雨の日の洗濯物といえば「外干し」「部屋干し」のどちらか悩むもの。外には干しにくいですが、部屋干しはなかなか乾かなかったり生乾きのイヤな臭いがしたりするのが気になります。
そこで今回は、外干しか部屋干しか選ぶポイントや、部屋干しをするときのニオイ対策についてまで紹介します。
【目次】
雨の日の洗濯は、洗濯物をどこに干したら早く乾かすことができるのかで悩みますよね。小降りの雨なら風や外気に触れて乾かせる「外干し」の方がいいのか、濡れる心配のない「部屋干し」の方がいいのかで迷ってしまいます。ただ、「部屋干し」だとなかなか乾かなくて、洗濯物から生乾きのようなイヤな臭いがするのが気になります。
そこで今回は、雨の日の洗濯物について「外干し」と「部屋干し」とでそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。雨の日の洗濯物を早く乾かす方法や生乾きの臭い対策、おすすめの洗濯グッズなどをチェックしましょう。
雨の日の洗濯物を干す場所については、「外干し派」と「部屋干し派」に大きく2つに分かれ、どちらがいいのかは意見が分かれるようです。まずは、雨の日の洗濯物を「外干し」する場合について、そのメリットやデメリットをご紹介します。
マンションのベランダなど屋根のある場所に「外干し」する場合は、小降りの雨なら直接雨に濡れないので「部屋干し」より早く乾くという意見があります。洗濯物が外気に触れたり風も多少吹くことで、洗濯物が乾きやすいという理由のようです。
特に家族が多く洗濯物が多いご家庭の場合、部屋の中が洗濯物であふれなくて済むのもメリット。部屋の中に洗濯物を干す場所がないなど必要に迫られて「外干し」している方もいます。
雨の日に「外干し」するデメリットは、たとえ屋根があっても洗濯物が雨に濡れるのは避けられないということ。雨の中には大気中のほこりや汚れが含まれているので、せっかくきれいになった洗濯物を雨で汚してしまうことになります。
雨が止んで干しっぱなしにした洗濯物が乾いても、そのまま取り込んで着るのはあまりおすすめできません。目に見えなくても雨の中の汚れが洗濯物に付いています。もう一度洗い直して干す方がベター。
雨の日の洗濯物では「部屋干し」するという方が多数を占めるようですが、「部屋干し」には室内干しならではのさまざまなデメリットもあるようです。ここでは、「部屋干し」のメリット・デメリットを見ていきましょう。
雨の日の「部屋干し」のメリットは、なんといっても雨に濡れずに済むということ。雲行きが怪しい日も「部屋干し」しておけば、外出先で気をもむことはありません。
特に花粉や黄砂、PM2.5などの大気汚染物質が心配な時期は、雨に濡れた洗濯物がアレルギーなどの原因になってしまうので「部屋干し」をおすすめします。
「部屋干し」の悩みとして多いのが、「なかなか乾かない」「生乾きのイヤな臭いがする」といった乾きにくさの問題。室内だとどうしても空気の循環が悪くなるので、洗濯物が乾きにくく濡れた状態が長くなります。濡れた状態が長くなると雑菌が繁殖して、イヤな臭いの原因になってしまいます。
これまでは「外干し」と「部屋干し」のメリット・デメリットをご紹介してきましたが、雨の日の洗濯物はやはり雨に濡れずに安定した環境で乾かせる「部屋干し」がおすすめです。
では、「部屋干し」の洗濯物の乾きの悪さを解消するにはどうすればいいのでしょうか。洗濯物を早く乾かすには以下の3つの条件が必要です。
<洗濯物が早く速く3つの条件>
・温度
・湿度
・空気の循環
ここでは、洗濯物が早く乾く条件をこの3つのポイントに絞って紹介していきます。
洗濯物を早く乾かす条件としてまず大事なのが「温度」。雨の日はどうしても気温が下がりがちなので、同じ「部屋干し」でも晴れた日に比べて洗濯物の渇きが悪くなってしまいます。
特に気温が下がる冬の雨の日は、夏の雨の日に比べて洗濯物が乾くのに時間がかかります。「部屋干し」する部屋の室温はエアコンなどで暖かくするようにしましょう。
