ったときから「これだけ常温保存であとは冷凍保存にしよう」というように早いうちから決めておくことが大切なんですよ。
早めに冷凍できれば、おいしさをキープした食パンを少し長めに保存できるので、冷凍保存のことを考えて買うのもいいですね。
多くの方が取り入れている3つの保存方法をご紹介しましたが、その保存方法の中でもNGなやり方で保存してしまっている方も多くいるようです。
食パンのNGな保存方法は、老化を早める原因になります。
食パンの老化とは、水分が蒸発して硬くなることです。
つまり、カサカサした乾燥肌のように食パンも乾燥してしまいます。
また、味や香りが抜けることも食パンの老化だといわれています。
意外と知らず知らずのうちにやっているNGな保存方法を集めてみたので、自分はやっていないかチェックしてみてくださいね。
スーパーなどで食パンを買うと、付属のクリップがついていますよね。
そのクリップを活用して、残った食パンはそのクリップで袋を閉じていませんか?
何気なくやりがちなことですが、実はNGな保存方法だったんです。
食パンは包装を開封して外気に触れると、そこから少しずつパンの乾燥が進んでしまいます。
プラスチックのクリップで口を留めていても、乾燥は進んでしまうんです。
一時的に使うのであれば問題ないかもしれませんが、このクリップは長期保存を考慮したものではないため、長期保存時の使用は避けたほうがベター。
真空容器やジップロックなど、密閉できるものを選んで保存しましょう。
先ほど少し触れたと思いますが、食パンは冷蔵保存向きではありません。
常温保存や夏場などはすぐに傷んでしまいそうなイメージから、冷蔵で保存すれば大丈夫だろう……と思いがちですが、冷蔵庫内のような温度の低い環境ではパンのでんぷんの老化が促進されて、食パンが硬くなってしまうんです。
冷蔵保存では乾燥して硬くなりやすい条件が揃っているだけでなく、冷蔵庫内のカビの付着が心配。
ですので、未開封の食パンは常温で保存するといいですよ。
工場で生産される大手メーカーの食パンであれば、オートメーション化された厳しい衛生管理のもとで製造されているので、未開封の状態でカビが生える可能性はとても少ないそう。
保管場所に気を付ければ、常温保存で十分かもしれません。
食パンを少しでも長く、そしておいしく保存するなら、冷凍保存がおすすめです。
ただし、この冷凍保存も保存方法を間違えれば食パンのおいしさがなくなってしまうので気を付けましょう。
意識してほしいのは、密閉せずに冷凍保存することです。
開封後の食パンは、そのままにしておくと一気に乾燥が進みますので、乾燥による品質の劣化を防止するには冷凍保存がいいのですが、密閉できていない状態で保存すれば、そのまま乾燥は進みます。
そのため、食パンの冷凍保存方法はとても重要になってくると言えるでしょう。
せっかく丁寧に食パンを冷凍保存したのに、「うっかり冷凍庫へ入れっぱなしにしてしまった!」 なんてことはありませんか?
冷凍してれば大丈夫という気持ちになってしまいますが、あまりに長い間冷凍保存をしていると、今度は「冷凍焼け」を起こしてしまうんです。
すると、冷凍焼けを起こした食パンは、パサパサの乾燥した食パンになってしまいます。
「冷凍保存したから長持ちする」と思うのではなく、冷凍保存しても老化は少しずつ進むことを意識し、早めに食べきるようにしたいですね。
早速、食パンの冷凍保存方法を見ていきましょう。
食パンの冷凍保存がきちんとできていれば、解凍後の食パンのおいしさも変わってきます。
上手に密閉して、おいしさを保ちたいですよね。
ここでは、ラップを使う方法と、アルミホイルを使う方法に分けてご紹介しますので、やりやすい方法で食パンを冷凍保存してみてください。
まずは、ラップを使った方法をご紹介します。
ラップを使って冷凍保存をする場合は、ラップだけでなく密封袋を用意する必要があります。
①一斤そのままの食パンの場合は、まず1枚ずつお好みの厚さにスライスしましょう。
②そしてスライスした食パンは、サランラップで1枚ずつ丁寧に包み、密封します。
③ラップで包んだら、ジッパー付き保存袋などに入れ、冷凍焼けを防ぐためになるべく空気を抜いて密閉してから冷凍庫に入れましょう。
アルミホイルを使って食パンを冷凍保存する場合は、アルミホイルのみで保存することができます。
①先ほどと同じように一斤の食パンであれば、お好みの厚さにスライスしておきます。
②あとは、アルミホイルで丁寧に密閉しながら包み、冷凍に入れれば終わりです。
心配な方は、アルミホイルで包んだ後に密閉袋に入れるのもいいですよ。
もしくは、ラップ+密封袋の上からアルミホイルで包むとより低温かつ急速に冷凍することができます。
アルミホイルではなく、熱伝導率の高い金属トレイなどに乗せるのも、一気に冷凍するテクニックです。
食パンの正しい保存方法が分かったら、保存期間にも注意することが大切です。
基本的には、購入した食パンに記載されている賞味期限内に食べ終わったり、早めに冷凍保存したりすれば問題ないですが、保存時の状況によって保存期間は変わってきます。
常温保存でも冬と夏では持ちの良さが異なることはイメージできますよね。
また、先ほどお話したように冷凍保存したからといって食パンはいつまでも持つわけではありませんので、保存方法や環境に合わせて保存期間をチェックしておきましょう。
食パンを常温で保存した場合は、記載されている賞味期限内に食べ終えましょう。
大体3日くらいで食べ終えることがおすすめです。
