豊胸手術は美容整形の中でもとても人気ですが、経験者は「豊胸はやめるべき」と話す人もいます。
本記事では、経験者が語る豊胸で後悔した10の理由と、豊胸手術を受けようか迷っている人へ、失敗を防ぐために大切なポイントをご紹介します。
豊胸とは、胸を大きくする美容整形です。
胸の成長は初潮の頃から始まり、約3~4年かけて成長していき、20歳の頃にピークを迎えます。
この時期に、胸が大きく成長する人と胸が成長せずにピークを迎えた人など個人差があるので「私も胸を大きくしたい」と考える女性は多いです。
豊胸手術には大きく分けて「ヒアルロン酸注入」「脂肪注入」「シリコン挿入」の3種類があります。
この中でもポピュラーなのはヒアルロン酸注入です。期待できる効果の持続期間は半永久的ではないものの、ダウンタイムもほぼなく胸を大きくすることができます。
また、近年では自分の太ももや腹部などの脂肪を予め吸引しておいて、胸に注入する脂肪注入が人気を博しています。
皆さんはなぜ「豊胸したい」と考えたのでしょうか。ここでは実際に豊胸手術を行った人達に対して、同じ質問をしてみた結果をご紹介します。
・ずっと胸が小さくてコンプレックスだったから
・手軽に胸が大きくできるならやってみたいと思ったから
・友人がヒアルロン酸注入で豊胸手術をしてたから
・好きな人が巨乳好きだったから
小さい胸に対してコンプレックスを感じていたり、知人や好きな人の影響を受けたりする人が多いようです。
また、手軽に胸を大きくすることができるヒアルロン酸注入などが美容整形に登場したため、豊胸手術に対してのハードルも低くなったのかもしれません。
手軽に行えるようになった豊胸手術ですが、実は後悔しやすい5つのリスクがあります。
しかし、ネットやテレビではあまり豊胸手術のリスクを紹介しているものが少ないので、リスクを知らずに豊胸手術を受けて後悔する人もいます。
そこで、ここでは豊胸手術で後悔しやすい5つのリスクをわかりやすくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヒアルロン酸注入や脂肪注入は、胸へ注入後しこりができる可能性があります。
ヒアルロン酸が体内へ吸収されずに残ったり、体の拒否反応、繰り返し注入したりすることが原因だと考えられています。
そして、脂肪注入の場合、注入した脂肪が壊死し、それを放置するとしこりが炎症を起こすことがあります。最終的に胸を切開して摘出しなければならなくなるというリスクも考えられるでしょう。
石灰化とは、シリコンでの豊胸手術から10年程度経過すると高い確率で発症し、シリコンを包む被膜の周りにカルシウム結晶が沈着することで起こります。
シリコンの石灰化が進むと、胸の表面に凸凹として現れます。石灰化が厚くなると石のような硬さになってしまうので、再度手術する必要があります。
瘢痕化とは、しこりをそのまま放置して炎症を起こした結果、被膜が線維化することです。
瘢痕化が起こると、胸の見た目が悪くなるという点はもちろん、そのまま放置することはできないため、胸を切開して摘出しなければなりません。
被膜拘縮とは、別名「カプセル拘縮」と呼ばれる状態のことでシリコンでの豊胸によって起こりやすい状態です。
通常、シリコンなどの人工物を体内に入れたとき、そのシリコンを取り囲んで薄い膜(被膜)が形成されます。しかし、この薄い膜が異常に厚くなったり、収縮したりすることで、シリコンを挿入している空間が狭くなってしまうのです。
被膜拘縮は、手術中や術後の出血、感染によって起こると考えられており、胸の感触の硬さやシリコンの変形、移動などが起こります。
3つの豊胸手術の中でも、ヒアルロン酸注入はダウンタイムや副作用が少ないことでも知られていますが、質の悪いヒアルロン酸を注入した場合、胸に凸凹ができる可能性があります。
脂肪注入やシリコンによる豊胸手術でも、炎症や感染リスク、痛みや浮腫み、内出血など、無視できない副作用が起こる可能性があるので、注意が必要です。
ここまででご紹介した通り、豊胸手術の種類によってさまざまなリスクがあります。
比較的ダウンタイムや副作用の心配がないヒアルロン酸注入でも、場合によってはしこりや瘢痕化などのリスクが考えられます。
