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2022.11.04

垂れ乳は20代から始まる!5つの原因と予防・改善する7つの方法を解説

垂れ乳は20代から始まる!5つの原因と予防・改善する7つの方法を解説 垂れ乳は20代から始まる!5つの原因と予防・改善する7つの方法を解説

「垂れ乳の原因って何?」「垂れ乳を治したい!」など、女性にとって胸の悩みは切実。垂れ乳になる原因は人によってさまざまですが、実は若い20代の女性でも垂れ乳になる可能性があります。
本記事では、垂れ乳の5つの原因や予防・改善する7つの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

垂れ乳とは?

 

 

垂れ乳とは、左右の鎖骨を結んだ中心点から乳頭を直線で結んだとき、三角形の形が二等辺三角形になる状態のことを指します。

また垂れ乳には段階があり、1段階目は乳頭が下を向き始めたとき。また2段階目は乳頭が下を向き始め、バージスラインと呼ばれるバストとアンダーの境目になるバストの底辺が埋もれてしまった状態です。今、垂れ乳に悩んでいるなら、自分の垂れ乳は何段階目なのかを一度チェックし、対策の判断基準にしてみましょう。

垂れ乳は20代頃から始まっている

胸が下垂して垂れ乳になるには、若い20代の頃から徐々に進んでいます。30代になると胸の上部分のボリュームが落ち、40代~50代にかけて、バストの下部分にたわみが生じます。

このように、垂れ乳化が20代頃から進んでいくことを踏まえ、垂れ乳になることを防ぐためには、若いうちから少しずつ対策・予防をすることがとても大切なのです。

 

垂れ乳になっている胸の状態

垂れ乳化が進んだ胸で代表的な状態は「胸の形やサイズが左右非対称になること」です。

とはいえ、元々女性の胸には誰でも目視できない程度の左右差があります。しかし、鏡を見たときやブラジャーを着用するときに「あれ?なんだか左右で胸の形やサイズが違う」と感じるようになると、垂れ乳化が進んでいるサインになります。

その他にも「最近胸のボリュームが減ったような気がする」「以前よりも胸の位置が下がってきた」「いままで着用していたブラジャーのカップに隙間ができた」など、胸の変化に心当たりがある場合は、垂れ乳化が進んでいる可能性が考えられるでしょう。

 

垂れ乳になる原因はさまざま

垂れ乳と聞くと「加齢」などを原因として思い浮かべる人も多いかと思います。

事実、加齢によって垂れ乳になってしまうことも十分ありえる話ですが、冒頭でも解説した通り、垂れ乳化は20歳頃から進み始めることを考えると、加齢以外にも垂れ乳になる原因はあります。もし、今若いのに垂れ乳が気になるという人は、これから紹介する「垂れ乳になってしまう5つの原因」に心当たりはないか考えてみてください。

 

垂れ乳になってしまう5つの原因

垂れ乳になってしまう原因は、主に「胸筋の衰え」「クーパー靭帯の伸び・損傷」「皮膚のたるみ」「ノーブラで生活することが多い」「出産や授乳経験がある」の5つです。

ここでは上記の5つの原因について更に詳しく解説していきます。

 

【1】胸筋の衰え

大胸筋や小胸筋と呼ばれる胸の筋肉は、胸の形や位置をキープする大切な筋肉です。

例えば、大胸筋は胸の土台となる筋肉で、日々重力から胸を支えてくれています。そして、小胸筋は胸を体の中心部へ引き寄せてくれる筋肉です。この2つの筋肉が衰えてしまうと、垂れ乳化が進む原因になります。大胸筋と小胸筋を鍛えることで、胸にハリを与えて垂れ乳を予防・改善する効果が期待できるでしょう。

 

【2】クーパー靭帯の伸び・損傷

クーパー靭帯とは、乳腺と大胸筋を繋いで胸を吊り上げる役割を持っている靭帯です。

このクーパー靭帯が伸びたり、損傷したりする原因としては、加齢や「胸に必要以上の負荷がかかること」が挙げられます。

特に、ブラジャーのサイズが合っていないまま着用している人や、そもそもノーブラで生活することが多い人は、胸を支えるクーパー靭帯に負荷がかかって伸びてしまい、損傷しやすくなります。