洗濯物を早く乾かす2つめの条件は「湿度」。室内の湿度が高いと、衣類の中に含まれる水分が蒸発できずに乾くスピードを遅らせてしまいます。
雨の日で湿度が高い日は、除湿器やエアコンの除湿機能を使って室内の湿度を下げるようにしましょう。
洗濯物を早く乾かす3つめの条件は「空気の循環」。屋外と違って部屋の中は空気の流れが悪く、洗濯物が乾きにくい環境になってしまいます。「部屋干し」する洗濯物のまわりの空気は、できる限り循環させるように工夫しましょう。
「部屋干し」のデメリットであるあのイヤな生乾きの臭い。「外干し」派の方の多くは、あの生乾きの臭いがイヤで外干ししているという方が多いのではないでしょうか。
ここでは、「部屋干し」の洗濯物の生乾きの臭いの原因や対策をご紹介します。あのイヤな臭いの正体は何なのか?原因や対策方法が分かれば、「部屋干し」するのがぐっと快適になるのではないでしょうか。
雨の日に「部屋干し」した洗濯物から臭うあの独特なイヤな臭い。せっかくきれいに洗っても、乾かした洗濯物からあの臭いがしたら本当にイヤな気持ちになりますよね。「部屋干し」するとなぜあの臭いがするのでしょうか。
<洗濯物の臭いの原因>
■汚れた洗濯物の放置
汚れた洗濯物をすぐに洗濯せずに放置してしまうと、汚れについた雑菌が繁殖して洗濯では簡単に落とせなくなってしまいます。特に使用後の湿ったタオルは、汚れと水分で繁殖した雑菌の温床に。
■洗濯物に残った汗や汚れ
洗濯物に付いた汗や汚れを洗濯で落としきれていないと、生地に残った汗や汚れから雑菌が発生して繁殖しやすい状況を作ってしまいます。
■生乾きによる雑菌の繁殖
洗濯物が乾くのに時間がかかって湿った状態が続くと、洗濯物の生地の中に残っている雑菌が繁殖してしまいます。この繁殖した雑菌の臭いが、あのイヤな臭いの元になっているのです。
「部屋干し」だと晴れた日の「外干し」のように日光に当てて殺菌できないのも、雑菌が繁殖する原因です。
雨の日の「部屋干し」のイヤな臭いを防ぐには、洗い方や乾かし方にいくつかのポイントがあります。ちょっとした事に気をつけるだけで、あのイヤな臭いをぐっと減らすことができますよ。
<洗濯物の生乾きの臭い対策>
■汚れた洗濯物を放置しない
まずは、汗や汚れが付いた洗濯物は長時間放置しないことがポイント。洗濯かごの中の洗濯物はできる限り早めに洗うようにしましょう。特に湿ったタオルを洗濯かごに放置するのは厳禁。洗濯槽の中に入れるのも密封空間なのでNGです。
■洗浄力の高い洗剤でしっかり洗う!
洗濯する際は洗浄力の高い洗剤でしっかり洗うことが大切。部屋干し用の洗剤は、通常の洗剤より洗浄力が高く除菌力もあります。洗剤の種類には液体や粉末がありますが、洗浄力に関しては粉末の方が上。
洗剤の量は少なすぎても多すぎても臭いの原因になるので、洗剤のラベルにある適量を守るようにしましょう。
■脱水後はすぐに干す
洗濯物を脱水したらすぐに干すことも大切。洗濯槽に濡れた洗濯物を放置してしまうと雑菌が繁殖して臭いの原因に。
■早く乾かす工夫をする
洗濯物を「部屋干し」する時のポイントは乾かすスピード。干す際はこれからご紹介する早く乾かす方法を参考にしてみてください。
■洗濯槽の定期的なクリーニング
洗濯槽には洗濯物に付いていた雑菌やカビなどの汚れが見えないところに溜まっています。洗濯槽は定期的なクリーニングを習慣にしましょう。
ここからは、雨の日の洗濯物の生乾き対策の1つ「洗濯物を早く乾かす」ための方法をご紹介。「温度」「湿度」「空気の循環」の3つのポイントをおさえた具体的な乾かし方をご紹介していきます。
「部屋干し」でも早く乾かすことができれば、雑菌の繁殖を防いであのイヤな生乾きの臭いをおさえることができます。ぜひ雨の日の洗濯物を乾かす際の参考にしてください。
雨の日は室内の温度が下がって湿度が高くなってしまいがち。洗濯物をただ部屋の中に干しているだけでは、どうしても乾くのに時間がかかってしまいます。
洗濯物を早く乾かす条件である「温度」を高く「湿度」を低くするには、エアコンや除湿器を使うのが効果的です。エアコンの温度を高めに設定し除湿機能を使ったり、除湿器を併用したりしましょう。
