ボトックスは小顔やわきが改善、ふくらはぎを細くするなど、さまざまな美容効果が期待できる美容施術です。
本記事では、ボトックスで期待できる13の美容効果と、持続期間や期待できる効果のピーク、更に効果を高める方法をご紹介します。
ボトックスとは、毒性があるボツリヌストキシン菌から毒素を抜き、タンパク質の成分を使用した製剤で施術を行う美容施術です。
顔や脇、肩やふくらはぎなど、さまざまな部位に施術をすることができて、部位ごとに起こる悩みを改善する効果が期待できます。
ボツリヌストキシン製剤(以降ボトックス)とは、食中毒の原因菌でもあるボツリヌス菌がつくるタンパク質(ボツリヌストキシン)を治療用に加工し、応用した医薬品です。
ボトックスは、神経の接合部分にある化学伝達物質「アセチルコリン」の働きを阻害し、神経を麻痺させることができます。
これにより、筋肉の動きを抑制したり、緩めたり縮小させたりすることで、筋肉が原因で起こる症状を改善する効果が期待できます。
ボトックスを注射できる部位は「顔」「肩」「脇」「ふくらはぎ」「陰部」です。
中でも、顔に関するボトックス施術を希望する人が多く、小顔やガミースマイルの改善など幅広い悩みを改善する効果が期待できます。
ボトックスのメリットは「注射を打つだけで症状を改善する効果が期待できること」です。
美容施術と聞くと、レーザーやメスの使用など「痛そう」「ダウンタイムが長引きそう」というイメージが強い施術が多いですよね。
しかし、ボトックスは1本の注射を打つだけなので、痛みやダウンタイムも少なく、手軽に悩みを改善することができます。
ボトックスのデメリットは「即効性はないこと」です。
ボトックスで期待できる効果は、施術後数日経過した頃から徐々に感じることができます。
この他にも、アレルギーをお持ちの人は施術を受けられないことや、必要以上の量を注射してしまうと顔がこわばったり、内出血を起こしたりすることもあります。
ボトックスの持続期間は約3か月~半年です。
長期的にボトックスで期待できる効果を持続させたい場合は、定期的に施術を受ける必要があります。
ボトックスで期待できる効果のピークは施術部位によって多少異なりますが、施術後1週間~2週間頃です。
2週間を過ぎた頃になると、目に見えた改善効果が期待できます。
ボトックスと聞くと「小顔」というイメージが強いですよね。しかし、実はボトックスにはシワや肩こりの改善、花粉症やわきがの改善など幅広い改善効果が期待できます。
その他にも「え?ボトックスはこんな悩みも改善できるんだ」と驚くようなものも。ここでは、ボトックスで期待できる13の効果を一気にご紹介します。
ボトックスは、表情筋の動きによってできるシワを改善する効果が期待できます。
例えば「笑う」「怒る」「泣く」など、表情筋が動いたとき、顔にシワができるという人は、ボトックスによって改善する可能性が高いです。
ただ、無表情でもシワがある!という場合は、表情筋が原因で起こるシワではないので、ヒアルロン酸注射など、別の美容施術をおすすめします。
ボトックスは、歯ぎしりが原因のエラ張りや、歯の食いしばりが原因のエラ張りを改善する効果が期待できます。
どちらも、咬筋と呼ばれる下あごの外側にある筋肉が発達することによって起こる症状です。
ボトックスによって筋肉の働きを抑制し、使わなくなった咬筋を小さくなることでエラ張りを改善し、小顔効果が期待できます。
ボトックスを僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲骨挙筋(けんこうこつきょきん)などに打つことで、肩の筋肉の緊張を緩め、肩こりを改善する効果が期待できます。
また、肩にボトックスを打つことで、首こり改善にも効果が期待できますので、肩こりや首こりがひどい人におすすめです。
ボトックスを鼻腔に滴下して、粘膜に浸透させることで、鼻汁を分泌する副交感神経の興奮を抑制し、花粉症を改善する効果が期待できます。
鼻汁の分泌以外にも、花粉症特有の「目のかゆみ」や「鼻づまり」も改善効果が期待できます。
ガミースマイルとは「笑ったときに歯茎が露出し目立ってしまう状態のこと」です。
ガミースマイルになる原因として上唇の筋肉が発達しすぎることにより、必要以上に唇がめくれ上がって歯茎が露出してしまうことが挙げられます。
その他にも、骨格の大きさや歯並びが原因になることもあります。ボトックスで改善効果が期待できるのは前者の「上唇の筋肉の発達」です。
わきがの原因は、アポクリン汗腺と呼ばれる汗の線から出る汗にあります。本来、アポクリン汗腺から分泌される汗は無臭です。
ただ、汗に含まれるタンパク質や脂質などが脇の皮膚に存在している常在菌によって分解されると、独特なニオイを発する原因となります。
そして、多汗症は、エクリン汗腺と呼ばれる汗の線から出る汗が「アセチルコリン」と呼ばれる汗を誘発する神経伝達物質によって過剰に分泌されることが原因です。
そこで、脇の下にボトックスを打つことで、汗腺を麻痺させることができます。これにより、汗を抑えわきがや多汗症を改善する効果が期待できます。
「ボトックスで鼻が高くなるの?」と驚いた人もいるかもしれませんが、実はボトックスでも鼻を高くすることはできるのです。