この他に、垂れ乳を改善したいからと強い力で胸をマッサージする、加齢で胸筋が衰えるなども、クーパー靭帯に負荷をかける原因です。

さらに、残念ながらクーパー靭帯は一度伸びたり、切れたりすると元に戻すことはできません。そのため、もしもクーパー靭帯が原因で垂れ乳になってしまっているのだとすれば、美容整形の豊胸手術などで改善するしか解決策はないのです。

 

【3】皮膚のたるみ

皮膚のたるみの原因には、加齢はもちろん、紫外線によって真皮がダメージを受け、皮膚の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうことや、肌の乾燥によってターンオーバーが乱れて肌のバリア機能が低下し、ハリが失われることなどが挙げられます。

日ごろからバストのスキンケアを怠っていたり、日焼け対策をせずに真夏のビーチで水着のまま遊んだりすると、胸の皮膚に紫外線が蓄積してダメージを与えてしまいます。

その他に、加齢や紫外線、ストレスなどにより、エイジングの敵とされる「活性酸素」と呼ばれる物質が体内に溜まりすぎると、コラーゲンやエラスチンにダメージを与え、垂れ乳化が進む原因になることも考えられるでしょう。

 

【4】ノーブラで生活することが多い

ブラジャーは、バストを美しくメイクするだけでなく、女性の胸を優しく支えてくれる、美乳の頼もしい味方です。

しかし、家ではノーブラで生活することが多いという人は、胸を支えるものがないので、ちょっとしたことでもクーパー靭帯に負荷をかけてしまいます。

ノーブラの状態で歩いたり、ジャンプをしたりするなど、本当にちょっとした動きでもクーパー靭帯にとって大きな負荷になります。加えて、ノーブラで生活することが多いということは、重力に抗っていないということ。胸が脇や背中に流れてしまい、せっかくの大切な胸が小さくなってしまう原因にも繋がるのです。

 

⑤出産や授乳経験がある

出産や授乳の時期は、乳腺の働きが活発になったり、母乳を作るための女性ホルモンが大量に分泌されるようになったりします。この時期は、授乳前よりも胸が大きくなって、毎日パンパンだったという人も多いことでしょう。

しかし、卒乳によって授乳の必要がなくなると、乳腺の働きや女性ホルモンの分泌が通常時と同じ働きに戻ります。そのまま放置していると胸のしぼみや、胸の余った皮膚がたるんで、垂れ乳になってしまいます。

 

垂れ乳を予防・改善する7つの方法

「垂れ乳になったら元には戻せないのかな?」「やっぱり授乳後のたるんだ胸は戻らないの?」と諦めていた人に朗報です。

垂れ乳は胸筋のトレーニングやバストケア、美容整形などさまざまな方法で、予防・改善することができます。ここでは、垂れ乳を予防・改善する7つの方法をご紹介します。

 

【1】ナイトブラを着用する

ナイトブラは、胸を全方向から包む形状をしている、夜用のブラジャー。就寝時の寝がえりやうつぶせなど、あちこちに動きやすい胸の動きを抑えて安定させてくれる効果が期待できます。

「ブラジャーならば何でもいいのでは?」と考えるかもしれませんが、実はナイトブラと昼用ブラジャーは別物。ナイトブラは胸を全方向から包んで胸を固定させているのに対し、昼用ブラジャーはワイヤーや肩紐を使ってバストを下から上に支えて重力から守っています。

そのため、昼用ブラジャーは日中の「立つ」「歩く」「走る」など体を動かすシーンに最適で、ナイトブラは就寝時に特化したブラジャーといえるでしょう。

無意識ですが、就寝時は意外と体が動くもの。胸をしっかり支えてあげないとあらゆる方向へ移動しやすくなるので、ナイトブラを着用して、胸の動きを抑えることが垂れ乳の予防・改善に大切です。

 