エアコンは室内の空気を循環させるのにも利用できます。エアコンの他にも扇風機やサーキュレーターを使うのも◎エアコンや扇風機を組み合わせて「温度」「湿度」「空気の循環」の条件が揃った環境に洗濯物を干せば、ぐっと乾くスピードがアップします。
「部屋干し」で洗濯物を干す際は、洗濯物のまわりの空気が循環しやすいように干すのがポイント。洗濯物同士の間隔を空けて、その間を風が通るようにして干しましょう。ピンチハンガーなどに干す際も詰めて干さずに、間隔を取ったり洗濯物の向きを一定方向にしたりして干すと乾きが早くなります。
「部屋干し」は部屋の中に洗濯物があふれるのが嫌という方は、浴室の換気扇や乾燥機能を利用するのがおすすめです。浴室の乾燥機能なら、温風を使ってより早く洗濯物を乾かすことができます。浴室に乾燥機能がない場合は、除湿器やサーキュレーターなどを使うのもおすすめです。
縮まないものやタオルなどは洗濯機の乾燥機にかけるのも、部屋に干す洗濯物が減らせておすすめです。衣類は部屋干ししてタオルは乾燥機にかけるというご家庭も多いようです。シーツなどの大物は、部屋干しするスペースがなかなか取れない場合もあります。その場合は、コインランドリーを利用するのもありです。
洗濯機の脱水時間を長めに設定すれば、洗濯物は早く乾きやすくなります。ただし、しわになりやすいものやデリケートな素材のものは、しわや型崩れ、縮みなどの原因になってしまう場合もあるので注意が必要です。洗濯表示や素材から判断して脱水時間を設定しましょう。
洗濯に使うグッズの中には、生乾きの臭いをおさえることができる洗剤や洗濯物を早く乾かすのに役立つアイテムがあります。そんな便利な洗濯グッズを使って、洗濯物を乾かすスピードをアップさせるのもおすすめ。自分の洗濯環境に合ったグッズを見つけて、ぜひ取り入れてみてください。
雨の日の「部屋干し」で生乾きの臭いを防いだり洗濯物を早く乾かすには、便利な洗濯グッズを取り入れるのがおすすめ。洗剤や干す時に使う洗濯用ハンガーの中には、「部屋干し」用のものや速乾にこだわったものがたくさん販売されています。ここからは、「部屋干し」におすすめの便利グッズを紹介していきます。
「部屋干し」のイヤな生乾きを解消したいなら、洗浄力が高く除菌効果のある洗剤を使うことがポイント。粉末洗剤と液体洗剤なら、断然粉末洗剤の方が洗浄力に優れています。
LION(ライオン)の「部屋干しトップ 除菌EX」は、「部屋干し」専用の粉末洗剤で生乾きのイヤな臭いを防いでくれます。汚れや菌だけでなくウイルスも落としてくれる洗浄力。粉が溶けやすく、くせのないシトラスフルーティの香りも高ポイントです。
「部屋干し」の生乾き臭を防ぐなら洗浄力の高い粉末洗剤がおすすめですが、液体洗剤の洗浄力や除菌力も日々進化しています。
花王(かおう)の「アタックZERO (ゼロ)」は、次世代洗浄テクノロジー「抗菌+(プラス)」で24時間部屋干し臭を防いでくれます。従来のアタックシリーズの液体洗剤の中で最も洗浄力が高く、臭いの原因の1つである洗剤残りにもこだわった液体洗剤。
「アタックZERO (ゼロ)」には「レギュラー」と「ドラム式専用」があり、「レギュラー」はタテ型洗たく機用、「ドラム式専用」はドラム式洗たく機用になっています。
衣類の肌触りをふんわりさせてくれるだけでなく香りも楽しめる柔軟剤。柔軟剤には消臭効果もあって、最近は「部屋干し」専用で生渇きのイヤな臭いを防いでくれるものがあります。
花王(かおう)の「ハミングファイン 部屋干しEX」は生乾き臭専用で、衣類を着ている間やタオルを使用している間はもちろん、部屋干し中も臭わせない柔軟剤。香りは爽やかで優しく香るフレッシュサボンなので、男性の方にもおすすめの柔軟剤です。
「部屋干し」で生乾きの臭いを防ぐには、干した洗濯物のまわりの空気を循環させて早く乾かすことがポイント。速乾にこだわった洗濯ハンガーなら、従来の洗濯ハンガーよりぐっと乾かすスピードをアップさせることができます。
