―朝ドラ『おむすび』への出演が決まった時の気持ちを教えてください。
すごく嬉しい反面、本当に決まったの?という信じられない気持ちもありました。撮影が始まるまでドキドキと不安でいっぱいでした。
―台本を最初に読んだ時の印象はどうでしたか。
台本を読んだ瞬間に、商店街チームの仲の良さや温かさがすごく伝わってきました。楽しそうな商店街の雰囲気がすぐに想像できましたし、その魅力がドラマを通して皆さんにも伝わっていると思います。
―田畑さん演じる佐久間菜摘についてどんなところが共感できましたか。
菜摘は人の相談に乗ることが多いキャラクターで、私自身も友人や周りの人の相談や話を聞く側に立つことの方が多いので、共感できる部分がたくさんありました。
―役作りのために意識したことはありますか?
菜摘の周りを巻き込む力や、好きなことに素直で真っ直ぐ向き合う、それでいて偏見を持つことなく、どんなことも「ええやん!」「すごいやん!」と受け入れる姿がとても素敵だなと思いました。自分自身もそうありたいと願いながら演じていました。
―共演者の皆さんとのエピソードで印象に残っているエピソードを教えてください。
ある日、みんなでみかんを食べるシーンがあったのですが、私の役はその場でみかんを食べない設定だったので、撮影中は食べられなかったんですけど、カットがかかった後、みんなでたくさんのみかんを食べて大盛り上がりしました(笑)。本当に仲が良くて、楽しい現場です!
―朝ドラの撮影はスケジュールがタイトだと聞きますが大変だったことはありますか?
私はお休みの週もありますし、タイトさを感じることはなかったのですが、撮影のスピード感がとても速くて、その流れについていくのに必死だったかもしれません。
―撮影中の楽しかったと思える瞬間はどこですか。
全部楽しいですけど、特にアドリブがあるシーンは楽しかったです!その場の楽しい雰囲気に合わせてみんなで自由にアドリブをしていました。受けのお芝居はアドリブが多かったと思います。私自身、返す言葉を考えてしまったりと、アドリブがあまり得意ではないんですが、この現場で、その場でリアルに感じたことをそのままお芝居にしてみて、アドリブの面白さを知りドラマの雰囲気を作る楽しさを感じることができました。
―菜摘のメイン回で視聴者に注目して欲しい場面はどこですか?
これまでは人の悩みを聞いて励ますシーンが多かった菜摘ですが、今回のエピソードでは、周りから攻撃されながらも困難に立ち向かい、諦めずに前に進む姿が描かれています。その姿はとてもカッコよくて、視聴者の皆さんにも「もう少し頑張ってみよう」という勇気を届けられるストーリーになっていると思います。
―もしなっちゃんが幼馴染だったら?
え~!それはすごく心強いですね(笑)。親身になって相談に乗ってくれたり、元気を与えてくれる友達って本当に大切なので、菜摘に幼馴染になってほしいです!
―『おむすび』を通じて、自身の中で変化したことは。
人と人とのつながりには必ず意味があるのだと、改めて実感しましたし、人は必ず誰かに支えられて生きているんだということも、改めて実感しました。日々周りにいて、支えてくださってる方々に恩返しできるようにもっと頑張りたいと思いました。
―次に『やぶさかではございません』の演じる役柄について教えてください。
サイレントカフェを舞台にした作品で、私はそのカフェでアルバイトをしている19歳の美大生・ナナを演じています。
―役作りのためにリサーチしたことや参考にしたことはありますか?
原作が漫画なので、漫画を何度も読み込みました。ナナは主人公のことが大好きで「推し」として見ているので、そんなナナの気持ちが皆さんに伝わるよう意識しました。
―撮影の雰囲気はいかがですか?
みんなで一緒に働いている感じがあって、とても楽しいです。この間カフェにあるボードでお絵描き大会をしました!自画像を描いたり、誰が描いた絵かを当てるゲームをしたり楽しい現場です。また、共演者の方がフィルムカメラを持ってきて写真をたくさん撮ってくれました。どこかでその写真を皆さんにお見せできたらいいなと思います!(笑)
―楽しみにしているシーンを教えてください。
スマートウォッチで脈拍を測りながらドキドキを表現するシーンがあるのですが、どんな風に完成するのか私たちにも分からないので、すごく楽しみです!
―漫画の実写化を演じるにあたって大切にしたいと思ったことは?
ナナちゃんのテンション感だったり、あざとくない年下の可愛さ、みんなから妹キャラとして可愛がられる魅力を意識してナナちゃんを演じたいと思います。
―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!
朝ドラ『おむすび』で菜摘役を演じている田畑志真です!3月3日放送の週は、菜摘がさまざまなことに奮闘するエピソードになっています。このドラマを観てくださった皆さんが、「もう少し頑張ってみようかな」と思えるような作品になっていれば嬉しいです。そして、4月からは『やぶさかではございません』にも出演させていただきます。こちらもぜひご覧ください!
2005年12月24日生まれ、熊本県出身。
4歳からダンスを習い、小学4年で上京。2016年に女優デビュー。2021年映画「偽りのないhappy end」、2022年映画「前科者」、2023年映画「少女は卒業しない」「クモとサルの家族」などに出演。現在放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」、2025年4月「やぶさかではございません」に出演する。