【2】胸筋を鍛える

胸筋の衰えを感じたら、これからご紹介するトレーニングで鍛えてあげましょう。どのトレーニングも道具は不必要なので、どこでも手軽に胸筋を鍛えることができます。

ウォールプッシュアップ

ウォールプッシュアップは、大胸筋や肩を覆っている表層胸の三角筋、力こぶしができる上腕二頭筋の裏側にある上腕三頭筋などを鍛えるトレーニング種目になります。

胸のトレーニングはもちろん、上腕三頭筋を鍛えることで二の腕痩せ効果も期待できますよ。

1.壁を前にして立つ
2.手を肩の高さにあげて手のひらを壁に付ける
3.足の位置は肩よりやや後ろにしてつま先立ちになる
4.お尻の穴をキュッと引き締めたまま腕立て伏せの動きを行う(20回前後)

体力に自信がない人は、できる回数まででOKです。また、このとき意識は胸に集中させるように意識してみましょう。

 

膝付きプッシュアップ

膝付きプッシュアップは、大胸筋を鍛えることができるトレーニング種目。膝を付けたまま、プッシュアップ(腕立て伏せ)の動きをします。

1.両手を肩幅よりも広めに床へ置いて、腕立て伏せの体勢をとる
2.肘を付いて足を浮かせる
3.膝をゆっくりと曲げて、胸が床に付くギリギリまで体を下げる
4. 3の状態を5秒キープしたら、ゆっくりと腕の力で体を上げる

腰に負荷をかけないよう、体を反りすぎないように注意してください。また、体を下げているときは、背中が丸まらないように鏡でチェックしてみましょう。

 

パームプッシュ

パームプッシュは、別名「パームプレス」とも呼ばれており、胸筋を鍛えることができるトレーニング種目。腕を組めるスペースがあれば、どこでも行うことができます。

1.背筋をピンと伸ばして、胸の前で合掌するように両手を合わせる(指を絡ませてもOK)
2.胸筋を意識して両手のひらをおもいきり力を入れて押し合い、息を吐きながら手のひらを右側に移動させて3秒キープ
3.息を吸いながら1に戻り、左側も同様に行う

腕を左右に動かして3秒キープするとき、動かした側の逆側の胸筋に視線を向けると、負荷が逃げづらくなって筋トレ効果が高まります。

 

【3】自分のバストに合ったブラジャーを着用する

最近、いつも着用しているブラジャーとカップに隙間ができたという人や、着けていて違和感があると感じている人は、まずは自分に合ったサイズのブラジャーを選ぶことが大切です。

自分の胸に合ったブラジャーがわからないという人は、ランジェリーショップの店員さんに胸のサイズや形でおすすめのブラジャーを選んでもらうとよいでしょう。

サイズの合ったブラジャーを着用することで、胸をしっかりと支え、バストアップ効果が期待できます。

 

【4】正しい姿勢を心がける

気が付くと猫背になっている人や、反り腰になっている人は、正しい姿勢を心がけることを意識してください。

姿勢が悪いと血行不良を起こして胸に栄養が行き届かなくなって胸がサイズダウンする可能性や、胸筋の衰えによって垂れ乳に見えやすくなります。

正しい姿勢を作るためには、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとの4箇所を壁に付けて、腰の後ろの隙間に手のひらがギリギリ入るくらいの姿勢を目安としてください。

通常の姿勢で壁に体を付けた際に、腰の後ろの隙間に手のひらがすっぽり入る場合は反り腰、意識しないと頭~背中が壁につかないという場合は猫背の可能性があります。

 

【5】うつぶせ寝を避ける

うつぶせ寝は、胸が布団に押し付けられ、さらに上半身の体重がかかるため、胸への負荷がとても高くなります。

うつぶせ寝によってクーパー靭帯が伸びたり、胸のお肉が脇や背中に流れてサイズダウンしたりすることにも繋がりますので、就寝時は仰向けがおすすめです。

もちろん、就寝中以外で短時間横になるときも、極力うつぶせ寝は控えましょう。

【6】毎日のバストケアを欠かさずに行う

垂れ乳が気になり出したら、毎日のバストケアが大切です。

入浴後、マッサージ用ジェルやボディクリームを使用して、優しくバストをマッサージし、ケアしてあげましょう。

バストケアは垂れ乳の予防・改善だけではなく、バストアップや胸の形をキープするためにも有効です。

バストマッサージの前のケア方法

1.耳の後ろから鎖骨にかけてマッサージジェルやボディクリームを塗る
2.耳の後ろから鎖骨を指の腹で左右にゆっくりとさする(10回)
3.鎖骨の中心から外側に向けて左側は右手、右側は左手で優しくさする(10回)
4.腕を水平にあげて肘から上は固定する
5. 4の状態のまま、ゆっくりと後ろに腕を引く

