寒い季節に欠かせないコートですが、長く保管しているとシワが気になりますよね。そのときはアイロンを活用するかと思いますが、コートのアイロンがけはどうすればいいのか分からないことも。そこで今回は、コートのアイロンのかけ方をご紹介します。
【目次】
寒い季節の防寒対策として欠かせないコート。
秋から春先にかけて長く活用できるものもあるので、常に清潔な状態にしておきたいですよね。
しかし、着用しない間の保管状態が悪かったり、ハンガーにかけ忘れてそのまま置いてしまったりすると、すぐにシワがついてしまうことも。
そんなときに活躍してくれるのがアイロンですが、コートの種類によってはアイロンがけができるものとできないものがあります。
アイロンがけでシワを伸ばすためには、まずコートの洗濯絵表示を確認してみましょう。
アイロンのマークがついていれば、アイロンがけをすることができますが、アイロンマークが×になっている場合は、アイロンがけをすることはできません。
アイロンのマークに×がついていなければ、コートのアイロンがけができるので、早速準備していきましょう。
アイロンマークの中が、「高」であれば高温でできるので180℃~210℃、「中」なら中温で140℃~160℃、「低」なら低温で80℃~120℃になります。
アイロンマークの下に波線がある場合は、あて布のマークになるので、必ずあて布も用意してアイロンがけをするようにしましょう。
このように、洗濯絵表示に従っていけば、コートの生地を傷めずにキレイな状態を保つことができます。
早速、コートのアイロンのかけ方を見ていきましょう。
■コートのアイロンのかけ方
①まずは袖口にアイロンの先を入れて、くるんと丸みをつけるようにスチームをあて、ふんわりと仕上げます。
②腕部分も、強く押しあてて両端に折り目がつかないよう、軽く滑らせながらアイロンがけをします。
③袖や体の側面の縫い合わせをしっかり伸ばしながらかけていき、必ず裏地にもアイロンをかけていきましょう。
④最後に、襟を仕上げるので、一度襟を立てた状態にして裏側からかけ、シャキッと仕上げるといいですよ。
コートの背中部分などはハンガーにかけるとやりやすいので、かけてからスチームをあてていくやり方もおすすめです。
アイロンがけができないコートの場合は、アイロンをかけている時間がないとき、もっと簡単にシワを伸ばすことができたら嬉しいですよね。
その方法として、おすすめなのが「スチームのみを使う」か「浴室に吊るす」ことです。
■スチームのみを使う場合
コートをハンガーにかけたら、アイロンを直接あてず、コートから少し離してスチームをあてていきます。
シワが気になるところを伸ばすことができたら、陰干しして水分を飛ばし、しっかり乾かしましょう。
■浴室に吊るす場合
カシミヤ素材やアンゴラ素材のコートだと、スチームをあてただけでも傷んでしまう可能性があるので、その場合は浴室に吊るしてみてください。
浴槽にお湯を溜めたり、熱めのシャワーを出しっぱなしにしておき、お風呂場を蒸気で満たした後に、コートを吊るすことで自然とシワを取ることが期待できます。
コートはシワだけでなく、アタリやテカリも気になりますよね。
アタリとは、アイロンがけによって生地の繊維の表面が潰れたり削れたりしてしまうこと。
テカリとは、日常の着用によって生地の繊維の表面が潰れたり削れたりしてしまうことです。
テカリに対しての対策方法は、同じコートを連続で着用しないことや、しっかり伸ばしてからハンガーにかけることが大切になるので、アイロンがけで予防できることではありません。
しかしアタリの場合は、正しいアイロンのかけ方を行うことで防止に繋げることができるので、温度表示やあて布が必要かどうかをしっかり確認していきましょう。
コートを長持ちさせるためには、保管方法にも気を付けたいところ。
せっかくアイロンがけをしてキレイにしているので、保管時に台無しになってしまわないように、いくつかのポイントを心がけてみてください。
■ギュウギュウ詰めにしてしまわない
ふんわりさせた状態で保管すると、翌シーズンもキレイな状態を保つことができるといわれているので、衣類用の圧縮パックに入れるのは極力避けた方が良さそうです。
■しっかり乾燥させておく
乾燥が不十分だと、湿気がそのままこもってしまい、コートを傷める原因になってしまうので、アイロンがけをしたらちゃんと乾燥させておきましょう。
そしてしまう際は、湿気や防虫対策として、除湿剤や防虫剤も忘れずに使用することがおすすめです。
ハンガーと同じようにかけるタイプもありますので、用意しておくと便利です。
コートのアイロンのかけ方についてご紹介しました。
まずはしっかりとコートのアイロンがけができるか確認し、その指示に従ってアイロンをかけることが大切です。
アイロンをかけることができなくても、シワを伸ばすくらいの対策方法ならあるので、ぜひ取り入れてみてください。