ただ、スーパーなどで買う食パンではなく、食パン専門店で買うような高級パンは1~2日ほどしか持たないこともあります。
ですので、その日や次の朝に食べきれない食パンがあると分かれば冷凍保存にしましょう。
また、食パンを常温保存する場合は置き場所にも注意が必要です。
カビの発生を防ぐためには湿気が少なく、直射日光が当たらない場所を選びましょう。
長期保存が可能な冷凍保存ですが、あまりにも長い期間保存するとなると、食パンの風味を損ねたり、冷凍焼けを起こしたりしてしまいます。
できるだけおいしく食べるためには、なるべく早いうちに食べきることがおすすめです。
目安としては、2週間から長くても1ヶ月ほど。
保存袋を頻繁に開け閉めするようなら、2週間がおいしく食べられる目安です。
いつ冷凍保存したか分かるように、冷凍庫に入れる場合はその日の日付を記入しておくといいですよ。
一般的に、気温、湿度ともに低い冬場の方が食パンも長持ちするといわれています。
保存期間は、大体3~4日が目安になるようです。
ただし、暖房をつけている部屋や火や水を使うキッチン周りは冬でも湿度や熱が高くなりがち。
そのため、早めに傷んでしまうこともあるんです。
冬でも保管場所に注意し、直射日光の当たらない涼しい場所を選びましょう。
夏場は常温で保存する場合のところでご紹介したように、食パンであれば2日から3日ほど持ちます。
ただ、湿気の多い時期はすぐにカビが生えてしまうため、賞味期限内であっても傷んでしまうので注意が必要です。
夏だけでなく、湿度が高くなる梅雨の時期も同じように気を付けたいですね。
保管場所に気を付けることはもちろん、アルコール度数の高いお酒を霧吹きなどで食パンに吹きかけておくこともおすすめ!
カビの発生を防ぐことができますし、お酒の味やにおいは焼いたパンには残らないので試してみてください。
食パンがダメになってしまうと、さまざまな方法で知ることができます。
賞味期限内に食べきれなかった食パンや、梅雨や夏の時期にぽんっと食パンを置いておいてしまった場合など、心配なときはその食パンが腐っていないか確かめましょう。
ここでは食パンが腐るとどうなるのか、簡単なチェック方法をご紹介します。
食パンが悪くなってしまったときに分かりやすいのは、カビが生えていることです。
緑色っぽいカビがポツポツと食パンの表面にあるようなら、もう処分した方がいいでしょう。
「カビの部分だけ切り落とせば大丈夫なのでは?」という方もいるようですが、表面に見えなくても、中に発生している可能性もあるので要注意です。
また、表面に見えるカビは小さなものもありますので、しっかりチェックする必要があるでしょう。
食パンに限らず言えることですが、食材がダメになってしまうと酸っぱいニオイがしますよね。
食パンでもニオイに変化がありますので、カビが生えていなくてもニオイを確かめてみてください。
発酵したような腐敗臭がする場合は、食べずに処分しましょう。
食パンを触るとカチカチになっている場合も、その食パンはすでにダメになっているサインといえます。
食パンは本来ふわふわしていますよね。
それなのにカチカチになっているということは、水分が失われ、乾燥が進んでいることが分かります。
このように硬くなった食パンは風味もなく、食感も良くないですし、何があるか分からないので食べない方が無難です。
ちなみに、カチカチになっているのではなく、ネバネバしていて糸を引いているような場合も腐敗してますので、食べないようにしましょう。
「カビが生えているわけでもなく、ニオイも変わらない気がする」という場合は、少し食べてみるのも一つの方法です。
実際に少し食べたときに、いつもと違うようであればそれはダメになっているサインかも。
目に見えない食パンの劣化だけでなく、食べてみて少しでも違和感を感じるようであればそれを信じて食べないようにしましょう。
賞味期限はあくまでも「おいしく食べられる期間」を指していますので、賞味期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなったりするわけではありません。
また、食べてしまった場合も体に不調をきたすというわけではなさそうですが、食べる際は先ほどご紹介したチェック方法で腐っていないか確かめることが大事です。
賞味期限を過ぎてから、食パンが食べられる期間は1日から2日程度が目安になります。
ちなみに、市販の食パンは基本的に賞味期限が記載されていますが、中には消費期限が記載されている場合もあるようです。
消費期限というのは賞味期限と違い、食品を安全に食べられることができる期間のことを指しますので、消費期限を過ぎてしまった場合は、安全面を考えて残念ですが処分するようにしましょう。
冷凍保存した食パンはどのように解凍すればいいのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、冷凍保存のやり方だけでなく、解凍方法にもひと手間加えれば、とても美味しい食パンに戻すことができるんですよ。
ちなみに焼かずにそのまま食べたいという場合は、自然解凍ができます。
大体2~3時間ほどで解凍できるので、使いたいときに合わせて逆算し、冷凍庫から出していきましょう。
ここではトーストにしておいしく食べたいときにおすすめの方法をご紹介します。
冷凍保存した食パンをおいしくトーストするコツは、短時間で焼くことです。
ですので、トースターを使う際は、あらかじめしっかりと余熱しておくことがポイント!