実際に豊胸手術を受ける際は事前のカウンセリングで医師に疑問や不安点をしっかり質問して解決しておくことが大切です。
次は、実際に豊胸手術を受けた経験者が語る「豊胸手術で後悔したと感じた10の理由」をご紹介します。
これはシリコンによる豊胸手術で起こりがちなケース。シリコンは人工物なので、体は温かいのになぜか胸だけが冷たいという事態が起こる可能性があります。
また、胸の冷たさは挿入したシリコンバックのサイズが大きくなるほど感じやすくなるので、シリコンによる豊胸手術を受けようと考えている人は注意が必要です。
想定に対して結果が伴わないというケースは、ヒアルロン酸注入や脂肪注入で起こりやすいでしょう。ヒアルロン酸注入の場合、個人差はありますが、1回あたりの注入量は両胸で約50cc~80ccが目安になります。
1カップサイズアップさせるためには100ccが必要なので、胸を大幅にサイズアップさせるためには複数回の豊胸手術が必要です。
加えて、脂肪注入は自分の脂肪量が少なければ理想通りに胸をサイズアップさせることは難しくなります。
ヒアルロン酸注入は手軽に胸を大きくすることはできますが、半永久的に期待できる効果が持続するわけではありません。
平均的な持続期間は個人差がありますが、2~3年とされています。時間が経過するにつれて、胸が元に戻ってしまうことは避けられないのです。
シリコンによる豊胸を行った際、被膜拘縮やシリコンバックが破損するなどの事態が起こると、胸の大きさはもちろん、アンダーバストや乳頭の位置が左右非対称になることがあります。
また、ヒアルロン酸注入や脂肪注入でも、医師の技術不足などによって「胸の大きさが左右違う!」といった事態になってしまう可能性もあるので、信頼できる医師や病院を選ぶことがとても大切です。
シリコンによる豊胸で被膜拘縮や破損、リップリングと呼ばれる胸の表面が波立ったり、一部が突起したりしている場合、日常生活で動く度に胸が痛むという事態が起こりやすくなります。
動いたとき以外にも、触ったときに痛みを感じる場合は、そのまま放置せずシリコンを取り出すための手術を受けなければなりません。
ヒアルロン酸と聞くと化粧品のイメージで「肌が柔らかくなる」「ハリやツヤがアップする」と考える人もいるでしょう。
しかし、実は化粧品のヒアルロン酸と豊胸手術のヒアルロン酸は異なります。
豊胸手術で使用されるヒアルロン酸は、ボリュームアップと持続性を高めるために大きな粒子で作られているので、実際に胸に注入した直後~1週間は予想以上に硬いと驚く人が多いです。
しかし、豊胸手術から約2~3週間程経過すれば、ヒアルロン酸が胸になじんで安定し、徐々に柔らかくなっていきますので、安心してくださいね。
ヒアルロン酸は手軽に胸を大きくすることはできますが、約2~3年で期待できる効果が切れるので、定期的に豊胸手術を受ける必要があります。
また、シリコンによる豊胸手術も持続期間は10年とされていますが、石灰化のリスクを防ぐためにそれよりも早い時点で新しいシリコンを挿入することが大切です。
定期的に豊胸手術を受け、ヒアルロン酸を複数回注入している人は、「面倒くささに後悔した!」と答える人もいます。
モニター募集や、料金の安さで美容クリニックを選ぶと、アフターケアが充実していない可能性が高くなります。
例えば、「ヒアルロン酸注入の豊胸手術を受けたらしこりができた!」という場合、通常では修正治療を行ってくれる美容クリニックがほとんどですが、中には「修正治療はしない」という病院もあるのです。
もちろん、大半の美容クリニックはアフターケアやメンテナンスをしっかり行ってくれますが、ネットにあまり情報がない病院や、カウンセリング時に違和感があれば、別の美容クリニックでセカンドオピニオンを検討してみましょう。
胸の一カ所が圧迫されて痛んだり、ペコペコした感触になったりするのは、リップリングと呼ばれる症状です。
リップリングは、体型に合っていないシリコンを挿入することで起こりやすいので、自分の体に体型に合ったシリコンを挿入することでリスクを回避することができます。
