「お伊勢さん」と呼ばれて親しまれる伊勢神宮は、日本はもちろん世界中からも参拝客が訪れる神社。厳かな雰囲気がある場所のため、これから初めて伊勢神宮を参拝する方は、着て行く服装で迷われるかもしれません。
そこで今回は、伊勢神宮におすすめの服装や参拝マナーをご紹介します。
日本屈指のパワースポットでも有名な伊勢神宮は、大人女子には「お伊勢参り」との言葉を聞いたことがある人もいらっしゃるでしょう。これから初めて伊勢神宮を参拝される方の中には、そんなに凄い神社ならカジュアルな服装はNG?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、伊勢神宮の参拝におすすめの季節別の服装や参拝マナーについてご紹介します。「お伊勢参り」の前にぜひチェックしておいてください。
まずは、伊勢神宮の2つの参拝方法についてご紹介します。
■伊勢神宮の参拝方法の種類
・一般参拝
・正式特別参拝(正式参拝・御垣内参拝ともいう)
伊勢神宮の参拝には2つの種類があって、通常の参拝方法の一般参拝とは別に正式特別参拝と呼ばれる参拝方法があります。正式特別参拝は一般参拝では入ることができない特別なエリアでの参拝もできます。
ただし、正式特別参拝するには、伊勢神宮崇敬会の会員に入会するか、御札授与所で初穂料をお納めして受付を済ませる必要があります。
一般参拝の場合は服装はそれほど厳しく決まっていません。ラフすぎたり露出が激しすぎたりしないものであればOK。足元もスニーカーなどを取り入れても大丈夫です。
伊勢神宮を一般参拝する場合は、服装に特別気を使う必要はありません。ただラフ過ぎる服装で参拝するのは避けましょう。伊勢神宮は神聖な場所だということを意識しながら服装を選んでください。
春や秋はデニムにトップス、羽織りものといった服装でも大丈夫です。デニムはダメージが激しいものは避けましょう。
伊勢神宮を一般参拝する場合、服装で気を付けなければいけないのは服より靴です。参拝時は思ったより歩きますし、砂利道でかなり歩きにくいです。ヒールのある靴だと歩きにくいですし、上質なレザー製の靴は砂利で痛んでしまいます。砂利道でも歩きやすい靴、スニーカーやウォーキングシューズがおすすめです。
夏に伊勢神宮を一般参拝する際の服装は、暑いからと言って露出が過ぎる服装は避けましょう。オフショルやキャミ、ミニ丈スカートは×です。
夏に気を付けたいのは紫外線対策や熱中症対策。伊勢神宮では日よけのない場所を歩くことになるので、帽子などの日よけアイテムがマストです。こまめな水分補給で熱中症にも気を付けてください。
冬に伊勢神宮を参拝する際は寒い中を歩くことになるので、しっかり防寒対策をしてお参りに行きましょう。マットな素材感のダウンコートなら、防寒力があってきれいめに見えるので◎。
防寒を重視したパンツコーデがおすすめですが、スカートをはくならタイツを仕込んで冷える足元をカバーしましょう。
節目で伊勢神宮に参拝する場合は、着物で参拝するのも素敵です。カップルの場合は二人で着物を用意するのはなかなか難しいので、レンタルを利用するのもあり。
正式特別参拝で着物を着る場合はカジュアルな着物は×です。準礼装にあたる着物で参拝しましょう。
雨の日は気を浄化してくれることから縁起が良いとも言われています。
そんな雨の日の伊勢神宮へ一般参拝する時は、冷え込む可能性があるので羽織を持っておくと安心です。シャツなどを羽織っておくと温度調節しやすいでしょう。足元はブーツで雨対策をするのがおすすめです。
正式特別参拝の場合は、男性は背広・ネクタイ、女性はスーツなどといったフォーマルな服装と定められています。そのため、それ以外の服装で行くと参拝できない可能性があるので注意しましょう。
伊勢神宮で正式特別参拝する場合は、服装は一年を通して正装が基本です。慶事に使うフォーマルウェアなら問題ありません。黒や濃紺のスーツでも大丈夫です。フォーマル用などのワンピースでもいいですが、ジャケットは必ず羽織るようにしましょう。
インナーは白や淡い色のシンプルで飾りのないものを。春や秋はスーツスタイルが体感的にもちょうど良いので◎。
夏に伊勢神宮を正式特別参拝する際の服装は、暑くてもジャケットの着用が必要になります。インナーは参拝の前後でジャケットを脱いだ時にさま見えするようなものを選んでおきましょう。
セットアップになっているものを選ぶのもおすすめです。アクセサリーはパールなどのフォーマルシーン用のものをピックアップしてくださいね。
冬に伊勢神宮を正式特別参拝する際は、寒いのでパンツスーツでもOKです。
着ていくコートが気になるところですが、コートは参拝前に預けることができるのでカジュアルなものでも大丈夫です。
一般参拝と同様に正式特別参拝でも重要なのが履く靴です。フォーマルなスーツにはヒールのあるパンプスが最適ですが、神宮内は砂利道で歩きにくいのでヒールのある靴は危険です。
おすすめなのはローヒールのパンプス。砂利が当たって靴が傷みやすいので、レザー製で高価なものは避けた方が無難です。カジュアルなスニーカーは避けましょう。
伊勢神宮の参拝にはいくつか知っておきたいマナーがあります。参拝に行って戸惑うことがないように事前にチェックしておきましょう。
■参拝の順序は外宮→内宮
伊勢神宮には豊受大御神がお祀りされている外宮と、天照大御神がお祀りされている内宮があります。参拝は外宮→内宮に参拝するのが正しい順番です。
■外宮と内宮では通行方向が違う
神宮内は一方通行になっていて、外宮は左側通行、内宮は右側通行です。参道では中央を歩くのは避けて端を歩くようにしましょう。
■正宮では個人的なお願いは控える
天照大御神や豊受大御神がお祀りされている正宮では、個人的なお願い事は避け日頃の感謝や五穀豊穣、国家の繁栄などを祈るのが正しいとされています。個人的なお願い事は、両宮の別宮に参拝してお願いするようにしましょう。
■正しい拍手方法とは?
伊勢神宮では、二拝二柏手一拝でお参りするのが正式です。
伊勢神宮参拝の服装は、一般参拝と正式特別参拝とでは最適な服装が違います。一般参拝ではラフ過ぎない限り服装に気を使う必要はありませんが、正式特別参拝では服装のチェックがあるのでNGの場合は参拝できません。正式特別参拝する場合はしっかり服装を準備してお参りしましょう。