そして短時間で焼き上げてみてください。
5枚切りほどの厚みであれば解凍せずに焼くことができますが、4枚切り以上の厚さがある場合は、600Wのレンジで30秒ほど温めてから焼くと良いですよ。
トースターで焼くときは、蒸発した水分を補うために軽く表面に霧吹きなどで水を吹きかけることもポイントになります。
短時間で焼くことと、水分を与えることでパンの水分の蒸発を抑えて焼くことができますので、外はカリッ、中はふっくらとしたトーストに仕上げることができますよ。
ただし、水のかけすぎは厳禁です。
食パン全体に軽く水がかかるように、少し離したところから霧吹きで水を吹きかけるようにしてみてくださいね。
食パンを冷凍保存したのはいいけど、保存期間内に食べきることができなさそう……という場合もあるでしょう。
そのときは、パン粉にしてしまうのも一つの方法です。
冷凍した食パンはおろし金を使えば、パン粉に変身させることができます。
あまり頻繁に使うことがないパン粉は手作りすれば節約にもなりますし、ふわふわの自家製パン粉は揚げ物をする際に大活躍です。
グラタンやパスタのレシピでも人気なので、ぜひ試してみてください。
「食パンは大好きだけど、毎日同じだと飽きてしまう……」という方もいますよね。
そのときは、食パンのアレンジレシピにトライしてみてはいかがでしょうか。
シンプルなトーストにバターやジャムをつけて食べるのもいいですが、意外にも食パンを使ったアレンジレシピはたくさんあるので、試さなきゃ損かもしれませんよ♡
食パンのアレンジレシピをマスターすれば、料理の幅が広がるだけでなく、食パンのことがもっと大好きになること間違いなしです。
食パンを使ったレシピで人気なのが、ピザトースト!
忙しい朝でもパパッと作れるだけでなく、いつもと違う食パンを楽しむことができますよね。
そしてピザトーストの魅力はアレンジが効くこと。
ピーマンやベーコンの定番具材だけでなく、しらすやホタルイカを乗せてみたり、アンチョビソースやカレーを使ってみたり……何通りもの味を楽しめます。
カフェのようなレシピにチャレンジするなら、フレンチトーストにトライ!
牛乳などを使ったタネに浸して焼くだけなのでとっても簡単に作れるのが魅力です。
そしてデザート感覚で食べれるのも女性にとって嬉しいのではないでしょうか。
厚めのカットした食パンであれば、見栄えも良くなります。
たくさんのフルーツやアイスなどをトッピングして、贅沢なフレンチトーストを楽しみましょう。
食パンのアレンジレシピに困ったときは、食パンサンドで決まり!
ピザトーストと同じように、食パンサンドもアレンジが無限大にあります。
シンプルに自然解凍した食パンに好みの具材を挟むだけでもいいですし、トースターでカリッと焼き上げてからサンドするのもまた違った食感が楽しめますよね。
朝食だけでなく、ランチでも活躍してくれます。
食パンを使えば、おやつもパパッと作ることができますよ!
おやつに人気なのは、簡単ラスクです。
ラスクは食パンを揚げて作るイメージがありますが、電子レンジとオーブントースターを使えばサクサクのラスクを作ることができます。
油を使わなくていいのが嬉しいですよね。
レンジの時間を調節すれば、ソフトなカリカリ感も出せるので、好みを見つけてみてください。
食パンがあれば、わざわざスポンジを買ったり作ったりしなくても、おいしいケーキを作ることができますよ。
食パンの耳は使ってもいいですし、ふわふわの部分だけ使いたいなら切って、食パンの耳はラスクやクルトンにリメイクすればOK!
ホイップクリームと好みのフルーツでデコレーションするだけで、特別感あふれる簡単ケーキの完成です。
食パンの保存方法についてご紹介しました。朝食などで活躍してくれる食パンが硬くなったり、パサパサした食感になったりしてしまっては食パンのおいしさも半減してしまいますよね。ですが、ちょっとしたひと手間で、買ったときのおいしさを持続させることは期待できるので、食パンを買ったときはぜひ意識してみてください。