「豊胸手術をしようといくつかの美容クリニックでカウンセリングだけ受けようとしたのに、『いつ手術を行いますか?』と、強引に豊胸手術を勧められ、決めてしまった」という声もありました。
カウンセリングは、医師と患者がしっかりと話し合い、信頼関係を築く場です。治療の意向を決定するのは患者ですので、もし強引に豊胸手術を勧めてこられた時は、はっきり「NO」と伝えるようにしましょう。
また、どうしても自分で断る自信がない場合は、家族とカウンセリングを受けることもおすすめです。
豊胸手術だけではありませんが、美容整形には少なからずリスクが伴います。
これから豊胸手術を受けてみようかなと考えている人に向けて、豊胸手術での失敗を防ぐために検討すべきポイントをご紹介します。
豊胸手術を受ける際に、最も重要なことは「クリニック選び」です。
人によってクリニック選びに重視する点は異なると思いますが、ここで紹介する基準を参考にして納得のクリニックを選びましょう。
アフターケアの充実性は、もしも何かがあったときにとても重要です。
「失敗しないだろうからいいや」と安易に考えず、アフターケアが充実しているクリニックを選びましょう。
これは、豊胸手術だけではありませんが、失敗リスクを防ぐためには、症例経験数が豊富なクリニックや医師を選ぶことが大切です。
症例経験数が多ければ、医師も施設も、もしものときの対応がしっかり整っているので、安心して豊胸手術を受けることができます。
豊胸手術の種類によって料金に差はありますが、1つの目安として以下の料金相場を参考にしてください。
・ヒアルロン酸注入……ヒアルロン酸10ccで2~8万円、1カップ大きくする場合は20~80万円+豊胸手術料や麻酔、血液検査代も含めると50~100万円
・脂肪注入……50~100万円+血液検査代、全身麻酔または局所麻酔代はクリニックによって異なる
・シリコン豊胸……50~100万円
これらの料金は相場であり、実際の料金は美容クリニックによって異なります。まずは一度カウンセリングへ行ってみることをおすすめします。
クリニックのHPでの口コミや、大手口コミサイトが行うクリニックの評価を確認することはもちろんですが、実際に豊胸手術を受けた人たちがSNSで投稿するリアルな口コミもチェックしておきましょう。
SNSで病院名を検索するだけで簡単に口コミを見ることができます。
胸に注入できる脂肪量には人それぞれ限度があります。
そのため、許容量を超えて脂肪を注入すると、胸が酸欠状態になって脂肪細胞が壊死する可能性があるので、医師と相談して適切な量を注入しましょう。
初めて豊胸手術を受ける人は、カウンセリングで不安や疑問はしっかり質問して、解決しておくことがとても大切です。
また、カウンセリングで質問したときに、何でもしっかりと回答してくれるクリニックや医師は信用できると判断する基準にもなります。
どんなに些細なことでも、不安や疑問がある場合は恐れずにどんどん質問しておきましょう。
最後に、本記事のまとめとして、豊胸手術での後悔に関するよくあるQ&Aをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
どの豊胸手術でも、よりバストに対して身近である、女性には気づかれやすいかもしれません。
また、男性の場合、急にサイズアップしたり、胸に触れた際にシリコンの冷たさを感じたりするとバレる可能性は高まるでしょう。
ヒアルロン酸注入の場合、個人差はありますが、1回あたりの注入量は両胸で約50cc~80ccが目安になります。
脂肪注入の場合は人によって注入できる許容量がありますので、カウンセリングで医師に相談してみましょう。
しこりの原因によりますが、たいていは柔らかくなることが多いです。医師から術後にマッサージの指示がされますので、最初は優しくマッサージしてください。
また、術後に指示がなかった場合は、メンテナンスのタイミングや電話で聞いてみましょう。
今回は、豊胸手術の5つのリスクや、経験者が語る豊胸で後悔した10のことをご紹介しました。今、豊胸手術を受けようか迷っているという人は、本記事を参考に検討し、カウンセリングを受けてみてくださいね。