ニトリの「衣類が乾きやすいハンガー」は、ハンガーの肩の部分が広がって衣類の中に空気の通り道を作ってくれるハンガー。衣類の内側に空気が通れば、効率よく乾かすことができて乾くスピードがアップします。
ハンガーの広がる部分はスリムにもなるので、収納する際にスペースを取らないのもポイント。部屋のインテリアに馴染みやすいグレーのカラー使いも◎。
衣類の中でも肉厚の生地感で乾きにくいのがスウェット。特にパーカーは、ボディ部分だけでなくフードが乾きにくくて困りますよね。
そこでおすすめなのが、フード部分が乾きやすいように工夫されたパーカー専用のハンガー。LEC(レック)の「らくらく 速乾 パーカー対応ハンガー」は、フードアームが付いていてフード部分を持ち上げて干せるのがポイント。アーム部分はたためるので、使った後はコンパクトに収納できます。
デニムはタフな素材感で丈夫なのが魅力ですが、その半面洗濯時に乾きにくいのが悩みの1つ。デニムを早く乾かすには、筒状になるように干して中に空気の通り道を作るのがポイントです。
サワフジの「折りたたみ式 ジーンズハンガー」は、ハンガーに幅があってデニムを広げて干すことができるので空気の通りがぐっと良くなります。デニムだけでなく厚手のトップスを干す時にも使えて、折りたたんでコンパクトに収納できるのも◎。
「部屋干し」で重宝する洗濯グッズの一つが物干しスタンド。物干しスタンドは日光に当たる場所やエアコンの近くに置くことができるのが魅力です。選ぶ時はエアコンや扇風機などで作った風が、洗濯物の間を通りやすいものを選ぶことがポイントです。
アイリスオーヤマの「風ドライ室内物干し」は、干した洗濯物が同じ方向を向くように作られているので、風の通り道ができて乾きやすい物干しスタンド。高さ違いの2段構造なので、サーキュレーターなど低い位置から風を送った方がより乾きやすくなります。
移動が簡単なキャスター付きなのや、使わない時はスリムにたためて隙間などに収納することができるのもおすすめポイントです。
エアコンの近くに物干しを設置することができれば、エアコンの除湿や暖房機能を有効に活用することができて一石二鳥。平安伸銅工業(へいあんしんどう)の「伸縮式エアコンハンガー」は、エアコンに簡単に引っ掛けることができる物干し。夏は除湿、冬は暖房とエアコンの風を使って洗濯物の乾くスピードをアップさせることができます。
平安伸銅工業の「エアコンハンガー」は2種類あって、こちらはエアコンの幅に合わせて伸縮できるタイプ。「部屋干し」だと洗濯物を干すスペースがないと困っている方にもおすすめの物干しです。
ニットやセーターは自宅で洗うと干す時に乾きにくいのが悩みですよね。さらに、従来のハンガーにかけて干すと、水分の重みで伸びて型崩れしたりハンガーの跡が付くのが気になります。
Lot's(ロッツ)の「物干しネット 折りたたみ式」は、洗濯物を平置きで乾かすことができる平干し用のネット。メッシュ素材で通気性が抜群なので、乾きにくさと型崩れの両方を解消できます。使用後は折りたためるので、かさばりやすい洗濯グッズの収納にも◎。
洗濯機に乾燥機がついていないという方におすすめなのが衣類乾燥機。洗濯物が多いご家庭なら、洗濯機と乾燥機を同時に使うことができるのも魅力です。ただ、高機能の衣類乾燥機は値段が張るのが難点ですよね。
アイリスオーヤマの「衣類乾燥機 カラリエ」は、「部屋干し」した洗濯物の速乾性を高めるタイプの衣類乾燥機。この衣類乾燥機は、なんといってもリーズナブルなお値段でコスパがいいのがおすすめポイントです。
扇風機やサーキュレーターとは違って、温風やスパイラル気流を使ってより効率的に洗濯物を乾かせるのも魅力。送風や乾燥モードが選べて、タイマーが付いているのも高ポイントです。
「外干し」か「部屋干し」かで悩んでしまう雨の日の洗濯物。ただ「部屋干し」のデメリットであるイヤな生乾きの臭いは、洗い方や乾かし方次第で解消することができます。ポイントは、雑菌を繁殖させないようにしっかり洗って早く乾かすこと。今回ご紹介した早く乾かす方法やおすすめの洗濯グッズなどを活用しましょう。