人間の鼻にある「鼻中隔制筋(びちゅうかくかせいきん)」は、鼻先を下向きに巻き込む働きをしています。
その鼻中隔制筋にボトックスを打つことで、鼻中隔制筋の働きを抑制し、鼻先を少し上にすることで鼻を高くする効果が期待できます。
小鼻にボトックスを打つことで、筋肉の働きを抑制し、鼻の広がりを改善する効果が期待できます。
加えて、ボトックスは小鼻を縮小しつつ、鼻先を少し上にすることができるので、小鼻がシュッとした綺麗な鼻を作り出すことができるでしょう。
学生時代、運動部に所属していてふくらはぎの筋肉が発達して太く見える人は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)にボトックスを打つことでふくらはぎを細くする効果が期待できます。
これは、発達しすぎてしまった筋肉を小さくすることにより、ふくらはぎを細く見せることができるためです。
陰部の気になるニオイは、わきがや多汗症と同様に「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」が性器の外陰部や陰毛部にあることが原因です。
汗腺から分泌される汗と、皮脂腺から分泌された脂肪が混じってムレることで嫌なニオイが発生します。
そこで、ボトックス注射を打つことで、アセチルコリンの分泌を抑制し、陰部臭を改善させる効果が期待できます。
頬に肉がついて下膨れしているタイプの人は、筋肉の発達によって下膨れが目立っているケースが多いです。
筋肉の発達には、ボトックスを打つことで筋肉の働きを抑制し、スッキリとしたフェイスラインに補正する効果が期待できます。
口角を上げる筋肉は「口角挙筋(こうかくきょきん)」口角を下げる筋肉は「口角下制筋(こうかくかせいきん)」です。
口角下制筋が発達していたり、加齢によって口角挙筋が衰えることで口角が下がる原因になります。
そこで、ボトックスを口角下制筋に打つことで、口角を下に引っ張る筋肉の働きを抑制し、口角を上げて自然と微笑んでいるように見える効果が期待できます。
肩ボトックスを打つことで、肩周辺の盛り上がった筋肉が縮小し、首がスラリと長く見える効果が期待できます。
また、首が長く、肩も小さくなることで女性らしい雰囲気を周囲に与える効果も期待できるでしょう。
せっかくボトックスの施術を受けるならば、できる限り期待できる効果を高めたいですよね。
ここでは、ボトックスで期待できる効果を高める方法を4つご紹介します。
ボトックスは1回の施術で約3か月~半年の持続効果が期待できます。
しかし、時期を過ぎれば元に戻ってしまうので定期的な施術がおすすめです。
また、ボトックスは適切な間隔で定期的に施術を受けていると、筋肉を使用する頻度が減ることで筋肉の力が弱まり期待できる効果が長続きしやすくなります。
ボトックスと似た美容施術には「ヒアルロン酸注射」があります。
ヒアルロン酸注射は、肌のハリや弾力アップ効果が期待できることや、無表情でも生じるシワやほうれい線、たるみを改善する効果も期待できます。
ヒアルロン酸注射とボトックスを併用することで更なる美容の相乗効果が期待できるでしょう。
ボトックスの施術後1週間はマッサージやサウナ、ホットヨガなど体温が高くなるものは控える必要があります。
理由として、ボトックスに使用されるボツリヌストキシンは熱に弱いので、期待できる効果に影響が及んだり、マッサージで広範囲にボトックスが流れたりする可能性があるからです。
この他にも、飲酒や激しい運動も体温を高くする行為ですので、控えましょう。
ボトックスとは、アイルランドのダブリンに本社を構えるヘルスケア企業「アラガン社」が製造販売しているボトックスビスタ®シリーズの製品名のことです。
アラガン社のボトックス以外にも「ボツラックス」や「イノトックス」などさまざまなボトックス製剤はありますが、ボトックスと呼べるものはボトックスビスタ®のみです。
アラガン社のボトックスは、2002年にFDA(アメリカ食品医薬品局)から認可を受け、2009年には日本国内で唯一厚生労働省の認可を受けています。
高い安全性と有効性を承認されているボトックス製剤であるアラガン社のボトックスを使用した施術を受けることで、予期せぬ副作用リスクを回避することができます。
ここでは、本記事の内容から「これはどうなのかな?」と皆さんが気になる可能性が高い「ボトックスで期待できる効果に関する質問」へ回答していきます。
ボトックス施術でおすすめの部位は「額」や「眉間」「目尻」です。
基本的にボトックスは期待できる効果が出やすいですが、この3つは、施術を受ける人も多く、比較的期待できる効果が出やすい部位になります。
はい。1回でも効果は期待できます。
ただ、定期的に施術を受けることで期待できる効果を持続させることができますので、定期的な施術がおすすめです。
はい。定期的に適切な間隔と量を守ってボトックスを続けるのでしたら、特に問題はありませんよ。
本記事では、ボトックスで期待できる13の美容効果と持続期間やピーク、効果を高める方法を解説しました。
エラボトックスは、ダウンタイムも少なく手軽に美容効果が期待できる施術です。
本記事を読んで「ボトックスを受けてみたい」「もっとボトックスについて知りたい」という人は、一度美容クリニックで相談・カウンセリングを受けてみましょう。