 

バストマッサージ方法

1.胸全体にマッサージ用ジェルやボディクリームを塗る
2.右手で右胸の下部分を支え、左手で胸の中央から脇に向かって指をクルクルと回転させながら圧をかける
3.人差し指・中指・薬指・小指を脇のくぼんだ部分に差し入れて、しっかりと掴む
4. 3の状態で、右の腕を伸ばして前後に回す。逆側も同様に

 

マッサージ用ジェルの中には、バストアップ成分として知名度の高いプエラリアなどを配合したものも販売されています。

プエラリアのようなバストアップ成分を配合したマッサージ用ジェルとマッサージを併用することで、更に垂れ乳の予防・改善効果が期待できるでしょう。

 

【7】美容整形を受ける

【6】までの方法は効果が期待できるまでに個人差がありますが、なるべく早く垂れ乳を予防・改善したい人は美容整形がおすすめです。

豊胸

豊胸手術には「ヒアルロン酸注入」「脂肪注入」「シリコンプロテーゼ挿入」など種類があります。

また、種類ごとに期待できる効果の持続期間や、ダウンタイムの有無、手術によるリスクが発生しますので、施術(手術)を担当してくれる医師と、自分に合った方法で垂れ乳を予防・改善しましょう。

 

下垂乳房形成(垂れ乳修正)

下垂乳房形成(垂れ乳修正)は、胸のサイズは変えず、皮膚のたるみだけを除去して垂れ乳を予防・改善する手術方法です。

皮膚のたるみを除去して縫合することで、胸の形と乳輪・乳頭の位置を上向きに整える効果が期待できます。

この美容整形は、出産や授乳によって胸の皮膚がたるんでしまった人や、加齢によって皮膚がたるんでしまった人に有効です。

 

サーミタイト

サーミタイトは、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって認可されている医療機器「サーミRF」を使用して行うリフトアップ方法です。

この方法は、皮膚のたるみ治療として知名度が高く、皮膚の下にとても細いカニューレと呼ばれる器具を挿入し、皮膚のたるみや皮膚の下の組織に直接高周波エネルギーを照射することで、皮膚を引き締めて垂れ乳を予防・改善する効果が期待できます。また、サーミタイトは、垂れ乳以外にも皮膚のたるみが原因のお悩みにも有効です。

 

垂れ乳に関するよくあるQ&A

最後に、ここまでのまとめとして、垂れ乳に関するよくあるQ&Aをご紹介します。

 

皮膚のたるみが原因の垂れ乳にはどんな美容整形がおすすめですか?

皮膚のたるみが原因の垂れ乳には、下垂乳房形成(垂れ乳修正)や、サーミタイトがおすすめです。

また、ヒアルロン酸や脂肪を注入して皮膚のたるみを改善する美容整形も有効です。

 

胸筋のトレーニングはどの位の期間から効果が期待できますか?

個人差はありますが、見た目で成果がわかるようになるのはおおよそ2か月~3ヶ月と言われています。

重度の垂れ乳の場合、どんな美容整形がおすすめですか?

重度の垂れ乳を改善するための美容整形としては、乳輪上部を三日月状に切除して縫い留める方法や、乳輪周りをドーナッツ状に切除して胸のトップを上に移動させる施術があります。

その他に、皮膚のたるみが原因ではない場合、乳輪周辺を楕円形に切除する美容整形もありますが、胸にメスを入れる必要があることや、垂れ乳の状態によっては皮膚の下の組織、乳腺を切除しなければならない場合もありますので、まずは美容クリニックでカウンセリングを受けてから検討してみましょう。

 

今回は、垂れ乳の5つの原因や予防・改善する7つの方法をご紹介しました。女性にとって垂れ乳は、服が決まらなかったり、鏡を見てウンザリしたりと厄介ですよね。

垂れ乳にお悩みの人は、本記事を参考にセルフケアを行いつつ、必要であれば美容整形での予防・改善も検討してみましょう。

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